【サイバーパンク2077】都会で暮らしたかっただけなのに | 攻略とレビュー
作り込みが激しすぎるサイバーパンクな街にどっぷり浸かって生きる人生はプレイヤー次第な『Cyberpunk 2077 サイバーパンク2077』。
- ストーリー
- プレイヤーが作った主人公となり、ナイトシティの陰謀や生体チップの謎に迫っていく物語
- 攻略
- 大都市ナイトシティでどう過ごすか、話術や暴力などどうクエストを攻略するかもプレイヤーの自由なオープンワールドアクションRPG
- 評価
- 世界の作り込みや分岐要素の分厚さが尋常ではなく、自由度や没入感の高さも桁違いに濃い体験ができる

- 自由度がとんでもなく高い
- 分岐要素もあり夢中になる物語
- 街や人物背景など細部まで作り込みがハンパない
- バグが発生する(現在は改善済み)
- 主人公がなんだか垢抜けない
『Cyberpunk 2077 サイバーパンク2077』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
サイバーパンク2077の攻略情報
サイバーパンク2077の概要
タイトル | Cyberpunk 2077 サイバーパンク2077 |
---|---|
開発元 | CD PROJEKT RED |
販売元 | CD PROJEKT RED |
発売日 | 2020年12月10日 |
対応機種 | PS5, PS4(本編のみ), Xbox, PC 2025年6月5日: Switch2 |
ジャンル | アクションRPG, オープンワールド |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Xbox |
本作はテーブルトークゲーム『Cyberpunk 2.0.2.0』を基にした世界と物語となっている。
本作は残念ながら発売後しばらくは不具合が多く販売停止になったほど問題にもなったけれど、現在は全く問題なくプレイできる。
追加DLC含め本作をしっかり楽しむならPS5、Xbox Seriesでのプレイがおすすめ(PC版は同等のスペック以上を推奨)。
ストーリー
憧れのナイトシティ

2077年のアメリカ西部。
新しい生活を夢見て大都市ナイトシティへ向かおうとしているVと名乗る者が本作の主人公だ。
お金もコネも地位も何も持っていないVは、まずは仕事を見つけてお金を稼ぐところから新生活を始めなければならない。
その足掛かりとして、Vはジャッキーという気のいい兄ちゃんから怪しげな仕事を受ける。
まあ、予想はつくけれど、非合法な仕事だ。
そして、当然のようにトラブルが発生する。
しかし、なんやかんやで命からがら切り抜けることができた!というチュートリアルを無事に終える。
チュートリアルではあるものの修羅場を共に乗り越えたVとジャッキーは一気に意気投合し、大都市生活の先輩であるジャッキーに導かれて、Vのナイトシティ生活が幕を開ける。
アラサカを踏み台に成り上がる

ジャッキーから街での遊び方を教えてもらったり、危ない仕事をこなしながら、Vはナイトシティに溶け込んでいく。もはや都会っ子だ。
そして、そんなある日、大きな仕事が舞い込んでくる。
これが本作の物語が始まるきっかけとなる。
仕事を回してきたのは大物フィクサー。「とある生体チップを盗んで来い」というのが仕事内容だ。
しかも、盗む相手は、大企業アラサカのVIPだ。
ジャッキーとVは「危険なヤマだ」と思いつつも、またとない大きな取引に胸を躍らせ、千載一遇のチャンスに飛びついた。
そして不安は的中し、Vとジャッキーはとんでもないトラブルに巻き込まれることになる。
2人はこの上なくヤバい殺人現場を目撃してしまい、しかも、その犯人だと濡れ衣を着せられて追いかけ回される羽目になってしまったのだ。
さらに、Vは盗んだ生体チップが壊れないようにとりあえず自らに挿して命からがらフィクサーの元へ向かったものの、フィクサーに裏切られてなんと撃ち殺されてしまった。
キアヌが語りかけてくる

終わってしまったかと思われたVの物語だけど、主人公補正なのか死んだはずの主人公はまさかの復活を果たす。
しかも、なぜかキアヌ・リーブスの幻覚付きだ。
ハリウッドスターの幻覚…ではなく、キアヌ演じるジョニー・シルヴァーハンドは、本作の世界で50年以上前に大事件を起こした伝説のテロリストだ。
どうやらVが自らに挿した盗んだ生体チップが原因らしく、どういう仕組みかは分からないけれど、なんとジョニーに精神やら人格を乗っ取られ始めた。
かといって挿した生体チップを抜こうとしたら死んでしまうという八方塞がり状態だ。
自分が自分でなくなる?死んじゃう!?そんなのどっちも嫌だ!
都会っ子になりたかっただけなのに。
しかし、Vは持ち前の崖っぷちド根性で生きのびる方法を見つけようとナイトシティを駆けずり回り、生体チップの謎だけでなくナイトシティに渦巻く陰謀にも近づいていくことになる。

