『Flynn: Son of Crimson』レビュー: モフモフとサクサク爽快プレイ
『Flynn: Son of Crimson』は、Studio Thunderhorseが開発したアクションゲーム。
ステージクリア型の2Dサイドスクロールアクションゲームだ。
本作は、PS、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。
あらすじStory
平和な島で暮らすフリン。傍らには懐いている巨大な犬デックス。
のどかに昼寝をしていたら、「ダラダラせずに、デックスを散歩してこーい!」と言われてしまう。
散歩に出た先でまたウトウトし始めたフリンとデックス。しかし、大きなドシンドシンという音でフリンは目を覚まし、音のする方へ向かう。
しかし、そこで、突然目の前が禍々しい景色に変わる。そして「もう抑え込むことが出来ない!」という脳内直接メッセージが聞こえて来る。
更に立ち塞がるロジアという女性。そいつと戦っていると、昼寝してたはずの犬デックスが助けに入り、フリンの代わりに攻撃を受けてしまう。
ロジアによって力を奪われてしまったデックス。ショボーンと、シュンッとしてしまう。
デックスは、実はこの地の守護者。偉い偉い犬なのだ。その力を取り戻すため各地にある守護者の魂を集めに行くことに。
各地で守護者の魂を集めるうち、この世界に起きている危機、フリンに見えた禍々しい景色の謎が明らかになってくる。
そして、フリンはクリムゾンの力を手にしていく。フリンだけが使えるという赤いパワー。
フリンの出生の秘密が、この世界を救う鍵となる。
ゲームの特徴Features
本作は、ステージクリア型。各ステージのゴールまで到達すると次のステージが現れる。
ステージによってはゴールが複数あり、到達したゴールによって別のステージが出現する。
フリンは武器で近接攻撃と魔法で遠距離攻撃ができる。スタミナやMPなどのシステムはなし。
武器は、剣や斧など種類がいくつかあり挙動が変わる。
また、攻撃して画面右上の赤いゲージが溜まると一定時間クリムゾンコントロールという最強状態になって一方的に攻撃が出来るようになる。
魔法は氷、雷、炎と属性のある魔法を唱えることが出来る。魔法はボタン長押しでチャージすると属性攻撃になるが、チャージせずに発動すると無属性の遠距離攻撃になる。
ステージ中には赤い結晶と青い結晶がある。
赤い結晶を壊して手に入るよ赤い石は、スキルツリーの解放に使用できる。が、死んでしまうと5%失う。
青い結晶を壊すと体力回復薬が使用できるゲージが溜まっていく。
本作をプレイしていると、コース選択画面で時々「スカージ発生!」と表示される。
クリアしたことのあるステージのどこかが裏面のような禍々しいステージに変わっている。
ステージ全体が暗く、出てくる敵が強くなったり、数も増えていて難しくなっている。ステージ奥にある禍々しい玉を破壊するとクリア。
闇が祓われて、元通りになる。クリアするまでは他のステージに行けなくなるので、必ずクリアしなければならない。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
3.5
アクションゲームなので、物語要素は薄め。
でも、プレイしていると意外と物語ちゃんとある!っていう印象。街ステージでは、NPCから世界設定などの話が聞ける。
そうはいっても、複雑な物語というわけじゃなくて、「あそこにアレがあるぞー」「あいつが悪い奴だ」とか分かりやすい物語だ。
キャラクターの魅力
3.5
物語要素と同じく、キャラの描写もそこまで細かいわけではない。
NPCの数は意外と多いけど、サクッとした会話くらいなので記憶にあまり残らない。
ただ、デックスは最高。大きくてモフモフ。あー、抱きつきたい。
デックスは乗せてくれるだけでなく、デックスを操作もできる。絶対大好きになる頼もしい相棒だ。顔うずめたい。
操作性
4.5
魔法の種類、武器の切り替えがサクサクで、フリンの挙動もキビキビ。
ローリング回避して敵の背後をとったり、コンボ技を発動したり。
ノンストレスなゲームプレイが楽しめる。敵は一定回数攻撃するとスタンするし、効果音やエフェクトも合わさって爽快なプレイ感覚。
やれることは多いけど操作がシンプルで気持ちいいサクサク感に調整されているので、最初から夢中になりやすい。
難易度バランス
4.0
難易度は、イージー、ノーマル、ハードの3種類から選択することが出来る。私はノーマルでプレイ。
所々に謎解き要素もあるし、ボス戦もある。ノーマル難易度だと、そんなに苦労はしない。サクサク攻略していける。
しかし、スカージが発生した裏面ステージはなかなか大変。硬い敵がワラワラと出てくるので、とにかく先を急ぐのがオススメ。
スカージが発生することで、ちょこちょことヒヤヒヤ感があるのがちょうど良いバランス。
ゲームシステム
4.0
ちょっとした謎解きもありつつ、時間制限やスコアがあるわけでもなく、敵を倒しても倒さなくてもゴールにたどり着けばいい。
ステージによって様々なギミックが登場するし、武器や魔法も切り替えながら進まなければならない。オーソドックスな2Dサイドスクロールアクションに見えて、中だるみさせない良質なゲーム。
安定して楽しめて、それでいて夢中になる。何か派手な何かがあるわけじゃないんだけど、ひたすら攻略していきたくなる。
やりこみ要素
3.5
各ステージにある遺物を集めたり、同じステージの別のゴールを探したり、敵がウェーブで攻めてくる試練など、やり込み要素もある。
また、スキルツリーの解放という成長要素のやり込みもある。
ただ、そこまで難易度は高くなく、ものすごく良い報酬がもらえたり別ストーリーが展開するわけではない。
グラフィック
3.0
結構レトロなピクセルアート。
色鮮やかだけど、ドットは荒めで、最近のインディーゲーム界隈のピクセルアートと比べると見劣りはしてしまう。
サウンド
4.5
民族系の曲調が多いけれど、全体的にかっこいいBGMが多い。
そして、犬デックスに乗って移動している時の足音とか、武器で攻撃した時など効果音が気持ちいい。
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
- 操作しやすく挙動もキビキビ
- ギミックや謎解きも楽しめる
- サクサク攻略していける
- 犬のモフモフ
- 荒めなピクセルアート
- ストーリー要素は軽めで唐突な展開も多い
オススメな人
- 2Dアクションゲームが好き
- レトロな雰囲気が好き
- テンポよく攻略できるゲームを探している
オススメではない人
- 物語を楽しみたい
- やり込み要素をしっかり楽しみたい
- レトロな雰囲気は苦手
本作が好きならオススメRecommendation
レトロな2Dサイドスクロールアクション。ショベル担いだ騎士が主人公の難易度高めな人気シリーズ。
がっつりレトロな2Dサイドスクロールアクション。難易度高めで、挙動やUIなどもレトロっぽさムンムン。
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