『Moonlighter ムーンライター 店主と勇者の冒険』とは

スペインのDigital Sunが開発したローグライク要素のあるアクションRPG。
PS4、Nintendo Switch、Xbox、PC、スマホでプレイ可能。
私はNintendo Switch版をプレイ。
あらすじ
主人公のウィルは、リノカという町にある「ムーンライター」の店主。
リノカの町の近くには、不思議なダンジョンがあって、昔はダンジョン目当てに多くの人々が冒険が集まって、町も賑わっていたそうだ。


しかし、ダンジョンは危険と隣り合わせ。命を落とす者が続出したため、ダンジョンは閉鎖され、町もさびれしまっている。
だけど、ウィルは、ダンジョンにこっそり潜り込んでアイテムを集め、それをお店で売る、という危険な生活を送っている。

さらに、ウィルはダンジョンの謎も解き明かしてやろうと考えている。とてもただの店主ではおさまらない好奇心旺盛な青年だ。
バリバリ稼いで自分の店を大きくすること、そして、ダンジョンを制覇すること。それがウィルの目標だ。
ゲームの特徴
やることは2つ
主人公ウィルには、大きく分けて2つの「仕事」がある。
ダンジョンで商品となるアイテムの「仕入れ」と、お店での「商売」。
ゲーム内には、昼と夜の時間帯があり、ダンジョンにはいつでもアイテムを仕入れに行くことが出来る。一方、お店での商売は昼間のみ可能。

その分、良いものも手に入る
商品の仕入れ
お店で商品となるアイテムを手に入れるにはダンジョンに行かなくてはならない。
ダンジョンはいくつかあって、どのダンジョンも入るたびに地形や敵も変わるランダムマップとなっている。

自然派ダンジョン #ムーンライター #Moonlighter #NintendoSwitch pic.twitter.com/bdfYyUzfJj
— Keep Gaming On (@keepgaming0n) 2019年4月2日
ダンジョンでの目的は、より良いアイテムを無事に持ち帰ることと、最奥のボス討伐。

中ボス #ムーンライター #Moonlighter #NintendoSwitch pic.twitter.com/bw8sY89cjd
— Keep Gaming On (@keepgaming0n) 2019年4月2日
特に、アイテムを無事に持ち帰るというのが大切。ダンジョン内で死んでしまうと手に入れていたアイテムは全て失ってしまう。で、町に強制送還。
でも、ボスを倒さなければ無傷で帰れないというわけではない。
ダンジョン内でペンダントを使うと、例えボス戦の途中だろうと手に入れたアイテムたちと脱出出来る。

取捨選択することが必要
バトルはシンプル
基本アクションは、武器で「攻撃」か、ローリングによる「回避」。
床の赤い部分はベタベタで動きが遅くなる #ムーンライター #Moonlighter #NintendoSwitch pic.twitter.com/YfL5zENWpl
— Keep Gaming On (@keepgaming0n) 2019年4月2日
武器は、剣と盾、槍、弓など多種類ある。常時2種類を装備しておくことができて、ボタンひとつでササッと切り替えられる。
敵モンスターに合わせた武器を使うことで、より有利に敵を倒すことが出来る。
また、ダンジョンで手に入るモンスターの卵を孵すと、産まれたモンスターはペットとなって付いてきて、共に戦ってくれる。

戦い方は違う
障害物理利用して貫通斬り #ムーンライター #Moonlighter #NintendoSwitch pic.twitter.com/Lpw1DwJ8ZR
— Keep Gaming On (@keepgaming0n) 2019年4月2日
市場を見極めて商う
自分のお店「ムーンライター」では、ダンジョンで手に入れたアイテムを売って稼ぐ。
商売 #ムーンライター #Moonlighter #NintendoSwitch pic.twitter.com/OdZjBiFBL6
— Keep Gaming On (@keepgaming0n) 2019年4月2日
何をいくつ売るか、しかも価格まで設定できる。
しかし、高すぎればいつまで経っても売れないし、破格の安さで売り出してしまい大損してしまう。適正価格ってものがある。

店番をしつつ、お客さんの顔色をうかがって各アイテムの相場を見極める。めちゃくちゃ近距離での市場調査だ。
品物を見たお客さんは、値段に対してリアクションしてくれる。
高すぎると怒った顔になるし、微妙に高いと苦い顔をする。逆に安すぎると「こいつはお買い得だぜ!」とニヤリ。

