『ミリオンオニオンホテル Million Onion Hotel』レビュー: 玉ねぎ収穫でぶっ飛び物語
Million Onion Hotel はやりこみ要素満載のアクションパズル!
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クレイジーなサウンドと個性的なドット絵アニメの不思議な世界!
Bitsummit2014にてメディア・ハイライト賞、来場者の投票により選ばれるビットキング人気賞を受賞し、さらに同年IndieCade official Selectionに選出されたゲームが満を持して登場!
Million Onion Hotel
ONION GAMES, K.K.¥490posted withアプリーチ
ゲームの特徴
タップで玉ねぎが引っこ抜ける
ジャンルは、パズルゲーム。
何かを組み合わせたりするわけではなく、ひたすら地面からチラッと出てきた玉ねぎをタップして引っこ抜く。
というわけで、頭を使うパズルではなく、画面タップしまくるアクションパズル。無心で玉ねぎを引っこ抜く。目と指が疲れなければ、無限にできるパズル。
しかし、玉ねぎを引っこ抜いていると、玉ねぎとは全く関係なさそうなキャラ(敵)が現れる。
敵によって能力は違うけれど、とりあえずこちらの邪魔になることしかしないので、早急に対処しなければならない。何回もタップしなければ消せなかったり、敵の対処法はプレイしながら覚えるしかない。
画面右上にはスコアが表示されていて、玉ねぎや敵を消していくとどんどんスコアが上昇していき、一定のスコアが溜まるとレベルアップする。レベルアップはプレイヤーのレベルではなくて、ゲームの難易度が上がっていくということ。
玉ねぎビンゴ
「目と指が疲れなければ無限に出来る」と書いたけど、実は、厳密には、無限には出来ない。制限時間がある。画面左上のタイマーがどんどん減っていって、ゼロになるとゲームオーバー。
しかし、玉ねぎだろうと敵だろうと、消したマスは赤くなる。その赤くなったマスでビンゴが成立するとタイマーが出現する。タイマーをタップすると残り時間が増える。
2列以上で一気にビンゴしちゃえば、フィーバータイムに入れるベルが出現する。フィーバータイムには、一気にスコアアップできるフルーツやら、後々大活躍することになるエリート玉ねぎが登場する。とにかくタップ!タップ!タップ!
玉ねぎを引き抜くと進むストーリー
スコアを稼いで特定のレベルに達すると、突然、寸劇が始まる。
はじめはポカーンと見てる。だけど、長くプレイ出来るようになってくると、この寸劇につながりがあることが分かってくる。
本作は、ただ忙しいばかりの玉ねぎ収穫アクションではない。オニオンホテルで物語が展開していく。
あらすじは以下の通り。
昔々、アティラノ国とコッチラーノ国の国境のあたりに、どちらの国にも属さない奇妙なホテルがありましたとさ。そして、そのホテルには「マジックオニオンスー プ」という、名物がありましたとさ。 一口飲むだけで幸せになれる不思議なスープだったんだってさ! お偉い人達がこぞって、スープを飲みに集まったというけれど、誰もそのスープの 味を他の人に教えようとはしなかったんだってさ。自分たちだけが、美味しい思い をしたかったんだってさ…。
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ところがある夜、突然に、滞在中のお歴々がどこか遠くの銀河に吸い込まれてしま ったんだってさ!!
…もしかしたら、その不思議なスープを飲み過ぎたからかも!?
巨大な顔と戦う
しばらく玉ねぎ収穫や寸劇鑑賞を繰り返していると、巨大な顔が現れる。やけにリアルな苗字のついたボスだ。
玉ねぎを引っこ抜いて応戦するわけだけど、非力玉ねぎでは限界がある。その時、力になるのが玉ねぎ戦士。オニオンナイト。オニオンナイトを出撃させると、ボスに大ダメージを与えられる。
オニオンナイトは、上記の2列以上ビンゴした時のフィーバータイムに登場するエリート玉ねぎ。ボスに遭うまでにフィーバータイムを何回も迎えて、エリート玉ねぎたちを収穫して集めておかなければ撃破は難しい。
ボスは、残り時間を削ってくるので、急いで叩かなければならない。
良いところ
超個性的
ゲーム内容はシンプルだし、何かすごく新しいというわけではない。でも、このゲームはかなり個性的。
本作は、RPGの常識を打ち壊す名作RPG『moon』などで知られるラブデリックのゲームの1つ。
キモ可愛いキャラクターに、妙に現実的な要素が入っていて、言葉のように聞こえるけれど理解できないお喋りボイスに、ジャズ系のオシャレミュージック。
そして、本作でも1番の魅力は、ぶっ飛んでる摩訶不思議なストーリー。とんでもない展開がたくさん待ち受けている。
でも、ラブデリック系といえば、『moon』のような謎解きやキャラ同士のコミュニケーションで進行していくゲームが多いなか、パズルゲームは珍しい。
玉ねぎ引き抜き音
超基本の玉ねぎ引き抜き。引き抜く時には、「ふうぅん」と玉ねぎが鳴く。
この鳴き声がクセになる。可愛くて気持ちいい。ボス戦ともなれば、玉ねぎ高速引き抜きになるんだけど、「ふうん、ふうん、ふうぅん、ふううん」と玉ねぎ大コーラス状態に。
やりこみ要素が気になる
パズルを続ければ続けるほど、ストーリーの先が見れるようになるし、登場キャラたちの説明が書かれたカードがアンロックされていく。
で、このもキャラ説明もヘンテコ。次は、どんなヘンテコが来るのか、楽しみでパズルを続けてしまう。
賑やか祭りタイム
複数列のビンゴを成功させてフィーバータイムになると、ウシやフルーツ、なぜか流れ星も降ってきて、なんやかんやと入り乱れて、大騒ぎ。もちろんBGMも変わって、お祭り状態に。
このワッチャワチャが楽しい。ボス戦でも、ここぞとばかりにタマネギが一斉に芽を出し、オニオンナイトも入り乱れて大騒動。騒がしすぎて楽しい。
残念なところ
一時停止にまごつく
スマホでゲームをプレイしていると、突然止めなければいけない時がある。特に移動中にプレイしている時。
もちろん本作にも一時停止ボタンがある。が、タップしにくい。画面右上のスコア表示横に、ちょこっと鎮座している。かなり小ぶり。
もう少し大きめに触りやすい位置に配置されているとありがたい。
色合いが落ち着きすぎ
全体的に色合いが落ち着きすぎていて、鮮やか明るい色はほとんど使われていない。作品としては、まとまりのあるデザインもビジュアルも素敵。
しかし、タップ対象のタマネギ達も落ち着きカラーに同化してしまっていて、「これをタップするんだぞ」と目立っていない。
しばらくプレイしていると、この落ち着きカラーが、アダとなってくる。見にくさも出てきて、目が疲れてくる。全体的に暗めなビジュアル。スマホ画面の明るさを上げた方がオススメ。
ゲームオーバーになるとスコアが表示されて、またイチからやり直し。1プレイは長くなりがち。もう少し見やすい画面になってるとよかった。
まとめ
総合評価
3.0
パズルゲームが好きなら