『あの日は燃えるゴミの日だった』とは

「ん?」と興味を惹くタイトルのGame Onによるアドベンチャーゲーム。
スマホ向けの基本プレイ無料ゲームで、課金要素は広告除去機能の解放のみ(主人公がレベルアップする時のみ広告表示)。
AndroidとiOSでプレイ可能。
私はiPhoneでプレイ。
あらすじ
どこかの倉庫で目覚めた、お掃除ロボット。このロボットくんが主人公。

外に出てみると、見渡す限り圧巻のゴミの山。え、どうなってんの、この世界。
ロボットくんは人間のために働く気満々なんだけど。でも、肝心の人間はどこ?

困惑するロボットくんは、音声アシストのBiriと共に、とりあえずゴミ処理を始める。

で、ゴミをドカーンドカーンと吹っ飛ばしていると、シェルターを見つける。そこには機能停止しそうなマザーコンピューターと冬眠状態の子供達。人類が滅んだ後に、もう一度人類が繁栄するために残された子供たちらしい。

マザーコンピューターは「正しいゴミ処理をして、あと色々とよろしく」と告げて停止してしまう。
というわけで、主人公は、人類が再び繁栄できる星にするためゴミ処理をしていくことに。そして、なぜ人類が滅んだかという謎にも迫っていくこととなる。

タイトルの意味が分かる
ゲームの特徴
ゴミ爆発
お掃除ロボットとしての基本の仕事、それはゴミ処理。
画面上のゴミをタップすると、ゴミがドガァアンと爆発して消える。そういう処理の仕方。

どのゴミからでも自由に処理できるわけではなくて、道がつながっている場所のゴミを処理できる。つまり、奥にあるゴミは手前のゴミを処理しなければ到達出来ないというわけだ。

また、大きなゴミの塊は対応したレベルのドリルを持っていないと破壊できない。また有害物質が付着しているゴミや凍ったゴミなどは、対応する装備を主人公ロボットが手に入れてからでないと処理できない。

ドリルやバッテリー容量(ゴミ処理にはバッテリーを消費する。時間経過で回復する。)や各種特殊な装備は、宝箱や後述するクエストの報酬で手に入れることが出来るようになる。

こうしてゴミを破壊しまくって、エリアの80%以上のゴミが片付いたらストーリーが進み、次のエリアに移ることができる。
人類の繁栄
エリア内のゴミを爆破して大地がまっさらになっていくと、特定の場所には街が出来る。
図太い生命力を持つ人類は、ゴミのなくなった大地に再び街を作っていくのだ。そして、それぞれの街を発展させるのもロボくんの仕事だ。
街の人からは、「何かを何個くれ」というクエストが出される。

植物など、定期的に大地から採集できるアイテム。街の特産品として定期的に工場で生産されるアイテム。それらのアイテムを街の人に渡していくわけだ。
たまに「え、そんなアイテムまだ見たことさえないですけど」というものを依頼されることもある。そんな場合は、依頼放棄していい。
クエストはクリアしても破棄しても、一定時間立たないと次のクエストは発生しない。

こうして、クエストを一定数こなすと街のレベルが上がり、生産される特産品の種類が増える。で、この特産品が、また別の街クエストの依頼品となる。

依頼主の悩みを解決するアイテムを渡す
ナゾナゾになっている
また、街とは別に各エリア内には遺跡も出現する。遺跡も一定時間ごとに採掘が出来て、遺物を手に入れることが出来る。これも街クエストの依頼品候補となる。

評価
お掃除ロボの孤独なゴミ爆破物語、と思ってたら、結構にぎやか。街の人たちからの依頼が絶えない。
で、街の人たちのクエスト内容が、とんでもない。「毒薬20個くれ」とか「安眠枕くれ」とか。依頼内容を読むのが面白い。
そもそもアニメDVDとか、掃除に使うコロコロとか、ルービックキューブとか。え、近未来SF、ポストアポカリプスな世界設定じゃないの?って、雰囲気ぶち壊しなものが登場しまくってて笑える。

会話シーンも多いけれど、主人公ロボが良い子ちゃんすぎて、少々まどろっこしいところもある。でも、真エンディングもあって、ストーリーはそれなりに楽しめる。
タップするのみなので、難しい操作は全くなし。ゴミをタップすると、ボォンドカァンと派手に爆散するので気持ち良い。

街の人からは、どんどん手に入りにくいものを大量に要求するようになってくる。依頼破棄、クエスト再発生待ち。たまにクエストクリアできて、それでもやっぱりクエスト再発生待ち。
そのうち、ただ街から街へと依頼見ては次の依頼待ちという、パトロール作業になってくる。
ゲームとしては難しいわけではなくて、ただただ気長に待ちながらプレイし続けなければならない。課金で爆速にしたりも出来ない。少しずつプレイして長期間楽しむゲームだ。

アプリの動作はスムーズだしバッテリーが減りすぎることもないけど、スマホはほんのり熱くはなる。
バッテリー回復やクエスト発生に時間経過が必要なので、一回のプレイは数分から10分程度。でも、徐々にエリアや街が増えていくし、ゲーム内でバッテリーも多く手に入るようになるので、一度に長くプレイすることもできるようになる。

広告表示がレベルアップ時のみなので、プレイが中断される頻度も少ないし、良心的なアプリゲームだと思う。しかも、真のエンディングを目指すとなると結構長時間プレイすることになるので、基本プレイ無料ゲームとしては、かなりたっぷり、しかもちゃんと最後まで楽しめる(無課金でも最後までプレイ可能。広告を見て製作者に貢献するのみでも良い)。
ドット絵グラフィック。エリアによってゴミの種類が変わる。クジラの死体や、異星人など様々なゴミが登場して、エリアごとにガラッと風景が変わるので単純作業でも飽きにくい。
