メトロイドヴァニア。
このジャンルは私にとっての沼で、メトロイドヴァニアというだけで飛びつく。全部面白そうに見えてしまう病にかかっている。
そもそも、「メトロイドヴァニア」とは、任天堂の名作『メトロイド』とKONAMIの名作『悪魔城ドラキュラ(英題はCastlevania キャッスルヴァニア)』がくっついて出来た造語。

©︎Nintendo

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メトロイドヴァニアの特徴は
- 2Dサイドビュー(キャラを横から見る視点)
- 探索がメインであるアクションゲーム
- 複数のエリア同士が複雑につながっている
- 2段ジャンプや空中ダッシュなど、新たなスキルを習得すると探索できる範囲が広がる
- 各地にボスがいる
届きそうなのに絶妙に届かない足場、すぐそこにあるのに取れない宝箱に身悶え。突然、他のエリアにつながる道に驚愕。それが絶妙にデザインされていると、探索がやめられなくなる中毒に陥る。
メトロイドヴァニア大好きゲーマーが、「これは神だ!」と勝手に確信しているタイトルを紹介。
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Hollow Knightホロウナイト

主人公のホロウナイトが滅亡した虫の王国を巡っていく物語。
ソウルライクな高難易度死にゲーで、アクションゲームとしても歯応え抜群。
チャームという装備品によって使用できるスキルを付け替え、自分なりの戦術を考える面白さも味わえる。
マップが広大で、やり込み要素やサイドストーリーもたっぷりの大ボリュームゲーム。
本作以上にツボを的確に突いてくるメトロイドヴァニアには、まだ出会えていない。最高の中の最高。神か?神だ。
眼精疲労になっても寝ても覚めても、没頭。それでも探索がやめられない。道が複雑に絡み合っていて、まさにアリの巣。
「ここがこっちと繋がるんですか!そうきましたか!」と、綿密に複雑に作り込まれたマップには脱帽しまくって禿げ上がる。
でも、手放しで楽しく歩けるわけではなくて、トゲ地獄やら毒沼やら「殺す気満々じゃん」というエリアも多い。しかし、攻略に便利なスキルを手に入れる前でも、努力すれば攻略していけるという懐の深さ。
さらに、進む方向も攻略する順番も自由ときたもんだ。もう、そんじょそこらのメトロイドヴァニアでは満足できない体になってしまう。
そして!最強のメトロイドヴァニアである本作の続編も開発されている。座して待つ!

Hollow Knight ホロウナイト
https://hollowknight.com
© 2018 Team Cherry
Ori and the Blind Forest
Ori and the Will of the Wisps

主人公オリが自然豊かな大地を巡るシリーズ。
過去2作リリースされていて、第1作目『Ori and the Blind Forest オリとくらやみの森』では故郷の森を守るため、第2作目『Ori and the Will of the Wisps』では友達を助けるために見知らぬ島を探検していく。
プラットフォーマー要素が強いメトロイドヴァニアだけど、第2作目ではバトル要素が強化されている。
オリシリーズでは、ジャンプでポンポンポーンと高い場所遠い場所へと渡って行くアクションに病みつきになる。
「あのアイテムを絶対に取りに行くんだ!」と己のアクションテクニックで頑張る探索にハマる。アクションの挙動が滑らかで気持ち良すぎて、失敗したって苦にならない。
マップはエリアごとにしっかり分かれてて、正直、複雑なマップというわけではないけれど、脇道がたくさんある。
新しいスキルを習得すると、「あ!さっきの脇道に届くじゃん!」と思い出して、前のエリアに戻って攻略するのが楽しい。
あとほんの少しで行けそうなのに、「まだ行けないよー、取れないよー」っていうものをチラチラ見せてくるのが絶妙。メトロイドヴァニア正統派スタイルだ。
ストーリーがめちゃくちゃ良いので、つい先に進みたくなる。アクションや探索に夢中になりがちなメトロイドヴァニアでは珍しく物語で泣いたタイトル。
雰囲気もグラフィックも音楽も最高で、脇道探しながら歩いているだけで満足してしまう素晴らしい世界。


