『Cyber Shadow サイバーシャドウ』レビュー: この上なくレトロ
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『サイバーシャドウ Cyber Shadow』とは、Aarne “MekaSkull” Hunzikerさんが開発した2Dアクションゲーム。
本作は8ビット時代のゲーム(ファミリーコンピューターの頃)を意識して作ったそうだ。
ちなみに本作の販売元はYacht Club Games。『Shovel Knight』で知られるデベロッパーでもあり、レトロゲームリスペクトなゲームでつながっているようだ。
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本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
救出された忍者
本作の舞台は機械溢れるメカシティと呼ばれる未来都市だけど、主人公は古風な忍者の格好をしたシャドウ。
物語は、シャドウがポッドから目覚めるところから始まる。
シャドウを起こしたのはレギオンというロボットだ。
シャドウはポッドの中に捕らえられていたらしく、レギオンが救出してくれたようだ。
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プロジェン博士
実は、この世界は人造人間に支配されてしまっている。その黒幕は人造人間を作ったプロジェン博士。
ロボッドで世界征服しているとか、いかにも悪役が考えをつきそうなことだな。
と思いきや、そんな短絡的な犯行ではないようだ。
そもそもシャドウたち忍者は、人造人間の暴走や故障が起こった際に対応する組織としてプロジェン博士のもとで働いていた。
そう、プロジェン博士自身が人造人間が悪用されたりしないよう予防線を張っていたわけだ。
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マスター忍者を探せ
そんな用意周到だったプロジェン博士だけど、博士自身が、とある事件をきっかけに変わってしまったらしい。
そして、シャドウたち忍者を捕まえて霊魂を抽出するという、マッドサイエンティストになってしまった。
ちなみに、博士は自身の肉体も改造しており、闇堕ち科学者の王道歩んでいるようだ。
シャドウは、レギオンに導かれながら、プロジェン博士に対抗できる力を持つマスターと呼ばれる忍者を探しに行くことになる。
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ゲームの特徴Features
実はつながってるステージクリア型
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本作はステージクリア型。
どんどん進んで最奥にいるボスを倒すと、次のステージに進める。
が、実はステージ同士は繋がっている。地続きだ。
なので、各ステージのスタート地点を超えて戻ることも出来る。ファストトラベル装置もある。
新たなスキルを手に入れてから前のエリアに戻ると、到達できなかった宝箱を開けられたり、他の道を見つけることもできる。というメトロイドヴァニアっぽい要素も楽しめる。
霊魂いただきます
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シャドウは、刀で近接攻撃が出来る。
その他、霊力を消費して、忍者らしく手裏剣を投げたり火遁の術のように炎を飛ばしたりできる。
使える忍術やスキルは、少しずつ増えていく。
ステージを進んでいると、最初にシャドウ自身が入っていたポッドとよく似た装置を見つけることがある。
そのポッドを破壊すると、中に捕まっていた忍者が飛び出てきて、遺言と共に新たなスキルを遺してあの世(幽里と呼ばれる)へと旅立つ。
犠牲になった仲間たちの力を受け継いで強くなるわけだ。
また、怪しげな像の前で瞑想をすると不思議空間に飛ぶ。そこで試練に打ち勝つと、新たなスキルが手に入ることもある。
シャドウの強化
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ステージ上で拾える赤や青のカプセルを取ると、体力や霊力の上限が上がる。
また、各地点にセーブポイントがあり、そこでお金を払うと体力と霊力回復が可能になる。誰への支払いなのか分からないけど。
そして、セーブポイントに触れた際には武器に付加効果がつく。
攻撃と共に銃弾が発射されるものや、シールドになってくれるものなど様々なものが登場する。
どの種類の付加効果が付与されるかは、セーブポイントごとに決まっている。
ただし付加効果は3回ダメージを受けてしまうと消えてしまう。強いけど脆い便利ツールだ。
Keep Gaming On 最新ゲーム情報
現在の話題作
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
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3.5
物語は唐突に始まり、急展開もある。全てがすごくシンプルに進む。まさにレトロゲームのテンポ。
「そうですか、はい、はい。次はそっちに行けばいいんですね」と黙々と進むのみ。
敵やボスは、襲ってくるから倒しておこう。それでいい。目的や重要情報だけを言ってくれれば、お仕事します。
