PS4 『ドラゴンクエストビルダーズ2』レビュー、感想と評価(ネタバレなし)

ドラクエビルダーズ』シリーズ第2目。
前作から、全ての要素がパワーアップした、最強ブロックメイクRPG

サンドボックス的ビルドの楽しさと自由度はもちろん、ドラクエらしい熱いストーリーも楽しめる。

箱庭ゲーム好きも、RPG好きも、ドラクエ好きも、大満足に遊びまくれるタイトル。


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ドラゴンクエストビルダーズ2』とは

PS4Nintendo Switchで発売中。

本作は、「ブロック」で出来た世界で、「モノづくり」の力で物語を紡いでいくブロックメイクRPG
「破壊」を崇拝し、「モノづくり」を敵視する邪教の集団「ハーゴン教団」が勢力を伸ばしつつある世界で、ビルダー見習いである主人公は、ビルダーとして成長をしていくことに。
相棒である記憶喪失の少年シドーと共に世界をめぐり、深く強くなる2人の絆。
主人公が一人前のビルダーになった暁には!?
そして相棒であるシドーと主人公の行く末は・・・。

ドラクエ世界で箱庭ゲーム

世界観

ドラクエビルダーズ』シリーズの第2作目。
第1作目から引き続き、しっかりドラクエの世界を満喫出来る。

第2作目の本作は、ドラゴンクエスト2』によく似た世界が舞台になっている。

本家『ドラクエ2』プレイしたことのあるプレイヤーならニヤニヤしちゃう、未プレイの人でも『ドラクエ2』のことも『ドラクエビルダーズ』シリーズのこともちゃんと分かる親切設計

突然、本作からプレイしても、全く問題ない
ビルダーズシリーズの前作と本作との間に、ストーリ上のつながりもない。

ジャンルは箱庭ゲーム+RPG

基本は正立方体ブロックを使って様々なものを作っていくサンドボックス(箱庭)ゲーム

そこにドラクエならではのストーリー性あるRPGが上手く組み込まれている。

敵との戦闘もあるが、バトルはアクション
「たたかう」のみで、ホイミやメラといったドラクエ魔法は使用できない。

ドラクエファンにはたまらない世界

ドラクエお馴染みのアイテム、モンスターばかりなので、ドラクエ好きには楽しくて仕方ない世界が広がっている。

そして、第1作目から続く『ビルダーズ』シリーズの最大の特徴、ドラクエ世界を作れる”

建物を建てる時に、「ドラクエっぽい」「ドラクエに出てきそう」「次のドラクエ新作に出せるレベル」と好き放題言いながら、自己満足度100点でドラクエ世界を自作できる

可愛くてコミカルで初心者に優しい

『マインクラフト』の爆発的人気により、箱庭ゲームは一大ジャンルになったが、好きにブロックを組み立てるゲーム性のためか、何かを作らない限りは、超絶シンプルなグラフィックのものが多い。

しかし、『ドラクエビルダーズ2』では、グラフィックがドラクエテイストで、とにかく可愛くて色彩豊か

凝ったブロックも多く登場し、前作から、表現の幅が格段に増えている。

いわゆる“豆腐建築”と呼ばれる、ただの四角いヘナチョコ建築だったとしても、なんだか可愛らしく見えるグラフィックの素晴らしさ。


職人芸のような壮大で複雑な建造物じゃなくても、「なんか、それっぽい」な建物に見えちゃうから、サンドボックスゲーム初心者でも自己満に浸れる

ストーリー

ストーリー性高くボリューミー

前作に比べて、ストーリーのボリュームがたらふく増えている。

大きな流れとしては、島を移動するごとに、その島その島でのストーリーが展開していく。

前作と同じく、それぞれの島での冒険が始まると、前の島での持ち物やレシピは吹っ飛んで、所持品ゼロからスタートする。

前作もかなり面白かったが、やっと作れるものが増えてきて「面白くなってきたぞ!」くらいで、「はい、この島でのストーリーはおしまーい。さ、次へ行ってください」だった印象があった。

