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『Tails of Iron』は、Odd Bug Studioが開発したアクションアドベンチャーゲーム。
手描き調グラフィックで2Dサイドスクロールでプレイする。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はPS版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見れます。
ネズミは、ずっとカエルに侵略される歴史を繰り返していた。
が、とあるネズミ王の指揮のもと、カエル討伐が成功。カエルは沼へと押しやられ、ネズミたちは王国を築いて平和に暮らすことができるようになった。
めでたし、めでたし。
めでたしじゃない。ここから物語が始まるところだ。
カエル討伐を果たした偉大なネズミ王は年老いた。それをいいことに、沼に追いやったはずのカエルたちに不穏な動きが。
「カエルになめられている」と感じたネズミ王は、国を統率できる若い王へと位を譲ろうと決意する。
息子たちのなかで1番身体は小さいけれど、兄を打ち負かしたレジーに王位継承することに決めた。
このレジーが本作の主人公だ。
レジーに王冠が渡されようとした、その瞬間。
ブスゥッ!王様を槍がひと突き。絶命。
カエル軍団が一斉にネズミ王国に攻めてきて、一瞬で国は大崩壊。
パンツ一丁から始まることになったレジーだけど、彼が新たなネズミ王に変わりない。
前途多難な始まりになったけれど、レジーは国中を奔走してカエルたちを叩きのめし、国の再建を指揮していく。
本作では、ストーリー進行に伴って各エリアを探索していき、各所でバトルも発生する。
主人公レジーは、さまざまな武器を使える。
剣や槍の片手近接武器と盾、斧や太刀の両手近接武器、弓やボウガンの遠距離武器。
それぞれを装備しておいて、バトル中でも切り替え可能。
防具と武器含めて装備重量のシステムもあり、重たくなれば、もちろん動きが鈍くなる。
レジーが上述したように様々な武器で攻撃する一方、敵も多彩な攻撃をしてくる。
レジーはローリング回避も、盾を構えて防御も出来る。
また、パリィ、カウンター攻撃も可能。
敵が次に放ってくる攻撃は、どのガードが可能なのかは、攻撃発動前に敵の頭上にマークが出る。
例えば、赤いマークなら、盾ガードは不可能でローリング回避するしかない。黄色マークなら、パリィ可能。
敵の攻撃の種類を見極めて対処しながら、攻撃していくというバトルになる。
各所にあるベンチや椅子がセーブポイントで、ゲームオーバーになったらセーブした時点からやり直し。デスペナルティは特にない。
体力回復はバグジュースを飲んで行う。名前の通り虫の体液。
セーブポイントの近くに無限で補給できるバグジュースの樽があることもあるし、倒した敵の虫をさばいて補給することもできる。
また、敵を倒すと様々な素材が手に入る。これは通貨として使うことが出来る。
本作では敵を倒しても経験値は入らないし、主人公レジーはどんどん強くなるわけではない。強い装備品を身につけることで強くなる。
設計図を手に入れると、鍛冶屋のお兄ちゃんがランダムで装備品を作製してくれる。
また、特定のアイテムを手に入れるとシェフのお兄ちゃんが特別な料理を作ってくれて、これにより体力の最大値をアップグレードできる。
物語の面白さ
4.5
おとぎ話みたい。全然可愛らしい話じゃないけど。
登場キャラたちのセリフはイラストのみだけど、ところどころでナレーションが入るので余計におとぎ話っぽさがある。イソップ童話に「カエルとネズミ」という話があるけれど、内容は違うけれど本当に寓話っぽい雰囲気。
カエルの残虐ぶりは本気で非道。冒頭でカエルが攻めてきたと思ったら、次の瞬間に城の天井から殺されたネズミが何匹も吊るされていたりする。
で、「カエル許さんぞー!カエルを倒せばいいんだな!」と思ってたら、意外な方向に話が進み始める。
ネズミ王国に眠る秘密を目撃したり。かなり先が気になるテンポがいいストーリー展開。物語だけでも十分に見ごたえがある。
キャラクターの魅力
4.0
敵はカエルや虫。
カエルの中にも序列があるし、虫には女王とかもいる。嫌な敵も多いけどデザイン含めて魅力的。かつてないほどに残虐なカエルを目の当たりにすることになる。
NPCたちもたくさんいて、なかには一緒に戦ってくれるNPCもいるんだけど、これまた個性豊か。
セリフがあるわけでも、カットシーンが多いわけでもないのに、全員しっかり記憶に残る。
操作性
4.0
全くキビキビしていない。
いくら装備を軽くしてもキビキビとした動きにはならない。重厚。重さを感じる挙動。
