『My Friend Pedro: Ripe for Revenge』レビュー: 熟れたバナナの頼みは断れない
『My Friend Pedro: Ripe for Revenge』はDeadyoast Entertainmentが開発したアクションゲーム。
本作は、コンソールやPC向けにリリースされているアクションゲーム『My Friend Pedro』のスピンオフ作。
オリジナルよりデフォルメされた可愛らしいグラフィックに変わっている。
iOS、Androidでプレイ可能。私はiPhoneでプレイ。基本プレイは無料。課金要素については後述。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。
あらすじStory
覆面マスクの主人公が颯爽と現れると、そこに浮かぶバナナ。
このバナナこそがタイトルにもなっているペドロ。
なぜバナナ。理由は、思いっきり本編である『My Friend Pedro』のネタバレになるので、そちらを是非プレイして解き明かして欲しい。
バナナは主人公にとあるお願いをしてくる。
バナナは妻子持ちだ。その大事なヨメとコドモが何者かに誘拐されたそうだ。
え、バナナに家族?何を言ってんだ?
だけど、タイトル通りバナナはマイフレンドだ。助けなくては。
なんだか物騒な奴らになぜか撃ちまくられ、バナナに無茶振りされながら、ヨメとコドモ奪還を目指す。
ゲームの特徴Features
ゲームはステージクリア型で進んでいく。
敵を倒しながら右へ右へと進み、ゴールのドアにたどり着くとクリア。次のステージに進むことが出来る。
ステージクリア時には、スコア換算され評価が下る。
主人公の操作は独特。ジャンプか転がるという移動しかできない。つまり少し真横に動きたい時でも、ゴロゴロッと転がるか、ジャンプするしかない。
画面上を引っ張るようにドラッグをして、主人公がジャンプする軌道か転がる軌道を調整して、指を画面から話すとその軌道通りに動く。
画面に触ったりドラッグしている間は、全てがスローモーションになる。一時停止はしていないので注意。
独特な移動をするなか、敵は主人公めがけてどんどん撃ってくる。
敵は定位置に立っていたり、ドアから出現することもある。
近づいてきた主人公に気づいた敵は、周りに丸いゲージが現れる。そのゲージがゼロになると敵が発砲する。
こちら側の攻撃方法は、敵をタップするだけ。もちろん体力が高い敵もいるので、何回かタップしないと倒せない。
敵を倒すとスコアがもらえる。
ダメージを受けずに敵を倒していくと、コンボになってどんどん貰えるスコアが倍増する。
しかし、この倍増効果には時間制限がある。画面右下のコンボゲージがどんどん減っていくので、ゼロになる前に次の敵を倒さなければコンボがゼロに戻ってしまう。
素早くパンパンパパーンと倒すのが鉄則。もたもたしている暇はない。
本作は基本プレイ無料。主人公の体力はハート3つ分。受けたダメージは、ステージを超えて引き継がれていく。
で、体力がゼロになるとステージ1からやり直しだ。
しかし、課金すると(本記事投稿時点では370円)、ゲームオーバーになったステージからリトライしたり、クリア済みステージのリプレイも含めてステージ選択が可能になる。
またラッシュモードという時間制限内にステージクリアしていくゲームモードが解放される。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
3.0
物語要素は軽め。
何でバナナに家族が。何でバナナが誘拐されてんの。この設定の面白さが全て。
で、本編『My Friend Pedro』では語られなかったペドロのプライベートも明らかになる。本編とノリと同じなので、本編が好きだった身としては楽しい。
本作から始めた人は「は?ちゃんと説明してよ、バナナ!」だと思うけれど、物語が重要ってわけじゃないので気にしなくていい。ただただ威勢のいい喋るバナナだ。
キャラクターの魅力
3.5
基本的に喋るのはペドロだけ。
