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『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』レビュー: 時間も溶ける熱い友情

ドラゴンクエストビルダーズ2 ドラクエビルダーズ2 レビュー 攻略

『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』とは、スクウェア・エニックスが開発したアクションRPGでありサンドボックスゲーム

大人気RPGシリーズ『ドラゴンクエスト』世界で、『マインクラフト』などブロックで建築したりクラフトサンドボックスが楽しめる『ドラゴンクエスト ビルダーズ』シリーズ第2弾。

第1作目は初代『ドラゴンクエスト』の世界が舞台で、勇者がラスボス「りゅうおう」の「世界を半分やろう」という悪い誘いに乗ってしまったという「もしも」な世界が舞台だった。

そして、本作では『ドラゴンクエストII』の世界が舞台となる。

本作は、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はPS版をプレイ。

本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。

Index

あらすじStory

始まりは遭難

物語冒頭から、なぜか魔物の船に捕らえられている主人公(男の子か女の子から選択し、名前は自由)。

主人公は、ビルダーと呼ばれる「ものづくり」ができるヤツだ。

「なぜ主人公は捕まっているんだろう?」と疑問に思っていると、大嵐が船に接近してくる。

幸か不幸か、船が難破し、主人公は無人島に流れ着いて、晴れて自由の身に。

そして、海岸をさまよっていると、主人公は目つきの悪い戦闘狂の少年シドーと運命の出会いを果たす。彼には記憶が全くないらしい。

そして、主人公と同じ船に乗っていたルルという女の子も島に流れ着いていて、主人公たちと行動を共にすることになる。

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

開拓の始まり

主人公たち3人でなんとか島でサバイバルしようと考えながら島の遺跡を探索していると、しろじいという明らかにドラクエシリーズの雑魚敵「おおきづち」と出会う。でも敵というわけではない。

ビルダーらしいけれどほぼ何も作れない主人公は、しろじいから「ものづくり」の指南をしてもらうことになる。

そして、シドーと近くの島を探索しつつ、流れ着いた無人島「からっぽ島」を万全な拠点にしていこうと奮闘することになる。

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謎、そして謎

しかし、近くの島で出会った人たちは、様子がおかしい。

「ものづくりって、そもそも何?」「ものづくりは絶対にやってはいけないことだ」と、主人公は説教されまくる。

この世界を支配する「ものづくり」を禁止するハーゴン教が原因らしいけど、その教団は一体何なのか。

というか、あれ?本作は、『ドラゴンクエストII』で勇者がラスボス倒した後が舞台らしいけれど、なんでモンスターたちが世界を牛耳ってるんだ?

そして、相棒のシドーって『ドラクエII』のラスボスの名前では?

ちなみに『ドラゴンクエスト ビルダーズ』第1作目とは話は全くつながっていないし、『ドラゴンクエストII』自体をプレイしたことなくても全く問題ない。

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ゲームの特徴Features

せっせと、ちまちまと

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本作は、ストーリーを進めながらモンスターとアクションバトルをするアクションRPG要素。

そして、集めた資源からアイテムを作り、ブロックを使って建築するというサンドボックス要素。

この2つのゲームジャンルが同居している。

基本的には、メインストーリーに沿って、NPCから「これを作って欲しい」「こういう建物を建てて欲しい」と依頼されたものを作っていく。

しかし、何かを作るには材料となる特別なアイテムやブロックが必要になる。その材料は、島を巡って採集したり、モンスターを討伐して獲得することになる。

「からっぽ島」が拠点ではあるけれど、ストーリーが進むにつれて行ける島が増えていく。

それぞれの島ごとにも拠点があり、そこを中心に各島でのストーリーが展開していく。

拠点を豪華に

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

本作のメインとなる建築の基本は、壁で囲ってドアを設置すること。これで部屋が出来上がる。

そして、そのなかに何を置くか飾るかによって部屋の種類が変わる。

置く家具によって「キュート」とか「素朴」とか部屋の雰囲気や豪華さも変わる。クエストの依頼主から、そういったところまで細かく要求されることもある。

寝室や食堂といった部屋を住人たちが使ったり、良い部屋を作って拠点を充実させると、住人たちがビルダーハートを落とす。この幸せなハートが積み重なっていくと、拠点がレベルアップする。

