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『Genesis Noir』とは、Feral Cat Denが開発したパズルアドベンチャーゲーム。
真っ黒な背景に線画で描かれたグラフィックが特徴的。
本作は、Italo Calvino著『Cosmicomics』から着想を得ているとのこと。科学的根拠に基づいた宇宙の起源がテーマのフィクション小説だ。
本作は、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似ているゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。
怪しげな男性が1人。道行く人に腕時計を売りつけている。まあ、まず真っ当な職業には見えない。
彼の名前は、ノー・マン。本作の主人公だ。
腕時計をある程度売ったところで、彼は、とある女性のもとに向かう。
魅力たっぷりのセクシーな女性が住む部屋へ、ウキウキで向かう。
彼女の名前は、ミス・マス。クラブで歌うジャズシンガーだ。
しかし、どうやら彼女は誰かと修羅場の真っ只中で、彼女の部屋からは大量の荷物が投げ捨てられている。
今日のところは、彼女の部屋に行かない方が良さそうだ。
女性に何が起こったのか気になるけれど、主人公はひとまず時計台の自宅へ。
でも、ソワソワする。彼女のことが気になる。
で、電話をかけちゃう。やっぱり彼女に会いたいなあ。
ところが、電話越しに彼女の異変を察知した主人公は、急いで彼女の元へ!
そこで主人公が目にしたのは、ゴールデンボーイという別の男性に、ミス・マスが撃ち殺される瞬間!
なんと、主人公含めた三角関係だったのだ。
痴情のもつれなわけだけど、なんとか愛するミス・マスを救いたい。
ゴールデンボーイが放った弾丸「ビッグバン」を食い止めるために、主人公は宇宙の起源まで遡っていくことになる。
宇宙規模で愛する人を救うという、壮大な計画だ。
本作はストーリー主導型で、所々でパズルを解く。
特にルール説明はないので、「こうしたらこうなる」というのを手探りで把握しながら解くしかない。
ストーリーはいくつかの章に分かれて進行していくけれど、同じ章のなかでは基本的に同じルールやギミックのパズルが続く。
本作では、主人公を直接動かすだけではなく、画面上のカーソルも操作する。
カーソルを画面上の様々な場所に動かすと、手や虫眼鏡のアイコンに変わる場所があるので、そこでボタンを押せば様々なリアクションが起こる。
こうして謎解きしたり道を切り開いていく。
物語の面白さ
4.0
最初は「三角関係がこじれたな」という話だったのに、そこから突然壮大な物語にガラッと変わる。
そして、章ごとに、宇宙の成り立ちや地球の歴史、そして、宇宙に関するさまざまな理論が展開する。
恋愛物語かと思ってたら全然違う展開になったので、「え、思ってたのと全然違う!」とビックリ。
宇宙の謎とか多元宇宙論とかに興味があるなら、そんな話がじっくりゲームで味わえるので面白い。
レクチャー部分の文章はやや硬めではあるけれど、宇宙にそんなに詳しくなくても分かりやすく書かれているので(翻訳もいい感じ)、「へえー、宇宙ってそんな感じなんですねえ」と勉強になる。
キャラクターの魅力
3.5
上述の通り宇宙の講義が多くて「主人公の物語は?」となるけれど、ちゃんと彼の話にも結末がある。
物語は綺麗にまとまっていて、最後に一捻りもあるので、ノー・マン自身のストーリーも面白い。
終盤は、「えええ、そんな展開になるの!?」と口が開きっぱなしでプレイしてた。
落ち着いた雰囲気なので、グッと感情移入するわけではないけれど、しっかり惹き込まれる物語だ。
操作性
3.5
操作はカーソル合わせてボタン押す、それだけ。
しかし、バグが多発する。進行不能バグが多くて、ゲームを強制終了しないとどうしようもなくなる。
しかも、章の途中でのチェックポイントはないので、やり直しすると章の始めからになるので、かなーり面倒くさい。
更に、進行不能バグの起きたところでは数回同じバグが起きた。何回かやり直してやっと進めたところが何箇所かあって、バグが起こらないかヒヤヒヤしながらことも。
本作は世界とストーリーに没頭していくのが魅力のゲームなので、バグで中断してしまうのはかなり残念。今後の修正に期待。
難易度バランス
3.5
場面によって出来ることが全く変わるので、「え、ここは何をどうするの?」と意外と迷う。
ボタン押すだけだと思ったら、実はボタン押しっぱなしで左スティックをグルグルを回さなきゃいけなかったりとか。
とりあえずいろんな場所を触らないと何をするか分からない。
謎解き自体は難しいものではなく、「今ここで何が出来るのか?」を探し当てる方で迷うことが多い。
ゲームシステム
4.0
本作は芸術的なセンスが良すぎる。この世界を歩いて景色を見てるだけで、十分楽しい。
そして、宇宙の色んな現象がうまくゲームに落とし込まれていて、「宇宙理論がこう表現されるのか!」とずっと感心しながらプレイしていた。
宇宙の理論と言うと難解になりがちだけど、すんなり入っていきやすいのも良い。
そして、数時間でクリア出来るくらいスッキリまとまってる。
宇宙に興味をもつきっかけになったり宇宙の概論が学べる、教科書に出来そうな感じ。こんな教科書ならいくらでも勉強したい。
もはやゲームという域は超えていて、インタラクティブなアート作品だと思う。
やりこみ要素
3.0
寄り道は特にないけれど、攻略に関係ない物を触ったりすることも出来る。
でも、完全にオマケ程度。本作はメインストーリーにひたすら集中するゲームだ。
グラフィック
5.0
配色といい線で描かれるグラフィックとか、完全に芸術。
2Dに見えるんだけど、それが3Dになったり、視点もグルグル変わる。
線画だけで描いてるのに、しかも、ほぼ白黒なのに、すごく豪華。
めちゃくちゃカラフルになるシーンは、もはやミュージックビデオ。見惚れてしまう。
サウンド
4.0
本作はタイトル通りノワールがテーマということもあり、音楽はジャズの曲調のBGMが多くて、余計にオシャレ度が高くなっている。
とにかくオシャレで、プレイしていると自分までセンス良くなった気になれる。
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
芸術性が高い
宇宙理論が巧くゲームに落とし込まれている
ストーリーに没頭できる
進行不能になるバグが発生する
パズルが単純
芸術性の高いゲームが好き
宇宙が好き
短時間でクリアできるゲームを探している
歯応えのある謎解きを求めている
宇宙理論を学ぶ気分ではない
こちらも手描き調のグラフィックが魅力のアドベンチャーゲーム。本作と同じく謎解き要素はあるけれど、物語を追うのがメイン。意外な結末に感動する体験が出来る。
こちらは芸術性が高いピクセルアートグラフィック。かなり不思議な物語を辿っていく。月の満ち欠けが関係しているゲームプレイになっている。
オシャレな宇宙の教科書
とある男性の物語が壮大な宇宙の起源へとつながっていくアドベンチャーゲーム。
グラフィックや音楽がひたすらオシャレで芸術性の高さにうっとりしながら、謎解きしつつ意外な展開に驚く物語を楽しめる。
Genesis Noir
© 2020 Feral Cat Den, LLC. Published by Fellow Traveller®.
https://genesisnoirgame.com