『The Ascent アセント』とは、Neon Giantが開発したシューティングアクションRPG。
本作はサイバーパンクがテーマとなっており、見下ろし視点でプレイする。ソロプレイも4人までの協力プレイも可能。

本作は、PS5、PS4、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版でシングルプレイ。


本作はどんなゲームか、その特徴や魅力と共に実際にプレイした感想と各要素の評価をネタバレなしでレビューする。また、本作に似ているゲームも紹介する。
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あらすじStory
巨大都市
舞台はアセントグループという巨大企業が牛耳る巨大都市。
スラムな下層からお金持ちな上層まで、様々な種族の住人たちがごった返して暮らしている。
主人公が暮らしているのは最下層。プーンという口の悪いパワハラ全開のボスの元でこき使われている。
今日もプーンから雑な命令をされて、下水道施設の修理に向かう。

謎の崩壊
やっぱり危険な命懸けの仕事になってしまったけれど、下水施設の修理は無事に終了!さっさと上に戻ろ…。
ボォオオオン!
え!何かが爆発したんだが!近距離で!
急いで街に戻ると、なんと、この都市を牛耳るアセントグループの都市機能が突然停止してる!?
しかも、原因も分からず公式発表もなく、アセントグループは消滅。もちろん全員大混乱だ。

戦国時代突入
巨大都市とは言っても、下層はもともと治安があまり良くない無法地帯。住んでいる人々はたくましい。
ギャングや様々な企業が、アセントグループがなくなったのをチャンスにして「自分達が覇権を取ってやろう、金儲けしてやろう」と殺気立つ。
もちろん主人公のボスであるプーンも、色々と画策を始める。
で、もちろん、こき使われ、現地に派遣されて危険な橋を渡る羽目になるのは主人公だ。
一体アセントグループには何があったのか?主人公は永遠にパシリなのか?
生き残れ、成り上がれ。主人公は大きなうねりに巻き込まれていく。

ゲームの特徴Features
筋金入りのパシリ

メインストーリーもサブクエストも、クエストを受注して攻略することでゲームが進行していく。
しかし、対立するグループの構成員などの雑魚敵はそこらじゅうにいて、クエストとは関係なく襲ってくる。
でも、敵に遭遇しつつも、自由に探索できる。ただ、なかには、ある程度メインストーリーを攻略していないと進めない場所もある。
武器も防具もサイバー戦法も

主人公は銃2種類と、手榴弾や回復エリアを設置するなどの戦術的武器を装備出来る。
銃は、一定数撃つとリロードしなければならないけれど、弾は無限。
戦術的武器は通常攻撃が敵にヒットするごとにチャージされていき、チャージ完了すると使用可能になる。
そして、強力なパンチやシールドなど特殊スキルが使えるようになるオーグメントも装備出来る。使用後にクールタイムがあるけれど、こちらも何度でも使用できる。
強くなるパシリ

武器や防具は、お店で買うか敵がドロップしたり宝箱から手に入れる。
武器となる銃には、ピストルやマシンガン、ロケットランチャーなど様々な種類がある。攻撃力ももちろんだけど、挙動や弾数も種類によって違う。
武器は強化も可能なので、お気に入りの銃を育てることが出来る。
また、敵を倒した時やクエストクリア時には経験値を獲得する。レベルアップすると主人公の基礎攻撃力が上がっていく。
レベルアップ時に手に入るスキルポイントを使って、リロード速度など各種パラメーターをアップグレードもできる。
敵は大勢で出現することが多くハクスラゲームでもある。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ

4.0
最初は何が何だか。地名や企業名、本作ならではの用語がたくさん。
NPCたちは威勢よく喋ってくるけど、ちんぷんかんぷん。受け答えもよく分からず、私はNPC達にアホなやつだと思われていただろう。
でも、大丈夫。みんな口は悪いけど、意外とちゃんと教えてくれる。情報量は多いけど。
変わっていく情勢やアセントグループ消滅に隠された陰謀など、物語に夢中になる出来事が次から次へと起こる。テンポも良い。
世界について学んでいるうちに、いつのまにか雑魚パシリ扱いから成り上がっていくギラギラストーリーにも熱くなる。
そして、街に溢れんばかりのサイバーパンクな魅力からは、もう離れられない。
キャラクターの魅力

4.0
みんなモラルがぶっ飛んでる。ガイド役のロボットでさえ人を人とも思ってないような発言ぶり。
これが最高。みんな気持ちよく欲望丸出し。
一方で、主人公はセリフがなく人物像の描写は薄め。しかし、躊躇なく街中で銃乱射するし、そこら辺の車から平気でお金を奪うし、かなりアブナイやつだ。
セリフや選択肢が英語のままになってしまっているところもあるけれど、日本語翻訳はいい感じ。ヒャッハーなノリだ。
操作性

