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『天穂のサクナヒメ』レビュー: ダメダメ神様が兼業農家に転職

天穂のサクナヒメ 評価 攻略
天穂のサクナヒメ 評価 攻略

『天穂のサクナヒメ』とは、ゲームサークルの「えーでるわいす」が開発した米作りのシミュレーション要素があるアクションRPG。いや、アクションが楽しめる米作りゲームでもある。

開発期間は長く、開発者の方は実際に稲作も行っていたというこだわりっぷり。

本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、PCでプレイ可能。私はNintendo Switch版をプレイ。

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本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似ているゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。

Index

あらすじStory

ダメダメ神様

神が暮らす世界「頂きの世」で、神の役目をナメくさって暮らしているサクナヒメが主人公。

サクナヒメは、戦神と豊穣の神の間に生まれたというハイブリッドなサラブレット。

というハズなんだけど、その生まれのおかげだけで重用されていて、当の本人は怠け者の困った神様だ。

何かよっぽどのことでも起きない限りダメダメだ。で、その「よっぽどのこと」が遂に起きる。

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

大失態をやらかす

ある日、サクナヒメが酔っ払いながら歩いていると、神の世界に入ってはならないはずの「麓の世」つまり人間界から迷い込んだ人間たちに遭遇。

しかし、サクナは面白がるだけで、ちゃんと追い返さなかった。

迷い込んだ人間たちの方はというと、実は山賊に追いかけ回され空腹で食事を探して神の世に迷い込んでいた。そして、あろうことか、主神カムヒツキ様への貢物の食べ物を盗み食いしてしまう。

再び人間たちを見かけたサクナは、流石にマズイと止めに入る…というところまでは良かったんだけど、止め方がまずかった。

人間を脅そうと振り下ろしたクワが蝋燭を倒し、大量のお酒に引火。で、貢物の納められた倉庫まるごと火に包まれてしまう大惨事に。

まあ、身から出た錆というか、自業自得というか。

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

サバイバル開始

予想通りカムヒツキ様の逆鱗に触れたサクナヒメは、罰として迷い込んだ人間とともに島流しとなる。

いや、正確には島流しではなく、ヒノエ島という鬼が棲む島を探ってこいという危険な任務を言い渡されたんだけど。

鬼を調査するとは言っても、住むところも食べるものも、全てが現地調達。

怠け者でワガママでプライド高すぎるサクナヒメは、人間たちと協力して自給自足生活を始めることになる。

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

ゲームの特徴Features

斥候であり農業リーダー

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

舞台となるヒノエ島には拠点とたくさんの探索ポイントがある。マップ上で選ぶと移動出来て、いつでも行き来は自由。

拠点では、米作りや装備品の作製、そして食事(次の日のサクナヒメのステータスにバフをかけてくれる)と休息が出来る。

拠点には、ともに島流しとなったNPCの人間たちがいて、彼らが料理や装備品の作製を担当してくれる。また、NPCそれぞれの物語も展開し、サブクエストも発生する。

一方、探索ポイントでは、サイドビューの2Dアクションとなり、敵やボスを倒したり、素材や食材を収集する。

ゲーム内では、常に時間が流れていて、3日ごとに季節が変わる。朝、昼、夕方、夜と景色が変わるし、雨や雪など天気も変わる。

一年がかりの米作り

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

本作の1番の特徴は、かなり本格的な米作り。苗植えて水やりして肥料撒いとけばオーケー、なんてものじゃない。

まず、春は種籾の選別や田起こしから。そして、田植え、水の加減を調節し、肥料を撒きながら(肥料も自分で作る)、雑草駆除しながら成長を見守る。

秋になれば、めでたく収穫!だけど、米はそのままじゃ食べれない。脱穀して精米する。

米作りの各工程の良し悪しで、出来上がる米の格が変わる。

で、良い新米が出来たら「あー、美味しい!」というだけではない。新米の質によってサクナヒメが強くなる。豊穣の神様というのはそういうものらしい。

というわけで、本作では、いくら敵を倒しても強くなれない。米作りによってのみ、サクナヒメのステータスが上がっていく。米が出来るたびにレベルアップしていくというわけだ。

どのステータスがどのくらい成長するかは、米の質次第。与える肥料によって米の質が変わるので、肥料の作製にも手を抜けない。

鬼の調査

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

サクナヒメの本来のお仕事はヒノエ島の調査だ。

探索ポイントでの2D横スクロールアクションバトルで鬼たちを倒して、なぜ鬼がポンポンと生まれてくるのかを探る。

探索ポイントごとに目標がいくつか提示されている。一定数の目標を達成すると、新たな探索ポイントがアンロックされる。

探索目標は、特定の敵を倒すことだったり、特定の素材や宝物を手に入れることだったり。なかには、すぐに達成が難しい目標もある。良いお米をもりもり食べて強くなったら再チャレンジだ。

サクナヒメは、朝は満腹状態だけど、徐々に満腹度が減っていく。空腹状態になると体力が回復しなくなったり、食事によるバフが消えてしまう。

また、探索中にになると、暗くなり、敵もかなり強くなる。

拠点に戻って朝まで休んで回復するか、そのまま夜通し戦うかは自由だ(夜にしかできないこともある)。

戦いの神様

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

バトルの基本は、近接攻撃。弱攻撃(片手武器)と強攻撃(両手武器)を駆使して戦う。

良い米を食べていると、スキルを覚えていく。色んな種類があるけれど、同じスキルを使い続けていると熟練度が上がり威力が上がっていく。

そして、もう一つ大切な武器がある。それは、羽衣。移動でもバトルでも大活躍する不思議な羽衣だ。

羽衣は壁にでも敵にでも突き刺さる。とても衣とは思えないけれど。

壁に突き刺してワイヤーアクションのように離れた足場に到達したり、敵に突き刺して敵の背後に飛んだり、敵自体を投げ飛ばしたり出来る。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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3.5

