『Hidden Folks』レビュー: 絵が動く!新世代「ウォーリーをさがせ」
現代ならではの『ウォーリーをさがせ』に熱中する『Hidden Folks』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。
本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Hidden Folks製品情報
タイトル | Hidden Folks |
---|---|
開発元 | Adriaan de Jongh, Sylvain Tegroeg |
対応機種 | PC, iOS, Android, Apple Arcade |
ジャンル | カジュアル |
本稿はiOS版をiPhoneでプレイした際のレビューを行なっている。英語版のゲーム画像を掲載しているけれど、ゲーム内は全て日本語化されている。
Hidden Folksの攻略
攻略のポイント
本作は、ステージクリア型のゲームであり、特に物語要素はない。
ひたすら画面を見て探す
世代も国境も超えて愛される『ウォーリーをさがせ』。めちゃくちゃ描き込まれた絵の中からウォーリーを探し出す、何歳になっても楽しい世界的ベストセラーだ。
本作はそれと同じ。各ステージの画面下部に表示されている物や人(Hidden Folks)を見つけてタップするだけだ。
ステージごとに指定された数の目標を発見できたら、次のステージがアンロックされる。
ただし、指定されているものは、クリアに必要な数以上に表示されているので、そのままステージに留まって探し続けることもできる。
もちろん、次のステージに進んでも、アンロック済みのステージにはいつでも戻って来て、続きから再開できる。
絵が絶え間なく動く
本作の1番の特徴は、絵が動いてること。
Hidden Folksは好き勝手に動いている。自分が探されてるかもしれないという意識は全くない。
そして、そんなHidden Folksをタップしたり、扉や乗り物をタップすると、リアクションが起こることがある。
ドアが開いたり、乗り物が動いたり、Hidden Folksがすっ転んだり。
それによって絵に変化が起こり、そこではじめて見つかる物もある。
また、Hidden Folksは、そうしたリアクションをしている状態が見つける対象になっていることもあり、リアクションを起こす前では「見つけた!」判定にならない。
Hidden Folksの評価と感想
現代版『ウォーリーをさがせ』という表現がぴったりのゲームだ。
絵が動いていたり、タップすることで絵に変化が起こるなど、デジタルだからこそできる探しものパズルが楽しめる。
目標となるHidden Folksや物をタップすると、ちょっと面白い事情が表示される。しかも、ほぼ見分けのつかないHidden Folksにはそれぞれ名前までついていることも分かる。
この明かされる事情はゆるく笑える内容が多いけれど、これが探すヒントにもなっている。特にリアクションを起こさなければならない際には、これをヒントにして幾つかのリアクションを起こすことになるので謎解き要素も楽しめる。
効率良く探すには、まず全てのヒントを見てから絵を端から見始めると、怪しいところが分かりやすい。
ちなみに、目標のHidden Folksや物以外でもタップするとリアクションが起こるので、画面を突きまくってゆったり楽しむのもおすすめ。
また、本作ではBGMがないけれど、効果音が全て人の声で収録されているのが面白いところ。
例えばテントをタップすると、その入り口が開いて中を見るこができるけれど、その際には「ズィッズィズィッ」というジッパーを開ける擬音語が男性の声で聞こえてくる。
こうした人力効果音で全てのリアクションが表現されていて、これがより一層ゆるい笑いを誘う。
新たなステージが登場する追加DLCも配信されており、絵をしっかり眺めながら全ての目標を探し上げるとなると、たっぷり遊べる良作だ。
それぞれの目標は、見つけやすいものもあれば、かなり見つかりにくい超小さな物まであるので、コンプリートはなかなか時間がかかると思う。
ただ、画面をタップしていない時でも、全てのHidden Folksは動き回っているので視線がウロウロしやすい(静止画の物探しより難しくて面白いポイントでもある)し、かなり描き込まれている絵から小さなものを見つけることになるので、目が疲れている時はかなりキツく感じると思う。
また、画面はある程度拡大することができるけれど、乗り物酔いしやすい人は移動中にプレイする際には気をつけたほうがいい。
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Hidden Folksレビューのまとめ
おすすめな人
- 『ウォーリーをさがせ』が好き
- 気軽にプレイできるゲームを探している
- 無心で何かに集中したい
おすすめではない人
- 目が疲れている時
- 物語性を求めている
総合評価良いところ&残念なところ
- ゆるくオシャレなグラフィック
- 人の声の効果音や各Hidden Folksの事情などが笑いを誘う
- 細部まで何かが起こっている作り込みと完成度の高さが味わえる
- 目が疲れている時はきつい
- 画面が小さい機種だとプレイしにくい
Hidden Folksが好きならおすすめのゲーム
似ているゲーム
迷路探偵ピエール : ラビリンス シティ
緻密に描き込まれた絵が好きなら、こちらもおすすめ。
迷路になっており、隅々を調べて探索しながら先に進んでいくカジュアルゲーム。
Hidden Through Time
本作と同じく動く絵から指定された人やものを探し出すカジュアルゲーム。
こちらは白黒ではなく、色とりどりな手描きグラフィックが特徴。
また、自分で好きなステージを作るエディター機能もある。
Hidden Folks
https://hiddenfolks.com
© Adriaan de Jongh 2018
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