『Dome Keeper』レビュー: 絶対に外には出ません – ドームキーパー
『Dome Keeper ドームキーパー』とは、Bippinbitsが開発したローグライクゲーム。
2D横スクロール(というか縦スクロール)でプレイする。
本作は、PCでプレイ可能。私はゲームパッドを使用してプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。
あらすじStory
ドーム落下
ゲームが始まると、とある惑星に向かって上空からものすごい勢いで球体が落下中。
一方、その惑星の地表の方に目を向けると、そこでは黒いエイリアンがのどかに暮らしていて…
ドーーーーンッ!
落下してきた球体は、その罪なき黒いエイリアンに直撃し、球体は地面にめり込む。はい、ドームの出来上がり。
いやいや、黒いエイリアンは平和に暮らしていただけなのに!
ドームの主
地面に半分めり込んだ豪速球ドームは不時着したわけではないようだ。
何事もなかったかのようにドームから人が出てくる。いや、正確にはドームの地下に降りていく。
惑星にものすごい勢いで襲来したこの人物こそ本作の主人公であるキーパー(名前ではなくドームの主という意味)だ。
キーパーはドームの地下をせっせと掘り始め、資源を我が物顔で集めていく。
どうやらこの惑星に隠された何かを探しているようだ。
恨みを買ったドーム
惑星のエイリアンから見たら、主人公とドームは侵略者であり、仲間を無慈悲に地面にめり込ませた犯人だ。
というわけで、エイリアンたちは、みんな総出でドームを攻撃して来る。
打倒・ドーム!侵略者を許すな!
いやいや、侵略者の方が主人公だ。
ドームを守れ!遺物を掘り当てろ!
ゲームの特徴Features
往復するキーパー
本作は、ドームを守り敵を迎撃するタワーディフェンスな基地防衛と地下を採掘して資源を集めるサバイバルが組み合わさったゲーム。そして、さらにローグライクゲームだ。
ゲーム内では常に時間が流れていて、敵は定期的にドームへと攻めて来る。リアルタイムストラテジー要素もあるわけだ。
敵は、主人公が地下にいようがお構いなしに攻めて来るので、敵が攻めて来たら急いでドームまで戻らなければならない。
ドーム内の迎撃設備を操る機械の前にキーパーが着席しないと迫ってくる敵を攻撃することはできない。
資源を集めて強くなる
地下では、ガッガッガッと地面や壁を掘っていく。
掘っていると、色がついた鉱石が採れることがある。これが資源だ。
資源は集めてドームまで運ばなくではならない。
しかし、主人公が一度に持ち運べる資源の数には上限があるし、資源を持っていると移動速度が遅くなる。
どのくらいまで掘って、どのくらい資源を持って帰るか、敵襲の合間を縫って時間をやりくりしなければならない。
ドームに持って帰った資源は、スキルツリーのアンロックに使用する。
ドーム自体の強化や主人公の能力のアップグレードが可能だ。ちなみにスキルツリー画面を開いている時はゲーム内の時間が止まるので、ゆっくり考えることが出来る。
迎撃
敵が攻めてきたら、上述した通り、ドーム内の機械前に着席して敵を攻撃する。
ドームに付いているレーザーで敵を射撃するのが基本攻撃。
また、特定のスキルツリーをアンロックすると、ドーム表面に電気を流したり、追尾レーザーを付けたり、迎撃設備を増やすことが出来る。
遺物
地下を掘り進めていると、他の資源より大きなブロックが登場する。
これをドームに持ち帰ると新たなガジェットを追加することが出来る。
共に採掘してくれる動物や資源を地下からドームへ自動で運搬できるエレベーターなどが登場する。
本作はローグライクゲームなので、敵襲に耐えきれずドームが破壊されるとゲームオーバーとなり、惑星にドームが墜落して来るところから全てやり直しとなる。
もちろん何がどこに埋まっているかなど地形も変わる。
しかし、前のプレイで手に入れたガジェットから1つを持った状態でプレイを開始できる。ありがたい引き継ぎ要素だ。
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各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
4.0
物語要素はほぼない。
ドームがドーンで、地面をドリルでズガガガガッ。物語描写はほぼそれだけ。
