なんだこれ?から始まり、気がつけばクセになってる超個性派パズルゲーム。
味がありまくりなデザインと、耳に残るサウンドで、唯一無二な玉ねぎワールドが広がる。
『Million Onion Hotel』とは
Million Onion Hotel はやりこみ要素満載のアクションパズル!
クレイジーなサウンドと個性的なドット絵アニメの不思議な世界!
Bitsummit2014にてメディア・ハイライト賞、来場者の投票により選ばれるビットキング人気賞を受賞し、さらに同年IndieCade official Selectionに選出されたゲームが満を持して登場!
- 『Million Onion Hotel』とは
- タップで玉ねぎが引っこ抜ける
- 玉ねぎ以外も登場
- 玉ねぎビンゴ
- 玉ねぎを引き抜くと進むストーリー
- 巨大な顔と戦う
- 超個性的
- 素敵ポイント
- 個人的マイナスポイント
- 個人的評価と感想
タップで玉ねぎが引っこ抜ける
ジャンルは、パズルゲーム。
組み合わせたり謎解きをするわけではなく、とにかく地面からチラッと出てきた玉ねぎをタップして引っこ抜く。
これが基本の動き。
というわけで、頭を使うパズルではなく、画面タップしまくるアクションパズル。
無心で玉ねぎを引っこ抜く。
目と指が疲れなければ、無限にできるパズル。
玉ねぎ以外も登場
ある程度、玉ねぎを引っこ抜いていると、玉ねぎとは全く関係なさそうなキャラが現れる。
こいつらは1タップで場所をどいてはくれない、敵意のあるキャラ。
キャラによって能力は違うが、とりあえず、こちらの邪魔になることしかしないので、早急に対処したり、うまく活用する必要がある。
玉ねぎビンゴ
玉ねぎだろうと、上記のお邪魔キャラだろうと、消すとその場所が赤くなる。
その赤色でビンゴが成立すると、タイマーが出現する。
さっき、“目と指が疲れなければ無限に出来る”と書いたけど、実は、厳密には、無限には出来ない。
制限時間がある。
タイマーを取ると、残り時間が増える。
ビンゴなので、もちろん2列同時にビンゴしちゃえば、タイマーも2つ出てきて、フィーバーして、お得。
しかし、狙いすぎてたら、制限時間を無駄遣いしただけになることも。
玉ねぎを引き抜くと進むストーリー
玉ねぎだったり、お邪魔キャラだったり、とにかくビンゴを重ねていくと、突然、寸劇が始まる。
はじめは、ポカーンと見てるけど、何回かプレイしていて、長くプレイ出来るようになってくると、この寸劇のストーリーにつながりがあることが分かってくる。
ただ忙しいばかりの玉ねぎ収穫アクションではない。
オニオンホテルを舞台に、唐突に物語が展開していく。
ただ、この寸劇の内容にも、ポカーンとしてしまうんだけど。
なんだか先が気になる。
次は、次こそは、続きを見てやろうと、目標が出来るわけだ。
巨大な顔と戦う
しばらく玉ねぎ収穫や寸劇鑑賞を繰り返していると、巨大な顔が現れる。
やけにリアルな苗字のついたボス、だ。
玉ねぎを引っこ抜いて応戦するわけだが、非力玉ねぎでは限界がある。
その時、力になるのが玉ねぎ戦士。
オニオンナイト。
オニオンナイトが出撃すると、ボスに大ダメージを与えられる。
ボスは、チョイチョイこちらの残り時間を削ってくるので、急いで叩かなければならない。
このボスターンで、ゲームオーバーになってしまうことが多いので、兵力を高めておかなければならない。
パズルゲームだけど、戦略性というか、下準備が必要で面白い。
超個性的
ゲーム内容はシンプルだし、何かすごく新しいというわけではない。
でも、このゲームは、確かに唯一無二。
Onion Games製作ということで、つまり、ラブデリック系ゲーム。
キモ可愛いキャラクターに、妙に現実的な要素が入っていて、言葉なような言葉じゃないようなボイスに、ジャズのようなオシャレミュージック。
そして、摩訶不思議ストーリー。
ラブデリック系といえば、『moon』のような謎解きやキャラ同士のコミュニケーションで進行していくゲームが多いなか、パズルゲームは珍しい。
しかし、世界観は、がっつりラブデリ系。
