【3D酔い対策】ゲームによる画面酔いを改善するおすすめ方法【ヘビーゲーマーの推奨設定】
最先端ゲームといえば、リアルな美麗グラフィックでダイナミックな演出が魅力だ。しかし、ゲームの臨場感が増すほど3D酔いを経験するゲーマーも増える。
そんな方へ向けて、ヘビーゲーマーの私なりに3D酔いにおすすめの対策を以下の項目に分けて紹介する。
- 3D酔いの症状
- 3D酔いの予防策
- 3D酔いした時の改善策
せっかく楽しみにしていたゲームでも、3D酔いしてしまうと面白さが薄れてしまう。そのせいで最新ゲームを敬遠する人もいるかもしれない。そこで、同じゲーム好きとして、お役に立てればと思って書いてみた。
ちなみに、私はすごく酔いやすい体質ではないけれど強いわけでもない。時々、3D酔いすることもある。
また、本稿の内容は科学的や医学的根拠の確実な裏付けがあるわけではない。あくまでも、ゲームを長時間プレイする1人のゲーマーによる対策だと思って参考にしてみて欲しい。
憎き3D酔いとは?
3D酔いの症状
3D酔いは、画面酔いとかゲーム酔いとも呼ばれる。
そんな3D酔いの症状は、乗り物酔いの感覚にかなり近い。
視界がぐるぐる回る感覚や気持ち悪さと吐き気を覚える。酷くなると、ゲームをプレイしている最中に、実際に吐いてしまう人もいるそうだ。
3D酔いとはいっても、2Dゲームでも背景がぐるぐる回るゲームで酔ってしまう人もいる。
3D酔いの原因
3D酔いの原因は、ゲーム画面からの視覚情報と脳の認識がズレるためだと言われている。
自分の身体感覚(動いていない)とゲーム内の視界(めちゃくちゃ動いてる)のズレによって脳が混乱することで生じるのだ。
脳が現実だと錯覚するほどゲームが臨場感たっぷりであり、脳がそれだけゲームに入り込んでるってことだ。
つまり、「ゲームってすげー!脳ってすげー!お互いにすげー!」というわけ。
乗り物に乗っている時に、夢中になってスマホや本を見ている時(視界は止まってるのに身体は揺れ動く)に乗り物酔いしやすいのと逆の仕組みで発生する。症状はすごく似てるけど。
3D酔いの予防方法
ます、ゲームをプレイする前に出来る3D酔い対策を紹介する。私自身効果があると実感したことがある方法を挙げてみる。
ディスプレイで予防する
上述の通り、視覚が3D酔いの大きな鍵を握っている。そのため、かなり効果的なのはゲームをプレイするディスプレイを上手く選ぶこと。
私が提案する酔いやすい方におすすめなゲーミングモニターの条件は以下の通り。
- やや小さめサイズのモニターを選ぶ
- デスクでプレイするなら27インチあたり
- テレビでプレイするなら視聴距離からの推奨インチより1、2段階小さめ
- 高fps
- 60fps以上がおすすめ
- チラつき防止機能付き
- ノングレア
- 高さ調節可能
「ゲームの迫力を楽しむなら大画面!」といきたいところだけど、酔ってしまっては元も子もない。
酔いやすい方に小さめのディスプレイがおすすめな理由は、視界にゲーム外の静止している部屋の風景が入ることで、脳に「激しい動きは現実ではない」と常にお知らせするためだ。
更に、映像のカクつきは上述した「ズレ」を感じやすくなる。また、光や色の鮮やかさは美麗映像の魅力だけど、目が酷使されると酔いやすくなる。
ノングレア(非光沢)で高fpsやチラつき防止などの機能が搭載されていて、極力目に優しく滑らかに描出出来るディスプレイがおすすめ。
そして、ディスプレイの高さも大事。目線と同じか少し下ぐらいにディスプレイがあると目が疲れにくく酔いにくい。モニター付属か別売りのスタンドなどで高さ調節が出来ると便利だ。
視線の方向で予防する
個人的に1番効果的だと思うのは、注視点やクロスヘアと呼ばれる画面中央の視点ガイド。
バレエダンサーが回転する時に遠くの一点を見て目を回さないようにするのと同じ作戦だ。