しかし、今作では、それぞれの島でストーリーが二転三転する長編になっている。

思わぬ展開を見せるストーリーや悲しいストーリー、とにかく笑えるストーリー、とにかく盛りだくさん。

まだ続く?まだまだ続く?と、メインストーリーだけで、ボリュームたっぷり

ここに好き放題できる“開拓”もあるので、かなり遊べる

ドラクエビルダーズ』は、超大作と言われているわけではないが、総プレイ時間は、超大作ゲーム並みになった。

ドラクエらしい胸熱ストーリー

前作に引き続き、勇者ではない主人公

行く先々で、ややバカにされたり、軽んじられたり、そんな普通の人。

しかし、今作では、相棒が登場。
スタート直後から、相棒のシドーと共に行動する

なぜか魔物の船に捕らえられていた主人公が、船ごと遭難してしまい、その後、漂着した島でシドーと出会う。

そして、その島で生きていこうとモノづくりをするところから冒険が始まっていく。

シドーは、頼もしく、主人公にかなり優しい戦闘狂。

非力主人公の隣で、ガッツガツ敵を吹っ飛ばしてくれる

で、その相棒シドーとの友情ストーリーが本当に素晴らしかった。

終盤では、シドーとの友情に胸も目頭も熱くなるほど、主人公とシドーの関係がしっかり描かれている

ドラクエビルダーズ』シリーズは、笑える要素が本家ナンバリングタイトルより多く、おとぼけ主人公が、いつのまにか世界救っちゃってたみたいな空気感

プレイしながら、笑ってしまうことが多いシリーズだが、まさか、感動の涙が浮かぶとは思わなかった。

キャラのクセが強い

ドラクエといえば、テキストだけのセリフでも分かるくらいクセが強いキャラが多い。

主人公が「はい」「いいえ」だけな分、NPCが個性豊かに喋ってくる。

今作でも、個性的なキャラがたくさん登場し、それぞれの島に最低でも1人はお気に入りのキャラが出来る。

個人的には、オッカムル島のミルズとマッシモがお気に入り。

ドラクエの“あらくれ”は、やはり安定のキャラの濃さ。

操作感良し(たまに間違える)

基本は前作と同じ

ブロックを積む、壊す。
ハンマーで壊してアイテムを入手。

装備した剣で攻撃。
ハンマーと剣は、別のボタンで操作。
そして、ダッシュとジャンプもある。

動きは、軽快で、操作もしやすい

ぼんやりしてるとか平和ボケとか突っ込まれがちな主人公だが、キビキビ動く

便利ツール

メインストーリーやクエストクリアによって、ハンマーと同じボタン操作で出来ることが増えていく。

そのままブロックを掴めるグローブや、水など液体を扱える“かわきのツボ”、更には、建築に便利なリフォームやブロックまとめ置きのコテなど、他にも様々な便利ツールが増えていく

出来ることが増える分、創作意欲が湧くわけで、前作だと「ブロック積み面倒だから、脳内妄想だけで終了」となってたアイディアも効率良く試せるようになっている。

特に、“リフォーム”は便利。
木造建築にしたけど、やっぱり豪華なゴールドギランギランな成金建築にしてやりたいって心変わりした時でも、サササッと変えられる。


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更に、「ここには、どんな床がいいか」なんて時も、インテリアコーディネーターばりに、サッサッと、色んなブロックに変えて、とことんこだわれる。

自分のミスで仕事を増やす

ツールは、ハンマーと同じボタンで使うので、どれを使用するか切り替える必要がある。

しかし、その切り替えが○ボタン(デフォルト)なので、切り替えるつもりが、近くの住人に何回も話しかけたり、無意味にドアをバタバタ開け閉めしてしまうことが多かった。

特に、相棒シドーは、ずっと隣にいるので、何回も無駄に連続で話しかけてしまった。
毎回、快く返答してくれてありがとう。

まあ、それはセリフ送れば平和に解決するので、まだいい。

しかし、切り替えミスで、破壊神と化して無意味に壁を破壊したり、周囲を水浸しにしたり。

それを結局自分で修理することになるので、たまに、自分で自分の仕事を増やすドS兼ドMプレイを繰り広げてしまった。

建築に専念する時は、操作ボタンのカスタマイズをした方がいいかもしれない。

無駄に飛びたくなる風のマント

物語途中から、風のマントを広げて、空中を滑空出来るようになる。

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』のパラセールそっくりな滑空感。

ただ、こちらはスタミナ消費なし。
高ささえあれば、いつまでも飛んでいられる。

これが、『ゼルダの伝説BotW』でもそうだったように、とにかく気持ちいいので、無駄に飛びたくなる

もちろん移動も早くなって、一石二鳥。

前作に比べて、マップが広く、高低差などマップの作り込みも複雑になっているので、マントが本当に便利。

もちろん、ファストトラベル機能もあって、前作に比べると、移動が格段に楽になっている。

最大のパワーアップポイント

前作では、拠点にモンスター軍団が攻めてくると、これ見よがしに拠点をぶっ壊していく。

バトルが終わった後には、崩壊した拠点を、泣きながら粛々と渋々と修理していた。

モンスター攻めてきて壊されるなら、凝った部屋作らないでおこう、なんて、今回の敵であるハーゴン教の思うツボのような心持ちになってしまう。

しかし、今回は、住人が、アイテム作りだけではなく、建築も手伝ってくれる

バトル後に拠点を自動で直してくれるし、材料を収納箱に入れておけば、設計図通りに組み上げてくれる


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これが、本当に大助かり。
前作の最大で最強に面倒だったポイントがなくなっている

やりこみ要素

そざい島の新鮮さ

ストーリーが展開する大きな島とは別に、そざい島と呼ばれる小さな島が点在している。

ここでは、大きな島では手に入らない素材や、大きな島では出会わないモンスターとも戦える

特定の素材をいくつか発見すると、対応する素材が無制限で使用できるようになる特典付き。


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これが、メインストーリー上でも無制限になるので、冒険を効率良く進められるようになる。

