レビュー【デスストランディング2】贅沢な旅路 | やみつき独創オープンワールド続編 Death Stranding 2 On the Beach

歩くこと運ぶことに夢中になるリアルな操作感と、ステルスも物語の面白も押し寄せてくる独創的なオープンワールドゲーム、DS2 デススト2こと『Death Stranding 2: On the Beach』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー: 前作後に主人公サムが新たな大陸で人々を繋げていく物語
- 攻略: 物を運ぶことをメインに、ステルスやバトルも攻略するオープンワールドゲーム
- 評価: 操作感やオンライン要素など本作ならではの面白さは増し、特にステルスやバトルが進化した高評価作

- 細部まで調整されたリアルな操作感
- 独創的な物語や演出が面白い
- ステルスとバトルの面白さが前作より増している
- 覚えることが大量(前作からプレイがおすすめ)
デスストランディング2の概要
タイトル | DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH デス・ストランディング2: オン・ザ・ビーチ |
---|---|
開発元 | Kojima Productions |
販売元 | Sony Interactive Entertainment |
発売日 | 2025年6月26日 |
対応機種 | PS5 |
ジャンル | オープンワールド, アクションアドベンチャー, シミュレーション |
シリーズ | Death Stranding デスストランディング |
プレイ機種 | PS5 |

本作は『Death Stranding デスストランディング』の続編であり、DSシリーズ第2作目。
開発元は、メタルギアソリッドシリーズなどで知られる小島監督が率いるコジマプロダクション。ちなみに前作はコジマプロダクションが開発した第1作目でもある。
デスストランディング2のストーリー
逃亡者サムとルー

本作の舞台は、謎の大爆発で社会が崩壊した世界。
崩壊後には、あの世から流れ着く怪物BTが人々を襲い、動植物の命を早めてしまう時雨まで降るので、人々は地下に閉じこもって暮らしている。
各シェルター間で人の行き来はなくなり、悪路に立ち向かう配達人たちが必要物資を届けて回っていた。
主人公サムは、そんな配達人の1人。
前作で北米大陸を横断し、シェルター間をネットワークで繋げた最強配達人だ。
彼のおかげで北米にはUCAという政府機関が設立した。社会が復活する足掛かりに貢献したわけだ。
そんなサムの相棒は赤ちゃんルー。
本来は目に見えない怪物BTを探知できるUCAから支給された特別な赤ちゃんだ(サムの実の子ではない)。
しかし、任務完了後にルーの焼却処分を命じられたサムは従わず、ルーと共に逃亡し行方をくらませていた。
ここまでが前作のめちゃくちゃ端折った物語だ。
その後、サムとルーはひっそりとメキシコで暮らしていた。ここから本作が始まる。
オーストラリア大陸へ

穏やかなサムとルーの生活は、ある日一変する。
ネタバレになるので詳細を伏せて書くと、かつての仲間フラジャイルから他の大陸を繋げるのに手を貸して欲しいこと、UCAや北米の状況が前作エンディング時から変わっていることなどを聞き、さらにサムにとって大事件が勃発したことから、サムは新たな大陸へ足を踏み出す決意をする。
メキシコに現れた謎のゲートを通り、サムがたどり着いたのはカンガルーが飛び跳ねるオーストラリア大陸。
オーストラリアでもBTは猛威をふるっており、人々は地下に避難している。
北米と同じ状況、いや地震も起こるし赤いローブを着た謎の集団もいるし、北米より危険かもしれない。
しかし、フラジャイル率いる「跳ね橋部隊」という新たな仲間を得たサムは、オーストラリア大陸を一歩一歩進んでいく。ルーを胸に抱えて。
デスストランディング2の攻略情報
人と人を繋げて大陸横断

特定の目標達成して攻略すると高評価バッジを貰える
本作はメインもサブもあるクエスト攻略で進めていくオープンワールドゲームだ。
ゲームプレイのメインは物を運ぶことと、各地をネットワークに繋げていくこと。
研究所やシェルターなど各所に人が住む施設があり、そこに依頼された物を運び、施設のネット回線を開通するという流れを繰り返していく。
クエストを攻略したり道中で拾った落とし物を施設に届けると、施設から「いいね」がもらえる。
「いいね」を貰えるほど施設との親密度が上がり、新たなアイテムや装備品がアンロックされたり施設から提供される物資も増える。
一方で、サム自身は実際に行ったアクションによって強くなる。
例えば、ステルスで敵を制圧するほどステルスのステータスが上がり、ステルスに関する新たなスキルがアンロックされる。
道のりは自分次第

