とんでもなく美しいゲーム画像を見かけて一目惚れ。
不思議な惑星で、不思議な力を手に入れて、不思議な道を進む。
『PLANET ALPHA プラネットアルファ』とは

『PLANET ALPHA』は美しさと危険が共存する不思議な惑星の謎を解くパズルアドベンチャーゲーム。
色鮮やかな植物や巨大な動物が息づく惑星にひとり取り残されてしまったあなた。
store.playstation.com
ここから脱出するのか?
仲間を探しに行くのか?
何にせよ、この惑星を探検する必要がありそうです…。
美しいグラフィックだけじゃなく、アクション、ステルスと謎解きも楽しめるパズルアドベンチャーゲーム。
Planet Alpha Apsが開発し、Team17 Digitalがパブリッシャーとなっている。
現在、PC、Nintendo Switch、PS4、Xbox Oneでプレイ可能。
私はPS4版をプレイ。
ストーリー
ゲームが始まると、怪我をしている宇宙飛行士風の主人公を操作することができる。
それだけ。

「え?」となるけど、本当にそれだけ。
そこから宇宙飛行士を操作して、ひたすら画面右へと進んでいくのみ。

主人公が何者なのかとか、目的は何なのか、ここはどこなのか、全く分からない。
最初から最後までストーリーや物語の設定など一切説明がない。
テキストもセリフも全くないし、想像するしかない。

本作は、『リトルナイトメア』や『LIMBO』といった、「独特の世界観と雰囲気を心で感じる」的なゲームに属する。
細かいことは気にしない。
美しい風景を楽しみたい、道があったら進みたい、攻撃してくる奴からは逃げたい、そのくらいの本能だけで十分。

大まかには、惑星各地を巡って、惑星の力を解放していくストーリー、だと思う。

クリア後でもストーリーはハッキリとは分からない
ゲームの特徴
美しすぎるグラフィック
自然豊かなだったり、廃工場や壊れた神殿のような廃墟、同じ惑星を徒歩で移動しているわりには、かなり環境が変わる。

惑星の固有種と思われる巨大な恐竜のような生物や凶暴な巨大昆虫もたくさん登場する。

このゲームをプレイしたいと思った最大の理由はグラフィック。
とにかく、めちゃくちゃ綺麗。
3DCGとローポリゴンがいい具合に混ざって、更にすんごく極彩色。

主人公の挙動から背景の生物まで滑らかに動く。
まさにフォトジェニックなゲーム。
もし、現実にこんな場所があれば、インスタ映えを狙う人が殺到しそう。


芸術作品のような完成度!
惑星一周マラソン
スタミナや体力といった概念はない。
いくらでも走っていられる。
進めるところをどんどん走っていく。

ジャンプも可能。
崖にジャンプした時などは、よじ登ってくれる。
3Dなグラフィックだけど、主人公の動きは2D。
基本的には横スクロールアクション。


急いで走らないといけない時もあり、タイミングよくジャンプしなければいけない時もあり、結構アクション要素が高め
なぜか狙われる宇宙飛行士
ゲームの序盤、「なんて美しい惑星なんだ」と観光気分でるんるんスキップ(実際には歩く走るしか出来ないけど)してたら、突然宇宙船が着陸してくる。

ニコニコ手でも振ろうとしたら、中から出てきたロボットが無言で撃ってくる。
観光は突然終わる。
警告もなく、ひたすら主人公を殺しにかかってくる。
というわけで、ステルスも始まる。
殺戮ロボット集団は、色々な場所にいて、巡回していることが多い。

敵は奥にも手前にも動くので、主人公が進むルート上を見ていない隙を突いて走り抜ける。
そして、主人公は「しゃがむ」ことも出来るので、草や物陰に隠れて敵をやり過ごすことも出来る。

主人公はレーザービームでも持ってそうな出で立ちだけど、戦うことはできない。
しかし、時には惑星生物や機械を上手く誘導して、殺戮ロボット達を倒せる時もある。

時を操る宇宙飛行士
惑星には、文明があったような跡があるものの建物は大体壊れている。
時には、ジャンプだけでは届かない高い場所にたどり着くために足場を作らなければならない。
どこかしらに足場になる瓦礫が落ちてるので、敵の攻撃に注意しながらズリズリと押していく。

そして、本作の特徴的なギミックは時間操り能力。
主人公は、旅の途中で時を操る能力を手に入れる。
時を進めることも戻すことも可能になる。

単純に背景が朝や夜に変わっていくのが分かりやすい変化だけど、時間経過によって動くギミックがたくさんある。

太陽が昇ると目覚める巨大キノコや、夜になると葉を広げる夜光植物、そして神殿の扉が開くことも。
また、夜空の星を使ったギミックもある。


ゲームの進行とともに謎解きは複雑になっていくし、敵から隠れながらのハラハラドキドキ謎解きもある
やり込み要素
更なる謎
旅する惑星はかなり不思議だけど、更に不思議な空間もある。
探索していると、何やら怪しげなワームホールのような場所を見つける。
そこから異空間に飛ぶことが出来る。