サクナヒメ自身だけではなく、NPCの事情も徐々に明らかになっていくし、世界の成り立ちなどまで細かく設定されている。作業を繰り返すゲームだけど、ストーリーも楽しめる。

だけど、めちゃくちゃ先が気になるとか、濃厚な人間ドラマが展開するわけではない。ストーリー重視なゲームっていうわけではない

そもそも米の出来の方が気になってしまって、ストーリー追うは二の次になっちゃう。

イベントシーンでは紙芝居的な演出が多い。

いわゆるジャパニーズアニメ的なノリが多くて、個人的にはちょっとノリについていけない場面も多かった。

キャラクターの魅力

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3.0

サクナヒメは、あまのじゃくで態度がデカい。

それはそれでいいんだけど、そのサクナヒメの性格が常に強調して描かれていて、会話がまどろっこしくなりがち。

NPCたちは各々性格が違っているけれど、サクナヒメの独壇場で周囲は霞んでしまう。

操作性

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4.0

バトルはサクサクで、矢継ぎ早にドカンドカンと攻撃できる。羽衣アクションも素早くて、上下左右にシュバシュバと飛び回りながら、技もどんどん発動できる。

ハイペースなアクションが楽しい。爽快だ。

一方、米作りの時は細かい操作が必要で、なかなか面倒臭い。

ただ、この面倒くささが良い。米作りの大変さを痛感して、余計に米に愛着が湧いてくる。思わず「良いお米に育てよー」と声をかけたくなる。

プレイしていて気になるのは、たまにボタン入力が反映されない、というか、ラグが発生すること。ボタン入力受付のタイミングにクセがあるのかな。

難易度バランス

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4.0

難易度は、どのくらい早くゲームを進めたいかで変わってくる。

ゆったり楽しむよっていう場合は、よほどとんでもない米を作ってしまわなければ、少しずつでも着実にサクナヒメは強くなっていく。

逆に一気に強くなりたい場合は、かなり良い米を作らなければならない。米の質に関わる要素が多いし、天候という努力ではどうにもならない要素も関わってくるので大変だ。

ゲームシステム

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4.5

ここまで真剣に米作りするゲームは今までプレイしたことがない。いや、そもそも米作りがテーマのゲーム自体、経験がない。これだけで新鮮

牧場系ゲームでは農業がよく登場するけど、良い質の作物が出来たら高く売れるって程度のことが多い。

でも、本作では主人公の成長に関わるんだから真剣に取り組まざるを得ない。

…と思っていたら、いつのまにか米作りの方に夢中になってる。それくらい米作りがしっかりと面白く作られている

一方で、爽快アクションでが楽しめる探索ポイントもたくさん登場するし、各要素が良いバランスで詰め込まれている

例え米作りにハマらなくても楽しめる。いや、絶対米作りにハマっちゃうと思うけれど。

やりこみ要素

天穂のサクナヒメ 評価 攻略

4.5

探索やクラフトや稲作など、常に何かすることがあるので、いつのまにか時間が経ってる。

米作りにどれだけ真剣になるかで、本作のやり込み度が変わる。「ああでもない、こうでもない」と米作りにこだわりまくれる。

ちなみに、米作り専用のスキルも習得できるので、徐々に作業自体は楽になる。

食材を組み合わせて考える献立は種類が多いし、意味はなく犬や猫を愛でることもできるし、やり込み要素はたっぷり

グラフィック

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3.5

全体的に漫画っぽいグラフィック。キャラはみんな可愛らしい。

敵は、可愛らしいというわけではないけれど、いろんな種類の鬼がいて、ボスのデザインも凝っている。

サウンド

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3.5

サウンドは、もちろん和風

明るい曲調のBGMが多くて、プレイしていて日本昔話のような懐かしいようなほのぼのとした気分になってくる。

サントラはこちら

メインアーティスト:Various Artists
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総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

本格的な米作りが出来る

爽快アクション

シミュレーションとアクションどちらも楽しめる

和風でほのぼのとした雰囲気

残念なところ

キャラや物語のノリには好みが分かれる

ボタン入力の反応が悪い時がある

オススメな人

作業が好き

米作りに興味がある

和風なゲームが好き

個性的なゲームを探している

オススメではない人

作業が面倒くさい

バトルでどんどん強くなりたい

ジャパニーズアニメ的なノリがかなり苦手

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オススメ
Spiritfarer

アクションとシミュレーションどちらも楽しめるならコチラもおすすめ。バトル要素はなく資源を集める際にアクション要素が登場する。美しく感動する物語が魅力の高評価作。

オススメ
Atomicrops アトミクロップス

農業もアクションも楽しむならコチラもおすすめ。核爆発で突然変異した世界で農作物を守りながら戦うローグライクアクションゲーム。本作ほど本格的な農業ではないけれど、奇抜な農作物が登場する。

天穂のサクナヒメ
https://www.marv.jp/special/game/sakuna/
©2020 Edelweiss. Licensed to and published by XSEED Games / Marvelous USA, Inc. and Marvelous, Inc.

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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