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『Chained Echoes』レビュー: ザコ敵に全力を出すRPG – チェインドエコーズ

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

『Chained Echoes チェインドエコーズ』とは、Matthias Lindaさんが開発したRPG

スーパーファミコン後期頃のJRPGに強く影響を受けて開発されており、なんとほぼ個人開発されている。7年かけて開発された力作だ。

発売時には日本語版がなかったため、本稿のゲーム画像は英語版のものとなっている。しかし、現在はアップデートによって日本語版が追加されている。

本作は、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。

本作はどんなゲームか、その特徴や魅力と共に実際にプレイした感想と各要素の評価をネタバレなしでレビューする。また、本作に似ているゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。

Index

あらすじStory

戦争が続くバランディス

本作の舞台はバランディスという大陸。

タリンエスカニアグラボスの三国が長年争いを続けている落ち着きのない地だ。

最初に登場するのは、本作の主人公となるグレンという青年。

彼は、アイアンブルという傭兵団の一員として、タリンとグラボスの戦闘に参加している。

グレンが、仲間のキリアンと共にスカイアーマーと呼ばれる巨大なメカスーツに乗り込み、前線に向かうところから物語は始まる。

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

大爆発の犯人

グレンとキリアンに課された任務は、タリン軍兵器のエネルギー源となっているOpus Stoneと呼ばれる石を破壊すること。

それが、グラボスから依頼された無謀とも思える指令だ。

しかし激しい戦闘をくぐり抜け、グレンとキリアンはなんとかOpus Stoneの元に辿り着いた。

予想通り敵の激しい抵抗に遭いつつも、グレンはOpus Stoneを剣でズバッ!

ちゅっどーーーーーん!!!!

えええ!戦地どころか周囲一帯が大爆発して吹き飛んでしまった!こんなことになるなんて聞いてないんですけど!

主人公は、大丈夫か!?いや、あんな爆発に爆心地で巻き込まれたら、たぶん…。

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

平和から再びの戦争へ

そんな大爆発から1年後。世界は平和になっていた。

大爆発によって甚大な被害を被ったタリンもグラボスも戦争どころではなくなってしまい、エスカニアも交えて和平協定を結んだのだ。

めでたしめでたし…ではない。平和になったバランディスを祝う記念式典が開かれるエスカニアの港町には訳ありな人物たちが集まっていた。

街の警護隊として働いているが、その正体は実はタリンの姫というレネとその付き人であるロブ

世界的に有名な劇作家であり発明家でもあるヴィクター

悪名高い盗賊であり詐欺師でもあるシエナ

そして、爆散したはずのグレンとキリアンの姿も!?

とあるきっかけから再び争いが始まるバランディスの地で、彼らは奇妙な運命に導かれていくことになる。

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ゲームの特徴Features

バランディスを大冒険

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

本作では、物語の進行に合わせて、バランディスの様々な地を旅していくことになる。

ファストトラベル出来る地点もあり、一度訪れた場所なら、特に制限のあるイベント中でなければ行き来自由。

ゲームの途中からはスカイアーマーに乗って移動もできる。

各地には、スカイアーマーじゃないと到達できない場所や倒せない敵もいて、後々戻ってきてはじめて探索できるようになるエリアもある。

コマンドバトル

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

本作では、シンボルエンカウントでバトルが始まり、ターン制のコマンドバトルで戦闘を行う。

敵味方関係なく画面右上に表示される順番でターンが回ってきたキャラが行動できる。

各キャラは、通常攻撃、スキル使用、アイテム使用、防御が可能。

バトルには2人×4組の8人がバトルに参加できて、バトルの場に出れるのは各組から1人ずつの4人のみ。

各キャラはターンが回ってきた時にペアを組んでいるキャラに交代可能

交代したキャラは次のターンまで待つ必要はなく、すぐにそのまま行動できる。

オーバードライブとTP

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略
ゲージ矢印を左に動かすスキル名は黄色で表示される

本作ではスキル使用時にはTPを消費する。

で、通常攻撃やスキルを使用すると、画面左上にあるオーバードライブゲージの矢印が右へと動いていく。このゲージはパーティー共有のものだ。

矢印がゲージの緑色の範囲にあるとオーバードライブ状態となり、全ての与ダメージ量が増し、各スキル発動に必要となるTPは半減する。

しかし、ゲージの緑色を超えて赤色の範囲になってしまうとオーバーヒートとなり被ダメージ量が増えてしまう。

オーバードライブゲージ左横に表示されるアイコン(一定ターン数で変わる)と同じ種類のスキルを使用したり、防御やパーティーメンバーの交代を行うと、矢印を左に一定量戻すことが出来る。