そして、そざい島は、到着するたびに変わるランダムマップ

そして、“ビルダー百景”と呼ばれる、素晴らしい建造物が必ず1つあり、その近くを仲間になるキャラがぶらついている。

到着するたびに、景色は違うし、違う仲間に会えるので、そざい島への渡航に飽きない。

こういう、素材だけ収集するっていうのは、時間とともに必ず飽きてくる作業なので、飽きさせない要素が付いてるのは嬉しい。

しかも、ビルドの参考になるというより、もはやレベルが違いすぎて感心してしまうばかりの“ビルダー百景”と、島に着くまでのロード画面では他プレイヤーがアップロードしたスクショが見れて、製作者の「飽きさせませんよ!」の気合と工夫を感じる。

本拠地“からっぽ島”の開拓

サンドボックスゲーム初心者に優しい『ドラクエビルダーズ』シリーズだけど、がっつり建築も楽しめる

ブロックの種類も豊富だし、色も変えれる。

更に今作ではコスチュームが主人公だけでなく住人の分も変わるので、こだわりだしたら、もう終わらない。

旅の目的は、各島の問題解決やシドーとの友情、そして世界を救うことなんかではない。

勝手に自分の島にしてしまった“からっぽ島”の開拓という、かなり自己中的な目的のために主人公は冒険に出る。

この“からっぽ島”が広い。
しかも、島全体が拠点扱い

さらに“かいたくレシピ”という、簡単なものから時間がかかりまくるクエストまで石板に書いてある。

この“からっぽ島”の開拓、実はエンディング後から本番が始まるようなもの。

多彩な部屋の種類だけでなく、料理、農業、ペットの飼育など、やりこみ要素が、やり込めすぎて、本気で終わりがないゲーム。

強い魔物と仲間になる魔物

各地には、“その他大勢”ではない魔物がいる。

倒すとレシピを思いついたり、レアアイテムを手に入れたり。

ドラクエおなじみのモンスターに遭遇できる。

死にそうになったら、ちょっと離れて、バトル中でもベッドで休んで回復したり、ブロック駆使して有利に戦ったり。
非力主人公なりに戦えるので面白い。

そして、物語の途中から、モンスターを仲間に出来るようになる。

モンスターは、種類によってそれぞれ便利なスキルを持っているし、拠点にも移住してくれるので、全種類仲間にしたくなる。

個人的には、“くさったしたい”が発酵所でドリンク作りを手伝うのがツボだった。
自身が腐ってるだけに、発酵飲料作りが得意なのか、妙に納得のいくスキル。

死体であるどころか、腐ってしまってる時点で、飲食業には不安な種族だけど。

今作は、ストーリー的にも魔物との距離感が近くドラクエモンスター好きにはたまらない。

好きポイント

  • ストーリー
    サンドボックスゲームなので、モノづくりが楽しいってのは当然なんだけど、とにかくストーリーが大好き
    特に終盤の展開には、本当に感動した。
    ふざけてそうで深いセリフも多かった。

  • 住人のビルダー化
    住人たちが、設計図通りに建物をビルドしてくれるのは楽チンだし、自分では到底作れないような凝った建造物が拠点に出来上がって、嬉しいし誇らしかった。
    そして、バトル後に自動で拠点修復が行われるのが、本当に本当に嬉しい。
    凝った建物を建てる甲斐が出てくる。

イマイチポイント

不満点は、ほぼ無し

やりこみ要素の不満点

やりこみが始まるとぶつかる問題がいくつか。

  • 部屋数の制限
    からっぽ島で開拓しながら部屋を作っていくと101個目からは部屋として認識されなくなる
    “からっぽ島”を全部有効活用してやろうとしても、広すぎる部屋も、部屋として認識されない
    というわけで、結局、土地が余ってしまう。

  • 住人の制限
    “からっぽ島”は、大きく3つのエリアに分かれている。
    各エリアに居住出来るのは、それぞれ20人まで。
    この人数には、ペット、家畜、そしてモンスターも含まれる。
    たくさんベッドを用意しても、料理を振舞っても、全員で住めないのが残念。

個人的な感想

とにかく時間泥棒だった本作。
熱中してビルドしてると、あっという間に時間が過ぎる。

ドラクエビルダーズ』は、ドラクエのスピンオフのなかで1番好きなシリーズ。

気合の入った勇者物語のナンバリングタイトルとは違い、コメディな雰囲気で気の抜けた世界観がたまらない。

今作でも、そのフザケたテイストが衰えておらず、かなり笑わせてもらった。

それとともに、単なる勧善懲悪ではない展開、仲間との友情の良さを感じれる素晴らしいボリューム満点ストーリーだった。

ビルドは前作よりパワーアップしていて、こだわりながらも快適にモノづくり出来て、自然とアイディアがぽんぽん噴き出してくる。

一時期は、目をつむってもブロック積み上げてる感覚が出るほど熱中し、中毒になるくらいハマった。

“そざい島”がランダムマップであることも手伝って冒険できるマップが広く、“からっぽ島”の開拓できる土地も広く、とにかく終わりに出来ないタイトルだった。

またビルダーズシリーズの次回作にすっっごく期待
個人的には神ゲーで大好きなタイトルになった。

『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』プロモーション映像 – YouTube

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