レビュー【スプラトゥーンレイダース】シャケのすり身 1人で楽しむスピンオフ作

インクを撃って戦うスプラトゥーンが、謎多き島でシングルプレイ向けのシューティングアクションゲームに生まれ変わった『スプラトゥーン レイダース』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- ウズシオ諸島ですりみ連合の3人と共にオタカラを探すメカニックの物語
- 攻略
- 武器やガジェットをアップグレードしながらステージを攻略していくアクションゲーム
- 評価
- 1人でもスプラトゥーンならではのアクションや面白さを楽しめる
- ステージのボリュームはやや少なめだが装備替えが楽しく、やり込み派におすすめなスピンオフ作
スプラトゥーンレイダースの概要
| タイトル | スプラトゥーン レイダース Splatoon Raiders |
|---|---|
| 開発元 | Nintendo EPD Production Group No. 5 |
| 販売元 | Nintendo |
| 発売日 | 2026年7月23日 |
| 対応機種 | Switch2 |
| ジャンル | アクション, シューティング |
| シリーズ | スプラトゥーン Splatoon |
| プレイ機種 | Switch2 |
本作はインクを撃ち合う対戦ゲームであるスプラトゥーンシリーズのスピンオフ作となっているが、本編を知らなくても本作単独でも楽しめる。
スプラトゥーンレイダースのストーリー
すりみ連合とメカニックの不時着

本作の主人公はメカニック(外見のキャラクリエイトは可能)。
というのは、すりみ連合がつけたあだ名だ。
一体何がどうなって誰が誰なのかというと、そもそも物語は、「すりみ連合」と呼ばれる3人組が、財宝が眠るというウズシオ諸島へと飛行機をチャーターして向かっていた場面から始まる。
しかし大嵐に巻き込まれ、目的地ではあるもののウズシオ諸島に不時着してしまい飛行機は大破した。
その飛行機を操縦していたのが主人公だ。
乗客とパイロットというわけだが、不時着した者同士である主人公とすりみ連合は共同サバイバル生活を始めることとなった。
幸運なことに主人公はとてつもなく器用で、様々な生活必需メカを作りあげた。
そのため、あだ名はパイロットではなく、メカニックなのだ。
ちなみに、すりみ連合とは『スプラトゥーン3』の舞台だったバンカラ街でラジオやフェスを仕切るアーティストである、ウツホとフウカとマンタローから成るトリオだ。
シャケとオタカラ溢れるウズシオ諸島

というわけで、ウズシオ諸島でサバイバル生活を続けていた4名。
その期間、なんと1ヶ月。
メカニックが何でも作れてしまうため、なんだかんだ快適な生活が整っていた。
そんなある日、資材を集めに出かけたメカニックはシャケに出くわす。
シャケとは、スプラトゥーンの世界でプレイヤーの敵となる凶暴な種族だ。
そんなシャケたちは何やら「良さそうな物」を隠し持っている。いずれも高く売れそうなオタカラだ。
これは、手ぶらで帰るわけにはいかない。
すりみ連合の本来の目的だったオタカラがあることが分かり、4人の生活はサバイバルからオタカラハントへと切り替わることとなった。
スプラトゥーンレイダースの攻略情報
ステージを繰り返しつつ進む

本作はステージクリア型のアクションゲーム。
ステージの合間には拠点であるアジト船に戻り、装備を整えたりアップグレードを行い、また次のステージに挑む。
制限時間内にボスを討伐したり、探索しながらアイテムを集めるなど、ステージには複数の種類がある。
いずれのステージでも、メカニックを強化できるアイテムを積極的に集めることになる。
- ウズシオのかけら
- 本作の通貨にあたるもの
- 大きな塊となっている場所では、周囲の敵を倒しきると採掘ができる
- シャケの落としもの
- 敵を倒した際に一定の確率でドロップするシャケの持ち物
- 敵によって落とすアイテムは異なる
- ブキとパーツ
- 主人公の装備となる(後述)
- オタカラ
- ステージクリア時に手に入る(毎回異なる)
クリア済みのステージをリプレイした際にも、上記のアイテムは改めて手に入る。
また、攻略済みのステージは「辛口」と呼ばれる高難易度でプレイすることもでき、通常プレイ時とは異なる報酬が出現する。
ブキとガジェットで戦う