それだけなんだけど、上述した通り、その様子を見るに明らかに主人公は理不尽な侵略者だ。惑星の生物たちがいきり立って攻撃して来るのも頷ける。
しかし、惑星の生物たちには申し訳ないけれど、この導入の勢いが良すぎて笑える。主人公は悪役といってもいいと思う。
キャラクターの魅力
4.0
物語要素が軽いので、キャラクター描写はほぼない。
しかし、地下とドームをせっせと飛び回る2頭身な主人公は見ていて面白く可愛い。
徐々に愛着が湧いて来る。
操作性
4.0
操作は簡単。主人公は壁や地面に触れるだけで掘るアクションを発動する。
つまり、方向キーかスティック操作だけで採掘できる。
散らばっている資源は一気に回収できるし、ドームに追加した迎撃手段であるバトルスキルやガジェットの操作はボタン1種類のみ。
UIも見やすくてプレイしやすいし、システムも理解しやすい。
移動速度をアップグレードしたら、しっかり速度の変化を体感できるのも嬉しい。
難易度バランス
4.0
プレイ前に難易度やマップの大きさを選択できる。
新たなマップの大きさやゲームモードなどは、特定の条件をクリアするごとにアンロックされる。
ちなみに、最初にプレイできる「遺物収集モード」では、どこかに埋まっている遺物を手に入れて、ドームを防衛しきればクリアだ。
ノーマル難易度ではせっせと動かなければならないけれど、敵襲前に必ずドームに帰還するように時間配分していればクリアが目指せる難易度だ。
でも、ウェーブごとに強い敵が現れるようになるので、計画性のないプレイでは攻略できない。
主人公の強化かドームの強化のどちらを優先するかが一番の悩みどころ。この決断が一番重要だ。
ゲームシステム
4.5
ダラダラしている暇は全くなく、いつの間にが時間が経っている。そして、夢中でプレイしてしまう。
ドームを守りながら資源を集めて色々アップグレードするという、シンプルな2つのシステムが融合している。
で、この防衛と収集の混ぜバランスが絶妙で、忙しさとアップグレードできるテンポも良く、全く飽きず病みつきになる。
まず、単純に掘るのが楽しい。「資源はどこだ?ここか?こっちか?」と宝探ししてる気分。掘るアクション自体も気持ち良い。
そんな感じで資源収集に没頭しやすいけれど、そこに「敵が攻めてくる!」と急かされる緊張感が良い刺激となり、更に熱中するツボを突いてくる。
やりこみ要素
4.5
難易度、マップの大きさ、ドームの種類にゲームモードなど、様々な設定でプレイできる。
アンロック出来るガジェットも様々な種類があるし、たっぷり遊べる。
名声チャレンジというゲームモードでは、自分で撤退タイミングを決断するまで資源を集めまくるという自分の限界に挑戦することができる。
慣れてくると長生きできるようになるので、ひたすらプレイを続けられるモードが用意されているのは嬉しい。
グラフィック
3.5
かなりシンプルなピクセルアートグラフィック。
オレンジ色や紫色が差し色として使われているけれど、色とりどりというわけではない。
サウンド
3.5
たまにBGMが流れてくるけれど、ずっとジャカジャカ鳴ってはいない。
不気味な雰囲気が高まる曲調が多い。
時々、雷が鳴ってびっくりするけれど、全体的に静かだ。その分、作業に熱中できる。
サントラはこちら
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
防衛と資源収集で忙し楽しい
システムが分かりやすく操作しやすい
病みつきになる良いテンポ
残念なところ
物語要素は軽め
グラフィックはシンプル
オススメな人
作業に熱中するのが好き
ローグライクゲームが好き
個性的なゲームを探している
オススメではない人
物語を楽しみたい
急かされるゲームが苦手
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2つの要素が楽しめるゲームなら、こちらもおすすめ。ローグライトになっているダンジョンでアイテムを手に入れ、日中には自分のお店でアイテムを上手く売る。こちらも時間泥棒の病みつきゲーム。
Dome Keeper
絶対に外には出ません
拠点防衛と資源採掘が最強に病みつきになるバランスで混ざったローグライクゲーム。
分かりやすいシステムでありながら、時間を忘れて熱中してしまう面白さ。
Dome Keeper ドームキーパー
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