拠点レベルが上がると、住人が増えたり、作れるものが増え、メインストーリーも進行する。

シドーと一緒に大暴れ

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

拠点では1人でせっせと作業するけれど、拠点から出ると常にシドーが付いてきてくれる。モンスターに遭遇すると、シドーは自動で戦ってくれる

主人公もシドーも武器で近接攻撃するのが基本。しかし、武器には耐久度がある。

武器と防具は主人公自身がクラフトする。もちろん、シドーの分もクラフトしてあげる。

また、拠点にモンスターが攻めてくる時があり、その際には拠点の住人たちも戦ってくれる。住人たちの武器や防具を用意するのも、もちろん主人公の役目だ。

バトルでは、敵を一定数攻撃していると必殺技を放つことができる。また、シドーと共に連携した技も登場する。

しかし、主人公は勇者ではない(『ドラクエビルダーズ』シリーズの鉄則)。魔法とかは使えない。

また、空腹の概念があって、お腹が減りすぎると体力が減っていってしまう。

「やくそう」などの回復アイテムや食料、そして予備の武器など、遠出する前には全て自分で入念に準備をしなければ、のたれ死ぬことになる。

からっぽ島は我が国

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

各島でストーリーを進行していくとクラフトできるものが増えていく。また特別な部屋の作り方なども習得していく。

で、その知識を使って主人公のホームである「からっぽ島」の開拓ができる。

また、他の島の住人のうち数名は「からっぽ島」に移住していくる。

彼らは住人となり、建築やクラフトを手伝ってくれるようになる。

「からっぽ島」でもNPCからの依頼などストーリーが展開するけれど、自由に建築できる部分も多いので、ここはプレイヤーの腕の見せ所。

また、「からっぽ島」には資源があまりないので、ワールドマップに点在する「そざい島」に行く必要がある。

「そざい島」は到着するたびに地形が変わり、ここでしか見つからない素材や動物を連れて帰ることができる。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

5.0

本作には、サンドボックスできるという強力な魅力があるけれど、メインストーリーがすごく良い!

サンドボックス要素がなくても十分楽しいくらい物語やキャラの魅力が抜群。

物語は、ちゃんと「ドラクエ」している。

敵に感情移入してしまうような良いエピソードも多くて、特に終盤にかけてのシドーとの友情は胸にグッときた。ドラクエ好きでもそうじゃなくても絶対満足できる。

「ビルダーズ」シリーズでは主人公が勇者ではなくて、NPCたちから終始みくびられている。

「そんなトボけた顔して大丈夫か?」とか「いや、君には無理でしょ」とか。主人公だからって全く一目置いてくれない。

ナンバリングタイトルよりおふざけ度が高いので、笑えるセリフや展開が満載。セリフ読んでて思わず吹き出してしまうことばかりだ。

キャラクターの魅力

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

5.0

NPCはみんな個性は揃い。特にからっぽ島に移住してくるキャラたちはかなり性格が濃い

熱血漢もいれば、ただのスケベもいるし、健気で可愛い子もいる。

でもやっぱり1番は相棒のシドーだ。

シドーはやたらと偉そうで短気。だけど、自分だけものづくりの能力がないことに悩んでいる。友達の立場から見ていて胸が痛くなる場面もある。

そう、シドーは友達だ。プレイしているうちに完全に友達だと思ってしまうくらい友情が熱く描かれている

魔物たちのことが大好きになるエピソードもあり、本作をプレイした後にはもう『ドラクエ2』はプレイ出来なくなる。モンスターに感情移入してしまって倒せなくなる。

操作性

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

4.5

操作性は良好

サンドボックスというと、同じ操作を繰り返して作業をすることが多い。まあ、そこが面白いところでもあるんだけど。

でも、複数のブロックを一気に壊せたり色を塗り変えられたりといった便利な機能があるので、効率よく建築することもできる。

特に前作をプレイした人なら、「うわ!かなり便利になってる!」と思うはず。

難易度バランス

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

4.5

せっせと作業していれば困ることはない難易度。NPCたちがしっかりアドバイスもくれる。

バトルの難易度もちょうど良い。とは言っても、どこでもベッドを置いて体力回復できるので、準備さえ怠らなければゲームオーバーになることは

で、建築に関しては、住人が建築を手伝ってくれるというのが面倒くさがりにとってはかなり嬉しい機能。

拠点をモンスターに壊されても住人が一気に直してくれるし、巨大な建造物も作れる。ありがたい!