動きが激しいゲームでは、ゲーム内にクロスヘア表示設定が搭載されていることが多いので、表示させておくのがおすすめ。設定出来るなら、やや大きめサイズにするなど見やすいクロスヘアが良い。
そして、プレイ中は画面のあちこちを見ながらカメラを動かすと酔いやすいので、クロスヘアを常に見続けるように意識する。
もし、ゲーム内にクロスヘア表示設定がなかったり、やたらと表示が小さくてどうしても視線を動かしてしまう場合は、クロスヘアをゲーム外で用意するのがおすすめ。
ソニーのBRAVIAは、PS5を作っているだけあってゲームモードの機能が充実しており、ゲームに依存せずクロスヘアを表示させる機能がテレビ自体に付いているのでおすすめ。
ゲーミングモニターでも、LGなどではクロスヘアを表示させる機能付きの商品が発売されており、暗い部分を明るく描画してくれるなど、ゲームを快適にプレイできるよう自動調整してくれるので酔いやすい人にもおすすめだ。
また、ディスプレイ向けのエイムアシストやエイムシールと呼ばれる商品も販売されており、すでに使っているモニターに自分で貼って使うことができる。
用意できなければ、付箋などを小さく切ってディスプレイに貼ってしまうのも良い
ゲーム内カメラ設定で予防する
最近のほぼ全てのゲームで、ゲーム内カメラの設定が可能になっている。
デフォルトでは臨場感たっぷりなカメラ設定になっていることが多いので、酔いやすい場合はゲームを始める前にあらかじめ設定をいじっておくのがおすすめ。
- カメラの揺れ – オフ
- モーションブラー – オフ
- カメラ感度 – デフォルトよりやや低め
- 視野角 – できる限り広め
カメラ感度については遅い方が酔いにくいと感じるかもしれないけれど、遅すぎても意外と酔う。また、アクション性高いバトルでは不利になってしまう。
もし垂直方向と水平方向のカメラ感度が別々に設定出来るなら、水平方向はデフォルトくらいに、垂直方向はしっかり低めに設定するのがおすすめ。カメラの上下動が抑えられると酔いにくくなる。
また、新しく始めたゲームで酔う場合は、カメラ感度を低めにしてプレイを始め、そのゲームの挙動に慣れてきたら感度を上げていくというのも効果的だ。
ゲーム選びで予防する
面白いと思うゲームをプレイするべきだけど、酔わないこともゲーム選定基準に入るなら、酔いにくいゲームを購入するのが1番の予防法だ。
- 2Dゲーム(特に横スクロール)
- バトルがターン制などリアルタイムではない
- 超大作ゲーム
- 日本のゲームメーカーが開発している
3D酔いと呼ばれるくらいなので、2Dゲームなら酔いにくいのは当たり前だ。特に横スクロールゲームはカメラの動きが一定なので1番酔いにくい。
また、自分のペースで進行できるターン制バトルでは、画面が動くタイミングを予期できるので「ズレ」を感じにくい。
そして、超大作ゲームは、上述したカメラ設定や挙動などのゲーム画面の動きに関する設定が充実していることが多いので、自分の酔いにくい設定に調節することができる。
そして、一概には言えないけれど、日本産のゲームは酔いにくいと思う。
祖先の多くが、欧米人では狩猟民族、日本人では農耕民族なので乗り物酔いのしやすさが違うという説もあるけれど、実際のところアジア人の方が遺伝的に乗り物酔いしやすいそうだ。
というわけで、開発者さんやテストプレイヤーに日本人含めアジア人が多く関わっているゲームだと酔いにくいゲームに仕上がるというわけだ。
私の経験上でも、日本産のゲームで酔うことは全くないに等しい
逆に、一人称視点(主観視点)のパズルアドベンチャーゲームは1番酔うと思う。
一人称視点のゲームは現実的な身体の挙動と異なるため(忠実に再現しても酔いまくるだろうけれど)ズレを感じやすく、三人称視点に比べると見える範囲も狭いのでカメラをブンブン振ってしまいがち。臨場感高く画面揺れも大きめなので酔いやすい。それが魅力ではあるんだけど。
