【Longvinter】あのタヌキはいない – 攻略とレビュー
可愛く親しみを感じる世界ながら、銃を構えて自力で生き延びる気が抜けないサバイバルクラフトゲーム『Longvinter』。
Longvinterの特徴
- ストーリー: 謎多きロングヴィンター島を調査しつつ生活する物語
- 攻略: 島を探索して資源を集め、拠点含めクラフトも楽しめるサバイバルクラフトゲーム
- 評価: できることが多く、自分のペースでプレイできると熱中しやすい、が、PvPは熾烈

- やりたいことが尽きない
- クラフトの種類が多い
- 空腹や腐食システムによって良い緊張感が続く
- ゲームオーバーになると立て直しが厳しく、PvPは大変
『Longvinter』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Longvinterの攻略情報
Longvinterの概要
タイトル | Longvinter |
---|---|
開発元 | Uuvana Studios |
販売元 | Uuvana Studios |
発売日 | 2025年2月21日 |
対応機種 | PC |
ジャンル | サバイバルクラフト |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(キーボード+マウス使用) |
ストーリー
ロングヴィンター島の名前以外は情報なし

本作の物語はかなり軽め。
ゲームが始まるとロングヴィンター島のどこかの港にポンッと主人公が現れるだけだ。
そこから「釣りをしましょう」といったクエストが表示され、ゲームからのアドバイスに沿ってロングヴィンター島でサバイバル生活を始める。
しかし、島を散策していると何らかの研究施設や物騒な物、ハイテクな機械をも目にする。そして、何よりも多く目に入ってくるのは自動販売機の数々。
実は、ここロングヴィンター島には悪事を企む組織が潜伏しているらしい(ちなみに、自動販売機製造会社ではない)。
そして、鼻歌まじりにハイキングでも始めそうな出立ちの主人公は、島に派遣された研究員だ。
主人公はどこかのなにかの森に登場しそうな可愛い顔をしているけれど、ロングヴィンター島の生態と謎の組織を追う壮大な使命を背負っている。
攻略のポイント
お腹が空くサバイバル

本作は素材を集めてクラフトや料理をして生活し、拠点の建築要素も楽しめるサバイバルクラフトゲームだ。
プレイヤーはいくつかの島からなる世界を探索し、それぞれの島で異なる素材を採取して道具や家具をクラフトする。
植物だけでなく、地下鉱山やバンカーと呼ばれる施設なども点在しており、コンテナ(宝箱)からもアイテムを手に入れることができる。
素材やコンテナは一定時間経つと復活するので、資源が枯渇することはない。
また、画面右下には体力ゲージがあり、木を切ったり釣りといったアクションを行ったり、移動している間にも少しずつ体力が減っていく。
さらに、野生動物に襲われたり、他キャラから攻撃を受けることでも体力は減る。
体力が尽きるとその場にアイテムを落としてゲームオーバーとなり、自宅か港から復活することになる。
しかし、食事をとったり焚き火のそばで休むことで体力を回復することができる。
ロングヴィンター島に永住

本作では常に時間が流れている。これによって作物が育ったり、素材が復活することになる。
それと同時に建物などが腐食していくシステムが存在する。
まず、テントを手に入れると自分の好きな場所に置くことができる。これが自分の拠点となる。
しかし、テントは徐々に腐食していき、建ててから一定時間経過後に壊れて消えてしまう。
テントが朽ちてしまう前に、木材など必要アイテムを集めると小屋にアップグレードすることができる。
小屋になると自然消滅は免れることができる。が、メンテナンスは必要で、拠点を維持するための燃料を供給していないと少しずつ壊れていってしまう。
小屋内には好きに家具を置いて装飾を楽しんだり、小屋一定周囲は自分の領地となり作物を育てたり庭を作ることもできる。
研究者同士で協力するか争うか

本作は、PvPかPvEの2つのモードでプレイすることができる。
PvPではロングヴィンター島が無法地帯と化す。他ユーザーに撃ち殺されてアイテムを奪われることもあるし、自宅の家具やアイテムを破壊されたり強奪されることもある。
自宅を離れて出かけてもいいように、タレットなど拠点の防衛設備を準備する必要がある。
PvEではプレイヤー同士のバトルはないけれど、一定時間で復活するとはいえ資源やコンテナの回収などは早い者勝ちとなる。
また、拠点をアップグレードしてショップを構えるとクラフトしたアイテムを売って稼ぐこともできるし、他プレイヤーと直接トレードもできる。
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Longvinterのレビュー
物語: 物語はオマケ

ゲーム開始から特に物語はなく、NPCと出会うこともあるけれど何かのエピソードが展開するわけでもない。
ゲーム側からはクエストを提供されるだけ。これをガイドにして、あとは自分の好きなように楽しめばいい。
拠点を作り込むのもいいし、仲間と要塞を作り上げるのもいいし、1人で黙々とサバイバルするのも楽しい。
とはいっても、ロングヴィンター島に何もないわけではなく、かなり怪しい施設や洞窟も、敵意を持った敵も登場する。
直接的に語られることはないけれど、自分なりにロングヴィンター島の秘密を好きに想像しながら楽しむことができる。
操作性: 意外と細かい当たり判定

