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『A Plague Tale: Requiem プレイグテイル レクイエム』とは、Asobo Studioが開発したアクションアドベンチャーゲーム。
高評価作『A Plague Tale Innocence プレイグテイル イノセンス』の続編にあたる。
本作は今のところ日本語版が配信されていないため、本稿のゲーム画像は英語版のものとなっている。
スラングはなく分かりやすい英語だけど、緊迫した場面でセリフで指示を出されることが多いので瞬時に理解できる程度の英語力は必要だ。
本作は、Nintendo Switch(クラウド版)、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
2023年6月29日には国内PS5版が発売予定となっていて、それと同時に、他プラットフォームでも日本語版が配信される。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似ているゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。
前作に引き続き、本作も黒死病(ペスト)が蔓延していた時代のフランスが舞台。
前作では、主人公のアミシアと病に冒された弟ヒューゴが異端審問官の追手と戦い、最後は黒幕を倒して無事に逃げ延びれたという物語が描かれた。
なぜ異端審問官に狙われたかというと、ヒューゴの血は珍しい病によってネズミを操れるスーパーパワーを秘めているからだ。
黒死病はネズミが媒介しており、しかも本シリーズのネズミは大群で動物に襲いかかり一気に丸ごと食い散らかすほど凶暴化している。
「そんなネズミたちを操れるなら絶大な力を握れるに違いない!ふははははは!」という悪い人に狙われていたわけだ。
前作のエンディング後、錬金術師である母ベアトリスとその弟子となったルカ(前作にも登場)と共に旅をしているアミシアとヒューゴ。
前作のとんでもないネズミ合戦から一変して、穏やかな日々だ。
アミシアは笑顔だし、ヒューゴも元気そうだ。
ところが、とある田舎でアミシアが残虐養蜂一家に襲われたのをきっかけに、ヒューゴの力と病が再び暴走し始める。
一行は、母ベアトリスのツテで高名な錬金術師がいるという街へ辿り着く。そこに定住してヒューゴの病を治療する計画だ。
やれやれ、やっと落ち着ける。
しかし、ヒューゴの病が急速に悪化してしまい、アミシアは急いで錬金術師を探しに行くことに。
ところが、その道中で、アミシアは街の隠された姿を目にすることになる。
黒死病はこの街にも蔓延しており、ネズミも大量にいる。そして、兵士たちはその状況を街の人には隠しているようだ。
ヒューゴがいるからネズミも集まってきてしまう。ヒューゴのためにも人々のためにも病を治さなくては。
笑顔が一気に消えてしまったアミシアは、弟を守るために非情な現実に立ち向かっていくことになる。
本作はいくつかの章に分かれていて、ゲームの進行と共に場所が変わっていく。
エリア間を自由に行き来することは不可能で、物語に沿ってプレイしていくのみ。
1つの章のなかにはいくつか区切りがあり、ゲームオーバー時ややり直したい時は、その区切りの最初からか直前のチェックポイント(特定の場所に到達するとオートセーブされる)に戻ることになる。
また、メインメニューから攻略済みの章をリプレイすることも出来る。
本作は基本的にステルスプレイで攻略するアクションアドベンチャーゲームだ。
敵は、人間(主に兵士)とネズミ。
人間の敵は巡回していて、視覚と聴覚でアミシアを見つけてくる。逆にそれを利用して注意を逸らすことができる。
人間の敵に見つかり連続で攻撃を受けてしまうとゲームオーバーになる。
もう一方の敵であるネズミは、地面を覆い尽くすほど大量にいて、少しでも触れてしまうと一気に食い殺されてゲームオーバーになる。
しかし、ネズミは明るい場所が苦手なので、たいまつや焚き火の灯りが届く範囲には近づいて来れない。
というわけで、ネズミは灯りを上手く使ってやり過ごしていくことになる。
アミシアは、単に隠れ回るだけではない。
