『Return to Monkey Island』レビュー: 後ろに3つ頭のサルが! – リターントゥモンキーアイランド
『Return to Moneky Island リターントゥモンキーアイランド』とは、Terrible Toyboxが開発したパズルアドベンチャーゲーム。
『モンキーアイランド』シリーズ第3作目であり、過去作の『モンキー・アイランド』『モンキー・アイランド2 ル・チャックの逆襲』と同じくLucasfilm Gamesが開発に携わっている。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PC、iOS、Androidでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
やんちゃな息子と父
物語が始まると少年2人が楽しく遊び回っている。イタズラしたり、衛生的にかなりヤバい食べ物に手を出したり。
で、そんなこんなで、少年のうちの1人であるの父親のもとに行き着く。
少年は父親の思い出話を聞くのが好きみたいだ。父親も武勇伝を披露する気満々。
この父親が過去作に引き続き本作でも主人公となるガイブラシ・スリープウッドだ。
秘宝を追い求めるガイブラシ
シリーズ過去作で、愛するイレーヌや宿敵の海賊ルチャックたちと大騒動を繰り広げてきたガイブラシだけど、実は彼はまだモンキーアイランドに眠っている秘宝を手に入れられていない。
今回のお話は、彼が遂に島の秘宝に挑んだ時の物語だ。
その当時、ガイブラシは自称海賊みたいな状況だった。
海賊試験には合格しているものの、船員どころか自分の船さえなく、とりあえず誰かに出資してもらうおうというところからガイブラシの回想が始まる。
新たな海賊の時代
回想の最初の舞台はメイレー島。
そこでモンキーアイランドへ辿り着く方法を探していたガイブラシ。
しかし、メイレー島は海賊のキャプテン・マディソンが牛耳っており、昔馴染みの海賊たちの助けは借りられない。
しかも、宿敵ルチャックがメイレー島の港からモンキーアイランドに向けて出航準備をしている。なんでアイツはいつもいつも邪魔ばかりするんだ!
ルチャックへの対抗心を燃やしながら、ガイブラシはあっちへこっちへ奔走しながら秘宝へと繋がる手がかりを探っていく。
ゲームの特徴Features
ポイント&クリックゲーム
本作は、謎解きしてゲームを進めていくパズルアドベンチャーゲーム。
主人公の移動と、NPCに話しかけたり怪しそうな場所を調べるといった操作が出来る。
また、特定のアイテムは手に入れることができて、持ち物に加わる。
持ち物は、他のアイテムと組み合わせて別のアイテムに変えたり、特定の場所で使うことによって謎を解くことが出来る。
オーソドックスなポイント&クリックゲームのシステムだ。
トリビアカード
手に入るアイテムの中にはトリビアカードと呼ばれる物がある。
手に入れると、カードコレクションに加わっていく。
トリビアカードには、本作に関する問題が書かれており、クイズを楽しむことが出来る。やり込み要素だ。
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各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
3.5
ちょっとマヌケでドジな主人公が海賊相手にワイワイしながらドタバタ劇を繰り広げる。
ノリは、アメリカンなカートゥーン。ササーッと物語は進んでいく。
ちゃんと二転三転するような展開もあるけれど、カートゥーンを見ている感覚であり、良くも悪くも安心して眺めることになる。
ちなみに私は過去作をプレイしたことはないし、その内容も知らない状態でプレイを始めた。
けれど、過去作のおさらいをゲーム内で見ることが出来るし、本作からプレイしても何ら問題なかった。
でも、シリーズファン向けの描写が多いので、過去作を知っている人はより楽しめると思う。
キャラクターの魅力
4.0
上述の通り、カートゥーンなノリなので、笑える場面がたっぷり。
どいつもこいつもツッコミどころのあるキャラばかりで、悪役でさえ間が抜けてる。
人間だけではなく、ゾンビやオバケ、魔女など何でもありな世界だ。
そのまま映画とかアニメシリーズに出来そう。
「これは絶対死ぬだろ…」という展開でも人智を超えた頑丈さで起き上がったり、「なんでそうなる?」な展開を巻き起こす主人公が1番ツッコミどころ満載。
常識で考えてはいけない。カートゥーンやギャグ漫画ならではの「そんなのあり得ないって!」が炸裂している。それを楽しむゲームだ。
操作性
4.0
シンプルな操作しかないので、特に操作性が問題になる場面はない。
ポイント&クリックゲームだけど、調べられる物にマークが表示されていて、更にマーク間だけでカーソルを移動できるのでコントローラーでもプレイしやすい。
全体的にゆったりしたペースのゲームだけど、ダッシュが可能なのでゲームプレイ上はサクサク動ける。
でも、NPCのセリフは長くまどろっこしい言い回しが多いので、ゲーム全体のテンポはあまり良くはない。
難易度バランス
3.5
ゲーム開始前に2段階から難易度を選択できる。
序盤をどちらの難易度でもプレイしてみたけれど、謎解き自体が激変するわけではなく、高難易度の方が少し面倒な工程が増えるといった感じ。
普通に楽しむならカジュアル難易度の方でちょうどいい。
ちなみに、カジュアルかハードという2段階であり、ノーマルという難易度はなく、デフォルトはカジュアルに設定されている。
ヒントを見ることも出来るし、目的は細かくTo Doリストにも記載されるので、攻略に詰まることはない。
ゲームシステム
3.5
オーソドックスなポイント&クリックゲームだ。
奇想天外とか独創的といったことはほぼなく、キャラが喋るセリフ通りにアイテムを使う。
謎解きより物語を楽しむ方がメインだ。
ボリュームはしっかりあり、ワクワクしないわけがない海賊や宝探しといった冒険活劇を堪能できる。
世界や雰囲気を楽しむゲームなので、シリーズファンか否か、もしくは本作のノリが好みかによって楽しさは変わると思う。
やりこみ要素
4.0
ゲーム攻略に必要ない物も細かく調べられるし、NPCとの会話もたっぷり用意されている。
特にNPCとの会話では選択肢がいくつか表示され、いろんなことを質問できる。
同じ質問でも2回目3回目で受け答えが変わるし、無駄話だったとしてもNPCに話しかけるのが面白い。
また、上述もしたトリビアカードも用意されていて、長時間遊べるゲームになっている。
グラフィック
4.0
絵本のように色鮮やかで可愛らしい手描きイラスト調のグラフィック。
そのまま絵本にして出版出来そうなくらいクオリティが高い。
ただ、本作には衛生的にヤバい場面がチラチラ登場する。
可愛いアートスタイルにも関わらず、「うわっ、汚っ!」と思うので、下品だったり不衛生な描写が苦手な方は心構えをしておいた方がいい(生々しくはないけれど、それなりに汚い)。
サウンド
4.0
カートゥーンなノリなので、もちろん音楽も楽しい雰囲気。
海賊が物語のテーマということで、もちろんヨーホーヨーホーな曲調が多い。
サントラはこちら
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
にぎやかで可愛い雰囲気
笑える場面が多い
ボリュームがしっかりある
残念なところ
テンポがイマイチ
謎解き自体はやや単調
オススメな人
シリーズファン
謎解きが好き
気軽にプレイできるゲームを探している
オススメではない人
大人向けの物語を楽しみたい
汚い表現が苦手
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Return to Monkey Island リターン トゥ モンキーアイランド
© & ™ Lucasfilm Ltd.
https://returntomonkeyisland.com