Ori and the Blind Forest オリとくらやみの森
https://www.orithegame.com/blind-forest/
©2020 Microsoft
Ori and the Will of the Wisps
https://www.orithegame.com
© 2020 Microsoft.
Blasphemousブラスフェマス

人気死にゲー『ダークソウル』なメトロイドヴァニアという表現がピッタリなゲーム内容と雰囲気。もちろん高難易度。
神による呪いが蔓延した世界で、主人公が贖罪を行うために試練に挑んでいく。
デスペナルティや成長要素についてはダクソとは違ったシステムで、本作ならではの難しさと面白さが味わえる。
舞台は、やたらと陰鬱で気持ち悪くて、でも荘厳で美しい世界。
意外なところでエリア同士がつながっていたり、ショートカットがあったり、探索の面白さは秀逸。
しかも、探索してアイテムを見つけなければ、主人公は強くならない。探索=強化という探索好きにとってはもってこいのシステム。
雑魚敵もボスも強いし、グサグサ刺さる針地獄や後頭部に直撃してくる巨木とか。死ぬ要素満載な道をハラハラしながら進むのが、なんとも心地いい緊張感!
サブクエストや収集要素もしっかり作り込まれていて、メインストーリーとは全く別の道を探索しなければいけないことも多い。そんなに探索させてくれるなんて、最高か。
ちなみに、ボスのデザインが圧巻の気持ち悪さなので、これも探索の楽しみになる。

Blasphemous
https://thegamekitchen.com/blasphemous/
Developed by The Game Kitchen. © 2019. Blasphemous is a trademark or registered trademark of The Game Kitchen. Published by Team17. © 2019. Team17 is a registered trademark of Team17 Digital Limited.
Guacamelee! 2

『Guacamelee! 覆面闘士 マスクド・ウォリアーズ』の続編。でも、前作をプレイしていなくても問題はない。
主人公は、ルチャドールと呼ばれるメキシコの覆面レスラーのフアン。プロレス技のようなアクションで、現世と死後の世界を探索して行く。常にメキシカンで陽気な雰囲気も魅力。
コンボ数が重要だったり、プラットフォーマー的なテクニックが必要だったり、アクションの上手さが求められる。
同じ場所の死後の世界と現世を探索していく。地形はよく似てるんだけど、でも違う。片方の世界が他方を探索するヒントになっている。これが面白い。
寄り道もたくさんあって、メインストーリーもサブクエストも何から何まで冗談かっていうくらいフザケまくってる。
で、最高にぶっ飛んでいるのがニワトリモード。
なぜか、主人公はニワトリに変身できる。ニワトリになるとアクションが変わるし、ニワトリじゃないと進めないところも多い。
人間とニワトリという2種類の姿、切り替わる2つの世界。主人公はあからさまに脳筋野郎なんだけど、実はしっかり頭を使って、姿や世界の切り替えどころを考えるという謎解き要素のある探索が面白い。

Guacamelee! 2
http://www.guacamelee2.com
© 2018 Drinkbox Studios Inc. All Rights Reserved. Developed and Published by Drinkbox Studios Inc.
深世海 Into the Depths

謎の遺跡が沈む海中を主人公の潜水士が探索して行く。『バイオハザード』『モンハン』のカプコンにしては異色のゲーム。
サバイバル要素もあって、資源を集めて武器やアイテムをクラフトしながら進んでいく。
セリフやテキスト情報が一切無くて、なぜ海中にいるのかという謎が解き明かされていくストーリーも面白い。
ずっと海中。大切なのは酸素。なくなれば、死。本作では酸素ボンベの残量に気を配りながら探索する。
酸素残量がそのまま体力なんだけど、ぼーっと立ってるだけでも徐々に減っていく。窒息死の恐怖。ダラダラ探索している場合じゃないハラハラさに病みつき。
メトロイドヴァニアといえば、「あと少しで届かない!」っていう高い足場が名物。でも、水があるなら泳げちゃうので、届かない場所なんてない。
でも、良いことばかりじゃなくて、水中ならではのフワァンフワァンな挙動とか、キビキビ動けない難しさがある。
本作では、より強い水圧に耐えられるように潜水スーツをアップグレードすることで探索できる場所が広がっていく。下に下に進んでいくわけだ。
こうした他のゲームとは一味も二味も違う独特なシステムが楽しすぎる。もちろんマップ構造や海中生物とのバトルといった基本の部分もがっつり面白い。