メカニックはブキ(武器)でインクを撃ち、敵であるシャケを倒す。スプラトゥーンシリーズの基本アクションと同じだ。
- ブキ
- メイン武器
- 銃型や、筆など近接攻撃型など多種類ある
- ブキレベルがあり、同じブキでもレベルが高いほど攻撃力が高い
- レアリティもあり、同じブキでもレア度が高いと追加効果も備わっている
- ガジェット
- 攻撃スキルにあたる
- クールタイムを経れば再使用可能
- 背中のタンクに装備する
- タンクによって装備できるガジェットは異なる
- 初期状態では2種類装備可能
- 装備コスト上限内ならパーツを付けて攻撃力アップなど追加効果を更に付与することが可能
- パートナーのアシスト
- メカに乗ったすりみ連合のうち1名がステージ攻略についてきてくれる(選択可能)
- 自動的に戦ってくれる
- メカの背中に乗ると大ジャンプ可能
- シャケを倒すと出現するイクラを集めると、パートナー奥義ゲージが溜まる
- 各キャラ異なる奥義で敵に大ダメージを与えてくれる
- インクに潜る
- ブキ使用時にインクを消費するが、地面のインクに潜るとインクが回復する
- リロードにあたる
- 通常移動より速く動ける
- 体力も回復する
- ブキ使用時にインクを消費するが、地面のインクに潜るとインクが回復する
成長するメカニック

拠点では様々なアップグレードができ、装備替えして試射できる場所もある。
ちなみに必要素材を集めれば拠点自体もアップグレードでき、できることが増えていく。
- メカニック自身の成長
- 敵を倒すと経験値を獲得してレベルアップする
- レベルが上がると体力と経験値が上がる
- スキルポイントを獲得し、任意のステータスをアップグレードできる
- ガジェットとパーツ開発、ブキの強化
- シャケの落とし物やウズシオのかけらを使って、新たな装備を作ることができる
- 秘宝パワー
- オタカラは装備できる、それぞれ異なるパッシブスキルを発揮する
ステージをプレイしながらメカニック自身を成長させ、さらに多種類あるブキやガジェットから自分好みの組み合わせを見つけて強化する。これが本作の楽しみ方だ。
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スプラトゥーンレイダースのレビュー
物語: 騒がしく優しいすりみ連合


主人公にセリフはなく、すりみ連合のセリフだけで物語は進行する。
ステージ前後や拠点では会話やイベントが発生するが、この3人はよく喋りにぎやかだ。
しかし実際には、ほぼプレイに役に立つヒントや物語を理解するための必要不可欠なことを喋っているので、うるさいわけではない。
ステージプレイ中もワイワイと話しかけてくれるが、いずれもサポートになるようなことだったり、メカニックを気遣ってくれるセリフが多い。
威勢が良く面倒見がいい姉御(マンタローは兄貴だが)に囲まれている感じで、楽しいオタカラハント生活を過ごせる。
物語自体は「オタカラ探そうぜ」という金欲にまみれた軽い展開かと思いきや、すりみ連合とウズシオ諸島の歴史が明らかになったり、意外とちゃんと真相が気になる物語が描かれている。
プレイヤー自身でやり込む系のゲームではあるものの、エンディングを目指したくなる動機づけはちゃんと用意されている。
操作性: 武器の癖をしっかり味わえる


本作はシューティングアクションゲームだ。
となると武器の使い分けの楽しさに期待したいところで、実際にその期待に十分応えてくれるだけのたくさんの武器が登場する。
そして、武器ごとに特性も挙動もしっかり異なる。
特に銃タイプと近接攻撃タイプでは大きくプレイ体験が変わる。
どの武器にも強みも弱点も良い加減で癖づけがされており、リアルな銃を模したシューティングゲームにはない武器が満載だ。
また、ガジェットによっても立ち回りも大きく変わるため、同じステージに挑むことが多くなるものの装備を変えればまた新鮮に楽しめる。
特にバグもなく、UIも分かりやすい。
スプラトゥーンシリーズ自体は過去3作発売されており、アクションや挙動は既に完成度が高く、安心品質だ。
難易度: 確実に強くなれる


本作には3つの難易度があり、デフォルトは真ん中の難易度だ。
本稿は真ん中難易度のレビューとなっている。
各ステージは初見でもクリアできる。
3回体力が尽きるとゲームオーバーになるというルールだが、ミスはしてもゲームオーバーに追い込まれるまでやられることはまずない。
パートナーはしっかり戦ってくれるし、インクに潜ればインク残量だけでなく体力も回復できるため自ずとこまめに体力回復することになる。
しかし、時間制限があるステージでは失敗することもある。
出現する敵によって相性の良いガジェットや武器が異なるため、同じ装備に固執するより、そのステージを素早く攻略できる装備を考えて挑むのがおすすめだ。
それを促すようなステージ構成になっているのが良い。
ちなみステージ攻略に失敗しても経験値などは得られるので、特に失敗を気にする必要はなく、プレイすればするほど確実に強くなれる。
ステージ数はあまり多くなく、同じステージを繰り返すことになるが、ゲーム全体の難易度とは別にステージごとに辛口難易度が用意されているのが嬉しいところ。
とりあえず素材を集めたい時は通常難易度で、どんどん強くなって飽きてきたら辛口でプレイするといった具合にステージを使い分けられる。
高難易度ほどではないけれど刺激が欲しい人にとって嬉しい機能だ。
システム: ステージ攻略シューターだがスプラトゥーン


