これから発売予定のおすすめのシミュレーションゲームを紹介する。
経営や運営、開拓や街づくりなど、マネジメント(管理)するのが魅力のシミュレーションゲームから厳選した。
シミュレーションゲームには、農業や牧場ゲームなどに代表される生活を楽しむのがメインのライフシミュレーション、隊を指揮したり戦略性が試されるストラテジーゲームも属する。
が、それだけで大きなジャンルとなっているため、別記事にまとめている。


管理(マネジメント)のシミュレーションゲームでは計画性や効率も重要だけど、時には大胆な決断をしたり、サンドボックス要素で好きな見た目の街などを創れるのも魅力。
時間を忘れて熱中してしまいそうな新作を厳選した。とっつきやすいゲームばかりなので、シミュレーションに馴染みのない方にもおすすめ。
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SteamWorld Build

何が出てくるかワクワクする地下鉱脈。そして、鉱山と言えばウェスタンな街。
本作は採掘と街づくりを指揮するシミュレーション。主役は愛嬌溢れるスチームボットたちだ。
本作は名作メトロイドヴァニア『SteamWorld Dig』から続くスチームワールドシリーズ最新作。

採掘して稼ぎ、新たな設備を作って、採掘ロボットが幸せに暮らしながら働けるよう街も装備も整えていく。
しかし、鉱山の奥にはモンスターがいるし、採掘するのは実は宇宙へと旅立つための準備だ。
楽しいロボット西部開拓物語を味わいつつも、鉱山の謎や物語の先もかなり気になるところ。

2023年12月1日発売
日本語版あり
Developer: Thunderful Development
Publisher: Thunderful Publishing
Cities Skylines 2シティーズスカイライン2

長年ずっと人気の街づくり+都市運営の『シティーズスカイライン』に遂に続編が登場する。
住宅街も繁華街も、都市を形成するあらゆるものを自由に配置するサンドボックス要素に、まず絶対夢中になる。
グラフィックは2015年発売の前作からパワーアップしており、景観にこだわり始めれば時間が一瞬で吹き飛ぶだろう。
しかし、住人の一人ひとりに生活サイクルが設定されているほどの超リアルさも大きな特徴。
交通渋滞やインフラ整備だけではなく、AIで動く都市の経済活動にも気を配らなければならない。
かなり大きなスケールの都市を作ることが可能で、建築の楽しみも管理する面白さもお腹いっぱい味わえる。
2023年10月24日発売(コンソール版は2024年春)
日本語版あり
Developer: Colossal Order Ltd.
Publisher: Paradox Interactive
https://www.paradoxinteractive.com/games/cities-skylines-ii/about
Synergy

人類は様々な環境をあの手この手で克服してきた。逆境に燃える生物だ、たぶん。
そして、本作の人類も全く快適ではない地で暮らそうとしている。
自然災害並みの過酷な環境に街を築き、人口を増やし、みんなで幸せに暮らす。それが本作の目的だ。
その過程は、もちろん大変。まずは生態系や気候を調査し、サバイバルできる手段を見つける。
住人に仕事を割り振りつつも健康に気を配り、時には後の運命を左右する決断を迫られることもある。
奇妙な植物も多く厳しい環境での街づくりだけど、バンドデシネ風のグラフィックが最高に癒し。

2024年Q1発売予定
日本語版あり
Developer: Leikir Studio
Publisher: Goblinz Publishing
Beyond These Stars

ピープスと呼ばれる豆人間が銀河丸ごと開拓する『Before We Leave』のシリーズ第2弾。

本作では、たくましいピープスたちは、前作で開拓の障害となったキーワという宇宙クジラの背中に棲みついてしまう。
開拓精神溢れるピープスは、キーワに乗りながら、他の惑星を開拓して資源を集めていく。
もろちんキーワの背中が本拠地だ。勝手に(?)背中に拠点となる村を作っていく。
しかし、キーワの背中のスペースは限られているし、やりたい放題すれば、さすがのキーワもブチ切れるだろう。
更に宇宙を泳ぎ続けるキーワと太陽の位置関係によって気候が変動するので、変化に適応していく忙しさも味わえそう。
2024年発売予定
日本語版 あり
Developer: Balancing Monkey Games
Publisher: Hooded Horse
Frostpunk 2フロストパンク2