素敵ポイント
玉ねぎ引き抜き音
超基本の玉ねぎ引き抜き。
この時、「ふうぅん」と玉ねぎが鳴く。
この鳴き声がクセになる。
可愛くて気持ちいい。
ボス戦ともなれば、玉ねぎ高速引き抜きになるんだけど、「ふうん、ふうん、ふうぅん、ふううん」と玉ねぎ大コーラス状態になって、気分が上がる。
やりこみ要素が気になる
パズルを続ければ続けるほど、ストーリーが進んでいくし、カードと呼ばれる各キャラクターの説明が見れるようになる。
で、ストーリーもキャラ説明もヘンテコ。
次は、どんなヘンテコが来るのか、楽しみなような怖いもの見たさのような、で、パズルを続けてしまう。
ストーリーは、予想のつかない展開を見せていく。
カードの説明文は、ププッと笑える。
賑やか祭りタイム
フィーバータイムになると、ウシやフルーツ、なぜか流れ星も降ってきて、なんやかんやと入り乱れて、大騒ぎ。
もちろんBGMも変わって、お祭り状態に。
このワッチャワチャが楽しい。
ボス戦でも、ここぞとばかりにタマネギが一斉に芽を出し、オニオンナイトも入り乱れて大騒動。
騒がしすぎて楽しい。
個人的マイナスポイント
一時停止にまごつく
スマホゲームは、突然止めなければいけない時がある。
特に移動中にプレイしている時。
そんなわけで、他のスマホゲームと同じく、本作にも一時停止ボタンがある。
が、タップしにくい。
画面右上のスコア表示横に、ちょこっと鎮座している。
プレイ中にタップするエリアから、結構離れていて、パッと触れない。
このタップしにくさは、プレイしているスマホの画面サイズに依存すると思う。
大きめスマホでプレイしてる身からすると、もう少し、大きめに触りやすい位置に配置されているとありがたい。
連打の爽快感が少なめ
玉ねぎはワンタップで引き抜けるが、他の邪魔キャラは何回かタップすることで消滅する。
となると、連打するわけだけど、この連打の爽快感がイマイチ。
タップごとにリアクションが入るからか、素早い連打が効かない。
玉ねぎ引き抜きの時のような心地いい音もない。
色合いが落ち着きすぎ
パズルゲームなので、目が疲れやすいんだけど、全体的に色合いが落ち着きすぎていて、余計に目が疲れやすい。
暗め色調でまとめられていて、鮮やか明るい色はほとんど使われていない。
目に優しそうに見えて、タップ対象のタマネギ達も落ち着きカラーに同化してしまっていて、「これをタップするんだぞ」と目立っていない。
作品としては、まとまりがあって、アートとしては、すごくデザインもビジュアルも素敵。
ただ、しばらくプレイしていると、その落ち着きカラーが、アダとなってくる。
暗いところとか、画面明るめ設定でのプレイがおすすめ。
リスタートのハードル
スコアを稼いでいくゲーム。
ゲームオーバーになれば、再びプレイを始めると、スコアは0から。
この手のゲームでは、当たり前なシステム。
ただ、このゲーム、ストーリーが付いてる。
となると、やっぱり最後までストーリー見たいってなる。
しかし、ゲームオーバーになると、スコア結果が表示されるの見ながら、「さっきのとこまで、また攻略するのか」と、リスタート時に、めんどくささを感じることがある。
アクションパズルではあるけれど、テンポがゆっくりめで、1プレイが長くなりがちで、リスタートしようか躊躇してしまう。
この抵抗感により、徐々に、このゲームから足が遠のくことにならなければいいんだけど。
ヘタレゲーマーにとっては、どこかのポイントで、何かしらの方法で、復活出来るとうれしい。
個人的評価と感想
パズルゲームは好きだけど、スマホのパズルってスタミナ制ばっかり。
エンディングがあるようで無いような、運任せと課金任せだったり。
でも、本作は、買い切りアプリで、思う存分プレイ出来るし、自分の頑張り次第でクリア出来る。
そして、なんと言っても、ラブデリ系の、この奇妙で不思議な世界は、一度味わうと抜けれない。
ゲーム性も世界観も、病みつき度MAX。
スマホゲームの同じようなパズルに飽きてきた、摩訶不思議な世界を覗いてみたい、そんな方におすすめ。
そして、ドット絵好きにもおすすめの一本。