レビュー【Well Dweller 井戸の鳥】焼き鳥になりそう 不気味なおとぎ話メトロイトヴァニアゲーム

小さな鳥がマッチ棒で恐ろしい女王に挑むメトロイドヴァニアゲーム『Well Dweller 井戸の鳥』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 攫われた家族を助けるため、小さな鳥のグリマーが恐ろしい女王に挑む物語
- 攻略
- バトルでも探索でもマッチ棒を活用しながら攻略するメトロイドヴァニアゲーム
- 評価
- マッチ棒を使ったパズル要素のある探索が面白くテンポ良く攻略でき、笑えて不気味で可愛い物語も魅力
Well Dwellerの概要
| タイトル | Well Dweller 井戸の鳥 |
|---|---|
| 開発元 | Kyle Thompson |
| 販売元 | Kyle Thompson, Top Hat Studios, Inc., Doyoyo Games |
| 発売日 | 2026年9月22日 |
| 対応機種 | PS5, Switch2/1, XBOX, PC |
| ジャンル | メトロイドヴァニア, アクションアドベンチャー |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | XBOX |
本作開発元はこれまでに『Islets』や『Crypt Custodian』を手がけており、いずれも探索を楽しめるゲームとなっている。

Well Dwellerのストーリー
羽根が欲しい女王様

本作の舞台は不気味なおとぎ話風の世界。
各地に恐ろしい化け物もいるが、なかでもとびきり恐ろしいのは女王様。
彼女はとにかく邪悪。両親の死を悼むこともなく王座につき、部下たちの命さえも軽視し自分勝手に振る舞っていた。
そんな彼女が絶賛執着中なのは鳥。
なんと国中の鳥を捕まえて羽根をむしり理想のガウンを作るよう命じていた。
しかも鳥の処刑は必ず女王自らが行うという異常ぶりで、国中の鳥が生け捕りになっていた。
鳥のグリマー

そんななか、とある井戸の中で鳥の一家が隠れて暮らしていた。
そして、この一家の長男坊が本作の主人公であるグリマー。
しかし残念ながら、ある日狩人に見つかってしまい、お母さんと兄弟が攫われてしまった。
一羽だけ無事に逃げおおせたグリマーだったが、躊躇うことも怖がる様子もない。
自らの手(翼?)で家族を救うため、グリマーは恐ろしい女王様のもとへとサクッと出発した。
Well Dwellerの攻略情報
自分で道を見つけるメトロイドヴァニアゲーム

本作はメトロイドヴァニアゲームであり、探索しながら各地でボスを倒し、新たな移動スキルを攻略しながら進んでいく。
攻略順はある程度決まっているが、寄り道したり各地を行き来するのは自由だ。
各所にはセーブポイントであるテントがあり、訪れたことがあるテントにはマップ上からいつでもファストトラベルできる。
ゲームオーバー時には最後に触れたセーブポイントからやり直しとなるが、特にデスペナルティではない。
マッチ棒を武器にも足場にもする

グリマーの武器はマッチ棒だ。
火が点いているが、時間経過で燃え尽きるわけではなく、グリマーの体力と連動して炎の勢いが変動する。
グリマーはマッチ棒を振って敵を攻撃することができ(敵が炎上するわけではなく、物理属性)、ダッシュ回避や滑空や壁ジャンプなどの移動スキルも習得できる。
マッチ棒は投げることも可能で、壁に突き刺さると足場になる。
マッチ棒はしなるため、足場にしたマッチ棒上でジャンプすると通常ジャンプより高く跳べる。
こうしたマッチ棒の足場と移動スキルを組み合わせながら探索していくことになる。
また、敵に攻撃を当てるごとに器がチャージされ、チャージしきった器を投げると敵に大ダメージを与えることができる。これが遠距離攻撃でありつつ強攻撃にあたる。
そして、オイル瓶で体力回復できるが、使用時にはゲージが表示されタイミングよくボタンを押さなければ回復できない。
オイル瓶は消耗アイテムではなく、セーブポイントに触れると自動補充される。
装備で強くなる

