レビュー【TOEM 2 トーエム2】写真加工なんて必要ない カメラと旅するアドベンチャー続編

クスッと笑えて穏やかな世界を写真の収めながらのんびり旅するアドベンチャーゲーム『TOEM 2 トーエム2』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- とあるお祭りを見届けるため、カメラ片手に旅する物語
- 攻略
- 様々な場面や物を写真に撮ってNPCの手助けをしながら進むアドベンチャーゲーム
- 評価
- 穏やかで笑える物語と世界に虜になりながら、写真を撮る楽しみを味わえる癒しゲーム
TOEM 2の概要
| タイトル | TOEM 2 トーエム2 |
|---|---|
| 開発元 | Something We Made |
| 販売元 | Something We Made, popagenda |
| 発売日 | 2026年9月29日 |
| 対応機種 | PS5, Switch2/1, PC |
| ジャンル | アドベンチャー |
| シリーズ | TOEM |
| プレイ機種 | PC (ゲームパッド使用) |
本作は『TOEM』の続編。前作後の物語とはなっているが、本作からでも問題なく楽しめる。もちろん前作を知っている方が楽しめる部分もある。

TOEM 2のストーリー
トーエム予報

物語は主人公がベッドで目覚めたところから始まる。
寝ぼけ眼のまま主人公がおばあちゃんの隣でテレビを見ていたところ、とあるニュースが流れてきた。
そのニュースを見た途端におばあちゃんに追い立てられ、主人公は瞬時で出かける準備を済ませ、自宅を出ることとなる。
一体何のニュースかというと、トーエムが起こるぞ予報だ。
ワーリング・バーチという地にある大きな樹の周りでは現在お祭りが開催されており、その大樹から最後の葉1枚が落ちる瞬間にお祭りがクライマックスを迎える。その瞬間がトーエムになるのだという。
トーエムとは一体何かというと、言葉では表せない最高の瞬間のことだ。
カメラを持って再び旅へ

実は主人公は前作『TOEM』で、また別のトーエムを目撃したことがある。
そして、その瞬間を写真に収めたのだ。
前作でトーエムとカメラに夢中なった主人公は、また新たなトーエムを求めて写真撮影の旅に出るというわけだ。
今度は一体どんなトーエムに出会えるのか。
道中で様々な人に出逢いながら、前作より少し成長した主人公は大樹を目指していく。
TOEM 2の攻略情報
スタンプ集めてバスの旅

本作はアドベンチャーゲームであり、複数のエリアを攻略していく。
エリア間は地続きではなく、バスで移動する。
各エリアには様々なクエストが用意されており、クリアするごとにスタンプを獲得できる。
一定数のスタンプを集めると新たなエリアへのバスチケットが発行され、また次のエリアでスタンプを集めて新たなバスチケットを手に入れるという流れを繰り返して最終目的地へと進んでいく。
ちなみに、各エリアにはバスチケット発行に必要なスタンプ数以上のクエストが用意されている。
攻略済みのエリアには自由に戻ることもできるため、一旦先のエリアに進んだ後でも未クリアのクエストを攻略しに前のエリアに戻ることもできる。
また本作にバトル要素はなく、ゲームオーバーや主人公の体力ゲージやスタミナといったシステムもない。
写真でクエスト攻略

写真を撮ることでクエストを攻略するというのが本作の特徴だ。
例えばNPCから人を探して欲しいというクエストを依頼されたら、その人を見つけて写真に撮り、依頼主の所に戻って写真を見せるとクエストクリアとなる。
ただ、なかには特定のアイテムを見つけて届けるといったクエストもある。
写真撮影はいつでも自由にでき、カメラを構えるとカメラ越しの視点となる。
カメラを構えた状態では主人公自身は移動せず、パン(カメラを向ける方向)とズーム(倍率)を調整できる。
そしてカメラを向けるとキャラやアイテムが四角で囲われ、カメラの中心を特定の四角に合わせて撮影すると、その四角で囲われた被写体を撮影した写真として認識される。
この特定のものに焦点が合った状態の写真をクエスト攻略に使うことができる。
クエストアイテム以外に焦点が合っている写真や単に写真内にアイテムが写り込んでいる写真では有効とならないので注意。
また、ゲームが進むごとにハサミやハンマーなどの道具を手に入れる。
カメラを構えて特定の物に焦点を合わせると、対応した道具を使うことができる。
なぜかカメラを構えながら道具を使用するという器用な主人公だ。
ファッションと実績解除もお忘れなく

各地にはゲーム攻略のためのクエスト以外にもやり込み要素が用意されている。
まず、動物や昆虫など生き物がそこかしこにおり、それらを撮影する図鑑のような収集要素がある。
また各所にプレゼント箱が置かれており、主人公の帽子や被り物やコスチュームを手に入れることができる。
自由にいつでも着替えることが可能だ。
その他にエリアごとに絶景ポイントがあったり、それ以外にクエストに関係ない場所や物も自由に撮影することができる。
自宅やNPCの家などには空いた額縁がある、撮った写真を勝手に飾ることもできる。
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TOEM 2のレビュー
物語: あたたかくてクスッと笑える旅路