まあ、このペドロの魅力だけで十分なほど、バナナのキャラは濃い。
ゲームクリア後のスコア画面ではペドロが毎回多種多様な変顔を披露してくれる。
操作性
3.0
独特な操作方法。ジャンプしたい方向とは逆向きにドラッグしなければいけない。
主人公を指で打ち飛ばす感覚で操作すると分かりやすい。でも、慣れは必要。
それでも、画面の端に指が到達しまってドラッグが出来なかったり、思ったのと違う方向に軌道が描かれてしまうこともある。特に転がる軌道が描きにくい。
更に、大きい画面のスマホでプレイすると指が届きにくい敵もいるので注意。
あと、スイスイ操作のためには、物理的に画面の滑りやすさも重要。スマホ画面をクリーニングしてからのプレイがオススメ。
難易度バランス
4.5
高スコアを狙うとなると、なかなか難しい。独特な操作を完全に使いこなさなければ、まず無理。
でも、スコアを気にせず慎重に進んでも攻略自体は可能。
ステージが進むごとに、スケボーに乗ったりフックでジャンプしたり、フライパンを撃って弾を跳ね返したりと、ギミックがどんどん登場する。もちろん難易度も上がっていく。
それをステージ1から全てクリアしていけ!だと?
正直、課金しなければゲームクリアは厳しい。でも、一回の課金だけなので、少しプレイしてみて気に入ったら課金する価値はあり。
ゲームシステム
4.0
独特な操作だけど、ハイテンションアクションがちゃんとスマホ向けに落とし込まれている。
スローモーション時に時が流れる速度が絶妙。操作する余裕がありつつ、でも急がなきゃというハラハラ損なわれない。
敵をこの順番で倒して、タイミングよくジャンプして。段取りを考えながらアクションして上手く行った時には脳汁放出。この気持ちよさがスマホでもちゃんと味わえるのが嬉しい。
やりこみ要素
3.5
ゲームクリアまでのボリュームは少なめ(無課金だとキツいけど)。
あとは、どれだけ高いスコアをとるか、時間制限モードに挑むか。
時間制限モードは、なかなか難しい。ステージをしっかり覚えて、立ち回りをしっかり計画してスタートしないとまず無理。本気のやり込みが必要。
でも、1ステージの長さが短めなのでリトライしやすく、やり込みやすい。
グラフィック
3.5
キャラが全て2頭身で、本編『My Friend Pedro』とは全く違って可愛い雰囲気(本編はかっこいい系)。
ステージもシンプルになっていて、高解像度ではないし、見応えがあるわけでもない。
でも、銃を乱射したり敵を撃ち抜いた時のエフェクトは派手で、敵を倒した時の爽快さを味わえる。
サウンド
5.0
スマホでも気分爆上げなアクションゲームが成立している立役者はBGM。めちゃくちゃノリが良くカッコいい曲ばかり。
撃った時のバキューンとか、燃料を撃った時のドッカーンとか、窓ガラスを蹴破った時のパリィインとか。効果音も気持ち良すぎる。
グラフィックは可愛いはずなのに、クールに見えてくる魔法をかけてくれるBGM。
\\試聴できます//
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
気分が上がるアクションがスマホでも味わえる
立ち回りを考える面白さも味わえる
ぶっ飛んだ世界設定
BGMがカッコいい
残念なところ
操作が独特で上手くいかないことも
ボリュームが少ない
オススメな人
本編『My Friend Pedro』のファン
スマホゲームで気分を上げたい
バナナと友達になりたい
短時間でクリアできるゲームを探している
オススメではない人
分かりやすい操作じゃないと嫌
スマホの画面がデカすぎる、もしくは手が小さすぎる
片手間にプレイできるスマホゲームを探している
本作が好きならオススメRecommendation
本作が気に入ったら本編『My Friend Pedro』は絶対オススメ。同じステージクリア型だけど、アクションはもっと複雑で、ストーリーがしっかり楽しめる。バナナの秘密も分かる。
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