4.5
バトルはツインスティックシューティング。操作性が良くて、特殊スキルなども発動しやすくノンストレス。
探索は、最初から行ける場所が広くて、更に何階層もあるので迷子になりやすい。マップは見やすいとは言えず、道を覚えるのも大変。
でも、ファストトラベルがあるし、宝箱も多くて探索は楽しい。
しかし、約束の場所に行ったのにイベントが起きず永遠に待ちぼうけというバグが発生。翻訳抜けも含めてアプデに期待。
難易度バランス

3.5
本作はマルチプレイも可能だけど、私はソロプレイした。ソロプレイ用モードがあるので、お一人様向けバランス調整されてる、はず。
それでも、敵が超大量。「助けてー!数の暴力なんですけどー!」と叫びながら走り回ることも多い。
ハクスラを楽しみつつ、陽動ロボットスキルや遮蔽物を利用して賢く立ち回る戦術もとれる。
チェックポイントも小刻みだし、デスペナルティも特にない。
装備品もお金もよくドロップするので、主人公を強化しやすい。
ゲームシステム

4.5
本作には特に目新しいシステムはない。
本作の1番の魅力はサイバーパンクに浸れること。
サイバーパンクなゲームはたくさん発売されているけれど、本作のサイバーパンク度はかなり高くて、それが200%満喫できる。
グラフィックだけでなく、物語やゲームプレイも全てがサイバーパンク一色。
バトルやスキル、成長要素などは分かりやすく、目的地までの道順もしっかりナビしてくれる。弾も無限。
治安の悪さとは裏腹にゲームプレイは親切だ。
やりこみ要素

4.0
最初からサブクエストが盛り盛りだし、行ける場所がとにかく広い。
高難易度サブクエストも発生するし、「どれから攻略しようかな、次はどこ行ってみようかな」とパシリなりに自由度が高くて嬉しい。
サブクエストには、サブクエスト独自のストーリーが展開するので、やる気も湧く。
街の人の会話内容が変わったり、流れ弾でうっかり死ぬ人々、建物や怪しい日本語の看板など細かい部分まで作り込まれているので、観光も楽しい。
グラフィック

4.5
機械のゴチャゴチャ感が最高。見応え抜群。隅々までサイバーパンクっぷりを突き詰めてて、かっこいい。
重要キャラとの会話シーンなどではズームアップされ、人間以外の種族やファッションまで眺められて楽しい。
視点が遠めなので迫力は抑えめになってしまうけれど、都市の景色が見渡せる良さがある。
いやー、本当にカッコイイ。うっとり。
サウンド

4.0
基本は環境音のみ。バーから音楽が漏れ聞こえてきたり、機械のガシャーンウィーンバチバチバチといった音。
しかし、バトルが始まるとズムズムズムとアップテンポなBGMが流れてくる。カッコイイ曲が多い。
何から何までサイバーパンク好きホイホイなゲームだ。
\\サントラはこちら//

総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
サイバーパンクっぷりが最強
探索が楽しい入り組んだマップ
ノンストレスな操作性
残念なところ
敵が数の暴力で攻めてくる
バグがちらほら
日本語翻訳が抜けている部分がある
オススメな人
サイバーパンクが好き
シューティングゲームが好き
探索が好き
オススメではない人
サイバーパンクやモラル崩壊した雰囲気が苦手
自由度が高いゲームが苦手
レベル上げが面倒くさい


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Cyberpunk 2077 サイバーパンク 2077
サイバーパンク好きなら、タイトルまでもサイバーパンクなこちらがおすすめ。主観視点で巨大都市をがっつり楽しみまくれる圧巻の作り込み。物語の分岐要素も楽しめる。


RUINER ルイナー
本作と同じくサイバーパンクな世界でツインスティックシューテングとハクスラ要素も楽しめる。本作よりバトルがメインでありバトル難易度も高めな人気作。


The Ascent アセント
凶悪パシりが成り上がるサイバーパンク都市
細部まで作り込まれた魅力たっぷりのサイバーパンクシティを舞台に、欲望がぶつかり合う物語が楽しめるアクションRPG。
見下ろし視点のシューティングバトルは爽快で、ハクスラ要素も楽しめる。
自由度も高く、サブクエストなどやり込み要素もたっぷり味わえる。
The Ascent アセント
© 2021 Neon Giant AB. Licensed by Curve Digital Publishing Ltd.
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