本作では主人公自身があれこれ自分語りしたり何か事件を巻き起こすわけではなく、出会う人々のエピソードを見ながら進んでいく。
各エリアにちなんだキャラが登場するが、それぞれが抱えている事情は多彩で、妙なこだわりを持っている人も多い。
新たなキャラに出会う度に「なんだコイツ!」と笑ってしまう。
個性的なキャラが多いけれど、みんな善良で、クエスト攻略するととても感謝してくれる。
プレイヤー側もニッコニコになってしまう穏やかで幸せな物語だ。
死闘や過激な展開などはなくコンパクトボリュームなゲームではあるものの、最終エリアではなかなかにくい演出が待っており、しっかり胸がジーンと熱くなった。
操作性: 身軽にサクッと探索でき、視点変化も楽しい


探索中にはカメラはグルグル動かすことができ(上下動はできず、斜め上から目線で左右回転できる)、ズームインもズームアウトもスムーズにできる。
主人公はピョコピョコ飛び回り、移動スピードも適度に速く、ゆったりとしたゲームではあるものの操作感はサクサクしている。
カメラを構えると視点は上下左右自由に動かせるので、探索中とはまた違った視界を楽しめるのが大きな魅力だ。
操作方法は分かりやすく、写したいものが狙えているかどうかも判断しやすく、UIもすっきりしており、モノクログラフィックでもかなり見やすい。
一方で、プレイ中2回くらいゲームがフリーズすることがあった。しかし、画面切り替えや写真撮影などの度に細かくオートセーブされているので、やり直しに苦労することはなかった。
難易度: 難しくなく、全実績解除も狙いやすい


本作にミスやゲームオーバーはなく、各クエストは短めで攻略しやすい。
各エリアにはクエストが豊富に用意されており、その半分ずつをクリアすれば次のエリアに進めるので、まず間違いなくエンディングに辿り着けるはずだ。
クエストや収集要素に関係ないものはあまり登場しないので、カメラを構えて被写体として判定されるものは必ず何かに使えるはずだ。
クエストを受ける前でも、被写体として判定されるものをバシバシ写真に撮っていれば、クエスト依頼された瞬間にクリアできてしまう。そんな効率的な攻略方法もできる。
とはいっても、せかせかと早く攻略するゲーム性ではないので、行ったり来たりしながらカメラでグルグル見渡しつつのんびりプレイするのがおすすめだ。
カメラを通してあちこち見ることで様々な発見がある、それが本作の楽しいところだ。
システム: のんびり楽しむ癒しゲーム


本作はリラックスして楽しめる癒しゲーム。
謎解き要素もほんのりあるが頭を抱えるようなものではなく、とにかく癒される。
カメラを構えると視点が変わるのが前作から続く楽しいところ。
ズームしたり向きを変えたり、旅行中に「ここ!この風景を撮りたい!」と自分なりにこだわって風景を切り取る楽しさをゲームでもしっかり体感できる。
写真は一枚だけで芸術作品にもなるが、旅の写真というのはその景色を撮った時に自分が感じていたことや一緒にいた人、そしてその景色に辿り着くまでの経緯が詰め込まれた「思い出」だ。
現代では「映え」が求められ、写真を撮るとなるとやっぱり「映え」を狙ってはしまうけれど、なぜその写真を撮ったのかまで体験させてくれ、写真の魅力は他にもあること再確認させてくれる素敵なゲームだ。
一方で、前作と比べると、ジャンプアクションが増えたことで探索要素の幅が広がり、いろんな方向から被写体を狙うことができるようになっている。
ただ、謎解き要素がやや単調になのは少し残念だ。
道具は同じエリア内でしか使用しなかったり、道具を組み合わせるといった謎解きがなく、せっかく登場した道具をもっと活かした攻略を楽しみたかった。
芸術性: 可愛いモノクロな世界と良BGMでリラックス


本作はゆるい手描きイラストを活かしたセルシェーディングで描かれ、キャラなどはペラペラの2Dで描かれる。
全てモノクロなのも本作の特徴で、これは特定の場面がより際立つ仕掛けになっている。
そしてBGMが本作のリラックスぶりを発揮する重要な立役者となっている。癒しの良曲揃いだ。
ゲーム内では各所でBGMのテープを集めることができ、好きな曲を流しながらプレイできる。
ゲームが終わってもサントラを聴きたくなる、心地よい曲ばかりだ。
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TOEM 2の総合評価
TOEM 2


総合評価
のんびり癒される雰囲気に包まれながら、視点が変わるカメラで写真撮影を楽しみ、笑えるNPCたちのエピソードを辿る穏やかなアドベンチャーゲーム。謎解き要素をもう少し活かして欲しかったが、圧倒的にリラックスできる世界づくりは抜群。
長所と短所
良いところ
- 笑いながら楽しめる穏やかな物語
- 様々な方向から自由に写真撮影を楽しめる
- 癒される良曲とグラフィック
残念なところ
- 道具の使いどころが少なめ
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 癒されたい
- のんびり気軽にプレイできるゲームを探している
- ゲーム内で写真を撮るのが好き
おすすめではない人
- 複雑な謎解きや探索に期待している
- 派手な演出や物語を期待している
- 写真を撮ることにあまり興味がない
TOEM 2に似ているおすすめゲーム
TOEM
前作。主人公が写真とトーエムに初めて魅了された物語が描かれる。基本的なシステムは本作と同じだが、ジャンプなどはできない。本作とは異なる地が舞台となっており、カメラを構えた際のUIなどは異なるが、視点が変わる面白さは前作でも同じように楽しめる。
Season: A Letter to the Future
写真を撮りながら旅をするのが好きなら、こちらもおすすめ。季節が変わる時に世界が終わるという不思議な世界で、次に残したい光景や音を記録しながら自転車に乗って旅する、穏やかで少し切ない物語も魅力のアドベンチャーゲーム。
