グリマーは敵を倒してレベルアップするわけではなく、各地で拾える装飾品(アクセサリ)を装備すると対応したパッシブスキルが有効化され、これによってグリマーを強化できる。
しかし各装飾品には装備コストがあり、装備可能スロットには上限があるので、どれを装備するかはプレイヤー次第だ。
そして敵を倒すとグリマーは光る白い玉を手に入れる。これが本作の通貨となる。
これを使ってお店で新たな装飾品や装備スロットを増やすことができる。
また各地で工房トークンを拾うこともでき、トークンと白い玉を支払って特定の装飾品は強化することもできる。
こうした装飾品の強化や付け替えはセーブポイントであるテントで行うことができる。
またテントでは、代金を支払うと取り逃がしているアイテムの位置をマップ上に表示できるサービスなども利用でき、テントの機能はゲームが進行するにつれて増えていく。
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Well Dwellerのレビュー
物語: ピリッとした辛さも可愛さも味わえる勇敢な冒険


集めると物語の真相が明らかになる
不気味なおとぎ話な世界ということで、メルヘンっぽく見えつつも曰く付きな場所があったりヒヤッとする事件が起こる。
「白雪姫」とか「ピノキオ」など、おとぎ話にはよく考えると残酷なシーンがあるものだが、本作では前後の幸せなシーンは軽めに残酷なシーンを中心に描いている感覚だ。
しかし本作はホラーではない。
怖がらせるわけではなくサッと残酷さを混ぜてくる描き方で、「え、なになに?それでどうなるの?」と興味をそそる。生々しくはなく、サクッと急展開が起こる。
しかも、主人公のグリマーは淡々としており、バケモノがバーンと登場したり、ドーンと残酷なことを言われても、「それは困ったね」といった調子で、メンタルは最強クラス。
NPCたちも、それぞれに問題を抱えてはいるが神経は結構図太く、笑える場面が多い。
一方で、各ボスは本作の不気味さの盛り上げ役であり、それぞれ印象的な登場シーンを見せてくれる。
どの登場シーンも面白く、次のボスに会いにいくのが楽しみになる。
ただ、ボス相手だろうがグリマーはどこ吹く風で無言でボスをボコボコ殴り始めるので、このギャップにも笑ってしまう。
どんなに怯えさせようとしても、グリマーは勇敢なのだ。
操作性: シャキシャキ動き、どんどん探索できる


操作性は良好で、トゲの当たり判定は見た目よりやや大きく感じる場所もあるが、特に理不尽さを感じない妥当な当たり判定となっている。
グリマーの動きは軽快で、歩いているとどんどん加速する仕様になっており、ガツガツ探索できる。
移動スキルも分かりやすく扱いやすく、新たなスキルを習得してもすぐに使いことなすことができるようになる。
またお金はかかるが取り逃がしたアイテムは地図上に表示でき、ファストトラベルも素早く、ボス部屋近くにセーブポイントも配置されており負けても再戦しやすい。
便利機能がひと通り揃っており、挙動は軽く、かなり快適にプレイできる。
攻略に困るバグはないが、一部の漢字が「?」で表示されしまう不具合がある(前後から意味は理解できるので攻略に支障はない)。
難易度: ノンストップで攻略したくなる


