『The Riftbreaker リフトブレイカー』レビュー: ジャンル混ぜ混ぜ惑星探検
『The Riftbreaker リフトブレイカー』とは、EXOR Studiosが開発したアクション要素のあるストラテジーゲーム。シミュレーション要素もある。
本作は、ストーリーを攻略するキャンペーンモードと、ひたすら生き延びるサバイバルモードがある。本稿では、キャンペーンモードをレビュー。
本作は、PS5、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
単身乗り込む
主人公はアシュリー。軍人であり科学者だ。
時代設定は分からないけれど、人間が住める惑星を探すために未知の惑星を開拓している時代が舞台。
しかし、人員不足なのか、アシュリーは人間が住めそうな惑星ガラテア37に1人で派遣されることになる。
ムチャ振り
アシュリーに課せられた任務は、惑星の調査と地球と行き来できるリフトを建設すること。
それを1人でやれ、と。
しかも、惑星には敵意を持った生物がワサワサといる。
全ての材料は現地調達。現地の生態調査をしながら、資源を集めて生き延びるための基地を建て、リフト建設を目指す。
ゲームの特徴Features
基地を建設
基地の建設はシミュレーションゲーム。
必要な資源を集めて、さまざまな施設を建てる。
基地の中心となるのはHQという施設。これが最後まで守らなければならない本丸となる。
さらに鉄を掘り出す採掘施設や、武器や弾薬を作る施設など。全て自動で動く施設ばかりなので、基地では建設だけに注力すれば良い。
もちろん、敵を迎撃する施設や、施設が動くために必要な発電施設も建てなければならない。各施設に電力供給のための配線も忘れずに。
現地で研究
研究できる施設が建てられるようになると、さまざまなものを作ることが出来るようになる。
本丸であるHQをアップグレードするごとに研究できるものが増え、武器や利用できる資源が増えていく。
また、重要な任務である生態調査についても、研究によって分析できる対象も増やすことができる。
しかし、HQをアップグレードするごとに、より強い敵が襲ってくるようになるので、アップグレードのタイミングには注意。
たまには散策
基地を作ったからといって引きこもっているわけにはいかない。
惑星の生態調査や新たな資源が採掘できる場所を探して、探索することになる。
敵意のある生物に出会うこともあり、装備している武器で敵を撃退する。
右スティックで照準、左スティックで移動というツインスティックシューターなアクションゲームとほぼ同じ操作になる。
基地防衛
本作にはリアルタイムストラテジー要素がある。
基地内でせっせと何か作っていても、遠征して探索していても、定期的に基地をぶっ壊しにくるヤツらが現れる。
自分で建設しておいた迎撃施設や防護壁である程度は対抗できるけれど、自分自身も前線に立って戦わなければ基地が壊滅してしまうことも。
敵がいなくなったら、急いで基地の修復。次の襲撃に備えなければならない。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
3.5
特に人間ドラマがあるとか、敵との応酬があるわけでもない。
「あれしろ、これしろ」という命令が通信を通して聞こえてくるのみ。
でも、主人公は頑張り屋さんで真面目。で、科学者でもあるため未知の惑星にも興味津々。
一方、命令してくるヤツらは、主人公のことをやや見くびっている。しかし、徐々に「あ、アシュリーってば意外とやるじゃん」みたいな感じに変わってくる。
正直、セリフ読んでる余裕がない時もあるけど、それなりに物語はある。
キャラクターの魅力
3.5
上述の通り、物語要素がそんなに大きくないので、キャラにも特別愛着が湧いてくるわけではない。
湧いてくるとしたら、主人公が着ているメカスーツ(人ではないけど)。
常にメカスーツを着てるわけなんだけど、このメカスーツが本気で高機能すぎるしカッコいいし、実際に欲しいんだが。
操作性
4.0
私はコントローラーでプレイしているけど、探索やアクション時は完全にツインスティックシューター。
特に複雑な操作もなく、なめらかに動く。
で、本作のようなゲームで1番操作が大変になるのが建築モード。
コントローラーでプレイしていると、建築時には右スティックでカーソルを動かす。
ひとマスずつズラす時などは、正直、快適操作というわけではない。でも、イライラするまではない。
出来上がっていく基地は複雑そうに見えるけど、実際には操作やシステムは予想以上に分かりやすい。
難易度バランス
4.0
やることが盛りだくさんだ。
どんどん指令が下ってきて、資源不足、電力不足。かと思うと、貯蔵庫が満杯になってしまったり。
基地の防御を疎かにすれば、敵の大群に埋め尽くされる。
でも、本作は難易度が選択できる(キャンペーンモードは4段階)。
リアルタイムストラテジーに慣れてなければ敵襲間隔をゆるめに、得意な人ならゴリゴリ過酷な難易度でプレイも可能。
更に、アクション要素があるので、力技で敵の大群をねじ伏せることもある程度はできる。
ゲームシステム
4.0
シミュレーション、ストラテジー、アクションと3つのジャンルがブレンドされているので、どれかのジャンルに馴染みがなくてもとっつきやすい。
最初は覚えることも多いけど、慣れてくると時間が溶けるくらいハマる。
どこでも設置できるファストトラベル装置や資源が自動でストックに回されたり、面倒くささが排除されてるのは便利。
それぞれの要素が満遍なく楽しめるバランスになっている。
やりこみ要素
4.0
キャンペーンモードでは、どこまで凝った「僕が考えた最強の基地」を作るかがやり込み要素だ。
しかし、別に基地にこだわらなくてもいい。
敵の群れを見つけたら、自分から積極的に攻撃して敵の巣を破壊して行ってもいい。もはや惑星を滅ぼしに来た侵略者だ。
かと思えば、ゆったり生態調査に没頭してもいいし。
基地さえ守り抜けば、何したっていい。
それを突き詰めたいならサバイバルモードがオススメ。ひたすらやり込める。
グラフィック
4.0
ずっと見下ろし視点だけど、画面はにぎやか。
舞台となる惑星は自然豊かで綺麗。昼夜や天候も変わり、光の照り返し具合も綺麗。
原始的な風景の中にハイテクなメカメカしい施設が増えていくので、そのコントラストも良い。
宇宙が舞台のSFものが好きなら絶対気に入るはず。難攻不落な要塞っぽく、見た目もカッコよく基地を作り上げていくのも楽しい。
サウンド
3.5
普段は楽しいBGM。で、敵と遭遇するとハラハラなBGM。常にBGMが流れている。
でも、基地建築などの作業や矢継ぎ早に司令が入ってくる(フルボイスでセリフが流れる)で、それを邪魔しないような、主張は控えめの曲調が多い。
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
ストラテジー、シミュレーション、アクション全て楽しめる
難易度が選べる
チュートリアルが丁寧
残念なところ
コントローラーだと操作しにくい時がある
物語要素は軽め
オススメな人
リアルタイムストラテジーが好き
リアルタイムストラテジーに興味があるけど敷居が高いと思っている人
シミュレーションゲームは好きだけど飽きやすい
オススメではない人
ゆったり考えたい
物語要素を楽しみたい
とっつきやすいリアルタイムストラテジーなら、こちらもおすすめ。北欧を舞台に、海賊から島を守る騎士たちを指揮する。シンプルな操作でローグライク要素も楽しめる。
シミュレーションとリアルタイムストラテジーを同時に楽しむなら、こちらもおすすめ。悪の組織を運営し、定期的に訪れる正義のエージェントを倒す。本作よりシミュレーション要素が強め。
The RIftbreaker ザ リフトブレイカー
https://www.riftbreaker.com/
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