深世海 Into the Depths
https://www.shinsekai-itd.com/ja/
©CAPCOM CO., LTD. 2019, 2020
Yoku’s Island Express

郵便配達屋さんのフンコロガシYokuが主人公。赴任してきた島で郵便配達しながら、島に起きているトラブルを解決することになる。
サブクエストややり込み要素もしっかり用意されていて、可愛らしい雰囲気も魅力。
こちらも個性的なメトロイドヴァニア。なぜかというと、移動方法がまさかのピンボール!
主人公ヨクの身の丈以上のボール(フンコロガシのフン部分)を何故か各所に設置されているフリッパー(ピンボールでボールを打ち返す部分)で打ち飛ばして移動していく。
しかも、ただ飛ばせばいいわけではなくて、スイッチやヨクが通れるくらいの狭い通路を狙うので、かなり繊細な操作が求められる。
このピンボール移動にハマってしまうと、他のゲームで「なんで主人公を打ち飛ばせないの?」と思い始めるくらい病みつき度が高い。
舞台となる島全体は途切れなく繋がっていて、うっかり変な方にヨクを飛ばしてしまうと信じられないくらい下まで落ちて途方に暮れる。
可愛い見た目に騙されてはいけない。がっつりメトロイドヴァニア。

Yoku’s Island Express ヨクのアイランドエクスプレス
http://villa-gorilla.com/
Developed by Villa Gorilla AB © 2018. Published by Team17 Digital Ltd. Team17 is a trademark or registered trademark of Team17 Digital Limited. All other trademarks, copyrights, and logos are property of their respective owners.
Dandara

創造が禁じられた世界を救うために、ダンダラが1人で戦う物語。
ソウルライクなシステムになっていて、独特な操作と合わせて難易度高めなアクションが味わえる。
アップデートによって発売時から約2倍のボリュームになっており、たっぷり探索が楽しめる。
こちらもまたまた個性的な移動方法のメトロイドヴァニア。
主人公のダンダラさんは、上下左右どこの壁(床)であろうと立てる。重力の概念が吹っ飛んでいる。
しかし、歩けない。一歩たりとも横に歩けない。かなり珍しい特異体質。
じゃあ、移動はどうするかというと、壁から壁へ、天井から床へと狙った方向に飛び移りながら移動する。
行きたい道があっても、邪魔になる壁を狙い撃ちして壊し、ダンダラとちがって好き勝手に動ける敵を倒し、更にどう飛び移っていけば上手く辿り着けるか考えながら進む。
「あそこの道が気になる!」と思っても、辿り着くまでの道順を考えるところから探索が始まる。
頭も手もフル稼働で攻略しなければいけない過酷な戦いに脳汁が噴出する。

Dandara
http://www.longhathouse.com/games/dandara/
©2017 Raw Fury AB. All Rights Reserved.
Dead Cells

死体に乗り移ったアメーバーが瘴気が蔓延する島からの脱出を目指すローグライクゲームとメトロイドヴァニアが合体したローグヴァニアゲーム。
2エリア探索して中ボスという流れを繰り返していく。ハクスラ要素もあり、武器のアンロックなどやり込み要素もしっかりある。
本作は、めちゃくちゃ神ゲーなんだけど、純粋なメトロイドヴァニアというわけではない。
でも、ちゃんと探索しがいのあるマップが自動生成されるし、永続スキルを手に入れると進めるエリアが増えるメトロイドヴァニアらしさがある。
ボスが強いので、道中の探索で良い武器を見つけて、主人公の強化アイテムも集めていかなければいけない。
探索すればするほど強くなる可能性が高くなるというわけ。もちろん、うっかり敵密集地帯に踏み込んでしまったり死ぬ可能性も上がるんだけど。
ハイペースなバトルが続き、ハイスピードで探索していく。迷子になることはほぼないけれど、ローグライクが好きなら絶対おすすめな神ゲー。
ハクスラ要素もあって、色んなジャンルが絶妙にブレンドされている。

Dead Cells
https://deadcells.com/
© 2018 Motion Twin. All rights reserved.
紹介したゲームの映像
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