ゲームでは、様々な世界が舞台となる。
まあ、大体は非現実的な世界だ。ファンタジーやポストアポカリプスなど、なんでもござれ。
そのなかでも、和風な世界は魅力的だ。侍や忍者は海外でも大人気だし、多くの和風ゲームが生み出されている。
そこで、「めちゃくちゃ和風!雅!良きかな!」と感じるおすすめ和風ゲームをジャンル問わず集めてみた。もちろんゲームとしても面白い高評価作ばかりだ。
艶やかさも侘び寂びを感じる和風の世界へ、いざ。
大神 絶景版

本作の舞台は、日本昔話そのもの。平安時代くらいな感じ。
主人公は日本の神様といったら外せない天照大神。通称、白ワンコ(本作内での呼び名です)。
日本昔話を彷彿とさせるキャラが多いけれど、ふざけたキャラや展開がぎっしり。それでいて壮大という絶妙なバランス感。
水墨画グラフィックが独特な味を出しているアクションアドベンチャーゲームで、バトルも探索もたっぷり楽しめる。
実際に筆で描く操作をする「筆しらべ」などゲームプレイも独創的で、感動の結末までどっぷり和風に浸れる。

Ghost of Tsushima

本作の舞台は鎌倉時代。モンゴルが対馬に攻めてくる元寇が題材になっている。
色とりどりに咲き誇る花や黄金色の銀杏、白銀の雪景色など、色鮮やかな対馬の風景に見惚れてしまうオープンワールドゲーム。
主人公は誉れ高くありたい武士。
しかし、対馬を守るため手段を選ばない冥人(くろうど)になってしまう戸惑いや葛藤がしっかり描かれている。
一騎討ちなどチャンバラそのものなバトルや、動物など周囲を観察して道を見つける面白い探索など、極上の武士体験が出来る。



SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE

本作の舞台は戦国時代。架空の戦国時代だけど。
御子様を守る使命を負った忍(しのび)が、強敵相手に孤軍奮闘する死にゲーな高難易度アクションアドベンチャーゲーム。
バトルは独特な剣戟で、敵の攻撃を刀で受け止め相手の姿勢を崩して倒す「弾き」と呼ばれる面白システム。
でも、バトルは激しくても、静寂さえ感じる和風な風景にはうっとりしてしまう。
寺や城、井戸など、日本ならではの不気味さも感じる場所や、鬼や大蛇など和風な怪物たちの圧巻の凶悪っぷりに震え上がる。

Getsufumaden: Undying Moon

月氏という地獄の監視者が、魑魅魍魎溢れる地獄を巡るローグライクアクションゲーム。
本作は浮世絵のような日本画グラフィックが最大の魅力。
百花繚乱という言葉がぴったりなボス戦など、見ごたえ抜群。豪華で派手な地獄だ。
ローグライクとメトロイドヴァニアが融合したシステムになっていて、探索もバトルも楽しめる。
様々な武器で戦うサクサクなバトルも魅力なんだけど、攻撃時のエフェクトまで漢字。でも、BGMは激しくロック調。
豪快で力強い和風が味わえる。

仁王2

本作の舞台は戦国時代。
史実がベースになっているけれど、妖怪が活躍するフィクションも混ざった物語だ。
半妖の主人公が、織田信長や豊臣秀吉と関わりながら妖怪退治して成り上がっていく。
「和風死にゲー」と謳われている通りの高難易度なバトルが楽しめるし、ハクスラ要素にもハマる。
敵は、日本の妖怪がベースとなった恐いヤツらなんだけど、主人公も妖怪に変身できるという妖怪バトルが楽しめる。
死にゲー好きな人はもちろんだけど、有名武将や妖怪好きにもおすすめしたいゲーム。

Trek to Yomi

本作は、時代劇を意識まくったモノクログラフィックやカメラワークが魅力のアクションアドベンチャーゲーム。
故郷と大切な人を守ると誓った剣士が、タイトル通り黄泉の世界に足を踏み入れていく奇妙な物語。
バトル時には2Dサイドスクロールになり、ハイペースな剣戟が楽しめる。
探索中はダイナミックな3Dで、厳かな不気味さも感じる黄泉の世界に見惚れてしまう。
主人公と共に何が信念なのか悩むことになるけれど、それによって結末が変わるマルチエンディングも魅力。

天穂のサクナヒメ

鬼が棲む地に派遣された豊穣の神様が、鬼を退治する物語。だけど、衣食住は自給自足。
本作は、2Dサイドスクロールアクションバトルと米作りのシミュレーションが融合している。
この米作りがかなり本格的で、田植えや害虫対策、脱穀だって全て手作業。史上最高に詳細にこだわった米作りゲーム。
収穫したお米の質が良いほど主人公が強くなるという独創的なシステムも大きな魅力。
一方で、バトルでは、ハイスピードで爽快なアクションが楽しめる。
夜ご飯の献立を考えたり、縁側で猫を愛でたり、日本の里での生活も体験できる。
お米好きな方、日本伝統の稲作に興味がある方、必見!