また、チュートリアルが親切で新しいことができるようになるペース配分も良い。サンドボックスゲームに馴染みのない人もプレイしやすい。

そして、マントを使った滑空が気持ち良いし、ゲーム中盤からは乗り物も登場すして探索もかなり楽になってくる。

ゲームシステム

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

5.0

複数のゲームジャンルを混ぜると、より面白くなることもあれば中途半端になってしまうこともある。本作は、大成功しているパターン。

それは、前作で実証済みではあるんだけど、本作はさらにそれぞれの要素がパワーアップして更なる進化を遂げている。

別に前作と比べなくても、純粋に最高に面白い。

メインストーリーだけでも大ボリュームで、からっぽ島では広大な土地で心ゆくまで建築が楽しめる

どんどん色んなアイテムが作れるようになっていくけれど、新たな島に向かうときには裸一貫からスタートというのが良いシステム。

新たな拠点をゼロから作る楽しみやサバイバルする感覚が定期的に味わえるので、長編ストーリーでも単純な作業になってこない。

新たな島に上陸するときのワクワク感はたまらない。

やりこみ要素

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

5.0

どこまで凝りに凝って建築するか。それが最大のやり込みだ。ゲーム全体がやり込み要素でもあるというわけだ。

もう、とてつもないくらい時間が溶けていく

本作には追加DLCもあり、和風のものなど作れるものが増えるし、新たに開拓する島も登場する。

創作意欲がある限り、ずっとプレイできる遊び方無限大のゲームだ。

グラフィック

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

5.0

本作では「脱・豆腐建築!」ができる。

センスがなかったり、ある程度の時間をかけなければ、のっぺりした建築物になってしまうサンドボックスあるあるな現象が、本作では起こりにくい。

全てがドラクエ世界のアイテムであり、作り込まれたデザインになっている。

ブロックや家具をどう配置しても、良い感じ見えてしまうデザインやグラフィックの良さは秀逸。

私は、『マインクラフト』のシンプルなグラフィックが(それが良さでもあるけれど)苦手でハマらなかったけれど、ドラクエビルダーズシリーズには、どハマり。

スーパー建築士ではない私にとって見た目のにぎやかさって大事だ。そのおかげで創作意欲も湧いてくる。

サウンド

ドラゴンクエスト ビルダーズ2 評価 攻略 破壊神シドーとからっぽの島 ドラクエ DQB2

4.5

音楽は、もちろん『ドラクエII』の音楽が使われている。

ドラクエファンなら「お!いつもの曲だ!」と思うはず。

総合評価Summary

5.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

ストーリーもキャラも魅力的

大ボリューム

作業感を感じにくい

残念なところ

特になし

オススメな人

サンドボックスゲームが好き

ストーリーをしっかり味わいたい

ドラクエシリーズのファン

オススメではない人

ゲームに割ける時間があまりない

自分で何を作るか決めたい

建築要素だけプレイしたい

オススメ

ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ

『ドラゴンクエスト ビルダーズ』シリーズ第1作目。初代ドラクエの世界が舞台。勇者が世界の半分をもらってしまった物語が楽しめる。

オススメ

ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて

ドラクエシリーズが好きなら、絶対外せない名作RPG。過去作を彷彿させる場面が多く、集大成のような大長編が描かれる。

総評
5

時間も溶ける熱い友情

物語も建築も全要素ボリュームたっぷり。

でも、ドラクエの魅力全開で全く飽きず、逆にどんどん熱中していく面白さ。

次回作も楽しみすぎる。

ドラゴンクエストビルダーズ 2 破壊神シドーとからっぽの島
© 2018 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved. © SUGIYAMA KOBO
http://www.dragonquest.jp/builders2/

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

ジャンル問わず面白いゲームに飛びつき、ゲームしているだけで幸せ。特に探索要素が大好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報を調べるのも大好きで、keepgaminon.comの開設者であり運営者。

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