良い意味でも悪い意味でも、昔のゲームの感覚が味わえる。
とは言っても不親切だとか物語を省略しすぎてるわけではなくて、ちゃんと世界設定や人間関係は描かれており、ちゃんと物語が楽しめる。
キャラクターの魅力
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3.0
つらつらと語られる心情に共感したり、キャラの表情にグッときたり、そんな要素はない。
まさにレトロゲームだ。細かな描写はプレイヤーが想像するのみ。
しかし、昔のゲームっぽさを出しすぎているせいか、どこかで聞いたような、どこかで見たような、そんなキャラたちやエピソードが多い。
操作性
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3.5
操作感は8ビットゲームそのもの。
繊細なアクションというわけではないし、敵の攻撃パターンが豊富でもないし、ドットなので当たり判定の範囲も甘々、
いや、ダメだ、本作は現代のゲームと比較してはいけない。
でも、じゃあ、レトロゲームそのまんまですかっていうとそういうわけでもない。
キビキビ動くし、ラグもないし、妙なバグっぽさはない。
現代のレトロゲームっていう言葉がぴったりのプレイ感覚だ。
難易度バランス
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3.5
そこそこ死ぬけれど、めちゃくちゃ難しいわけでもないという難易度。
気になるのは、ボス戦などでダメージを受けるとボスの方にノックバックするところ。これがなかなか厄介。
敵に接触するだけでもダメージを受けてしまうシステムなので、「ハメられたんですけど!抜け出せないんですけど!」という事態が結構起きる。
で、セーブポイントはそんなに小刻みではない。
レトロゲームに慣れてる人なら、「こんなもんだよな」だ。
だけど、なじみのない人なら、「面倒くさい!理不尽!不便!」と思う時があるかも。
完全にレトロゲームだと割り切ってプレイした方がいい。
ゲームシステム
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4.0
物語もゲームシステムも操作方法も、「なんて斬新なんだ!すごいすごい!」ということはない。
「なんか見たことあるなー、あ、知ってる知ってるー」となる。
でも、すごく丁寧に作られていて、レトロっぽさの再現度のレベルも高いので、レトロゲームが好きな人にとっては新たな良作だと思う。
ずっとレトロレトロって書いているけれど、レトロさを抜きにしてもアクションゲームとしてしっかり面白い。
やりこみ要素
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3.5
一本道なので、やり込み要素は少なめ。
隠し部屋にある宝箱の回収くらい。
でも、テンポが良いゲームなので、そのくらいのやり込み要素でちょうど良い感じ。
グラフィック
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3.5
正真正銘(?)のドット絵。モダンでも流行りの感じでもなく、昔ながらのドット絵。
ドットのサイズが大きくて、荒い。ファミコンの荒さ。
だけど、しっかり描き込まれていて、色も鮮やか。
カットシーンもあるし、ピクセルアートで緻密に描かれている。
サウンド
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3.5
サウンドも、もちろんレトロ。
でも、ピコピコ音ではない。ステージ上は機械だらけだけど、音楽では忍者な雰囲気の方が強く漂っている。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
レトロゲーが味わえる
メトロイドヴァニア要素も楽しめる
残念なところ
レトロゲームならではの面倒臭さあり
驚きや目新しさは感じない
オススメな人
レトロゲームが好き
昔ながらのドット絵が好き
2Dアクションゲームが好き
オススメではない人
レトロな雰囲気が苦手
繊細なアクション精度を求めている
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本作と同じく8ビットな2D横スクロールアクション。こちらもメトロイドヴァニア要素があり、レトロゲームならではのプレイ感覚が楽しめる。NPCの運命や物語が変化する分岐要素が大きな魅力。
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本作の販売元でもあるYacht Club Gamesが開発した人気2Dアクションゲーム。こちらもレトロゲームっぷりがたっぷり堪能できる。騎士だけど武器はショベルというシュールさも魅力。
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サイバーシャドウ Cyber Shadow
この上なくレトロ
グラフィックや雰囲気もプレイ感覚も、レトロゲームそのものが楽しめる2D横スクロールアクションゲーム。
スキルが増えて探索範囲が広がるメトロイドヴァニア要素も楽しめる。
Cyber Shadow
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Published by INTI CREATES CO., LTD.