彼女はスリングショット(石などを投擲する)や壺を投げることができて、敵の注意を逸らしたり無力化することができる。
また、フィールドで手に入る素材を使って様々な種類の投擲物をクラフト出来る。
例えば、点火剤を作るとスリングで遠くのたいまつに火をつけられるし、消火剤を入れた壺を兵士に投げると周囲の火が消えてネズミが敵を食い散らかしてくれる。
といった感じで、道具とクラフトとネズミを活用して攻略していく。
また、敵を直接攻撃することも可能で、ヘルメットを被っていない人をスリングでヘッドショットすると瞬殺出来る。
その他にも、敵の背後からステルスキルしたり、襲ってきた敵に反撃したり消耗品のナイフで刺したりなども出来る。
本作では、敵を倒しても経験値などは得られないけれど、アミシアがどう行動したかによって能力が伸びていく。
プレイヤーが攻略に使用した方法によって、ステルス、攻撃、錬金術(クラフト)の3種類それぞれのゲージが溜まっていき、より静かに行動できるといったスキルがアンロックされていく。
また、作業台がある場所では、素材を使ってスリングなど各道具をアップグレードすることが出来る。
アップグレードによって、より多くの素材を持つことが出来るようになったり、攻撃時の音がより静かになったりする。
どれから強化していくかはプレイヤー次第だ。
物語の面白さ
4.5
「うわああ!え、ちょっと待って待って!いやいや、ヤバすぎるだろ!んん?なんだと!?ぎゃぁあ!静かに!静かにしないと!うぎゃああ!」
これは、本作をプレイしている時の私の様子だ。誇張はない。
大量のネズミの狂った食欲よりも、激動続きで揺さぶられまくるアミシアの感情よりも、病を抱えるヒューゴの苦悩と不安よりも、その他の誰よりも私の感情が乱れまくる。
感情移入しやすく物語がしっかり描かれていて、矢継ぎ早に目が離せない展開が連続する。「目まぐるしい」という表現がぴったり。
キャラの感情描写も驚愕展開の演出も全てが巧すぎて、もはや自分自身が大量のネズミの中に放り込まれた気分だ。常にピンチ!
史実である黒死病の蔓延と錬金術というファンタジーが上手くブレンドされていて、現実味がありつつも不思議がいっぱいで先が気になりまくるという極上の体験が出来る。
キャラクターの魅力
5.0
キャラクターの感情の描き方がとても丁寧。
アミシアのヒューゴを大切に思うがあまり狂気に陥っていく様子や、NPCそれぞれの想いや信念も手にとるように理解することが出来て、胸が苦しくなる場面も多い。
そして、ヒューゴがめちゃくちゃ可愛い。ゲーム始まって数秒で「守りたい、この笑顔!」となるはずだ。
そのおかげで余計にアミシアに感情移入しやすくなる。
敵は憎たらしいし、自然とゲームプレイへのやる気が湧いてくるように上手く描かれている。
操作性
4.5
操作性はかなり良好。
インタラクトできる場所ではボタン操作が表示されるし、道具の持ち替えもクラフトもリング上のメニューから選ぶので分かりやすい。
緊迫感のあるステルスが続くけれど、道具を選んだりクラフトする際はかなりスローモーションになるので余裕を持って切り替えが出来る。
エイムもしやすく、エイムアシストも効く。
ネズミが近づけない明かりが届く範囲の境界は厳密で、「ちょっとだけなら何とかなるでしょ」という甘さは通用しない。
目で見た通りそのままのネズミ当たり判定になっている。
難易度バランス
4.5
アミシアは少女ということもあり、ステルスキルや反撃など近接攻撃はあまり強くない。
動作自体にかなり時間がかかったり他の敵に見つかりやすい大きなスキになってしまうので敵を倒しまくるプレイはしにくい。やはり基本はステルスだ。
難易度は3段階から選択可能で、私はノーマル難易度を選択したけれど歯ごたえはしっかりある。
人間の敵は目も耳も良いので、意外とすぐに見つかってしまう。初見殺しも多い。
素材のやりくりや敵の動きを把握してタイミングを見極めるなど丁寧なプレイが求められる。
場当たり的な立ち回りではうまくいかず、ちゃんと考えなければならない。
でも、チェックポイントは小刻みにあるし、厳しすぎずぬるくもない良い難易度で楽しめる。
ゲームシステム
4.5
同じ場所でも攻略方法はいくつもあり、道具とネズミをどう利用するか考えるのが面白い。
