『Baba Is You』とは

フィンランドのArvi Teikariが制作したパズルゲーム。
素朴なグラフィックながら、独特なゲームシステムで賞も獲得したタイトル。
現在、PCとNintendo Switchでプレイ可能。
私はNintendo Switchでプレイ。
ストーリー
ストーリーは特にない。
ただ順番にパズルを解いてステージクリアしていく。
いくつかのエリアがあり、エリア内にいくつかのステージがある。

各エリアごと一定数のステージをクリアして綿毛が集まり花になると、次のエリアに進むことが出来るようになる。

ゲームの特徴
ルールを作る
『Baba Is You』というタイトル通り、「Baba」が「You=あなた=プレイヤー」だ。
白い犬のような生物操作する。

しかし、ステージによっては「BOX IS YOU」だったりする。
ただの箱を操作することになる。
BABAだったりKEKEだったりといった名詞と、ISという助詞、そしてPUSHやGOALなどの動詞がステージ上に書かれている。

書かれている…わけではない、厳密には。
この単語は押して動かすことが出来る。
動かして組み替えて違う文章にしてしまえば、その文章通りにルールが変わる。

目的は、BABAであろうとBOX(箱)であろうがプレイヤーが操作している「YOU」が「GOAL」に触れればステージクリア。

ちなみに、「GOAL」もFLAG(旗)だったりBABA自身だったり様々だ。

意味さえ通ったルールなら、なんでもあり
評価
ストーリー
キャラクター
ストーリーは全くない。
必要もない。
BABAのなんとも言えない顔。
表情があるんだか、ないんだか。

うまく解けずに悩んでいる時、このBABAの顔が無性に腹立たしくなったり、妙に癒しになったり。
無意味に「なんだコイツ…」と思うこと多数。
グラフィック
音楽・効果音
素朴。
ファミコンとかスーファミのゲームだって言われても信じてしまうくらいレトロ。
シンプルだ。

しかし、BABAのすっとぼけた顔とは違い、BGMは静かで、なぜかやや不穏な曲調のものが多い。
パズルに悩みながら、うとうと居眠りしてしまったこともあるくらい。
操作性
UI
操作というほどの操作はない。
ただ、コントローラーで動かしていると、うっかりツルッとひとマス余分に多く動かしてしまうこともある。
でも、巻き戻し機能もあるし、リスタートもボタン1発。

パズルに悩む以外のストレスはない。
進行のテンポ
難易度バランス
バグの少なさ
ルールを変えるパズルということで、発想を変えることが出来るかがポイント。
スタート時点で「アレはアレ」と考え方を固定してしまうと、どん詰まる。
でも、いくらでもやり直しできるし、時間制限もない。
自分のペースで心ゆくまで悩んで悩み続けられる。
大体の場合、1つステージをクリアすると、次のステージが2個くらい解放される。

どうにもこうにも解けず「あー!無理!」と思った時、別ステージに切り替えて気分転換できるのが地味にありがたい。
逆にスタートした瞬間にヒラメキが舞い降りて、「あれ?簡単じゃーん?」とドヤ顔でクリア出来ることもある。

まあ、ちゃんとパズルは複雑になっていくので、ドヤ顔の登場はなくなっていくんだけど
自由度・戦略性
やり込み要素
やみつき度
ステージをクリアしていくのみなので、やり込みや自由度なんてものはない。
ただ、ステージ内では、動かせる単語なら、いくらでも組み替えが出来る。
好きに変な文章を作っているうちに解決法を思いつくこともある。


BABAも箱も全て無駄に鍵に変えたり、YOUに対応するものがなくなって何も動かせなくなったり。
絶対クリアには関係ない文章さえ作ってしまえるのが面白い。
ルールを変えるという、目からウロコがこぼれ落ちまくるゲームシステム。
閃いた時には「ああ、そうか!」と、脳が若返ったような気持ちになる。
自力で固定概念をひっくり返す、この感覚、気持ちいい!

総合評価
おすすめ / おすすめではない人


Baba Is You
http://www.hempuli.com/baba/
Arvi Teikari, Hempuli Oy