本作をプレイして1番感じるのは、「まさにスピンオフだ」ということ。
本作はスプラトゥーンシリーズのサーモンラン(協力マルチプレイでシャケからイクラを強奪する)やヒーローモード(シングルプレイモード)に近いゲームプレイとなっているが、そこに自分のペースで好みの装備を試しながら主人公を育てていくシングルプレイの面白さが盛り込まれている。
一方で、インクに潜ってリロードしたり、インクを地面に塗れば塗るほど有利に立ち回れるスプラトゥーンならでは面白さもちゃんと味わえる。
時間制限があったり、物陰でのカバーリングを多用しない(インクに潜れるので)ステージ構造などもスプラトゥーンならではだ。
逆にスピンオフに留まっているという面もある。
パートナーへの指示が限られていたり、敵全員がとりあえずプレイヤーめがけて集まってくるなど、ステージを広く使った戦術はあまり楽しめず、あくまでもオンライン対戦の延長線上だ。
またステージ数が少なめで、1人で黙々とプレイしていると流石に飽きてきやすい。
本作はマルチプレイもできるが、シングルプレイ向けのスピンオフ作という新たな方向に進んでいるので、過去作から離れた本作ならではの仕掛けも欲しかったところ。
もちろんスプラトゥーンの魅力を存分に味わうならオンライン対戦だが、本作はシングルプレイでもしっかりスプラトゥーンの楽しさを味わえるスピンオフになっており、今後のシリーズ展開が楽しみになった。
ステージ攻略型ではないアクションアドベンチャーゲームになっても楽しめるかも!?
芸術性: メリハリあるカラフル


本作はナンバリングタイトルと同じアートスタイルで、3DCGで描かれる。
サバイバル中ということで、アジトも武器もキャラのヘアアクセサリーもペットボトルなどの廃棄物を利用して作られており、新しい武器を見つける度にデザインを見るのが楽しい。工作して作れそうだ。
また、カラフルではあるけれど、あちこち色ばっかりというわけではなく、キャラとインク以外は意外と控えめな色味だ。
シャケが撒き散らすインクはドブのような色をしていて全然美味しそうな鮭には見えないし(イクラはツヤツヤで美味しそう)、アジトも渋めなデザインだ。
ちなみに、主人公は画面が切り替わる度に髪色とインクの色が変わる。
BGMは少し不穏な印象が盛り込まれた曲も多いが、ステージクリア時やカットシーンではすりみ連合の元気な歌声や曲を聴かせてくれる。
そして、本作だけに限ったことではないけれど、インクの液体ぶりを感じるスプラトゥーンならではの効果音はやっぱり耳が心地良い。
総合評価と似ているゲームは下へ
スプラトゥーン レイダースの総合評価
スプラトゥーン レイダース


総合評価
多彩で使い分けが楽しい装備を試しながら、シングルプレイでもしっかりスプラトゥーンの面白さを味わえる。ややボリュームが物足りなく、シングルプレイならではの仕掛けも欲しかったところだが、今後のシリーズ展開に大きく期待できるスピンオフ作。
長所と短所
良いところ
- 多彩な武器や装備を楽しめる
- スプラトゥーン体験をソロでもしっかり味わえる
- 物語も楽しめる
残念なところ
- ステージ数は少なめ
- パートナーを使った戦略性は弱め
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- スプラトゥーンを1人で楽しみたい
- 色んな装備の組み合わせを考えて試すのが好き
- 同じステージをやり込むのが好き
おすすめではない人
- 同じステージのリプレイが嫌い
- 装備を見直すことに面倒くささを感じる
- やっぱりPvPで対戦したい
スプラトゥーン レイダースに似ているおすすめゲーム
スプラトゥーン3
すりみ連合も登場するナンバリングタイトル。インクを塗り合う陣地取りなオンライン対戦ゲーム。協力プレイで楽しめるサーモンランとヒーローモードというソロモードが収録されており、そちらが本作のゲームプレイに近い。すりみ連合の出身地であるバンカラ街が舞台となっている。
ラチェット & クランク パラレルトラブル
ソロプレイでシューティングを楽しむなら、こちらもおすすめ。多彩な武器を使い分けて様々な惑星や次元も超えて旅する人気シリーズ。面白い武器が多く、プラットフォームアクションも楽しめる。本作よりも物語性強めなアクションアドベンチャーゲーム。


























