『The Last Campfire』レビュー: 可愛いすぎるおチビさんの人助け
『The Last Campfire』とは、Hello Gamesが製作したパズルアドベンチャーゲーム。
Hello Gamesといえば、死ぬまで遊び尽くせない『No Man’s Sky』を製作しているスタジオだ。でも、本作はちゃんと遊び尽くせるし、ゲーム性も全く異なっている。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PC、Apple Arcadeでプレイ可能。私はApple Arcade版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似ているゲームも紹介する。
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あらすじStory
頭巾の団体
エンバー族という頭から足元までスッポリと頭巾を被った不思議な生物。
そんなエンバーたち数人が不思議な遺跡を進んでいる。エンバー族に希望の光を取り戻すために旅しているらしい。
赤色頭巾
そんな頭巾の一行に遅れをとっている赤い頭巾のエンバーが1人。飛んできた鳥に夢中になっている。
そして、案の定。仲間からはぐれてしまう。
やっばーい!仲間の元に戻らなきゃ!
…というストーリーではない。
なぜか、この迷子の赤エンバーがウロウロして見つけた青エンバーを操作することになる。
故郷に帰りたい
青エンバーは自然と自分の使命を分かっているのか、不思議な遺跡の各所にいる希望を失って抜け殻になった仲間たちを助けたい!と立ち上がる。
仲間たちを助けながら、遺跡に点在するキャンプファイヤーに希望の火を灯し、故郷に想いを馳せる。
みんなを助けて、この不思議な遺跡を抜け出し、故郷に戻りたい!
赤いアイツ
ところが、冒頭で仲間からはぐれていた先述した赤エンバーが遠くからこっちをチラチラ覗き見てる!
あいつは一体何がしたいんだ?
そして、なぜエンバー族は希望を失い遺跡から抜け出せなくなったのか?そして、彼らの行末はどうなるのか?
ゲームの特徴Features
謎解きで魂の解放
主人公は、不思議な遺跡を進んでいく。
各地には、希望を失い魂が抜け考えることをやめた状態のフォーローンと呼ばれるエンバー族の仲間たちがいる。
石像化してしまっているフォーローンに触れると、謎解き空間へ吹っ飛ぶ。恐らく、彼らの脳内もしくは心の中だ。
スタート地点から青い炎(各エンバーの希望)に到達すればゴール。石化していたエンバーが目覚める。
これで救出完了!だ。新たなフォーローンを見つけては、こうして救出を繰り返していく。
キャンプファイヤーに集合
遺跡はいくつかのエリアに分かれていて、各エリアには1つの大きなキャンプファイヤーがある。
助けたエンバー達は、このキャンプファイヤーに集まって行儀良く座っていく。
エリア内のエンバーを全てを助けると、キャンプファイヤーが完全な炎になる。
ちなみに、エリア内全てのエンバーを救出できていなくても、キャンプファイヤーにいる炎の神様的な図体のでかい霊にお願いすると次のエリアに進むことも可能。
もちろん戻ってくることもできるので進め方は自由。
ホルンで操る
上述した抜け殻エンバーを助けるパズル空間での謎解きや遺跡内の探索では、ギミックを起動する必要がある。これには特定のアイテムが必要。
カバンに入れて持ち歩けるものとヨイショと抱えて持ち運ぶアイテムがある。抱えるタイプのものを持っている時は、もちろん他のアクションが出来なくなる。
そして、持ち運ぶアイテム以外にも地形を動かす方法がある。
それは、ホルン(角笛)だ。
ホルンを吹くと、金ピカに光っているブロックを動かすことが出来る。
壁に設置された梯子さえ、壁からバリィッと引き剥がして移動させることが出来てしまう。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
4.0
希望を失ったエンバー達のエピソードは、人が希望を失うきっかけのようなものばかり。エンバーたちの姿を借りた寓話みたいだ。
それをただ「みんなを助けたい」とひたむきに頑張る主人公。小さな身体で奮闘している姿にはジーンとくる。
キャラクターの魅力
4.5
本作の1番の魅力は、エンバーが可愛すぎること。仕草がいちいち可愛い。
もう、これだけで本作をプレイする価値がある。
操作性
4.0
操作性は基本的には問題ない。
だけど、狭間から抜け出せなくなったり、なぜかブロックの上に登れてしまう(本来は登れない場所なので動けなくなる)など、ゲーム自体を終了しないと進めなくなるバグがあった。
あと、各所で見つかる日記の日本語訳が、ボイス(英語)の内容とかなり違うのが気になった。日本語翻訳自体は自然で物語とも合ってるんだけど、原語のものと内容が変わってしまっている。
難易度バランス
3.0
パズルの種類は豊富。だけど、考え込んでしまうような難しさではない。
ゲーム全体のボリュームは少なめだし、もう少しパズルで悩みたかった。
ゲームシステム
4.0
すごく目新しいパズルというわけではない。
でも、パズルのゴールがエンバーの希望の炎を灯すことというのは、パズルと物語がちゃんと連動していて良い。
物語ぶつ切りで突如パズルだけ解かされるって感じがしないので、どんどん解いていきたい気が湧いてくる。
やりこみ要素
3.0
やり込み要素としては、誰かが書いた日記の切れ端を探していくというもので、ちょっと分かりにくい場所に隠れている。とは言っても、集めるのはそんなに難しくはない。
どれだけエンバーを助けられるか、どれだけ日記を集められるか、どちらも楽にやり込める。
グラフィック
4.0
すべてが癒し。
エンバー族かわいい。彼らの可愛い仕草を微笑みながら眺め続けてしまう。
サウンド
4.5
音楽も癒し。幻想的な雰囲気のBGMが多くて癒される。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
雰囲気が抜群
エンバー族が可愛すぎる
あたたかい物語
残念なところ
ボリュームや難易度に物足りなさを感じる
バグが発生する
オススメな人
謎解きが好き
可愛いもの好き
癒されたい
短時間でクリア出来るゲームを探している
オススメではない人
ゆったりしたペースが苦手
難しいパズルを解きたい
奇妙で可愛い主人公のパズルゲーム。パズルの歯ごたえがしっかりありつつも、可愛くて癒される雰囲気も魅力。
地図を変えて道を切り開いていく斬新なパズルアドベンチャー。こちらも可愛くて癒しの雰囲気がたまらない。
The Last Campfire
https://thelastcampfiregame.com
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