【Urban Jungle】ルームメイトは植物 | 攻略とレビュー
部屋を植物で彩り、主人公の人生を辿っていく癒しのパズルアドベンチャーゲーム『Urban Jungle』。
Urban Jungleの特徴
- ストーリー: とある植物好きな女性の人生を転居を通して辿る物語
- 攻略: 部屋を片付けつつ、特性を考慮して植物を飾っていくパズル要素のあるカジュアルゲーム
- 評価: 植物の条件やランダム性によってゲームとしての面白さもありつつ、装飾する作業に癒される

- 雰囲気にもゲームプレイにも癒される
- 植物の条件を満たす配置を考えるパズル要素が面白い
- 物語も楽しめる
- 操作の精度にやや甘さがある
『Urban Jungle』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Urban Jungleの攻略情報
Urban Jungleの概要
タイトル | Urban Jungle |
---|---|
開発元 | Kylyk Games |
販売元 | Assemble Entertainment |
発売日 | 2025年3月21日 |
対応機種 | PC |
ジャンル | カジュアル, パズル, アドベンチャー |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(キーボード+マウス使用) |
ストーリー
植物好きな少女

ゲームが始まると、暗い顔をした女性が画面に浮かび上がる。リモート会議中らしく、どうやらバリバリ働く彼女は褒められているようだ。
しかし、彼女は褒められても、ちっとも嬉しそうではない。逆にやる気なんて全く無さそうだ。
どんよりした顔のままリモート会議を聞いていた彼女の意識は、まだ幼かった少女の頃に戻っていった。
大好きなおばあちゃんの家で、植物のお世話をしながら家中に緑を飾っていた、あの頃。
あの頃の彼女は笑顔いっぱいだった。
お引越しの度に変わる、主人公の事情

そこから、彼女の記憶はどんどん進んでいく。
母親の仕事の都合で転居し、進学のために転居し、住む家はどんどん変わる。
その度に、彼女は大好きな植物を部屋に敷き詰めていった。どんな街に住もうと、母親から小言を言われようと、植物好きなのはずっと変わらない。
そんな彼女がどうして冒頭の暗い顔になってしまったのか。
プレイヤーはたくさんの植木鉢の合間から彼女の人生を垣間見ていくことになる。
攻略のポイント
転居ごとに物語が進む

本作はいくつかの章に分かれており、章ごとに主人公が転居した新しい部屋へと舞台が移る。
プレイヤーは彼女の部屋を片付けしつつ植物を上手く配置していくことになる。
各章には「ダンボールを片付ける」「ゴミを捨てる」など植物以外の目標も設定されている。
目標を攻略しつつ植物を置くとスコアを獲得し(後述)、一定量のスコアを稼ぐと次の章に進むことができるようになる。
植物をうまく配置

本作の攻略で重要となるのが植物の配置。上述した通り、植物を置いてスコアを獲得して章クリアを目指す。
- 置く植物を買う
- コストなく手に入る植物も、コインを払って手に入れる植物もある、
- コインは、植物を配置してスコアを一定量獲得したり、章ごとに設定されている植物以外の目標を達成することで稼ぐことができる
- 植物を部屋に配置する
- 植物を置くとスコアを獲得する
- コインを払って買う植物の方がレア度が高く、置いた時のスコアが大きくなる
- 植物ごとに好みが異なる
- 植物ごとに異なる日当たりと湿気の条件を満たす場所に配置すると、獲得スコアが増える
- 好きな植物のそばに配置すると獲得スコアが増える
- 嫌いな植物のそばに配置すると獲得スコアが減る
- 植物を置くとスコアを獲得する
上記の要領で植物を置いていくことになるけれど、家具が邪魔になることもあるし、ダンボールの荷解きをしなければ植物を置けないこともある。
部屋内の家具やダンボール内にある荷物は動かすことができ、それによって植物を置く空間を確保しながらプレイすることになる。
特に加湿器やライトなど湿気や日光の条件を変えることができる家具をどこに置くかが高スコア獲得の鍵を握っている。
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Urban Jungleのレビュー
物語: ゲームプレイとは裏腹に厳しさもある物語