攻略のポイント
物語はプレイヤー次第

上記の通り、本作は物語の導入部分だけでもめちゃくちゃ長い。
しかし、これは筆者がプレイしたVの物語だ。
本作では、ゲーム開始時にキャラクリエイトするとともに主人公の生い立ちとなるライフパスを以下の3つから選択することができる。
- ノーマッド
- ナイトシティの外で暮らしてきた田舎者
- 筆者が選択したライフパスであり、物語導入は上述したあらすじとなる
- ストリートキッド
- ナイトシティで生まれ育ってきたチンピラ
- ゲーム始めからナイトシティに慣れている
- コーポレート
- 巨大企業アラサカの産業スパイ
- ならず者である上記2つとはかなり立場が異なる
どの生い立ちを選ぶかによって物語の冒頭から内容が変わり、その後もゲーム中の選択や行動によってストーリーはさらに変化する。
Vが辿る人生や結末もプレイヤーによって変わる分岐要素満載なゲームだ。
大都会オープンワールド

本作はオープンワールドゲームだ。
舞台となるナイトシティとその周辺地域の行きたい場所に行き、好きなことが出来る。
そこかしこにサブクエストや収集物が散らばっており、どれから攻略してもいい。
身の丈以上のクエストに挑戦してもいいし、やりたくないことはやらなくていい。
大都市ナイトシティはいくつかのエリアに分かれており、それぞれ界隈を牛耳っているギャングも仕事をくれるフィクサーも異なる。
また、懸賞金がかかっている危険な無法者もいるし、突然目の前で犯罪が始まったり、道を歩いてただけなのに銃撃される理不尽なことも起こる。
一方で、街にはアパレルショップやムフフなお店など街には楽しい施設もたくさんある。
街でどう立ち振る舞うか、各ギャングたちとどんな関係を築くかも完全に自由だ。
人間関係が1番の武器になり、命取りにもなるので、エリアごとの勢力関係に気をつけながら選択肢を選ぶ必要がある。
特に誰かと敵対関係になりそうな時は要注意。NPCはプレイヤーのプレイ内容に基づいて態度を変えてくる。
バトルの攻略方法もプレイヤー次第

各クエストやバトルでも、どう攻略するかはプレイヤーの自由だ。
例えNPCとトラブルになってしまっても、会話中の選択肢によって平和的に解決することも、お金で解決することも出来る。
ブレインダンスという他人の記憶を疑似体験できる機能を使って情報収集ができるので、有利にことを運ぶこともできる。
もちろん暴力で解決することも可能で、バトル中にどう立ち回るかの選択肢も幅広く用意されている。
銃やブレードなど武器でゴリゴリ攻める脳筋プレイももちろん出来る。
武器種は大量にあり、自分でクラフトしたりアップグレードも出来る。
また、監視カメラなどをハッキングしてステルスプレイで攻略することもできる。
本作では装備品以外にサイバーウェアという要素がある。
これは神経や眼球に取り付けられる機械であり、ステータス強化が出来る。
人間なのかロボットなのか、もはや分からない状態だ。
もちろん敵も体を改造しまくっているので、敵のサイバーウェアをハッキングして有利に立ち回るなんて戦術も可能だ。
レベルアップで強くなる

本作ではバトル含め様々なアクションを行うと経験値を獲得する。
経験値が一定量溜まるとレベルアップしてスキルポイントを獲得し、任意のステータスをアップグレードできる。
バトルだけではなく、交渉やハッキングの成功率が上がるスキルもあるので、どんなVに仕上げていくかは完全に自由だ。
サイバーパンク2077のレビュー
物語: 分岐要素も物語の濃さも桁違い

オープンワールドというと、探索やサブクエストに熱中してしまい、メインストーリーを忘れてしまうことが多い。
しかし、本作ではメインストーリーがジェットコースターのように展開していくので物語に夢中になり、逆にサブクエストがそっちのけになるほどだ。
そして、分岐要素がエゲツない。
ちょっと面白い程度の分岐ではなく、本気で分岐する。
それぞれ全く異なる結果になる選択肢が並ぶので、毎回真剣に悩む。
さらに、どの選択肢がどのくらい物語を変えているのかも分からない。
それでも確実なのは、自分が選んだ通りの物語になっているということだ。
どの選択肢を選ぼうともめちゃくちゃ自然に物語がつながっていくので、違和感なく自分で人生を歩んでいる気分が味わえる。
倫理観や道徳観が崩壊してる世界なので危険人物が多く、相手が何を言い出すかも予想できないので、目をギラギラさせて駆け引きに徹することになる。
没入感も物語の分厚さも桁違いにクオリティが高い。
NPCは多いけれど、それぞれ人物背景までちゃんと作られており、みんな魅力的だ。
選択肢によって嫌われることもあるし、恋愛関係になることもできる。
キャラの数は多くとも薄まってはおらず、各キャラにしっかり絡むことができる。
操作性: 物語上覚えることは多くとも、ゲームプレイは分かりやすい

