『スキタイのムスメ』レビュー、感想と評価

キレッキレのアートで、新感覚なプレイが楽しめる。
個性的な雰囲気が漂う世界を冒険し、手探りでパズルを解くポイント&クリックゲーム。
数々の賞を受賞しているのも納得のスマホタブレットの機能を駆使した新世代ゲーム。

スマホ、PCで配信中。

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『スキタイのムスメ: 音響的冒険劇』とは

個性的なオーディオとビジュアルで彩られた冒剣活劇アクションアドベンチャーです。
神秘的な雰囲気のこぢんまりとした世界を歩きまわり、その手の剣で戦い、またソーサリーを発動して神秘に満ちた音楽的謎を解き明かしていきます。
友人と Twitter でコミュニケーションを取ったり、月の満ち欠けに影響されるゲーム世界を体験したり… 放浪の騎士であるムスメが果たすべき使命を、あなたは無事手助けできるでしょうか。

◎とがりまくってるグラフィック

モダンでレトロ

まず、このゲームは、画像見て一目惚れした。
最初は何かしらのアート作品だと思った。
ドット絵なんだけど、
そう、昔からあるドット絵という手法なんだけど、
激しく独特。個性的。
もはや回り回って、新しい。
デザインが現代的なんだけど、ドット絵のレトロ感もある。

一方で、背景は完全なドット絵ではなくて、光の表現が美しい。
Nintendo Switch『オクトパストラベラー』もそうだけど、
CGとピクセルアートの組み合わせって、
なんか、もう、美しすぎ。魅力的すぎ。
はぁーって、ため息つきながら眺めていられる。

キャラデザインが独特

グラフィックの独特さを一番醸し出してるのは、
キャラデザイン。
もう、ミニマルデザインのミニマル突き詰めたみたいな
こざっぱりしたデザイン。
目鼻口のないレゴ人形の超スタイルいいバージョン。

背景も決して描き込まれすぎていなくて、
最小限だけど、何を表しているかよく分かるっていう、
ミニマルデザインの教科書ですかっていう出来。

スマホタブレットならではの演出

月の満ち欠け

『スキタイのムスメ』には、現実の月の満ち欠けが関係している。
一気に最後までクリアー!とはいかない。
クリアするまでは、今日の月の満ち欠けはどうだろうって確認する。
普段は、全然気にしてないのに。
月の満ち欠けを確認するって、
なんだかロマンチック
こんなとこでも、アートを見せつけてくる。

グルグル回す

スキタイのムスメが、剣を構える、本を開く、といった行動をする時は、
スマホタブレットを、回転させる必要がある。
せっかくアーティスティックなゲームだから、と思って、
大画面で堪能しようと、タブレットでプレイした。
だけど、この回転させるのが、
タブレットだと、なかなか大変。
縦持ち、横持ち、縦持ち、と回転させる。
もはや、筋トレ状態
これは、小さくて軽いスマホの方が快適かも。

◯神秘的なストーリーとサブカル系なセリフ

よく分かんない、から感情移入

まず、スタート時点では、よく分からない
とりあえず、出会った“丸太さん”と“オトメちゃん”から情報収集。
それでも、うーん、よく分からん。
スキタイのムスメ(主人公)は、
一体何がしたいのか、理解出来ない。

でも、物語が進むにつれ、
スキタイのムスメの使命と運命が分かってくる
そのうち、どんどん感情移入してしまう。
いつのまにか、スキタイのムスメの行く末を案じるように。

キレッキレアートの雰囲気ゲーかと思いきや、
しっかりRPGで、
スキタイのムスメの心に寄り添ってしまいたくなる。

『スキタイのムスメ』は、
アート性や音楽が話題になることが多いけど、
ストーリーも素敵だってことも、
注目点だと思う。

サブカル系にウケが良さそうなセリフ

日本語ローカライズ済み。
かなりこだわって翻訳されている
インディーゲームの日本語翻訳のなかでは、
かなりクオリティ高いと思う。
直訳っぽさは、全くない。

神秘的なストーリーだけど、
セリフは、軽いノリで、かなーり口語調。
そのワードセンスがサブカル系っぽさを感じた。
摩訶不思議な世界だけど、
すっごい現実的な言葉を使う。