道中には敵対集団の拠点やBTが出現する座礁地帯などがある。
ステルスで敵をやり過ごして進むことも、武器で積極的に敵を倒すこともできる。
しかし、そもそもどんな道のりで進むかもプレイヤーの自由で、バトルを避けて移動することもできる。
ただし、本作では移動操作がリアルに作られており、運ぶ荷物の重さや地形も天候にも全てに気を配らなければならない。
荷物が重すぎると進む速度が遅くなりスタミナが減ってしまうし、バランスを崩して転んでしまえば荷物を落としてしまう。時雨と呼ばれる雨は、荷物含め全てを劣化させてしまう。
荷物の状態が本作では特に重要であり、各荷物には2つのゲージがある
- 耐衝撃度
- 荷物のアーマーにあたる
- 落としたりぶつけたり時雨にさらされると減っていく
- 0になると中身の荷物自体にダメージが及ぶようになる
- 劣化度
- 荷物の体力に当たる
- 荷物自体がダメージを受けると減っていく
- 劣化が少ないほど届けた時に貰える「いいね」数が増える
準備と他プレイヤーの手助けで進む

スイスイ移動もできる
歩くことにも気が抜けずバトルも攻略する本作では、準備が攻略の要となる。
崖を登る梯子や敵を倒す銃、さらには長距離移動に便利な車や敵地で索敵するための監視塔までも作ることができる。
各施設では資源を使って様々な道具や武器をクラフトすることができ、もちろんそれらも重さのある荷物として自分で持ち運びながら攻略することになる。
そして、本作の大きな特徴がオンライン要素。
マルチプレイというわけではなく、他のプレイヤーが設置した梯子や作った車両などが出現することがあり、自由に使うことができる。
準備不足だった時でも他プレイヤーの助けで進むことができ、こうした他プレイヤーがおいた物には「いいね」を送ることができる。
逆に自分が設置した物を誰かが使って「いいね」をくれることもある。こうした他プレイヤーとの繋がりによってもサムは成長する。
何がどこに出現するかはゲーム側で自動的に調整されているけれど、出現頻度や種類を制限することはできる。
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記事はさらに下に続きます
デスストランディング2のレビュー
物語: 映画な演出で独創性が独走

物語の内容はネタバレだらけになるので書けない。
そのくらい物語はどんどん進み、新事実や謎や新展開や驚愕の伏線回収などが満載で夢中になる。
オープンワールドゲームなので寄り道が楽しいはずが(もちろん本作の寄り道も楽しい)、メインストーリーの先が気になりすぎて先へ先へと進みたくなってしまう。
クエスト攻略型ゲームだけどメインストーリーが不自然なく繋がっているので、余計に先を知りたくなる。
世界設定もキャラも魅力的で、もし本作がオープンワールドゲームやバトルがなかったとしても夢中になるくらい物語は濃く面白い。
独創性が限界突破しそうな世界ではあるけれど(褒めてる)、キャラの感情部分や描かれているテーマは現実離れしているわけではなく感情移入もしやすい。
そして、演出はさすがの上手さ。
カットシーン一つ一つがかっこ良くて絵になるカメラワークばかり。
ただし、前作のおさらいは用意されているけれど、絶対に前作からプレイしておいた方がいい。
ルーと歩いた北米の思い出を胸に抱えているかどうかによって本作の体験は格段に変わる。
続編としては理想的な形ではあるけれど、もし前作を知らないと「え、あなたは重要人物?これって一大事?」と気持ち的に置いてけぼりになってしまうと思う。
操作性: 最高級のリアルな操作感

前作でも夢中になった操作感。
本作はさらにパワーアップしていて、「どこをどう操作するか」と考えるよりも、もはや普通に自分が歩いている感覚で操作すれば問題ないレベルまで調整されている。
また、ステルスでは、建物だけでなく無造作に置かれた物もちゃんと物陰になるし、草むらからちょびっと見えてしまったバックパックもしっかり見つかる。
これによってステルスの面白さが大幅に上がっている。
タールまみれになれば「サム!サム!動いて!早く!」と思わず画面に声をかけてしまうくらいちゃんと手足がベタついて動きにくくなる。
他のゲームなら存在さえ無視してしまうような小石も強敵になる。
ゲームのお約束が通用しない不便さを感じることもある。それが良い。
もちろん前作でもこうした操作感に驚かされたけれど、本作では更にリアルさが増しており、プレイしながら「すごいな、すごいな、すごいな、どこまで調整してるんだ」と思い続けていた。
そして、覚えることは大量で、できることも盛りだくさん。
チュートリアルは丁寧ではあるけれど、ゲーム内マニュアルやプライベートルームの訓練で学ばなければ気づきにくい要素もある。
難易度: どう攻略するかでガラッと変わる