本作は主観視点(一人称視点)でプレイする。
まず、筆者はは主観視点のゲームは普段からあまりプレイしない。
非現実的な動きが気になってしまったり、主人公の姿が見れないのでゲームに入り込めないという個人的な好みだ。酔うこともある。
でも、それでも本作は楽しくプレイできて、プレイしていて意外な体験だった。
もちろん主観視点ならではの非現実的な動きはあるけれど、丁寧に作られているおかげか全然酔いもしなかった。

そして、戦術がたくさんあるとか自由度が高いというと複雑そうな感じがするけど、実際のところ操作はシンプルだ。
周囲を調べるためにスキャンをしたら、基本的に左スティックでの移動と攻撃ボタンと決定ボタンくらいしか使わず分かりやすい。
地名やキャラ名やギャングの名前など覚えることは多いけれどゲームプレイ自体は覚えることは限られていて分かりやすい。
難易度: どう攻略するかは完全にプレイヤー次第

バトルになると、物陰に隠れたり回避などのアクションを駆使して立ち回ることもできるけれど、FPS慣れやアクションが得意である必要は全くない(筆者はデフォルトのノーマル難易度でプレイ)。
そのくらいのバトル難易度だ。
よっぽど「かかって来いやあ!」と真正面から敵陣に突っ込んでいかない限りは、結構まったりバトルが出来る。
敵が強いなら交渉やハッキングで攻略することも出来るし、たくさんの攻略法があるおかげで攻略に詰まってしまうことはない。
システム: 基本は意外とシンプルにCRPG

ストーリー分岐があってオープンワールド。
字面で見るとゲームシステム自体に目新しさが特にあるわけではない。
しかし、数の暴力というか、量の暴力が凄い。
膨大で細かい作り込みに殴り飛ばされ、鼻血垂らしながらナイトシティに夢中になっていく。
本作の最大の魅力は、なんと言ってもナイトシティという街自体。
本当に魅力的な街で、完全に『サイバーパンク2077』の世界が出来上がってる。
10歩歩けば何か気になるものが目に入ってくる。良いところも悪いところも目に入ってくる、現実の街のようだ。
最初は専門用語や登場人物を頭の中で整理するのにあたふたする。読み物だけでも超大量だ。
実際のところテキストやセリフを読んでいる時間が1番長いゲームだ。
派手に見えるゲームだけど、原作はテーブルトークゲームということもあり、じっくり物語を読んで考えて選択するゲームだ。

芸術性: 圧巻の作り込み

サイバーパンクな世界設定のゲームはたくさんある。

そのなかでも、本作のサイバーパンクは、近未来的なSFよりも現実寄りの生々しいサイバーパンクだ。
メカメカしいカッコ良さやネオンギラギラなきらびやかさは、文句なくカッコいい。
そして、汚さのリアルっぷりも凄い。
ゴミがそこら中に散らばってるし、ゴキブリもカサカサしている。
グラフィックの綺麗さや描き込みっぷり、キャラの表情、デザインの素晴らしさ、全てが一級品だ。
ただ、キャラクリエイトできる主人公が、どうにもカッコ良くならないのが気になった。垢抜けない。
なんだか常に姿勢が悪い。主観視点なので、主人公の姿を見る機会は鏡かメニュー画面くらいだけではあるけれど、やっぱり気になる。
サウンド面も贅沢なゲームであり、たくさんのアーティストとコラボしていてカッコいいBGMが盛りだくさんだ。
移動中にはラジオを流しているという形で様々なBGMを聴くことが出来る。
楽曲の数も膨大で、おしゃれな気分で都会生活が満喫できる。
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サイバーパンク2077の総合評価
Cyberpunk 2077

総合評価
設定もグラフィック面でも世界の作り込みが分厚く、自然に分岐していく物語も面白くて世界に没頭してしまう高クオリティなアクションRPG。発売当初の不具合頻発が残念だったけれど、現在は問題なく、あらゆる面が高品質。
おすすめな人 | 自由度が高いゲームが大好き 物語を楽しみたい サイバーパンクの世界が好き |
---|---|
おすすめではない人 | 分岐要素が苦手 テキストやセリフを読むのが面倒くさい かなり3D酔いしやすい |
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- 自由度が高くプレイヤーの選択やプレイ内容によって物語が変化していく高評価RPG
- バトルはストラテジーで、その戦術もかなり豊富
- 仲間との人間関係(人間ではない種族が多いけれど)も楽しめる

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- 分岐要素が豊富な高評価RPG
- 記憶を失った二日酔いの刑事が主人公が難事件に挑む
- 主人公の様々な人格がキャラとなり登場するのも特徴