歩き方もネズミのテトテトテトテトとした歩きだし、ダッシュはない。
ただ、これが良い。これが本作だ。
最初は「もったりしてる?」と思ったけど、慣れてくると「これだ、これが良いんだ」となるから不思議。病みつきになる感覚。
もちろん敵だけ素早いなんてことはないので、この挙動が本作の特色だ。
あと、ゲームプレイ中にエラーで正常に動かなくなったことが2度ほどあったので注意。全体的に動作は安定してるけれど、ボスを倒した後などは忘れずにセーブしておいた方がいい。
難易度バランス
4.5
敵の攻撃をよく見て戦う。本作は高難易度アクションだ。
間合いを詰めるべき時、守りに徹する時、とにかく敵の次の攻撃を見極めるのが必勝ポイント。
装備重量があるので、やたらと強い武器防具ばかり身につけるわけにもいかないし、ヒリヒリする良い難易度が味わえる。
ボスに何回も負けることもあるけれど、チェックポイントが小刻みにあるし、心は折れない。
ハイペースではない分、見極める時間やパリィの準備をする時間などは余裕があるので理不尽さは一切感じない。
ゲームシステム
4.5
本作は見極めることと対応の正確さが重要。
いわゆる死にゲーに分類される高難易度アクションは素早さやテクニックが求められることも多いなか、新鮮な感覚。
かなり真剣にバトルが楽しめる。
マップは複雑ではないものの探索も楽しいし、装備品の種類が豊富で選ぶのが楽しい(ちゃんと見た目も変わる)。
やりこみ要素
4.0
本作にはサブクエストと呼ばれるものがある。ただ、実際のところ順番は自由だけど、ほぼ全部攻略することになるので、やり込み要素というのとは少し違うかも。
それとは別に特定のアイテムを手に入れてきて誰かに渡すというものがある。体力上限を上げる料理に使う食材などを手に入れるためにも攻略しておくのがオススメ。
1番楽しいやり込み要素は、装備品の収集。お城にズラーッと飾られるし、次はどんな装備品が手に入るのかとワクワクしてしまう。デザインも凝ったものが多い。
グラフィック
4.0
輪郭が濃いめの手描きイラスト調グラフィック。
古典の海外小説の挿絵にでもなりそうな高クオリティ。
もちろん虫とかカエルで、しかも残虐だったりするんで、苦手な人にとっては嫌かもしれないけど。
中世ヨーロッパっぽさを感じる、とても素敵な雰囲気だ。
サウンド
3.5
環境音だけのことが多いけれど、町やお城では音楽が流れる。
しかも、単にBGMが鳴ってるわけじゃなくて、そこにいる音楽家や吟遊詩人が演奏している形になっている。近づくと徐々に音が大きくなる。
そして、ボス戦では、ドコドコドコドコドコと威勢の良い太鼓の音や激しい音楽が聴こえてくる。どこからだ?
背景に注目。ボスカエルの部下と思われるカエル音楽隊が必死で太鼓を叩き、熱心に演奏している。ちょっと笑える。
ボスを鼓舞するためだろうけど、こちらもやる気になる。ありがとう、カエル音楽隊。
4.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
高難易度で重厚な2Dアクション
魅力的な世界と物語
理不尽さがない死にゲー
サブクエストをやるやらないの自由度がない
エラーが起きることあり
高難易度アクションが好き
個性的な世界設定が好き
装備品を吟味するのが好き
ハイペースなバトルを繰り広げたい
サクサク攻略できるゲームを探している
虫やカエルがかなり苦手
2Dサイドスクロールで死にゲーなら、こちらもオススメ。メトロイドヴァニア要素もある人気作。
虫と戦う2Dアクションなら、こちらもオススメ。本作とは違いハイペースなバトルの死にゲーでありメトロイドヴァニア。
Tails of Iron テイルズ オブ アイアン
© 2021 United Label S.A. All rights reserved. Game content © 2021 Odd Bug Studio Ltd. Used with permission. “Tails of Iron” is a trademark of Odd Bug Studio Ltd. All rights reserved. United Label S.A. is exclusive worldwide game licensee. “United Label” is a trademark of United Label S.A. All rights reserved.
https://www.unitedlabelgames.com/tails-of-iron/
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