本作では4段階から難易度選択ができる。
筆者はデフォルトのノーマル(4段階中上から2番目の難しさにあたる)でプレイ。
武器や道具は持ち運べる限界があるので、真正面から敵地に飛び込んで無駄撃ちするような戦い方では攻略できない。特にBTは強い。
必然的にステルスを多用するゲームプレイとなる。
そしてステルスでは細かな部分まで物陰や視認される判定が備わっているので、「なんとなく隠れてみた」は通用しない。
そして、発見されると敵はランダムな動きをするしパトロールする場所を変えられることもある。
敵が賢いステルスを楽しむことができる。
準備が攻略の要なので、なめたプレイをすればピンチになり、作戦をちゃんと立てて挑めば無傷で攻略できる良い難易度だ。
一方で、強制バトル以外では道のりもプレイヤーの自由なので、悪路を踏破して迂回すればバトルなしで目的地にも着ける。
バトルと悪路どちらを攻略するか、どんな厳しい状況になるかは完全にプレイヤー次第だ。
そして、オンライン要素が本当にちょうど良い。
「ちょっと面倒くさいなあ」と思うところには誰かが建ててくれた橋があってスイスイ進めるし、難所にはちゃんと自分で挑まなければならなかったり、他プレイヤーが作ったものを出現させる調整がめちゃくちゃ上手いと思う。
これは前作でも個人的に好きだった要素で、どういう設定をしているんだろうかとかなり気になる。
システム: 全要素の面白さが確実に進化

ゲームの基本部分は前作から引き継がれている。
そのため、ゲームプレイの面白さは前作で証明済みだ。
しかし、上述してきたように、操作性含め全要素がしっかりパワーアップしており、物語が続くだけでなくゲームとしての面白さも増している。
特にバトルが進化しており、ステルスに関する要素が増えていて戦術の幅も広がっている。
スキルツリーがあらかじめドーンと用意されているのではなく、自分のプレイスタイルに合わせてスキルツリーが繋がっていくのも面白い。
前作では過酷な状況下で配送する頑張るサムを味わい、本作では厳しい状況に攻めていくサムを味わえる。
前作から変わらない面白さと共に少し違った感覚も味わえる。
豪華俳優陣や奇抜な世界設定が目を引きやすいけれど、本作ならではのゲームプレイの核がしっかり丁寧に作られており、同時にそれをまとめ上げるゲーム作りの上手さも感じる。
前作プレイ済みだと知っている要素が多いとはいえ、やはりアイデアをゲームに変える凄さを感じる。
芸術性: 映像美とカッコ良さに魅了される

サム含め見た目のカスタマイズもできる
キャラの表情から美しい絶景まで、高クオリティでフォトリアルな3DCGで描かれる。
BTの恐ろしさ、サムの苦悩、ルーの可愛さ、敵の悪さ、どれも画面からバシッと伝わってくる。
個人的には本作に出てくる装備品やアイテムなど物のデザインがめちゃくちゃお気に入り。
そのまま製品化して欲しいくらいかっこいい。
そして、重ためで深刻な雰囲気なゲームだけど、実際には笑えるシーンも随所にあり、クスッと笑えるネタも多く仕込まれている。
サウンド面では有名アーティストの曲が収録されており、それを好きに流せる機能もある。贅沢だ。
ただ、個人的にはオリジナルそのままのBGMが好き。
というのも本作の効果音や環境音がお気に入りで、Dual Senseコントローラーからも砂や石がぶつかる音や雨音が流れてくるのが嬉しい。
ちなみにコントローラーの振動もしっかりあり、カットシーンでも歩いている時でも細かく震え方が変わるので臨場感増し増しだ。
本当に随所までこだわって作られている完成度高すぎなゲームだ。
総合評価と似ているゲームは下へ
デスストランディング2の総合評価
DEATH STRANDING 2

総合評価
独創的な物語もゲームプレイも進化し、バトルやステルスの楽しさも広がった高評価オープンワールドゲーム。細部まで丁寧にこだわって作られており、リアルな操作性は最高品質。オンライン要素の良さも健在。
おすすめな人 | 自由度の高いゲームを求めている 個性的なゲームを探している、もしくは前作にハマった 旅の目的地より道中が好き |
---|---|
おすすめではない人 | 前作の内容を全く知らない おつかいクエストが大嫌い アクションバトルばかりプレイしたい |
デスストランディング2に似ているおすすめゲーム

Death Stranding
- 本作をプレイする前に絶対プレイしておいた方がいい前作
- 本作の世界やサムやNPCについて理解が深まる
- ゲームプレイの基本は本作と同じで、北米を旅することになる

Horizon Forbidden West
- こちらもステルスが楽しい高評価オープンワールドゲーム
- 機械獣や敵対部族相手に環境を使ったステルスを楽しめる
- 原始的な生活となったポストアポカリプスな世界でSFな物語が展開する
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