【Dungeons of Hinterberg】剣と魔法で自分探し – ヒンターベルクのダンジョン攻略とレビュー
旅行先はダンジョン!謎解きとモンスター退治に明け暮れながら人生を見つめ直す『Dungeons of Hinterberg ヒンターベルクのダンジョン』。
Dungeons of Hinterbergの特徴
- ストーリー: 魔法とモンスター溢れるダンジョンだらけの新名所で休暇を過ごす物語
- 攻略: 様々なダンジョンで謎解きとバトルを攻略し、NPCとも交流するアクションADV
- 評価: 自由度は低いものの、多彩なダンジョンとNPCとの交流が楽しめる
- 主人公の物語を味わうことができる
- ダンジョン以外の過ごし方で強さが変わるシステムが珍しい
- 色鮮やかでコミックのようなグラフィック
- 繰り返し作業感が強い
- バトルが単調
『Dungeons of Hinterberg ヒンターベルクのダンジョン』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Dungeons of Hinterbergの攻略情報
Dungeons of Hinterbergの概要
タイトル | Dungeons of Hinterberg ヒンターベルクのダンジョン |
---|---|
開発元 | Microbird Games |
販売元 | Curve Games |
発売日 | 2024年7月18日 |
対応機種 | Xbox, PC |
ジャンル | アクションアドベンチャー, シミュレーション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Xbox |
ストーリー
新名所ヒンターベルクへ、ようこそ
ヨーロッパの観光名所の1つであるアルプス。絶景や登山、さらにウインタースポーツも楽しめる世界有数の景勝地だ。
そんなアルプスに、新名所が誕生した。小さな田舎町を中心にダンジョンが点在する一大リゾート地のヒンターベルクだ。
ここでいうダンジョンとは、ゲームでお馴染みのダンジョンそのものだ。魔法もモンスターも、物理法則を無視したギミックだってある。
しかも、これらは人間が超技術で作ったテーマパークというわけではなく、突然自然発生したダンジョンだ。今のところ原因は不明らしい。
休暇中のルイーザ
モンスターがいる場所なんて近寄りたくないと思うけれど、ヒンターベルクは大人気だ。
モンスター討伐を楽しむスレイヤーや、魔法やモンスターの源を解明しようとする研究者、さらには興味本位で観光に来た旅行者などなど、たくさんの人が田舎町に押し寄せている。
本作の主人公ルイーザもそのうちの1人。
新人弁護士として忙しく働く毎日にそこはかとない虚無感を感じているルイーザは、長期休暇の旅先としてヒンターベルクを選んだ。
ルイーザはダンジョンに挑戦する予定だ。え!?モンスターは法律で倒せないと思うけれど。
大丈夫。ルイーザはちゃんと戦闘訓練を受けており、準備万端だ。たぶん。
ヒンターベルクに起こっている異変
ヒンターベルクに到着たルイーザは、早速チュートリアルダンジョンに飛び込んだ。
道中で大きな地震が起こり、想定外の巨大なモンスターも現れたけれど、トレーニングしてきたルイーザの敵ではない。
しかし、地震によって各地で通行止めが起こり、なぜか都合のいいことに高難易度ダンジョンへの道は通行止めだ。
「とりあえず、行けるところから行ってみよう」人生に迷うルイーザの普通じゃない危ない休暇が始まった。
攻略のポイント
毎日1つずつダンジョン攻略
本作では、ゲーム内で時間帯が変わるけれど、自動で時が過ぎていくわけではない。エリアを移動する度に時間が進む。
- 朝
- その日に行くエリアを選択する
- 正午
- 到着したエリアを探索しながら、挑戦するダンジョンの入り口まで辿り着く
- ダンジョンには入らず、絶景ポイントで過ごすことも可能
- 午後
