探索がメインである2D横スクロールアクションゲーム。それがメトロイドヴァニアというジャンルだ。
各地で新たな移動スキルを習得すると、前に通った場所でも探索できる範囲が広がる。
メトロイドシリーズと悪魔城ドラキュラシリーズ(英題はCastlevania キャッスルヴァニア)が語源となっている。
迷子になりながら道を見つける面白さもバトルや物語を味わいながら旅する楽しさも味わえるのがメトロイドヴァニアの魅力。

メトロイドヴァニアのジャンルが好きな人にはもちろん、あまり馴染みがない人にもおすすめな高評価作を厳選して紹介する。
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Hollow Knightホロウナイト

メトロイドヴァニア好きなら絶対プレイして欲しい超名作。もはや必修科目。
探索する手が止まらなくなるアリの巣のように入り組んだマップ構造が面白くて最高の迷子体験が出来る。
しかも、攻略順は自由で、便利な移動スキルを持たないまま気合いで進むことさえ出来る。
本作はゆるい顔をしてるけど凶暴な虫たちの世界が舞台で、ソウルライクな死にゲーも味わえる。
迷子になり、トゲや酸の沼に絶叫しながら、超強いボスに殴り飛ばされる。
でも、道を見つける面白さや絶妙な難易度で味わえる達成感に病みつきになってしまう最強メトロイドヴァニアだ。




Ori and the Will of the Wisps

精霊オリが自然豊かな地に迫る脅威に立ち向かっていく感動の物語が魅力の、これまた名作。
プラットフォーマー要素高めなメトロイドヴァニアで、アクションの腕が試される高難易度さも魅力。
敵とのバトルもあるけれど、本作では大洪水など自然も敵になる。
ものすごい迫力と勢いで迫ってくる水や溶岩から逃げていく場面は臨場感抜群。
もちろん見惚れている場合じゃなくて、素早く正確なアクションで切り抜けなければならない。
また、本作は美しいグラフィックやBGMと、心温まりつつも泣ける物語も大きな魅力。
涙しながら高難易度アクションを攻略するという感情大忙し体験も出来る。



メトロイド ドレッド

メトロイドヴァニアの「メトロイド」部分の語源である元祖であり老舗のメトロイドシリーズの最新作。
未知の惑星を舞台にサムスのたった1人でのドキドキワクワク探検が描かれる。
もちろんそんな楽しい雰囲気ではなく、凶暴な現地の方達と戦いながら自力で道を見つけていく。
更にE.M.M.I.というサムス絶対許さないモードの最恐ロボットとの隠れんぼと追いかけっこもある。
各地でE.M.M.I.に遭遇する緊迫感がスパイスにもなっており、探索はさすがの面白さ。
隠し通路を見つけ出したり、進める道を探してあっちへこっちへ奔走する。
不気味でハラハラする雰囲気のなか、バトルの歯ごたえも感じられる貫禄の面白さを見せつけてくる。さすが、サムス。

GRIME

頭がブラックホールという斬新なスタイルの主人公が、ちょっと気持ち悪い世界を旅する。
ブラックホールヘッドはお洒落なファッションではない。これで敵を吸い込んでしまうのだ。
本作では、レベルアップとは別に、吸い込んだ敵の特性を自分のものにしてしまうシステムが特徴。
アクションの挙動は重ためで、歯ごたえもがっつり。
そして、主人公の外見から分かる通り世界設定も物語もかなり独創的。
本作ならではの要素だらけで、ブラックホールヘッドの魅力に敵と共に吸い込まれてしまう面白さ。
奇妙で個性的な体験をしたい方に特におすすめなメトロイドヴァニア。

Blasphemous

不気味で残虐。荘厳で冷酷。そんな世界を旅する三角ヘルメットマンの冒険。
贖罪の旅をする本作は、死にゲーだ。雑魚敵からボスまで強いのはもちろん、道中もかなり危険。
トゲ地獄を避けたと思った次の瞬間には、後頭部に石板が激突してくる。
更に、本作では死ぬ度にデスペナルティが蓄積していくのも恐ろしいところ(解除は可能)。
一方で、敵の攻撃をパリィすると主人公による残虐アニメーション付きでトドメを刺せる。
マップ構造が面白くて探索が楽しく、全く優しくない世界なのにずっと旅していたくなる。
最高に気持ち悪くて素晴らしいボスのデザイン含め緻密なピクセルアートグラフィックも魅力。


Guacamelee! 2

深刻な雰囲気のメトロイドヴァニアが並ぶなか、本作は軽いノリやジョークが魅力のゲーム。
本作はメキシカンな世界で、ルチャドールなおじさんが死後と生者の2つの次元を旅する。
有名ゲームのパロディや突然コマンドバトルが始まるなど悪ふざけたっぷり。
プロレス技をベースにしたバトルは爽快で気持ち良い。なぜかニワトリに変身も出来る。
しかし、プラットフォーマーな難易度はゴリゴリ。
ジャンプ中に、次元切り替え→ニワトリ化→パンチ→次元切り替え→人間に戻るといった感じで忙しない。
殺伐とした雰囲気のメトロイドヴァニアに疲れたという人に特におすすめ。

Dandara

本作は超個性的なメトロイドヴァニア。他では見たことのない移動法をするゲームだ。
本作の主人公は、なんと一切歩かない。走りもしない。壁や天井に飛び移って移動する。
上下左右の概念は消え、画面丸ごとぐるぐる回ることさえある。
敵の攻撃を避けながら、着地点を瞬時に判断して立ち回る。
ソウルライクで歯ごたえもあるけれど、この移動方法が面白すぎて病みつきになる。
様々な種類の弾を指先から発射しつつ移動経路を考える。頭もしっかり使う最高の達成感が得られるゲーム。

本作はApple Arcadeでお得にプレイも可能。Apple Arcadeでは後述する高評価作『深世海 Into the Depths』もプレイ可能だ。

SteamWorld Dig 2

こちらも個性的なメトロイドヴァニア。スチームパンクな西部劇のスチームワールドシリーズ代表作の1つ。
本作では、習得していく移動スキルに加え、鉱石や地面を掘削して文字通り道を切り拓いていくのが特徴。
この掘るアクションが気持ちよくてまず病みつきになるし、鉱石を換金してドリルをアップグレードしていくのにもハマる。
地下には様々なダンジョンがあり、もちろん掘削アクションを活かして戦う。
本稿で紹介しているゲームの中では1番攻略しやすく、メトロイドヴァニアに馴染みがない人も攻略しやすい難易度になっているのも魅力。
掘るのがメインであり作業を続けるのが好きな人にもおすすめな中毒性高いゲーム。

まだまだある!高評価メトロイドヴァニア
メトロイドヴァニアゲームに馴染みがあったり、このジャンルが好きな方に、更に高評価メトロイドヴァニアゲームをご紹介。
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