例えば、消火剤は煙幕にもなる、タールは敵の足止めに使えるし点火すれば勢いよく燃えて目眩しにもなる。
道具をどう組み合わせて使うか、頭を使うステルスはやりごたえ抜群。
そして、ネズミが脅威であり最大の武器にもなるのが、やはり面白い。残虐な攻撃手段ではあるけれど。
また、同行しているNPCにスキル使用やギミック操作を指示して謎解きも楽しめる。
そして、こうした多種類ある出来ることを最大限活かせるマップ構造や敵配置になっているので、ずっと手に汗握るプレイが楽しめる。
やりこみ要素
4.0
フィールドには寄り道がいくつかある。
ヒューゴにプレゼントするための花を見つけるがやり込み要素の1つ。
収集要素に過ぎないけれど、見つけた花をアミシアが髪飾りにして見た目が変わる。
グロい場面が多いなか、アミシアの可憐さに心がほっこりする瞬間だ。
また、特定の場所では、ちょっとした会話が発生する。これは実績解除となる。
その場所にまつわるアミシアやNPCの意見が聞けるので、物語をより楽しめる。寄り道してみるのがおすすめ。
グラフィック
5.0
めちゃくちゃ綺麗で高解像度な3DCGグラフィックだ。
キャラたちの表情が素晴らしく、カットシーンは映画のように見ごたえがある。
風景ももちろん高クオリティで美しい。
そして、ネズミだ。
とんでもない数のネズミが1匹ずつ活き活きとしている。
洪水のように溢れかえるネズミの大軍はかなりの大迫力。集合体恐怖症の方はかなり注意した方がいいと思う。
また、凄惨な場面も多く気持ち悪い光景も高品質。そのおかげで、本作の緊迫感や不気味さが増している。
残虐な演出が苦手な方には正直おすすめできない。それくらい生々しい。
サウンド
4.5
不気味なBGMが多いけれど、敵に見つかったりネズミに追いかけられる場面では気持ちが自然とパニックになるBGMが大きく鳴る。
そして、効果音が素晴らしい。
ネズミのチューチューという鳴き声から肉片を踏みつけていくグチャァッという音も、かなりリアル。
これにより更に没入感が増す。
サウンド面の演出も素晴らしい。
4.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
物語に惹き込まれる
感情の描き方が上手い
臨場感たっぷりの演出
考えがいのあるステルスが楽しめる
前作のおさらい等はない
成長要素の自由度がない
今のところ日本語版がない
ステルスプレイが好き
感情が揺さぶられる物語を味わいたい
前作のファン
美麗グラフィックのゲームが好き
集合体恐怖症
残虐な表現が苦手
敵と積極的に戦いたい
本作の前作にあたる。アミシアとヒューゴと黒死病の流行。本作に繋がる事の発端を知ることが出来る。
ステルス要素強めのサバイバルアクションアドベンチャーゲームが好きならこちらもおすすめ。こちらも人間ドラマに感情が揺さぶられまくる高評価作。こちらでは敵と積極的に戦うことも可能。
当社比2000%でネズミ増量中
どんどん惹き込まれていく物語と考えるステルスが面白いアクションアドベンチャーゲーム。 プレイヤー自身も極限状態に追い込まれるような映像美と演出が魅力。 ネズミを使って敵を攻略するといった本作ならではのゲームプレイにも夢中になる。 全要素が高クオリティ。
A Plague Tale Requiem プレイグテイル レクイエム
© 2022 A Plague Tale: Requiem, a game developed by Asobo Studio and published by Focus Entertainment. A Plague Tale: Requiem, Focus Entertainment and its logo are trademarks or registered trademarks of Focus Entertainment. The game and technology are the property of Asobo Studio. All rights reserved.
https://www.focus-entmt.com/games/a-plague-tale-requiem
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