『あつまれ どうぶつの森』とは
現実と同じ時間が流れる世界で、自由気ままな毎日を過ごす「どうぶつの森」シリーズ。
Nintendo Store
釣りやムシとり、ガーデニングなどアウトドアな遊びから、お部屋づくり・ファッションまで様々な趣味を、1年を通してお楽しみいただけます。
任天堂による、果てしなくスローライフなゲーム『どうぶつの森』シリーズ最新作。
2001年にゲームキューブでの第1作が発売されて以来ずーっと大人気な任天堂看板タイトル。
本作は、Nintendo Switchのみでプレイ可能。
ダウンロード版は、ニンテンドーカタログチケットで引き換え可能。

あらすじ
主人公はプレイヤー自身。
そんなにこだわれないけれど、キャラクリエイトは可能。
『どうぶつの森』世界で暮らす自分の分身。
本作では、「だなも」が口癖の不動産屋さん「たぬきち」が企画した「無人島移住パッケージ」に参加するところからスタート。
軽く個人情報を教えたら、飛行機で出発!
無人島に着いたら、「だなも、だなも」と、たぬきちから無人島生活のレクチャーを受ける。
翌朝からは、早速アウトドア生活が満喫できる。
といっても、無人島「移住」パッケージであって、「アウトドア体験」旅行ではない。
遊びじゃない。
いや、もちろん過酷な無人島サバイバルというわけでもないけど。
自由に好きに無人島を開拓していくこととなる。
一応、無人島到着時にテントやらスマホやら支給してもらった費用を払わなければいけないという、チュートリアルを兼ねた最初の目標はある。

初日から、たぬきちからの高額請求もスタートする。
効率的に返済しても良いし、ローンを無視して好き勝手してても良い。
ちなみに「無人島移住パッケージ」には、他にも参加者がいて、もはや無人ではない無人島となってしまっている。
しかも、徐々に住人も増えていく。
にぎやかな島にするのか、落ち着いた島にするのか、リゾートな島にするのか、どんな島を目指すかはプレイヤー次第。

主人公はリーダーシップを発揮して、無人島開拓を先導していく。
というか、主人公がどうにかしなければ開拓は進まない。
ゲームの特徴
ま〜ったり何かする
バトルもないし、緊迫した人間関係もない。
住人はみんな主人公のことが好きだし、たぬきち達も親切。
優しすぎる世界だ。
地面に生えてる雑草をむしったり、木を切ったり、虫捕り、魚釣り、道具作ったり、出来ることはどれもシンプル。
大きく分けると、資源を集める、クラフトする、インテリアやファッションをコーディネートする、3種類に分けられる。

他の住民との会話も癒しの極み。
どんだけセリフパターンあるんだろう。
毎回違うことを喋ってくれる。
本作は、農場(牧場)ゲームなどのシミュレーションゲームやサンドボックスゲームに近いゲーム。
しかし、体力やスタミナ、空腹の概念はない。

複雑なゲームシステムは登場しない。
難しいアクションなどゲームスキルも必要ない。
癒しのゲーム。
スタミナ無限なんだし、島の資源全て根こそぎ採ってやるぜ!と思うわけだが。
残念ながら、1日に同じ木や岩から採れる資源の量には限りがある。
一気に長時間がっつり遊ぶというより、毎日少しずつプレイしていくような仕様になっている。

今日は『どう森』のために時間空けたのに、もう「てっこうせき」が出て来ないじゃん!と、もどかしくなる時もあるけれど。
これぞ、スローライフ!
現実世界と同じ時間が流れる
ゲーム内では、現実世界と同じ時間が流れている。
ゲームスタート時に、北半球か南半球か日本か海外かなど、プレイヤーの居住地設定に合わせて時間が流れていく。
というわけで、自宅のベッドで寝ても、翌日にはならない。
暦、朝昼晩の時間帯だけでなく、季節も反映される。
季節と時間によって現れる魚や昆虫、そしてもちろん島の景観も変わる。
また、ハロウィンやクリスマスといった現実世界の日付に合わせたイベントも発生する。

今後の定期的なアップデートによって、季節イベントが反映されるようになるとのこと!
手厚いサポート
自宅だけでなく、自宅外の島全体を飾りまくれる。
服や壁などをオリジナルの柄にできる「マイデザイン」も。
創作意欲みなぎるプレイヤーなら余裕で数時間経ってしまうくらい没頭できる要素が盛り沢山。
でも、「別に見た目のこだわりはないなぁ」「カスタマイズとか面倒くさい!」という人でも大丈夫。
たぬきちは商売上手だ。
分かりやすくて挑戦したくなる目標を掲げてくれている。
それが、「たぬきマイレージ」という行動に応じたポイントシステム。
例えば、虫捕り。
虫を一定数捕獲すれば、報酬として「マイル」が貰える。
貯めたマイルは、たぬきマイレージ専用の商品と交換できる。
ゲームスタートしてから累計何匹虫を捕まえたかという実績解除的な目標。
そして、毎日変わる「今日何匹か捕まえてみよう」といったデイリー目標もある。
「もう飽きたから、無人島移住やめるわ」とならないように、たぬきちが用意周到に準備している。