こうしてパーティー全員の行動をうまく選択して、オーバードライブゲージを調節しながら戦っていくことになる。

グリモアシャードとクリスタル

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

本作では経験値でキャラがレベルアップするわけではない。

バトルに勝つとSPを手に入れ、各キャラがセットしている各スキルに経験値が溜まっていく。

スキルに一定の経験値が溜まるとレベルアップして威力が上がる。

それと同時に自由に使えるSPも溜まり、好きなスキルに割り振ることができる。優先的にレベルアップすることもできるわけだ。

また、メインストーリーで大ボスを倒した時などにはグリモアシャードを手に入れる。これを消費するとキャラ固有のスキルやステータスアップグレードをアンロックしていくことが出来る。

更に、各地にある像の試練に挑むとクラスエンブレムが手に入り、これを装備したキャラは対応したスキルを習得することもできるようになる。

また、武器や防具は、素材やクリスタルと呼ばれる鉱石を使って強化や追加効果を付与することも可能。

最新ゲーム情報

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

4.0

序盤からどんどんどんどん物語が進んでいく。

「わー、今度はこっちでトラブル、お次はあっちでトラブル!」と翻弄されるように目まぐるしく物語が展開していく

仲間になるキャラたちはそれぞれ事情が全く違い、最初は「寄せ集めか」と思っていたのに、いつしか1人も欠けて欲しくない頼れる仲間になる。

仲間同士は変にベタベタはしていない、でもしっかり絆を感じる。過不足なく良いテンポだ。

完全に「あの頃のRPG」だ。群像劇から始まり、やがて皆んなで世界を揺るがす戦いに身を投じていく。

各国の思惑や各キャラの想いもちゃんと描かれていて、FF6や『クロノトリガー』あたりのJRPGなテンポや雰囲気が好きな人にグサグサ刺さるはず。

キャラクターの魅力

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

4.0

上述した通り、事情の違う仲間たちが出会うことになるけれど、会話がしっかりあり、それぞれの性格がよく分かる。

みんな複雑な過去を持っており、それぞれの信念や夢がある。グレンが主人公格ではあるけれど、他のみんなも全員魅力的にしっかり描かれている。

互いに言い争うこともあるけれど、各キャラが互いに「コイツらがいなきゃダメだ!」と思うようになる過程もちゃんと描かれていて感情移入しやすい。

ピクセルアートグラフィックなので可愛い印象を受けるけれど、驚きの展開や悲劇的なエピソードもあり、悪役含め人間ドラマがしっかり楽しめる。

操作性

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

4.0

コマンドバトルなので、特に難しい操作はない。

バトル中のメンバー交代もボタン一押しだし、ウルトラムーブと呼ばれる必殺技(バトル中に溜まっていくゲージを消費する)もボタン一押しだし、ノンストレス

バトルは早送りも出来る

ただ、メニュー画面はやや使いづらくて、パーティー編成が「誰と誰を入れ替える」という仕様になっている。

編成画面上でキャラ同士を動かすわけではなく、いちいち「この人と誰を入れ替える?」画面に遷移するので面倒だ。

誰と誰を組ませるかというのは本作のバトルの要でもあり、使うことも多い操作なので直感的に入れ替えができると良かったな。

難易度バランス

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

4.0

難易度選択はない。

ただ、設定から敵の強さや凶暴度(どのくらい本気で攻めてくるか)を3段階から選択することができる。

本作では、バトルが終了するとHPもTPも自動で全回復する。戦闘不能になっていたキャラでさえも全回復する。

やさしい!と思うかもしれないけれど、実は本作は歯ごたえしっかりめ。

私は、全てデフォルトのノーマル設定でプレイ。で、下手打つと雑魚敵戦でも苦戦したり全滅する。

全回復する仕様は、「どのバトルにも全力で挑めよ」ということだ。

スキルポイントがザクザク貰えるわけでもなく、特定の大ボスを倒さないとスキルアンロックも出来ないので、レベル上げで攻略するというのはあまり効かない。

オーバードライブとパーティー編成で攻略するという頭をしっかり使うバトルだ。

逆に言うと、雑魚敵戦でも常に集中しなければならないし、一回のバトルが長くなりがちではある。

ゲームシステム

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4.5

