『A Monster’s Expedition』とは

Draknek & Friendsが開発したパズルゲーム。
黒い生物がひたすら雪だるまを作る『A Good Snowman Is Hard To Build』など、これまでもパズルゲームを製作してきたクリエイターだ。
本作は、PC、Apple Arcadeでプレイ可能。
私はApple Arcade版をプレイ。
あらすじ
ストーリーは特にない。
ゲームが始まると、船で島に到着する黒いモンスター。

上述の『A Good Snowman Is Hard To Buid』と見た目は同じキャラクター。
だけど別にストーリーが繋がっているわけではない。

製作者のお気に入りなんだと思う
ゲーム性が似てるし
シリーズではあるのかな
リュックを背負っていて、どうやら観光に来たらしい。
厳密には、観光で鑑賞だけど。
主人公の黒モンスターくんは「Human Englandland」の発掘現場を訪れたのだ。

Human Englandlandは人間が住んでいた土地らしく、出土した人間の物が展示されている。
博物館なので、もちろん発掘者による解説文付き。
しかし、この博物館はまだ工事途中なのか、一筋縄では観賞出来ない。
発掘現場は、細切れの島になっているので、黒モンスターくんは木で道を作りながら鑑賞を続ける。


勝手に木を倒していいのか
警備員はいないので好きにしちゃおう
そういえば、他の客は?
貸し切り!?
黒モンスターくんは、展示物の前に立つと、ふむふむと興味深く鑑賞していく。
人間とは、本当に不思議で面白くて奇妙な文明を持っているもんだ。


いくつかの展示物の解説文からは
かなり未来の話っぽいことが分かる
人間は絶滅しちゃったのかな
もしかして、このモンスター達に…
ゲームの特徴
木をドーン、ゴロゴロ
島と島を繋ぐ道を丸太で作る。
それが本作のパズルだ。
島に生えている木をドンッと押すと、木がスパッと切れて丸太になる。

あとはこの丸太を隣の島との間に浮かべるだけだ。
主人公は、木を一撃で切り倒すという怪力の持ち主。
だけど、木を持ち上げることは出来ない。
地面に転がった丸太が、自分に対して横方向なら押した方向にゴロゴロッと転がす。
水に落ちるか、何かにぶつかるまで止まらず転がっていく。

自分に対して縦方向なら、ゴロンゴロンと丸太をサイコロのように回転させながら運ぶ。
地面に垂直に立った時なら方向転換が可能。
このシンプルだけど、もどかしいルールに沿って隣の島へ道を作っていく。
イカダでスイーッ
水に浮かんだ丸太の上に乗ると、丸太の向いている方向にしか進むことは出来ない。

しかし、同じ場所にもう一本丸太を浮かべてみる。
そうすると、イカダの出来上がり!

タテにもヨコにも進むことが出来る。
更に、イカダの上に乗った状態で、目の前にある岩をドンッと押すと、イカダがスイーーッと流れていく。
どうにも進む場所が見当たらない場合は、イカダで遠出しちゃうわけだ。

実はオープンワールド
本作はパズルゲーム。
しかし、どこから進んでもいいという原則に則るとオープンワールドとも言える。
丸太で道が出来る限り、どこから進んで行ってもいい。
途中に郵便ポストがあって、ファストトラベルも出来る。
まさにオープンワールドの醍醐味だ。

評価
物語の魅力

ストーリー

ストーリーはない
何にもない
ただ人類の文明を見て回るだけ
しかし、解説文がすごく面白い
モンスターには人間の文明が理解できず
ほぼ妄想で書いてあるんだけど
どれもクスクス笑ってしまう
キャラクター

黒モンスターくん
顔がないから表情もない
でも、ジッとしてると
画面のこちら側に向かって手を振ってくれたり
水辺に足を垂らして黄昏れたり
なかなか愛嬌がある
進行のテンポ

展示物に一貫したテーマがあるわけでもない
スイスイとパズルが解けている間はいいけれど
詰まってくると徐々にダルくなってくる
やる気を持続してくれる何かが欲しいところ
芸術性

グラフィック

黒モンスターの珍妙な可愛さ
これに尽きる
ヘンテコで可愛い
サウンド

めちゃくちゃ癒される
癒しな曲調に
水が流れる音もずっと聞こえていて
…Zzz
完成度

操作性

黒モンスター君が怪力すぎて
歩いてるだけのつもりが
うっかり木に衝突して切り倒してしまう
が、ボタン一つで一手戻すことができる
ボタン押し続ければ巻き戻しができるし
一気に島全体のリセットも可能
難易度バランス

分かりやすいルールだけど
しっかり悩ませてくれるパズル
可愛らしい雰囲気だからと侮るなかれ
詰まってしまうと詰まりまくる
動作の安定性

一度だけアプリがクラッシュしたけど
あとは動作に問題なし
やみつき度

ゲームシステム

丸太を動かして道を作る
めちゃくちゃシンプルなシステム
それだけでここまでたくさんのパズルが作れちゃうとは
こんなに頭を抱えることになるとは
よーく練って作られている
自由度・戦略性

好きな方向に進んで行ける
自由なのは、それくらい
パズルゲームって
ステージを順番にクリアしていくゲームが多い
本作では詰まってしまったら、
他の方向に進んで気分転換できる
やり込み要素

どれだけたくさんの展示品を見るか、それに尽きる
どれも解説文が面白いので一見の価値あり!
日本語訳がいい感じ
評価
A Monster’s Expedition
癒される雰囲気
結構悩むパズル
シンプルなルールと操作

物語の魅力
芸術性
完成度
やみつき度
おすすめ/おすすめではない人
A Monster’s Expedition
https://www.monsterexpedition.com/
© 2020 Draknek Limited

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