本作は3段階から難易度選択ができ、本稿はノーマル難易度をレビューしている。
上述した通り、取り逃がしたアイテムはマップに表示でき、またどうしても迷ってしまったら次の目的地をマップ上に表示できる機能もある。
いずれもお金を支払うことになるが、ヒントをもらうことができるので迷子になりがちな人や探索が苦手な人にも安心だ。
主人公がサクサクと動く一方で、ボスもテキパキ攻撃してくる。
ハイペースではあるが厳しくはなく、攻撃パターンも覚えやすい。
また勝とうが負けようが短時間で終わるため、もし何回か負けたとしても苦戦している感覚にはなりにくい。
軽快な挙動に乗ってどんどん進める適度な難易度になっており、進捗を感じやすいゲームだ。
ただ、主人公は主に装飾品で強化することになるので、探索して様々な装飾品を集めたり強化することが大事だ。
各所にはタイムアタックが用意されており、プラットフォームアクションの腕が試される。
ボス戦よりもタイムアタックの方が大変で、道中でミスが一回も許されない厳しめな制限時間の設定になっている。
タイムアタック全制覇がゲーム攻略に必須というわけではないものの、収集アイテムや装飾品が報酬となっているため、やり込む場合はバトルよりもプラットフォームアクションの方に難しさを感じると思う。
システム: マッチ棒がパズルにもなる探索が面白い


本作の基本部分はオーソドックスなメトロイドヴァニアゲーム。
届きそうで届かない足場、見えても取れないお宝、脇道がありそうな窪みなどなど、探索欲をくすぐるマップ構造になっており、純粋にメトロイドヴァニアとして楽しい。
そこに足場になるマッチ棒が加わることでパズル要素が生まれているのが面白いところだ。
他のゲームなら「あっちに行くには後々に習得できる移動スキルが必要か」となりそうなところでも、マッチ棒をうまく使えばピョイッと進むことができる。
上述したタイムアタックでも「ギリギリ間に合わない!」と思っても、道中でうまくマッチ棒を使うとショートカットできたりする。
もちろん後々習得する移動スキルで楽になる部分もあるが、マッチ棒でグイグイ道を切り開く、いやこじ開けることができる。
何気ない段差や窪みが実はマッチ棒を活かせる構造になっており、マッチ棒の使いどころを探しながら歩くのが楽しい。
芸術性: 不気味だが可愛い


本作はイラスト調のグラフィックで描かれる。
あちこちで不気味なエピソードが展開するが、上述もした通り本作はホラーではない。
キャラが可愛いので、怖くならない。
ボスはバケモノではあるものの愛嬌があるデザインで、それはそれで可愛い。
音楽は過去作と同じく開発者さんの御兄弟が担当しており、本作では不気味さもあるけれど爽やかな曲調のBGMを楽しめる。
ボス戦でのBGMを中心に、テンポが早めな曲が多く、それもあって本作のサクサク攻略している感覚が強くなる。
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Well Dwellerの総合評価
Well Dweller


総合評価
マッチ棒をうまく使うパズル要素のある探索が面白いメトロイドヴァニアゲーム。軽快な操作性や展開の早いバトルで、ぐんぐん攻略できるのも気持ち良い。不気味なおとぎ話風の世界や物語も面白く、各要素のバランスが良い良作。
長所と短所
良いところ
- マッチ棒を使ったパズル要素のある探索
- ぐんぐん攻略できる良テンポ
- 可愛く不気味な世界
残念なところ
- 成長要素の自由度は少なめ
- 漢字表記に不具合あり
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 探索が好き
- 毒っ気のある物語が好き
- 適度に攻略しやすいメトロイドヴァニアゲームを探している
おすすめではない人
- 攻防極めるバトルを求めている
- 多彩な武器を使い分けたい
- 残酷な表現がある物語は苦手
Well Dwellerに似ているおすすめゲーム
Islets
本作開発元の過去作。分裂した浮島を繋いでいくメトロイドヴァニアゲームゲーム。
島同士がくっつくと新たな道が開通する仕掛けが面白く、飛空船に乗って弾幕バトルも楽しめる。爽やかでありつつ、クセの強いNPCイベントも面白い。
Crypt Custodian
本作開発元の過去作。
こちらもメトロイドヴァニア形式で探索を楽しめるアクションアドベンチャーゲームだが、見下ろし視点となっている。あの世で掃除を命じられたネコが宮殿に入ろうと画策する物語が描かれ、謎解き要素も楽しめる人気作。
