テンポの良い物語で惹き込み、オーバードライブという独特なバトルシステムで更に夢中にさせる。

オーバードライブのシステムはプレイすればするほど「なるほど!このシステム巧い!」と感心することになる。

火力が高いスキルばかり連発できない。オーバーヒートにならないよう調節する必要もあるので、自然とスキルもキャラも偏った使い方にならないのが良い。

全ターンの行動がオーバードライブに関わり(敵から攻撃を受けるとゲージの矢印は右に動く)、バフやデバフもしっかり効く

バトル一戦一戦から街やダンジョン一つ一つまでかなり丁寧に作られている良質RPGだ。

やりこみ要素

Chained Echoes チェインドエコーズ 評価 攻略

4.0

1番分かりやすいやり込み要素は、装備品の強化やクリスタルの合成

探索して素材を見つけ、より良いクリスタルを合成する。合成に関してはルールもあるけれど、ある程度は自動で合成もしてくれる。

また、探索も重要なやり込み要素。

あちらこちらに宝箱が置かれていて、装備品が入っていることも多い。ショップで買う前にひと通り探索するとお金の節約が出来る。

更に、各地には強敵もいて、倒すと良い報酬が貰える。

また、特定の目標を達成すると報酬がもらえるボードがあり、ボード上のより多くの項目を達成するのもやり込み要素だ。

グラフィック

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4.0

懐かしさも感じる色とりどりのピクセルアート

かなりしっかり描き込まれていて、グラフィックの面でも丁寧に作られているゲーム。

ピクセルアート好きにはたまらない緻密さで、新しい場所に着いたらあっちへこっちへと眺めながら歩き回るのが楽しくて仕方ない。

スーパーファミコン後期あたりのJRPGが好きな人なら、何かを彷彿とさせる場面も多いはず。

ただ、キャラの表情や仕草はほぼ変わらないのがちょっと残念。いや、十分すぎるほど高クオリティではあるんだけど、それゆえに欲が出てきてしまう。

サウンド

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4.0

サウンドも往年のJRPGな雰囲気あふれるBGM。

楽しくてにぎやかな曲調が多くて、バトル時のBGMも戦わずにしばらく聴いていたくなる良い曲が多い。

サントラはこちら

メインアーティスト:Eddie Marianukroh

総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

惹き込まれる物語とキャラ

戦略性高いオーバードライブシステム

丁寧に描かれたピクセルアート

歯ごたえしっかりあり

残念なところ

メニュー画面が一部操作しにくい

一回のバトルが長くなりがち

成長要素に自由度がない

オススメな人

往年のJRPGが好き

ターンを考慮した考えるバトルが好き

物語を楽しみたい

ピクセルアートが好き

オススメではない人

気軽にプレイしたい

レベル上げして攻略したい

派手な演出やカットシーンを楽しみたい

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オススメ

オクトパストラベラー2

往年のJRPGの良さと新しさも楽しめる高評価RPG。敵の弱点を突いたり、威力を高めるブーストなど、戦略性高いバトルも面白い。8人が旅する群像劇が楽しめる。

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オススメ

クロノトリガー

本作のオープニングでオマージュも見られるほど本作に影響を及ぼしている名作RPG。時を超えた冒険や、仲間との連携技なども楽しめる。

Chained Echoes チェインドエコーズ
4

ザコ敵に全力を出すRPG

惹き込まれるテンポの良い物語やオーバードライブという戦略性高いバトルシステムが魅力のRPG。

往年のJRPGを彷彿とさせる雰囲気やグラフィックも大きな特徴で、ボリュームたっぷり大冒険できる。

Chained Echoes チェインドエコーズ
© DECK13 Spotlight GmbH. Developed by Matthias Linda. All rights reserved.
http://www.chainedechoes.com

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつく、探索要素が大好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのが大好き。

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