『Carto』レビュー: 地図を回すから迷子になるんだよ、というワケじゃなかった

タップしてジャンプ

『Carto』とは

carto

Sunhead Gamesが開発したパズルアドベンチャーゲーム。

これまで小規模なスマホゲームを発売してきた台湾のインディーデベロッパーだ。

本作は、PS、Nintendo Switch、Xboxでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。

あらすじ

飛行船で旅しているおばあちゃんとその孫。孫のCarto カートの方が主人公だ。

carto

おばあちゃんは、何やらせっせと地図を描いている。そして、カートに不思議なものを見せてくれる。

carto

おばあちゃんが地図の一部分を切り離すと、地上の地形が同じように変わる

え、おばあちゃん、神?
なんて面白いパワー!

carto
島の一部がちぎれた!

こんな面白いもの放ってはおけない。カートは、おばあちゃんがうたた寝している隙に、こっそりと見よう見まねで地図の切れ端をスイッ。しかも、何を思ったか飛行船と嵐の描かれた切れ端をくっつけてしまう。

案の定、マズイことになる。

carto

飛行船は嵐に巻き込まれ、カートは地図の切れ端と共に地上に吹き飛ばされてしまう。

carto

地上で目覚めたカートは、おばあちゃんの地図の切れ端を見つけて、とりあえず集めてみる。

おばあちゃんが見せてくれたように切れ端を並び替えると、本当に地形が変わっちゃう。この力を使って、カートは道を切り拓いて、おばあちゃんとの再会を目指す。

carto

ゲームの特徴

カートグラファー

まずは、地図の切れ端を集める。そして、その切れ端をうまく並び替えていく。基本はそれだけ。

carto
carto

それだけなんだけど、正しく並び替えると地図に変化が起きる。正しい並べ方のヒントは、地上で出会うNPC達が教えてくれる。

例えば「この家の西の海岸にアノ人がいるよ」という話を聞いたら、その家が描かれている地図の左側に海岸線が描かれている切れ端を配置する。

carto

そうすると「パララーン」と効果音が鳴って、探していた人が現れる。ちなみに、ちゃんと配置出来ていない場合は、同じ地図であっても何も起こらない。

carto
特定の配置にすると
新たな切れ端が出現することもある

地図はいつでも取り出すことができて、切れ端一つずつを動かす。回転も可能

ただ、隣り合う地図の地形がつながっていないと隣接して配置することは出来ない。

森が描かれている切れ端のすぐ隣に、海が描かれている切れ端は置けないというわけだ。ちゃんと地図に見えなきゃいけない。

carto
赤いマークが出ている辺同士は
隣接して置くことができない

この仕組みを使って、NPC達のセリフ内容を元に地図を正しく配置して謎解きをしていく。

一度使った切れ端も、また次の謎解きでは回転させて再び使ったり、同じ切れ端で何度も何度も違うことが起きることもある。

 

タイトルと主人公の名前にもなっているCarto。Cartography(地図作成)に由来している。

ポケットにミミズだって詰める

カートは旅の途中で色々なものを見つける。それをギュッとポケットに詰め込む。

それが、他の場所にいる誰かの役に立つ。

とは言っても、「これを渡せばいいのかな」と選ぶ必要はない。必要な場合は、ちゃんとカートが自動で渡してくれる。

いわゆる「フラグ立て」が必要な場合もあって、アイテムも渡す相手も分かっていても、他の誰かの話を聞かなければ話が進まない場合も多い。人の話を聞く、これがかなり大切だ。

評価

物語

 

ストーリー  

キャラクター 

平和

カートは、森や火山など色々な場所を巡っていく。そして、各地でたくさんの人々と会う。

彼らは何か問題を抱えているし、しかも、カートはヨソ者なわけなんだけど、本当にみんな優しい。1人残らず、「ようこそ!」な感じであたたかい。

森で儀式が行われたり、過激なおもてなしをしてくるホテルなどなど、それぞれの土地でユニークなエピソードが展開する。

日本語訳は所々「おや?」と思うところもあるけれど、NPCとの会話がとにかく楽しい。

快適さ

操作性 

難易度 

安定性 

スイスイ

地図を並べ替えるのと移動するくらいなので特に複雑な操作はない。簡単。

ただ、前に作った並べ方からガラッと変えようとする時でも1枚ずつ動かさないといけない。しかも、隣と地形が繋がっていないと、とりあえず置いておくってことも出来ないので、ちょっと面倒くさい。

NPCの話を元に地図を並べていくだけだけど、そんなに頭を抱えてしまうような謎解きではない。テンポよくクリアしていける難易度。

地図の置き方を間違えたからと言って、特にペナルティがあるわけでもないし、「こう置いてみたらどうなるかな?」と何度も試行錯誤出来る。

ただ、上述したけれど、日本語訳が怪しい部分が所々にあって、それが謎解きのヒントになっちゃっているから、まず正しい日本語訳を推測して…というひと手間が必要な時があるのは残念。

面白さ

 

システム 

やり込み 

独創的

地図を並べ替えると世界が変わる、この発想だけで面白い。で、その発想がちゃんとゲームになってる。

2枚の地図の切れ端だけを使って、並べて移動して、回転させてまた並べてを繰り返して、それで目的地が突然現れたり。思わず「はあー、なるほど!」と感心してしまうアイデアばかり。

他のパズルゲームとは違った体験ができる。

ほぼ一本道なので、やり込み要素はほぼ無いに等しいんだけど、無駄に地図を並べ替えてウロウロしたくなる。それくらい雰囲気が良いし、地図の作成も面白い。

芸術性

 

グラフィック 

サウンド   

なごむ

手描きイラスト調、絵本のようなグラフィック。物語の雰囲気に合っていて、あたたかみを感じる。

よっぽどチグハグに並べなければ、切れ端をどう並べても、元々地続きだったかのように見えるのも不思議で凄い。シンプルな描き込みだからこそ成せる技だけど、でも寂しさは感じないグラフィック。

音楽も、全編通してあたたかい。なごむ。このゲームは、本当になごむ。

まとめ

物語
プレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
 良いところ
  • 地図を作り替えるという独特なパズル
  • たくさんの個性的で穏やかなNPCとエピソード
  • あたたかみを感じる雰囲気とグラフィック
  • ボリュームがしっかりある
 残念なところ
  • 日本語訳が怪しい部分がある

総合評価

4.0

オススメな人
  • 謎解きが好き
  • 一風変わったゲームを探している
  • 穏やかな気分になりたい
オススメではない人
  • ゆっくりしたテンポが苦手
  • セリフを読むのが面倒くさい
  • 謎解きが嫌い

Carto
http://www.sunheadgames.com
© 2020. Humble Bundle, the Humble Bundle logo, and the Humble Games logo are among the trademarks and/or registered trademarks of Humble Bundle, Inc. throughout the world. All rights reserved.

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
タップしてジャンプ
閉じる