異空間内は「月面スーパーマリオワールド」。
ひたすらジャンプしながらゴールへたどり着く。
ブロックが激しく動いていて、タイミングよくジャンプしていかないと落下したり押し潰されてしまう。

異空間内は重力が小さくなっていて、ジャンプはフワァッとなるし、慣性が働きまくって動きすぎてしまい、小刻みな位置調整が難しくなる。

異空間のゴールまで到達すると実績解除となり、「何か」が解放される。

これが、実は真のエンディング解放に影響する。
観光も忘れずに
こんなにも美しい惑星だから、隙あらば景色を堪能する。
特定の光景を目撃すると実績解除になる。

また、正規ルートとは違う行きにくい場所に行くと、空飛ぶエイのような生物がバサァッと飛び立つ。
どれだけ見つけられたかもやり込み要素になっている。

評価
良いところ
- 見惚れるほど美しい世界
- アクション、謎解きのバランス
- ギミックの豊富さ
残念なところ
- 美しすぎるグラフィックによる弊害
感想
「一目惚れ」に間違いは無い。
初めて『PLANET ALPHA』のゲーム画像をネットで見かけた時に、「なんて綺麗なんだ、絶対いつかプレイするぞ」と心に決めた。
今回やっとプレイ出来たわけだけど、第一印象と変わらず、全部がめちゃくちゃ綺麗!

だけど、ゲーム内容は良い意味で想像と違った。
突然、殺戮ロボットたちが有無を言わさず主人公を銃撃してきた時、「なんだとーーーーー⁈」と思わず叫んだ。

「美しいグラフィックが売りの雰囲気ゲーならでは」の雰囲気前面に押し出したゲーム性かと思いきや、しっかりアクション。
結構不気味なエリアもあってドキドキするし、超危険なロボットに狙われてハラハラするし、走ってジャンプして、なかなか忙しい!

巨大怪獣に追いかけられながら「綺麗な風景もっとゆっくり見たいのにぃいいいい!」と叫びながら全力疾走。
初見殺しもあるし、敵の銃撃は超強力だし、よく死ぬ。
でも、チェックポイントがかなり小刻みに設定されているので、サクッとリトライできる。

アクション以外にもステルスや謎解きが良い割合で混ざっている。
暇なく何かが起きる。
残念ながら、ぼんやり風景を眺めていることは許されない。

基本的にはひたすら右に進んでいくゲームだけど、単調になることは全く無い

敵の攻略の仕方や謎解き方法が豊富で、よく画面を見ながら考えて解いていくのが楽しい。
そして、主人公の進む道は2次元的なのに、敵や背景に過ぎないと思っていた惑星生物は3次元的に動く。
この次元が混在するプレイ感覚も面白かった。

しかし、そのせいで、逆に位置関係が分かりづらくなってしまっているところが何箇所かあった。
物陰に隠れているつもりだったのに、予想外に敵からは見えていて撃ち殺されることがあった。

ただ、リスタートはサクサクなので、「さっきはこの位置で見えてたっぽいから、ちょっと左にズレておこう」と失敗から覚えて位置調整すればクリアして行ける。

全体のボリュームは、5〜10時間でクリア出来るくらい。
短過ぎも長過ぎもしない、ちょうどいい。
最初から最後まで眼福のグラフィックで、ゲーム内容も面白くて、一目惚れの期待以上に楽しめた。

特に時間を進めて風景が変わっていく様子を見るのが楽しくて、無駄に時間をグリグリ操ってしまった。

走らなきゃいけないのに、背景に見とれて死んでしまったことも多い
おすすめプレイヤー
私のようにゲーム画像を見て「お!」と思った人は、絶対プレイしてみて欲しい。
ずっとずっと美しいグラフィックが満載。

そして、アクション好きにもおすすめ。
雰囲気ゲーっぽい感じの見た目だけど、実はがっつりアクションを楽しめる。
謎解きよりはアクションの割合の方が高い。

しかし、注意した方がいいのは、虫が死ぬほど嫌いな人。
「うわあ、気持ち悪いなあ」くらいで進められる人なら大丈夫。

ただ、虫、特に虫の卵を見るだけで手が止まってしまうレベルの人だと、かなり苦しいところがある。
PLANET ALPHA プラネットアルファ
https://www.planetalpha-game.com
Developed by Planet Alpha ApS. Published by Team17 Digital Ltd © 2018. Team17 are trademarks or registered trademarks of Team17 Digital Limited. All other trademarks, copyrights and logos are property of their respective owners.