『My Friend Pedro』レビュー: バナナと極めるカッコ良さ
『My Friend Pedro』とは、DeadToast Entertainmentが開発した2Dサイドスクロールのアクションゲーム。
元は、2014年に無料公開されたブラウザゲームで、基本的なアクションは本作にも引き継がれている。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はNintendo Switch版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。
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あらすじStory
浮かぶバナナ
ゲームスタートすると、何がなんだか分からないけど、目の前に浮かんでいるバナナ。
このバナナの名前がペドロだ。タイトル通り主人公のお友達らしい。
で、そのバナナが主人公の状況や戦い方まで、喋り倒してくれる。
ちなみに、主人公はどこかに閉じ込められている。そこは、なんでも食肉に変えてしまうという危ない犯罪組織のアジトだという。
冒頭から絶賛ピンチじゃん。
早速恨みを買う
何故捕まっていたのかは分からないものの、主人公は見つけた銃を手に取り、盛大に大乱射しながら脱出。
でも、そんな派手に暴れ回って大丈夫なわけはない。
当然の如く危険なヒャッハー集団を敵に回してしまうことになり、思いっきりお尋ね者になってしまう主人公。
その他にも何故か自分を撃ってくる正体不明の集団も撃ちまくりながら、バナナと二人三脚(?)で大乱射していく。
ゲームの特徴Features
総攻撃に遭う
ゲームはステージクリア型。ステージの順番通りにストーリーも繋がっている。
一度クリアしたステージは、リプレイ可能。
サイドスクロールなので、基本的には右へ右へと進みゴールに到達すればステージクリア。
しかし、敵があちらこちらに配置されている。当たり前だけど、みんな主人公を狙って撃ってくる。駆けつけて殴ってくる。
カッコ良さが正義
単にステージクリアすればいいだけではない。
敵を何人倒したかだけではなく、どれだけ華麗に倒し、どれだけ速くステージクリアしたかで、ステージクリア時にスコア化され評価される。
連続して敵を倒すとコンボとなり、スコアは爆上がり。そして、鮮やかでアクロバティックに倒すほどスコアも高くなる。
スローモーションでドゥウウン
主人公は銃で遠距離攻撃とキックによる近接攻撃が出来る。回避とジャンプもあり。
銃はいくつか種類があるが、二丁拳銃の場合は、片手ずつ別々の敵を狙うことが出来る。
スタミナなどはないけれど、もちろん銃はリロードしながら使わなければならない。
最初に手に入る銃以外は弾数も有限なので、使い捨てていく。
また、ステージに落ちているフライパンや可燃性の液体を蹴飛ばして敵に大ダメージを与えることも可能。
そして、1番の特徴はスローモーション。主人公は一定時間スローモーションにすることができる。
スローモーションにしながら、正確に敵を狙ったり、敵からの銃弾をかわして、華麗なコンボを決めていく。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
4.5
ピンチに陥った主人公が幻覚を見ながら、超人的なアクションで暴れ回る。映画にありそうなストーリーだ。
私はこういうジェットコースターのように面倒ごとに巻き込まれていくノリが大好きだ。なので、もちろん本作の展開もお気に入り。
そこにバナナ。なんでバナナ。
ということで物語の掴みは最強。
どんどんトラブルに巻き込まれていく主人公の行く末に夢中。
そして、意外な結末に「なるほどー!」と「そういうオチかー!」と納得と驚き。
ステージクリア型だけど物語はちゃんと楽しめる。
キャラクターの魅力
4.5
覆面の主人公が1番気になってくる。
そもそも主人公って何者?バナナ以上にそこが気になる。もちろん正体は分かるけれど。
覆面を余計に目立っているような気がするし、記憶に強烈に残る主人公。
ボス含め敵も愛すべきヒャッハーキャラばかりで、みんなぶっ飛んでて楽しい。
操作性
4.0
銃は凄い勢いでぶっ放しまくれるし、回避しながらも乱射出来る。
スローモーションと組み合わせて次々と敵を気持ち良く倒していくことが出来る。
特に左右の銃で別々の敵を狙えるというのは、意外と新鮮で面白い。両方向の敵を撃ち散らしていく様は爽快。
ただ、一方の照準を合わせた瞬間にもう一方の照準が突然とんでもない方向を向いてしまうことがあるのが残念。
あと、ジャンプが独特な「ぬんっぬんっ」ともったりした動きで、やや大味なのも残念。
そして、銃撃なゲームだと重要な残弾数が、武器選択時に確認しにくかったのも気になったところ。
難易度バランス
4.0
各ステージは間延びしない、ちょうどいい長さ。
初見殺しも多いけれど、チェックポイントが小刻みなのは親切。
敵は猛烈に攻撃してくるけれど、アクションが苦手な人でも必ずクリア出来るようになっている。
もちろん高スコアを狙いたければ、しっかりステージ構成を覚えるのが必須。
スローモーションの制限時間は結構長めで、敵を攻撃が当たるとどんどん延長されるのが良い。
華麗なアクションを成功させるほど、スローモーションが継続して更にコンボを繋げやすい気持ち良くなれる仕様。
テンポもいいし、ゲームボリュームも長すぎず短すぎずいいくらい。
ゲームシステム
4.5
スローモーションがとにかく良い。
私はスローモーション演出大好き人間なので、特にこの仕様が大好物。
カッコ良さだけではなくて、もちろんゲームプレイでもスローモーションは大活躍。
一見するととても処理しきれないような銃弾の嵐¥や大勢の敵なんだけど、スローモーションにすると面白いくらいに倒していくことが出来る。
でも、どの順番で敵を倒して、どこで宙返りして、あそこのスケボーに乗って、と、華麗な駆け抜け方を考えるパズル的な面白さもある。考えながら大乱射だ。
やりこみ要素
3.5
どこまでカッコ良くなれるかが、最大のやり込み要素。同じステージを繰り返し練習したり、高難易度に挑戦したり。
そして、シークレット要素もある。
ステージ上の「いや、そこは行く必要ないし、行きにくいだろ」という場所に黄色の看板のようなものがある。
手に入れるとチートモードが解放される。
ボーナスステージとか新たな要素が解放されるわけじゃないので、正直あまりやる気は湧かないけど。
グラフィック
3.5
主人公、敵のデザインが良い。ストリート系のクールでカラフルな見た目。
高解像度というわけではないけれど、楽しくカッコいい雰囲気が魅力。
サウンド
4.5
どれだけクールに銃撃出来るかってわけで、そんな気分を高めてくれるノリのいいBGMがズンズン流れる。
BGM聴いてるだけでもアドレナリンが噴き出てくる良曲揃い。
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
先が気になる物語
スローモーション演出を操れる
立ち回りを考えるパズルっぽさ
魅力的なキャラクターたち
残念なところ
アクション精度はやや大味
やり込み要素がオマケ程度
オススメな人
2Dアクションが好き
カッコイイ演出が大好き
ふざけたノリが好き
短時間で攻略できるゲームを探している
オススメではない人
高精度のアクションを求めている
スコアを追求するゲームが好きではない
ペドロシリーズ第2弾。スマホでもプレイできる。キャラの頭身が低くなり可愛い雰囲気になっているけれど、しっかりペドロアクションが出来る。
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My Friend Pedro
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