現代人の「本当の自分」探し。よくあるテーマではある。
つまり、それだけ現代人が共感しやすい物語というわけだ。
ただ、本作のような癒しゲームでは、ほんわかと描かれることが多い。私もそう予想していた。
ところが、本作では植物を飾ってのほほんとしていたら、主人公のお母さんから攻撃力の高いお小言電話がかかってきたり、社畜ぶりの描き方がやたらとリアルだったり、なかなかに厳しい現実が描かれている。
そのため、お片付けでのほほんどころか主人公の行く末が気になってくる。カジュアルゲームというより物語を追うアドベンチャーゲームのようにプレイしていた。
意外と物語要素強めなゲームだ。
物と場所さえ与えられれば勝手に黙々とインテリアに没頭するタイプの人にもちろんおすすめしたいゲームだけど、「別には片付けに興味ないんだけど」という人もアドベンチャーゲームとして楽しめる。
操作性: 気軽にプレイできるが、植物を見失うことあり

本作はキーボード+マウスでプレイ可能。
激しい操作が求められることはないけれど、少しのズレで湿気や日光が届かなくなるので細かく操作をしたいところ。
サッサッサッと手早く配置していく際には、特に支障なく植木鉢や物を移動できて心地いい。
しかし、小さなアイテムや複数のアイテムを近づけて置きたい場合など細かく操作したいときには、狙った物を掴めなかったり意図せずカメラ操作になったり、もどかしさを感じることもあった。
アイテムへカーソルが吸い付くようなっているともっとプレイしやすくなりそうだけど、許容範囲ではある。
それより困るのは、植物が家具の裏にボトッと落ちて消えてしまうことがあること。壁際にある家具の裏、空間はないはずなのに落ちて消えてしまうのだ。
落ちたあたりをクリックしまくって探り救出できたこともあれば、消えたままになってしまったこともあった。
部屋内の植物リストや、全植物の位置をハイライトする機能などがあると、うっかり亜空間に置いてしまった物も把握しやすくなると思う。
細かい部分ではあるけれど、ゆったり癒されたいゲームだからこそモヤモヤしやすい挙動は潰しておいて欲しい。今後のアプデに期待!
難易度: なんとなくでは攻略できない、ちゃんとパズル

難易度設定はなく、片付けできずに転居失敗ゲームオーバーなんてことは起こらない。
どこに植物を置こうが家具を置こうが、ミスになることはなく「そこに植物置くと邪魔なんだけど」と怒られることもない。
それならのほほんだらだらプレイできるのかというと、実はちゃんとゲームとして作戦立ても求められる。
章が進むと部屋は広くなり、日光や湿気を得られる場所が限られてスコアを稼ぎにくくなる。
良い感じに見えるように植物を置きたくなるところだけど、それだけでは詰まってくる。
しかし、時間制限や配置換えの回数制限は一切なく、ゆったり考えながらプレイできる。
単に物を置くだけではないゲーム性があり、かといって癒される雰囲気が壊されるほど難しくもない。ちょうど心地良く楽しめる塩梅だ。
システム: ランダム性やパズル要素があり、ゲームとして楽しい

ゲーム全体を見ると、インテリアをゆったり楽しむゲーム。人気のお片づけゲーム『Unpacking』を彷彿とさせる内容だ。
ところが、上述もした通り高スコアを狙って植物を配置しなければならず、完全に自分好みの装飾ができるわけではない。
そして、提示される植物はランダムで、自由にあれこれ選べるわけでもない。
見た目にこだわった部屋を作りたいという人には窮屈に感じる場面もあるだろうけれど(自由にしたい欲求はクリエイティブモードで満たされるのでご安心を)、この完全に自由にはできないシステムがゲームとしての面白さを生み出している。
芸術性: スコア無視して装飾したくなるお家ばかり

主人公の状況によって住む家はガラッと変わる。タイや日本など国が変わり、部屋の様相も彼女の年齢や立場によっても変わる。
それぞれ素敵なお家で、小さな家具や植物が並ぶ様子は片付ける前であっても眺めているだけで楽しい。
音楽は本作のゲームプレイに合ったゆったり癒される曲調で、スコアを気にしつつも穏やかにプレイすることができる。
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Urban Jungleの総合評価
Urban Jungle

総合評価
植物を飾りながら主人公の人生を辿っていく癒しのパズルゲーム。植物の特性によって、より賢い配置を考えるゲームとしての面白さとちゃんと味わえる。
おすすめな人 | パズルが好き ゲーム内の装飾要素が好き 作業をすることでリラックスする体質 |
---|---|
おすすめではない人 | 自分の思い通りにインテリアを楽しみたい 物語も終始ほんわかしていて欲しい アイテムを細かく動かすのが苦手 |
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Unpacking
- お片づけパズルゲーム人気の火付け役
- 転居ごとに荷解きをしつつ、主人公の人生をほんのり味わえるカジュアルゲーム
- ピクセルアートで描かれるレトロさのある部屋の様子も魅力

Space for Sale
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