そんな一人称視点で謎解きするとなると、あちこち見回しながら悩むことになるので、酔いやすい条件が揃ってしまう。
そして、最近流行りのVR向けゲーム。正直なところ、今の技術では酔いやすい人は避けた方がいいと思う。今後の技術革新に期待だ。
プレイする環境で予防する
3D酔いしないためには、ゲームをプレイする自分自身の状態も大事だ。
- ディスプレイから離れてプレイする
- 頭部を落ち着かせる
- 部屋は明るすぎず暗すぎないように
- 空腹時にはプレイしない
- 寝不足の時はプレイしない
上述もしたけれど、ゲーム画面以外の風景を視界に入れるためにもディスプレイから離れるのがおすすめ。
そのため、設定出来る場合は、ゲーム内のテキストフォントは大きめに設定した方がいい。画面上で視点を動かしまくると酔いやすいため、設定出来るならUIやHUDもパッと見やすく設定するのがおすすめ。
また、酔う時は頭部(厳密には三半規管)が体全体が揺れていると錯覚しているので、背もたれやクッションに後頭部を付けるなど「私の頭は揺れていない!揺れているのは画面だけ!」と身体に教えてあげるのも意外と効果的。
そして、ゲームの最初に表示される注意書きみたいな内容だけど、元気じゃない時には酔いやすいゲームは避けること。
特に空腹と寝不足は3D酔い発生確率をかなり上げてしまう悪条件だ。
3D酔いしてしまった時の改善方法
予防法を書いてきたけれど、「いやいや、もはや3D酔いしてしまったんだが」という時。
とにかく早く治したいものだけど、治す方法は、基本的に乗り物酔いと同じだ。
まず、ゲームをやめる
とりあえずゲームはすぐやめる。そのまま続行しても、より気持ち悪くなっていくだけだ。
身体が慣れるまで続けると酔いにくくなるとは言うけれど、症状が出てしまった時はやめた方が良い。
最近のゲームはオートセーブ付きなので、潔くプレイをやめる。オートセーブ付きじゃないゲームの場合は、「酔うかも」と感じたら最寄りのセーブポイントへダッシュ!
それも無理なら、100%確実ではないけれど、ゲーム機本体をスリープにしてしまっても再開できるはずだ。
遠くを見る
ゲームをやめたら、窓の外や天井など遠くの一点をぼんやり眺める。じっと見るのではなく、「ぼんやり」がポイント。
乗り物酔いにも効くと言われている改善方法だ。建物や山など遠くの動かないものをぼーっと眺めるのがおすすめ。
食べる、もしくは寝る
吐き気がある場合はやめた方がいいけれど、空腹時に酔った場合は消化に良いものを少しだけ食べるといい。
そして、睡眠不足でもそうでなくても仮眠をとると改善することがかなり多い。
やりがちだけど、仮眠をとるために寝転がった途端にスマホゲームを始めたりはしない方がいい。目を閉じることが大切だ。
休息後に設定を見直す
しっかり身体が治ったら、酔わない対策を見直してからゲームを再開した方がいい。上述してきた予防法を徹底してみるのがおすすめ。
それでも酔うなら、30分とか1時間など時間を区切ってプレイする。そのうちに徐々に身体が慣れてくることもある。
数分でまた酔ってしまう場合は、酔わない他のゲームをプレイしてみるのもおすすめ。
特に久しぶりにゲームをプレイした時は酔いやすくなる。ある程度は身体の慣れが改善の鍵だ。酔いにくいゲームで身体を慣らしてから、酔ってしまったゲームに再挑戦するのもいいかもしれない。
それでも無理なら?
日を変えてみるか、残念だけど諦めるのも解決策だ。酔わない別の面白いゲームに出会えると願って!
当サイトのレビュー記事では、私が実際にプレイした際に「酔いやすいゲームだな」と感じた場合には記載しているので、参考にしてみてほしい。
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