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『棄海 忘れられた深海都市 Pronty Fishy Adventure』とは、18Light Game Ltd.とFunZone Gamesが開発したメトロイドヴァニアゲーム。
手描きイラスト調のグラフィックで描かれ、2D横スクロールでプレイするアクションゲームだ。
本作は、Nintendo Switch、PCでプレイ可能。私はPC版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。
ゲームが始まると、プランティーという名前の半魚人みたいな生物が目を覚ます。本作の主人公だ。
プランティーの傍にいるのはノコギリのような刃物が付いたメカジキ型ロボットのブラント。
存在が凶器みたいなブラントだけど、実際はプランティーを補佐して導く、お世話係みたいな感じだ。
そんなブラントとプランティーは、ガーディアンコンビ。
人類の未来都市を海中モンスターから守る役目を担っている。
そして、今日は、プランティーがガーディアンとして初めて訓練を受ける日だ。
プランティーは、トレーニング担当ロボットから、ガーディアンとしての戦いの基本(と称したチュートリアル)を習う。
早速、実践で訓練だ!というわけで、プランティーのお家周辺のパトロールに出かける。
そして無事に自宅に戻ってくると。
な、な、なんだあれーー!!
かなり物騒な見た目の巨大な魚がプランティーの家の上を通過していく。
そして、なんとも失礼なことに、巨大魚はプランティーの家に激突してしまう!
ガラガラガラドッカーン。
プランティーハウス壊滅。
自宅崩壊というまさかの事態が起こったけれど、途方に暮れている場合ではない。
人類が住む海底都市ロイラに、さっきのモンスター魚が向かっているという警報が鳴り響く。
ガーディアンとしての初任務だ。プランティーだけではなく、他のガーディアン全員にも召集がかかっている。
ロイラに急げ!
ところが、プランティーとブラントが海底都市ロイラに着くと、そこはもはや海水に浸食された廃墟と化している。そして、他のガーディアンの姿もない。
街は何年も前に滅んでいた!?
しかし、それでも街の中心にポツンと残っていたロイラの人工知能M.I.N.A.から、「脅威を駆逐しなければならない!」と任務を伝えられる。
そうすれば、人類がまたロイラに戻って来れるという話だ。そっかそっか、人類はどこかに避難してるってことか…、本当?
ほんのり一抹の不安を抱えながらも、新米ガーディアンのプランティーとブラントたった2人の戦いが始まる。
本作はメトロイドヴァニアゲーム。
各地でボスを倒したり、新たな移動スキルを手に入れて、探索出来る場所が広がることでゲームが進行していく。
上述したM.I.N.A.が、脅威=ボスがいる場所を教えてくれるので、基本的にはそれに沿って進んでいけばいい。
新たな移動スキルは、プランティーが取り込む特殊な遺伝子だけでなく、ブラントのパーツを手に入れることで習得することもある。
ちなみに、本作は海中が舞台なので、ジャンプやダッシュではなく縦横無尽に泳いで移動していく。
バトルでは、プランティーは敵を直接攻撃しない。
攻撃するのは全身凶器のようなブラントだ。
プレイヤーが操作するのはプランティーだけど、シューティングや投擲のように狙いを定めて攻撃ボタンを押すと、ブラントが勢いよく敵に刺さっていきダメージを与えることができる。
ブラントにはダメージ判定はなく、敵の攻撃や地形トラップはプランティーに当たるとダメージを受ける。
また、攻撃ボタンを長押しするとブラントがプランティーの周囲をぐるぐる回る。
これはガードにもなるし、その状態から狙いを定めてブラントを放つとパワースマッシュとして攻撃威力が高くなる。タメ攻撃みたいな感じだ。
しかし、このタメ攻撃を一気に何回も使っているとブラントがオーバーヒートしてしまい一定時間攻撃できなくなるので注意。
また、プランティーはダッシュ回避が可能だけど、その際に通り過ぎた敵はマーキングされる。マーキングされた敵を攻撃すると与ダメージ量が増える。
身体のサイズを変えたり、敵の攻撃を跳ね返すなど、様々なスキルを習得していくプランティー。
しかし、そうしたゲーム進行に必須なスキルとは別にメモリースロットに装備して発揮するスキルもある。
探索して手に入れていくメモリーボードを好きに組み合わせて装備する。装備数の上限は、スロット拡張アイテムを手に入れると増やすことができる。
移動速度を上げたり、特定条件下でブラントの攻撃威力を上げるなど、プレイスタイルに合わせて組み合わせるのがおすすめ。
また、ボスを倒した際や探索中に見つける増強剤を使うと、プランティーのステータス強化が出来る。
その際、赤い薬では体力上限かスタミナ上限、青い薬では与ダメージ量かブラントのオーバーヒートゲージ上限のアップグレード、それぞれ2択から選んで強化していくことになる。
物語の面白さ
4.0
可愛い半魚人がロボットの相棒と海中探検。
ワクワクな冒険が始まるかと思いきや、不穏な冒頭の展開。そこから物語に惹き込まれていく。
ポストアポカリプスものではあるけれど、人類の生き残りではなく、人類を助けるガーディアンが主人公というのは新鮮。
助けるはずの人類はごっそり行方不明という不安もありつつ次の展開が気になるし、海中都市で過去に何が起こったのかも気になる。
気になることだらけで夢中になる物語だ。テンポも良い。
倒した敵が掲載される図鑑や各地で拾えるテキスト情報を読むと、しっかり練られている物語の背景が分かってくるし、自分でもあれこれ考察したくなる。