表情豊かに買い物してくれる
更に、アイテムには流行がある。人気な時には、普段より高く売れる。店主たるものトレンドに敏感でいなくてはならない。
しかし、人気だからといって強気すぎる価格にしたり、同じアイテムばかり売っているとブームは過ぎ去ってしまう。
品出し #ムーンライター #Moonlighter #NintendoSwitch pic.twitter.com/JZ1jX1biwP
— Keep Gaming On (@keepgaming0n) 2019年4月3日
そして、商売中には敵が現れる。お客さんに紛れて万引きする不届き者だ。警備もしなければならない。

容赦なく殴って取り返す
町の復興と店舗リニューアル
お金を稼いでも、貯め込んでいても仕方がない。
稼いだお金を元手にして、ウィルは更なる高みを目指す。リノカを賑やかな町にするのだ。
まずは、資金を出して、さまざまなお店を誘致する。もちろん商売敵になる店ではなく、ウィルの冒険に役立つ店ばかりだ。
鍛冶屋や体力回復ポーションを売ってくれるお店や、株のような投資が出来る施設などが登場する。

アップグレードが可能
そして、もちろん自分のお店にも投資する。改造してお店を巨大化していく。

客がチップを払うようになる
更に、お店が大きくなるとバイトも雇えるようになり、ワンオペ商売からの脱却ができる。

また、ウィル自身の部屋をアップグレードして豪華すると、HPが限界値超えて回復するという超絶快眠が可能になる。
評価
ダンジョン探索とお店経営がメインで、ストーリー要素はサラリとおまけ程度。
NPCも登場するけれど、サラリとしか絡まない。
ただ、最後のダンジョンで、なぜ地形が変わるダンジョンが存在するのか明かされる時、まさかの展開が起きる。突然の急展開にビックリして、気持ち的に置いていかれた。
サクサク動くし、操作もシンプルなので、すんなり馴染める。
敵と戦う時もお店で商売している時もキビキビ動くのでノンストレス。気持ちいい。

ローグライクなので、先に進むべきか安全策をとって一旦帰るかと悩むのが楽しいところ。
でも、ダンジョンに何回か潜ると装備品がアップグレードできるし、回復アイテムなどもたくさん作れる。なので、ヒリヒリする難易度ではない。
死ぬかも!という危険性より、「荷物いっぱいになって捨てたくないモノばかりになったから帰るかあ」ていう方が多い。
良いテンポでエンディングが目指せるローグライクだ。
ダンジョン探索とお店経営。まあ、つまるところ『トルネコの不思議のダンジョン』なわけだ。
それぞれの要素は目新しいものではない。でも、その配分がいい。
ダンジョンも経営もどちらかがオマケになることなく、巧い具合に組み合わさっている。
上述の通り操作性が気持ち良くて、不眠不休で探索に商売にとやることが尽きない。一回プレイを始めると、しばらく没頭してしまう。中毒性が高い。

ただ、アイテムの適正価格が分かってきてしまうと徐々に作業になってしまうし、特にサブイベントもない。
プレイ感覚と同じく、サクサクサクッとダンジョン攻略していくのがオススメだ。
本作に興味を持ったきっかけはグラフィック。滑らかに動く可愛らしいドット絵だ。

ダンジョンはどれも景色が違っていて、リノカの町は自然いっぱいで美しいし、キーカラーの緑色が効いてて全体的に爽やかな雰囲気。
音楽もあたたかみのある曲調が多くて、楽しいゲームだ。
まとめ
- 良いところ
-
- ダンジョン探索もお店経営も両方同じくらい楽しめる
- 気持ち良い操作性
- 爽やかで滑らかに動くドット絵
- エンディングが目指せるローグライク
- 中毒性が高い
- 残念なところ
-
- ストーリーがあっさり
- アイテムの適正価格が分かると作業になる
- やり込み要素が少ない
総合評価
3.5
- オススメな人
-
- 2Dアクションが好き
- お店経営ゲームが好き
- ローグライクをクリアしたい
- ドット絵が好き
- オススメではない人
-
- 本格的なローグライクを味わいたい
- ストーリーを楽しみたい
- 作業が嫌い