気温も迫られる決断も過酷すぎて震えて凍える高評価作『フロストパンク』の続編が登場する。
前作と同じく氷河期再来かのように猛吹雪が吹き荒れる世界で、都市運営も建築もストラテジーも味わえるゲーム。
人類は身を寄せ合って生き延びるしかない。プレイヤーはそんな生存者が集まる都市のリーダー。
前作の石炭から石油へと燃料が変わり、暖をとったり生活は安定しやすくなる。
しかし、生活が安定すると現れるのが人の本性。本作では人々の間に格差が生じ始め、諍いも絶えなくなる。
厳格でありつつも、厳しすぎない管理が求められる。暴動が起これば間違いなくリーダーの命が狙われてしまう!
Against the Storm

街づくりや開拓シミュレーションで、1番頭を使うのはいつか。
資源や手段が少ない開拓初期は1番悩む場面の1つ。本作はその開拓序盤を繰り返すローグライト要素のあるシム。
クイーンから命令を受け、各地の開拓に勤しむことになるけれど、環境や目標は毎回変わる。
登場する様々な種族の長所を活かせる仕事を割り振り、各種族の好みに合った施設を作って士気も上げる。
この世界を壊滅状態にしたブライトストームが起こっても負けない集落をどんどん作っていく。
街を作り込むというプレイとは違い、ひたすら集落の立ち上げを手がけまくるという独特なシミュレーションが味わえる。
2023年12月8日発売予定(現在は早期アクセス中)
日本語版あり
Developer: Eremite Games
Publisher: Hooded Horse
Townseek

サメやニンジンなど風変わりな飛空船に乗って旅する、ゆるーいマネジメントゲーム。
釣りも出来るし、お宝探ししたり、飛行船をカスタマイズしたり、のどかな空の旅が満喫できる。
そして、個性爆発している様々な町を訪れて、物々交換をして必要物資を揃えていく。
一方で、伝説の冒険家サメのシャーキングストン卿の足跡を辿る物語も楽しめる。
ユニークな種族が登場する色づかいもデザインも可愛い手描き調グラフィックがかなり魅力的。
『Cult of the Lamb』『A Short Hike』などのキャラが登場するので、インディーゲーム好きは特におすすめ。


2024年発売予定
日本語版あり
Developer: Whales And Games
Publisher: Super Rare Originals
Station to Station

自然豊かな土地で、町の暮らしを支えるのは車ではなく鉄道というシミュレーションゲーム。
本作では、施設間を上手く線路で繋ぎ、物流を確保することで町を発展させていくのが目的。
小麦畑から製粉所へ線路を繋ぐなど、どこで何が必要とされているかを考えながら線路の配置を考える。
駅や線路を作るにはお金がかかるので、もちろんコストと効率性を頭に入れておかなければならない。
全てボクセルで描かれるグラフィックも魅力で、町の発展と共に変わる景色をボーッと眺めていたくなる。
2023年10月4日発売
日本語版あり
Developer: Galaxy Grove
Publisher: Prismatika
Tarvern Keeper

ファンタジー世界で酒場を経営するシミュレーションゲーム。
立地が良いとは言えない場所で小さな店から始め、繁盛し始めたら拡張もしていく。
店内の装飾や食事とお酒のメニューを充実させながら、お掃除もお忘れなく。
そして、店員の雇用と管理もプレイヤーの仕事。店員はみんな個性的だ。
ゴブリンやトロールにスケルトンもいる酒場は、毎日どんちゃん騒ぎ。
笑えるエピソードも満載で、ドタバタしつつも王国一の人気店を目指す!
Laysara Summit Kingdom

そこに山があるから登る、ではなく、王国を作る。過酷な環境を新たな故郷にする。
住みやすい低地から追い出された人々は、垂直的に道を繋げて集落を広げていく。
住居はもちろん、農作物が育つ低層には農地を作り食糧を、坑道では資源を確保する。
しかし、山の気候は厳しい。時々、雪崩が起こって集落が壊滅してしまう。
でも、壁で雪崩の方向を変えたり、意図的に小規模な雪崩を起こすなど知恵で克服していく。
そして、住民達は山頂に神殿を作りたいらしい。そう、そこに山があるから。
2024年初頭早期アクセス開始予定
日本語版あり
Developer: Quite OK Games
Publisher: Future Friend Games, Quite OK Games
Microcivilization