キャラクターの魅力
4.5
不穏な展開が続くけれど、ブラントとプランティーの掛け合いは可愛らしくて楽しい。
プランティーは言葉は喋れないけれど、表情豊かで愛嬌たっぷり。
NPCのセリフに、プランティーがいちいち顔芸でリアクションしていて面白い。
日本語翻訳のクオリティ高くて、セリフにもテキスト情報にも笑えるネタが上手く盛り込まれている。
敵は凶暴だけど、よく見ると表情が可愛くて、図鑑でその生態を読むと結構マヌケな設定が書かれてたりして、テキスト情報を読むのが楽しい。
操作性
4.0
移動に関しては操作性は全く問題なし。
バトルでは、シューティングのように狙いを定めながら立ち回るけれど、一定距離内はオートエイムも可能。
当たり判定や挙動も特に問題なし。海中という、メトロイドヴァニアでは珍しい舞台だけど、思った通りに泳ぎまくれる。
ただ、これは私の指筋のせいなんだけど、ブラントで通常攻撃する時は、デフォルトでは右スティックで狙いながらRT(Xboxコントローラー使用)を押す。
敵が迫ってくる時は連打してしまうんだけど、これがなかなか疲れる。
というわけで、私は通常攻撃ボタンをRBに変えた。
シューティングのような感覚のバトルなので、自分の操作しやすいようにボタンをカスタマイズするのがおすすめ。
難易度バランス
4.0
ブラントが攻撃してくれるなら、プランティーは安全な距離から見守ってれば良し。
と思いきや、なかなかそうはいかない。
通路や部屋はそんなに広くなく、敵はアグレッシブにプランティーを狙ってくる。
ボスともなると、画面全体を使って大きく攻撃してくることも多く、しっかりパターンを読んでプランティーのスタミナ管理と立ち回りに気を配らなければならない。
そう、なかなか歯ごたえがある。
ちなみに、難易度は3段階から選べで、私はデフォルトの真ん中の難易度でプレイした。
でも、がっつり死にゲーというまでではなく、スキルの使いどころやメモリーボードの組み合わせが攻略の鍵を握っている。
難しすぎずぬるくない難易度バランスで攻略できる。
ゲームシステム
4.5
面白いメトロイドヴァニアの条件である探索の面白さ。
本作では、これがしっかり味わえる。
最初から「行けそうだけど行けないねえ」な場所が散りばめられていて、探索欲をくすぐってくる。
新たなスキルで行けるようになる場所の広がり具合も絶妙で、「あ、これ、やめられなくなるやつだ」と、すぐに探索中毒者のアンテナがビリビリ反応した。
海中というのも面白くて、「とりあえずジャンプと空中ダッシュだ!」というメトロイドヴァニアあるあるとは違った面白さが味わえる。
また、プランティーとブラントという、主人公と攻撃者が違う個体というズレを把握しながら立ち回るのも本作の魅力。
単に攻撃ボタン連打するだけではなく、タメ攻撃やマーキングを活用するなど本作ならではの魅力がたっぷりだ。
やりこみ要素
4.0
メトロイドヴァニアなので、どこまで探索出来るか、どれだけ隠し通路やアイテムを見つけるかが、1番分かりやすいやり込み要素だ。
他にはテキスト情報を集めて、過去の海中都市の姿を想像するのも楽しい。
また、各地にはチャレンジがある。バトルチャレンジや一定時間内にコースを泳ぎきるタイムアタックなどだ。
もちろん報酬も貰えるし、一流ガーディアンになるためにも挑戦したいところ。
また、メモリーボードを集めるのもやり込み要素だ。かなりの数がある。
本作には隠しエンディングもあるので、やり込み要素までしっかり楽しめる。
グラフィック
4.0
手描きイラスト調の可愛いグラフィック。
カットシーンでは、コミックのような演出になる。
背景までしっかり描き込まれていて、笑える絵画とか、荘厳な建物の名残を眺めながら旅できる。
クオリティの高いグラフィックだ。
サウンド
4.0
一部、不気味なエリアはあるけれど、ほとんどは癒しなBGMが流れている。
そこに水の流れる音が常に響いているので、更に癒される。
まあ、癒されてる場合じゃない時ばかりなので、ゆったり聴き入ることはできないんだけど。
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
探索が面白い
海中が舞台という新鮮さ
先が気になる物語
デフォルトの操作設定だと指が疲れやすい(ゲームパッド使用時)
行くべき場所が提示されている
メトロイドヴァニアゲームが好き
歯ごたえのあるアクションを楽しみたい
ポストアポカリプスな物語が好き
行く場所のヒントを出して欲しくない
ジャンプしたい
近接攻撃で戦いたい
海中が舞台のメトロイドヴァニアゲームなら、こちらもおすすめ。武器を作ったりサバイバル要素もありつつ、海底へと潜っていく高評価作。
縦横無尽に動けるメトロイドヴァニアゲームなら、こちらもおすすめ。主人公は浮かんでいて2Dシューティングで戦うという珍しいバトルシステムのメトロイドヴァニア。
半魚人の凶器はメカジキ
海中都市が崩壊した海で、凶悪な海洋生物を退治していくメトロイドヴァニアゲーム。 狙いをつけてお供のロボットを放って攻撃するバトルシステムが独特で面白く、探索の面白さもしっかり味わえる。 海中という世界設定の新鮮さや人類に何が起こったのか探っていく物語も魅力。
棄海 忘れられた深海都市 Pronty Fishy Adventure
Copyright © 2012-2021 18LIGHT GAME LTD.
https://www.18light.cc/en/PFA/
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