『ショベルナイト Shovel Knight』レビュー: ショベルに取り憑かれた
『ショベルナイト Shovel Knight』とは、Yacht Club Gamesが開発したアクションゲーム。
8bitなピクセルアートなグラフィックでで2Dサイドスクロール。音楽も含めてレトロゲームを意識して作られている。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、ニンテンドー3DS、Xbox、PCでプレイ可能。私は、PS版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見れます。
あらすじStory
なぜかショベル
主人公は、ショベルを持った騎士。その名もショベルナイト。なぜかショベルを武器にして戦う。
恋人であるシールドナイトとともに大活躍していたが、旅の途中で恋人は行方不明になってしまう。
恋人は、とある塔で行方不明になったものの、その塔は封印されてしまい捜し出すことも出来なくなってしまった。
やっぱりショベル
その後、ショベルナイトは、ションボリして田舎に引きこもり、ショベルで畑を耕すという本来のショベルの使い方(?)をしながら生活していた。
しかし、ある日、恋人が行方不明になった塔の封印が解かれ、エンチャントレスという悪玉とボクメツ騎士団という、名前からして悪いヤツらが登場。
恋人の手がかりを掴むためにも、ショベルナイトは隠居生活から前線に復帰し、ボクメツ騎士団を撲滅していく。
ゲームの特徴Features
なんでもショベル
タイトル通り、ショベルが大活躍。
武器はショベル。近接武器であり、敵を攻撃することができる。
また、ジャンプして下方向に左スティックを倒すと、ショベルの痛い尖った部分で敵を踏んで(上から突き刺して)攻撃も出来る。
特に、この「ショベルで敵踏みつけ」がかなり重要で、この「踏みつけ」の反動を利用して空中を渡っていくことが多い。
そして、剣ではなくショベルだからこその土堀り。土ブロックを壊したり、壁を壊して隠れエリアやアイテムを掘り起こす。
探索でもショベルが大活躍するわけだ。
ショベル以外も
主人公はショベル縛りの呪いがかかっているわけじゃなくて、他のアイテムも使える。様々な道具がサブウェポンとして登場する。
サブウェポンは常時1つだけセットできる。いつでも切り替え可能。
サブウェポンは、ショベルと違って騎士らしいものばかり。一定時間無敵になるペンダントなど補助的に使えるものもあれば、遠距離攻撃が出来る武器もある。
また、釣竿があれば、なんどステージ中でものんきに釣りが出来る。これらのサブウェポンは、ステージ中の宝箱やお店で手に入れることが出来る。
ショベルナイトのスペック
ショベルナイトには、体力とレリックがある。
敵にぶつかったり、攻撃を受けると体力が減る。ゼロになると、1番最後に通過したチェックポイントから再スタート。
レリックは、サブウェポンに使うMPのようなもの。敵がドロップしたり、ステージ中に落ちているレリック回復アイテムで回復する
この体力とレリック数は、町でお金を支払うことで最大値を増やすことができる。
ちなみに、死んでもチェックポイントからいくらでもやり直すことができるけれど、死んだ場所にお金を一部落としてしまう。死んだ場所まで戻って回収することもできるけれど、その前に再び死んでしまうと永久に失ってしまう。
1本で5本分
ゲームスタート時にはキャラクター選択が出来る。特にロック解放条件とかはなく、最初から好きなキャラクターでプレイ出来る。
プレイグナイトとスペクターナイトなど、メインストーリーでボスとして登場したキャラクターでプレイすることが出来る。
基本的にはメインストーリーと同じ舞台なんだけど、物語は全く違っていて、アクションやシステムも全く違う。ステージ構造も違っていて、他キャラのストーリーと同じボスが登場しても挙動が違ったりする。
ボス達の事情が分かるし、メインストーリーのボス戦で苦しめられた技を使うこともできる。メインストーリーをクリアしている前提で物語が展開するので、最初はショベルナイトのモードでメインストーリーを攻略するのがオススメ。
評価と感想Rating
ショベルと一体化
『ショベルナイト』のプレイを始める前は、「何でショベル?何で?」と思っていた。
しかし、プレイしていると、そんな疑問は無くなり、もはやショベル持ってるのが当たり前になる。
プレイグナイト編やスペクターナイト編をプレイしている時に、「ショベルどこ?ショベルはっ⁈」となるくらい、ショベルが手に馴染んでしまう。
「ショベル片手に冒険する騎士って、ネタ?」と思うだろうし、私も最初はそう思ってた。実際、ショベルを交えたジョークなどコミカルな場面も多い。
しかし、アクションは全くふざけていない。ステージが進むごとに、バシバシ死ぬ。単純にアクションが難しいし、ボスも強い。特に落下死の頻度がハンパない。
アクション好きも大満足な難易度だと思う。ステージ構成も豊富で、「次はこう来たか」と初見殺しっぷりも面白い。
ただ、せっかくショベルで戦うことができるのに、単なるプラットフォームゲームになっていってしまうのがもったいない。
ショベルで敵を踏んづけまくるのは楽しい。でも、終盤になると、どれだけ落下せずに上手くジャンプできるかゲームになってしまってて、お気に入りのショベルの存在が飾りになってしまってて残念。
古き良きアクションゲーム
『ショベルナイト』は、いい意味でも悪い意味でもレトロさが再現されてるゲームで、操作性に「ん?」となる時がある。
自分の操作ミスの時もあるけれど、ジャンプ中のアクション操作の受け付けタイミングが微妙で、自分の操作タイミングとズレることがある。特にプレイグナイト編では、操作性に「えええ!」となることが多くて、他のキャラより難易度が高いと感じた。
レトロ感醸し出すための「あえて」のアクション調整なのかもしれないけれど。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
ショベルアクションがクセになる
がっつりなアクション難易度
コミカルな雰囲気
レトロ
残念なところ
操作性までレトロ
オススメな人
アクションゲームが好き
レトロゲームが好き
たっぷり遊べるゲームを探している
オススメではない人
操作性の良さが重要
レトロな雰囲気が苦手
サイバーな世界を旅する忍者が主人公。本作開発元が販売を担当している。こちらもレトロゲームリスペクトな2Dサイドスクロールアクション。
こちらもレトロな2Dプラットフォームゲーム。と思いきや、ゲーム全体を揺るがず驚きの展開が起こる。ファミコン時代からずっとゲームをプレイしている人ほど感心してしまうはず。レトロが存分に味わえる高評価作。
『ショベルナイト』のスピンオフ作。地面を掘って進むローグライクアクションゲーム。ショベルナイトならではのコミカルな雰囲気が楽しめる。
Shovel Knight
https://yachtclubgames.com/shovel-knight/
Shovel Knight is a trademark of Yacht Club Games. ©2014-2017 Yacht Club Games L.L.C.