ちょっと斜に構えてるっていうか。
神秘的な現象にツッコミ入れてる感じ。
クスッと笑っちゃう
でも、このノリに乗れないと、セリフの面白さを感じれない。
すごい神秘的、て思ってたら、
セリフにより神秘さが吹き飛ぶこともあった。
もしかしたら、好き嫌いが分かれるかも、なノリ。

△手探りパズル

画面を触りまくりプレイ

基本は、ポイント&クリックでプレイが進む。
まあ、スマホタブレット向けに作られてるので、
厳密にはポイント&タップ。

パズルのように謎解きをしていくんだけど、
ヒントが、ほんと最小限。
ヒントもミニマル
で、結局、画面をタップしまくる。
しかし、プレイしていくと、
ああ、怪しいのは、ここら辺だなって感覚は培われてくる。

音楽とのつながりは?

正しい場所をタップすると、ドー、レー、など音が鳴る。
確かに音階とパズルがリンクしてるけど、
“音響的”とタイトルに付いてる割には、そこまでパズルに音要素は強くなかった。

“音響的冒険劇”とタイトルに付いてるので、
勝手に音楽がパズルのヒントになってるとか、
パズルを解くことで音楽が出来上がるとか、
そんなゲームを想像してしまってた。
勝手に音要素に期待しすぎてた。

ただ、正しい場所をタップした時の音は、
かなり癒し系。瞑想系
イヤホンとか、
静かな場所でスピーカーで聴いてると心地いい。

でも、たまに瞑想系とは程遠いBGMがガンガン鳴り始めるので、
大ボリュームにしたままだと、かなり驚く。

音楽とのつながりが「?」なバトル

所々でバトルもある。
敵の攻撃は音楽のリズムに合っているようで、
こちらの攻撃や防御のタイミングは、
そこまでリズムとバチッと合う感覚になれなかった。
オシャレ音楽すぎて、リズムが理解出来てなかっただけか。
目で見てタップした方が確実だった。
聴覚じゃなくて、視覚で倒せてしまう。

バトルも、聴覚的な方法じゃないと倒せなかったりした方が、
より“音響的冒険”だと思えたかも。

ただ、音楽は全てオシャレで素敵な曲ばかりで、
やはり、この音楽あってこその、この世界観だと思う。
音楽は、必要不可欠

おススメしたいプレイヤー

  • アート好き
    ゲームではあるけど、同時にアート作品といっても過言じゃない個性的なタイトル。
    特に現代的なピクセルアート、ミニマルデザイン好きには、激推し。
    プレイしたら、オシャレなゲームプレイしたんだってドヤ顔になれる。
    そのくらいハイセンス

  • 不思議な気分になりたい
    摩訶不思議な世界観で、システムも独特。
    とりあえず、このゲームをプレイし終えると、フワフワしてるような、ホワホワしたるような、なんとも言い難い不思議な気分になる。
    BGMも現実離れする感覚にさせてくる。

  • 月をよく見てる、見たい、満ち欠け感じたい
    現実の月の満ち欠けによりゲームを進めることが出来る。
    次の満月は、いつかな?なんて、普段は考えないことを気にするようになる。

購入前に迷ってほしいプレイヤー

  • アートよりゲームだ!
    ゲーム要素は、少なめ。
    ボリュームもコンパクト。
    『スキタイのムスメ』という体験型アートを鑑賞する。
    でも、バトル部分は、しっかり集中してゲームしてなきゃ、すぐ死んでしまう。
    単なる“雰囲気ゲー”ではないので、ゲーマーでも十分楽しめると思う。

  • 数時間以内にクリアしなきゃいけない
    現実の月の満ち欠けを待たなくてはいけないので、さっさとクリアっていうのは出来ない。
    スマホタブレットの日付設定を変えてしまうというような野暮なことをしてしまったら、このゲームの良さは無くなってしまう。

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