クリッカーゲームで真剣に国を運営するストラテジー要素のあるシミュレーションゲーム。
豆人間たちがワラワラと生活する原始的な集落から始まり、文明を進歩させていく。
しかし、空き家が多ければ火災が起きたり、人口過密になれば伝染病も起こる。
そうした国難は防げるのが最善だけど、苦難が訪れた時には英雄が現れる。
本作ではアイテムのように英雄を使用することが出来て、国のパラメータを伸ばすことが出来る。
操作は簡単でも先を見越した賢さが求められる熱中しそうな運営ゲーム。
早期アクセス中
日本語版 未定
Developer: Ondrej Homola
Publisher: Ondrej Homola
Ratopia

本作の主人公はネズミの女王様。ネズミたちを率いてネズミ都市を運営する。
住民ネズミたちはそれぞれ性格が異なり、経済活動をしながら生活している。
女王様は彼らに十分な職場と仕事を与え、税を徴収し、都市を拡大していく。
もちろん税収は社会福祉にも使い、ネズミ社会を滞りなく運営しなければならない。
周辺地域に探索に出ると、不思議な遺跡を見つけることがあり、恐ろしい捕食者に襲われることも。
可愛い見た目だけど、ちゃんと経済や防衛にも取り組まなくてはならない。
Dystopians

サイバーパンク作品のギャングと言えば、ヒャッハーなならず者だらけ。
そんな奴らはギャングという組織に属している。本作はそんな彼らを統率するシム。
小さなグループから始まり、アジトを拡大し、様々なガジェットを作り、部下を任務に派遣する。
お金を貯め、人脈を作り、どんどん成り上がっていく。
ただし、大企業や警察など敵対勢力に攻め込まれることもあるので、アジトの警備は万全に。
AIで動くという手下達がどれだけ頼もしいヒャッハーを披露してくれるかはボス次第だ。
発売時期 未定
日本語版 あり
Developer: Space Boat Studios
Publisher: PlayWay S.A.
While the Iron’s Hot

鍛冶屋さんとなって村の再建を目指すシミュレーション要素のあるアドベンチャーゲーム。
鍛冶屋さん、というわけで、金属加工がメインだ。精錬、成形などを経て部品を作る。
出来上がったアイテムは、村の設備を建築するだけでなく、住人との交流にも使うことになる。
鉱石などの素材は探索で手に入れることになるけれど、本作にバトル要素はない。
しかし、探索中に謎解きしたり、クラフトはミニゲームのようになっている。
ちまちました作業が楽しそうで、無心で金属を叩きたくなりそう。
2023年12月5日発売予定
日本語版あり
Developer: Bontemps Games
Publisher: Humble Games
https://store.steampowered.com/app/1906830/While_the_Irons_Hot/
Mossfield Origins

複雑すぎず広すぎないがテーマという癒しの街づくりゲーム。
本作では、同じ土台から様々な建築物にアップグレード出来る。
研究によって新たな施設がアンロックされたら、既にある建物を再利用出来るのが魅力。
限られた空間で街を充実させるために、土地の有効活用することが大切だ。
高度な設備が登場すると住人たちの要求も高まってくるので、管理にも気を配らなければならない。
どんどん拡張していくのではなく、同じ場所をどんどん充実させるパズルのような街づくりが楽しめる。
2024年発売予定
日本語版 未定
Developer: Studio Any Percent
Publisher: Studio Any Percent
Nivalis

サイバーパンク都市で屋台から成り上がっていく経営シミュレーションゲーム。
本作は、配達業を行うゲーム『Cloudpunk』に登場したニヴァリスという都市が舞台。

はじめは小さな店から始め、レストランやナイトクラブへと事業拡大していく。
食材の仕入れや店内装飾ももちろん、自宅のインテリアや釣りなども楽しめる。
更にご近所さんやお客さんと交流も可能で、恋愛関係になることも出来るそうだ。
危険なギャングもいるけれど、サイバーパンクな街並みに見惚れてしまいそう。
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