資源採集や釣りなど同じアクションを繰り返す意義を感じられるので、作業感がなくなる。
また、博物館やお店などの施設も登場してくる。
こうした施設の完成と充実には、主人公の貢献が必要。
インテリアだファッションだとセンスを光らせなくても、島を発展させるというシミュレーションゲームとして十分楽しめる。

出来ることは少しずつ増えていく。
シリーズ初心者でも安心。
オフラインでもオンラインでも
本作から実装されたオンラインマルチプレイ。
過去作では他人の村に遊びにいく程度だったものから、かなり進化している。
オンラインマルチプレイで一緒に素材集めしたり写真撮影したりと楽しめることが増えた。
とはいっても、オフラインで、一人静かにまったりをプレイしていても、ちゃんと無人島は発展していく。
たぬきマイレージで手に入る「マイルりょこうけん」を使えばランダム生成の他の無人島に行くことも出来る。
そして、最初はなんだか寂しくても、無人島に移住してくる他のどうぶつや遊びに来るどうぶつも現れる。
オフラインプレイでも充実した無人島スローライフが楽しめる。
シングルプレイヤーにもあたたかいゲームだ。
評価
ストーリー [star rate=”4″]
キャラクター [star rate=”5″]
たぬき開発を乗っ取っろうという企んだりとか、襲ってくる島の原住民や、夜になると命を狙ってくる凶悪モンスターもいない。
もの足りなくなってしまいそうだけど、無人島を発展させていくという「たぬきち」の野望がメインストーリーとなって機能している。
たぬきの人遣いの荒さには驚愕するが、彼のおかげで「なにすればいいんだろう」と途方にくれることがない。
NPCは全員ゆるキャラグランプリ獲れそうな勢いで可愛い。
初日から、キャンプファイヤー横でタンバリンを叩くツバクロくんの姿が可愛すぎて悶絶した。
グラフィック [star rate=”3″]
音楽・効果音 [star rate=”4″]
操作性 [star rate=”4″]
UI [star rate=”4″]
シンプルな操作で、UIも分かりやすい。
気になるところといえば、主人公の頭が丸すぎて、向いている方向が分かりづらいことくらい。
狙った方向とずれた位置の土を掘ってしまったりする。
進行のテンポ [star rate=”3″]
難易度バランス [star rate=”4″]
バグの少なさ [star rate=”5″]
いちいち同じセリフを聞いたり、同じアクションの繰り返しだったり、面倒に感じる瞬間もある。
しかし、この「いちいち」が良い。
たぶん、ワザと面倒な仕様にしてるんじゃないかと。
いちいちやるのが『どうぶつの森』の醍醐味。

ゲームシステムもスローライフ徹底していて、雰囲気が壊れる瞬間がない。
とは言っても、さすがに最初の数日はゆっくりすぎる。
プレイヤーがやる気に満ち溢れている序盤は、もっとテンポ早くてもいいんじゃないかと思う。
でも、それ以降は、新要素が登場するテンポが絶妙。
たぬきちからの莫大な請求も人遣い荒いお願いもいい配分。
自由度・戦略性 [star rate=”5″]
やり込み要素 [star rate=”5″]
やみつき度 [star rate=”4″]
お金を稼ぎまくってローン返済優先したり、マイデザインで芸術作品創り出すなど、プレイヤーごとに好きな遊び方が出来る。
また、家具などは日替わり、虫など生物は季節や時間帯によって現れるものが変わる。
とんでもないボリュームの収集要素。
明日は今日と違う。
毎日ゲームを起動するのが楽しみなる、そんな不思議な魅力がある。
特にイベントシーズンはわっくわく。
一気に何時間もプレイしてしまう病みつきさではなくて、毎日プレイしたくなる長期的な中毒性。
自宅内だけではなく島全体を細かくコーディネート出来てしまうんだから、いくら時間があっても足りない。
そんなに見た目にこだわっていなかったハズが、金に糸目をつけずにカスタマイズし始めている自分がいる。
総合評価 [star rate=”4.5″]
合う人・合わない人
- 可愛いもの好き
- 一度に長時間ゲームができない
- 長期間遊べるゲームを探している
- ゲーム初心者
- 他のゲームの合間に気分転換したい

- 一気にがっつりとゲームを進めたい
- 敵と戦いたい
- かなり飽きっぽい
- 毎日決まった時間帯にしかゲームをプレイできない

あつまれ どうぶつの森
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
© 2020 Nintendo