- ダンジョン攻略
- ダンジョン最奥部に辿り着き、ゴールにあるスタンプを手帳に押すとダンジョンクリア
- クリアすると強制的に街に戻る
- ダンジョン攻略
- 夜
- 街で買い物やNPCと交流できる
- NPCの誰かと「一緒に過ごす」もしくは映画など「1人で過ごす」を選択すると時間が経過する
- 夜中
- ホテルの自室
- ベッドで就寝すると翌朝になる
- テレビを見るなど夜更かしすると、翌日の体力が減る
- ホテルの自室
この流れを毎日繰り返しながら、全てのダンジョンを攻略していくことになる。
エリアごとに異なる魔法でバトルと謎解き
ルイーザは、剣と魔法で戦う。様々な効果を持つアクセサリ含めた防具も装備できる。
剣や防具は多種類があり、それぞれ道中で手に入る素材を使って強化も可能。
剣では弱攻撃と強攻撃を繰り出すことができ、剣に魔法エンチャントを付けると様々な追加効果を付与することもできる。
魔法は2種類使用できる。ただし、この2種類はエリアによって変わる。
ルイーザがいるエリアに紐づいた魔法しか使うことはできない。例えば、ドーバーコーゲルエリアでは爆弾とビームを打つ魔法を使うことができ、ヒンターヴァルトエリアでは突風と竜巻を起こす魔法といった感じだ。
バトル中にはMPを使用して魔法を発動することになり、近接攻撃を当てるとMP回復ができる。
バトル時以外はMP消費なく魔法を使うことができ、魔法を使い分けてダンジョン内の謎解きに挑むことになる。
NPCとの交流がルイーザの強さになる
ルイーザは装備品だけでなく、NPCと交流することによって強くなる。
NPCと共に過ごすか贈り物をプレゼントすると親交度が高くなっていき、仲の良さが上がる度に報酬を貰うことができる。
その報酬は、最大HPが上がったり、鍵付きの宝箱を開けられるようになるなど、ルイーザの強化や便利機能のアンロックだったりする。
また、夜に1人で映画を見るなどの行動や、誰と過ごすかによってルイーザの「名声」「娯楽度」「馴染み度」「くつろぎ度」という4つのステータスが変化する。
装備品の強さはこのステータスに連動して強さが変わるものも多く、いずれかのステータスが一定以上に達していないと発生しないイベントもある。
記事はさらに下に続きます
Dungeons of Hinterbergのレビュー
物語: ルイーザの自分探しが描かれる内省的な物語
「魔法とダンジョンが突然現れたって?ファンタジーじゃん!」と思うけれど、実はダンジョン云々は舞台装置であり、本作はルイーザが自分の人生を見つめ直す物語が主軸だ。
そのため、「ワックワクの大冒険だぜ!」調子ではない。NPCのセリフは教訓めいたものが多く、ルイーザは自問自答するような想いを口にすることが多い。
ゲーム画面だけ見ると元気いっぱい物語に見えるけれど、実際はかなり落ち着いた調子で物語が描かれている。展開もゆっくりめだ。
NPCは多く、年代も性格もバラバラで、それぞれ違った観点からルイーザに良いセリフを投げかけてくれる。これが本作の大きな魅力だ。
本作にファンタジー大冒険を期待していると「なんかテンション低くない?」となると思う。人生についての会話を楽しむゲームとしてプレイするのがおすすめ。
操作性: 概ね良好だけど、アクセシビリティがやや不親切
魔法はビシバシ打てるし、ザックザク敵を斬ることができる。
ジャンプは自由にできるわけではないけれど、左スティックを倒していれば谷間や段差は自動でズンズン乗り越えていく。
というわけで、操作は分かりやすく、シンプル。
当たり判定は、敵もルイーザ側も甘め。でも、剣の切先1mmを争うようなバトルではないので、特に不満に感じることはない。
ただ、気になったのが画面が自動でブォンブォン動く時があること。
本作はダンジョン内であちこちを見回してギミックを見つけて謎解きする場面が多いので、カメラ感度が高すぎると画面酔いしやすい。でも、そこはもちろん調節可能だ。