使えるものはないかと探すこともできる
(この後、悲惨な目に…)
ゲームパッドでは完全に快適操作とはいかず、キーボード+マウスでの操作がおすすめ。
クエストリストやインベントリを操作しながら移動できるのは便利だ。
チュートリアルの動線は少々煩雑ではあるものの、特に行き詰まるようなこともない。
一つ気になったのは、アイテムを採取する時に意外と当たり判定(取る判定?)が細かく、そのアイテムの根元あたりを正確にクリックしないと採取できない。
採取は1番多く行うアクションなので、もう少し判定が緩い方が快適にプレイできると思う。
ちなみに、本作はオンラインプレイ必須で、セーブは定期的に自動で行われる。
オンラインゲームにつきものではあるけれど、人気の公式サーバーでプレイしていると弾き出されることがあるので、人が多い時間帯にはご注意を。
難易度: PvPは熾烈、1人でのんびりプレイも楽しい

本作はどのモードでプレイするかによって難しさもプレイ体験も変わる。
1番大変なのは、もちろんPvP。本作では装備品や持ち物が強さに直結する。そのため、他プレイヤーに倒される度に裸一貫になってしまうPvPでは常にヒヤヒヤする。
ある程度装備を集める前に倒されると不利なままなので、特にソロプレイでのPvPは厳しい。
最初からPvPモードの世界に突入するとゲームのあれこれが分かる前にぶっ飛ばされまくるので、以下の穏やかプレイから始めてゲームに慣れておくのがおすすめ。
一方で、PvEでは素材を他プレイヤーと取り合いになりそうだけど、結構頻度高く再生するので物資不足にならず、穏やかにプレイできる。
それでも腐食システムによって緊張感が味わえ、他プレイヤーがかなり便利なアイテムを売ってくれたり落としてくれることもあり、ご近所さんと切磋琢磨しながらロングヴィンター島を共有することができる。
そして、自分やフレンドだけのサーバーを立ててプレイすることもできる(Steam機能も利用可能)。
これが1番穏やかにプレイできるモードで、腐食システムをオフにすることもできる。
自分だけでプレイすれば物資もコンテナも取り放題の純粋なサバイバルクラフトゲームとして楽しむことができる。
とはいってもお腹が空いてくるペースは早めなので、ちゃんとサバイバル感を味わうことができる。
物語要素は薄いものの、本作は家具含めクラフトできるものが多いのでサンドボックスが好きな人は1人でも十分楽しめる(実際に、私もその状態で熱中してプレイしていた)。
システム: やることが尽きず、食事が止まらない

あの森の可愛さで、意外と厳しいサバイバル。銃や電気だってガンガン使う。
そんな世界設定が本作の魅力だ。
しかし、それで終わっているわけではなく、あちこちに洞窟や奇妙な施設があり、料理やクラフトできるものが多く、次から次にやりたいことが湧いてきてやめられなくなる。
PvPやPvEがなかったとしても楽しめる。
そこに、腐食と空腹のシステムが良いスパイスになっている。
「家が腐食しないように準備して、料理も揃えて、さあ今度はあそこへ行ってみよう」とワクワクしながら遠征を計画し、しかし探索先で食事がなくなってしまい焦って周囲の果物を引き抜きまくる。
可愛いだけでなく、こうした気が抜けないサバイバル感も魅力だ。
個人的には自分専用サーバーで自分のペースでプレイするのが1番楽しかった。
もちろん「PvPができるぞ」というのが本作の目玉だろうけれど、私のようにサバイバルクラフトならではの黙々と作業するゲームプレイが好きな人は1人で楽しむのもおすすめ。
芸術性: あの森に似ている可愛さ

本作をパッと見た時には、あの森が頭によぎった。
本作ではあまり細かなカスタマイズはできないけれど、雰囲気やグラフィックのテイストは、あの森にかなり似ている。
それでいて、がっつりサバイバルや物騒な銃撃戦まであるというのが本作の面白いところ。
これをパロディとして受け止めるか、本家のイメージを使って悪ふざけしないで欲しいと思うかはプレイヤーによって異なるとは思う。
前者なら、可愛い顔したキャラが銃を組み立ててタレットを置き、斧を振り回して鶏を攻撃する姿に笑ってしまうはず。まっすぐ一点を凝視しながら石油や石炭で機械を動かす姿にも笑えてくる。
可愛い顔だからこそ、武器や機械まで扱う姿に狂気が漂い、面白さを生んでいる。
BGMは雪原などエリアが変わった時に流れる程度ではあるけれど、癒される曲が多い。
ほとんどの時間は足音を聞いていることになり、PvEではたまに誰かが撃つ銃声にびっくりするくらいだ。
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Longvinterの総合評価
Longvinter

総合評価
可愛くとっつきやすい世界ながら気が抜けず、クラフトできるものが多彩で探索も楽しめる熱中しやすいサバイバルクラフトゲーム。ソロプレイでのPvPは厳しいものの、フレンドや自分だけの世界ではのんびりサンドボックスを満喫できる。
おすすめな人 | 自分でやりたいことを見つけて攻略するタイプ サバイバルクラフトの作業が好き フレンドと一緒にサバイバルしたい |
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おすすめではない人 | 物語を楽しみたい PvPでは公平性を重視する あの森のイメージを崩したくない |
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