しかし、トロッコに乗ったり上下逆さまに高速移動する場面などが多く、その際は調整関係なく自動で画面がガンガン動く。画面酔いしやすい人はご注意を。
ちなみに、画面酔い予防のマーカーを表示する機能がゲーム内に備わっている。ところが、このマーカーがとんでもなく巨大で画面いっぱい覆ってしまうほどだ。ゲームをプレイしているのかマーカーを鑑賞しているのか分からないほど目立つ。せめてマーカーサイズの調節機能を付けて欲しいところ。
難易度: ダンジョンで詰むことはなく、誰と仲良くするかに悩む
どのダンジョンに行くかは選べるけれど、初級ダンジョンからしか挑戦できないようになっているので、うっかりとてつもない大挑戦に陥ることはない。
難易度は3段階から選択可能で、さらにダンジョンに入る前には身の丈に合っているかルイーザ自身が注意してくれる。わざと高難易度に突入しなければ苦戦することはない。
謎解きは頭を捻って考えるパズルというより、ギミックを見つけ出す方がメイン。エリアごとに使える魔法が決まっているので、解き方は自ずと見えてくるはずだ。
本作で迷うところは、どのNPCと親交を深めるかだ。
ルイーザのステータスを上げてくれるNPCから優先して親交度を深めると攻略しやすくなる。それが友達選びとして正解なのかは別として。
システム: ダンジョン攻略するライフシム
たくさんのダンジョンがあちこちにある!という世界だけど、実際にはダンジョンについてはステージクリア型のようにゲームは進行し、ダンジョン内での目的も道筋もはっきりしている(寄り道や隠し宝箱はあり)。
そのため、本作はダンジョン攻略生活をおくるライフシムゲームといえる。NPCとの交流部分にプレイヤーの好みが反映される。
アクションゲームというと筋力とか防御力というステータスが多いけれど、ダンジョン以外での過ごし方が強さや装備品の性能を決めるというのが面白いところ。
よりリラックスしていたり、遊びを楽しむ心の余裕がある方が強くなれるというのは、少し立ち止まって人生を見つめ直そうという本作のテーマがゲームプレイに上手く落とし込まれている本作の特色だ。
アクション部分だけ見ると、エリアによって使用できる魔法が限定されるなど自由度が低く、物足りなさを感じる。本作は物語と旅行の日々を楽しむゲームだ。
芸術性: コミックのような楽しい世界
エリアによって景色はガラッと変わり、コミック調のセルシェーディングで描かれている。
緑色や紫色など鮮やかすぎずもカラフルな色づかいで、幻想的な風景が多く、観光名所になるのも頷ける。モンスターがいるとはいっても、確かに行ってみたくなる美しい景色が多い。
BGMはおしゃれな曲が多く、バトルになるとアップテンポな曲に変わるけれど綺麗めな曲が多い。
総合評価と似ているゲームは下へ
Dungeons of Hinterbergの総合評価
Dungeons of Hinterberg
総合評価
NPCとの交流など過ごし方によって主人公の強さが変わるのが面白いアクションアドベンチャーゲーム。様々なダンジョンが登場し、軽快な謎解きとバトルを楽しむこともできる。
おすすめな人 | NPCと交流するのが好き 攻略しやすいゲームを探している 一人旅に出たい |
---|---|
おすすめではない人 | 精度の高いアクションバトルを求めている 自由度の高さを期待している 歯ごたえのある謎解きを求めている |
Dungeons of Hinterbergに似ているおすすめゲーム
ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム
- 謎解きもバトルも同時に楽しみたいなら、おすすめ
- 広大で自由度も高い高評価オープンワールドゲーム
- 謎解き満載で、プレイヤー次第で攻略方法は無限
Kena: Bridge of Spirits
- 謎解きしながら高難易度バトルに挑むなら、おすすめ
- 小さな生物に指示出ししてギミックを利用する謎解きを楽しめる
- 感動の物語も魅力の高評価アクションADV