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『TWELVE MINUTES』とは、Luis Antonioさんが開発したポイントアンドクリック型のパズルアドベンチャーゲーム。
Luis Antonioさんは、Rockstar GamesやUbisoftにも在籍していたことがあるクリエイターとのこと。
本作は、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見れます。
仕事を終えて自宅のアパートに帰ってきた男性。彼が主人公のアーロン。
この後大変なことになるとも知らず、のほほんと帰宅して愛する妻に迎えてもらう。
キャンドルが灯され、大好きなデザートが用意されていると聞き、ウッキウキだ。
今日は別に記念日でもなんでもないのに、なんだか良い雰囲気だぞ。なんだ?なんだ?わくわく。
妻と幸せな夜を過ごしていたら、ピンポーン。ピンポーーン。
妻が玄関へ。ガチャッ。「どなた?」
「ポリース!」と言いながら、やたらと声のでかい威圧感たっぷりの知らない男が自宅に勝手に入り込んでくる。
その男は刑事だと名乗りつつ、妻に殺人容疑がかかっていると言い、夫婦2人の手を縛り上げる。
え、逮捕ってこんな感じ?妻が殺人?あ、デザート食べたかったのに!
1人で混乱していたら、乱入男はなぜか主人公の首を絞め始める。
苦しいぃぃー。なんでー!死ぬー。死んだ。
はっ!気づくと、自宅。あれ?死んでない。
しかも、妻が「おかえり、あなた」って。デジャヴ!いやいや、ついさっきと全く同じ!
と言っても、妻は信じてくれない。
「いやいやいや、信じて!」と必死に訴えるも、また、バァン!「ポリィス!」同じ男がまた来た!で、また殺された!
はっ!また、帰宅した時に戻る。おかしいぞ。どうにかしよう。どうすればいい?
こうして、主人公は、試行錯誤しながら12分間を繰り返すことになる。
乱入男は一体何者なのか、このループから抜け出すことはできるのか?
操作は、画面上のカーソルを、自宅内にあるモノに合わせてボタン(Xbox版だとAボタン)を押すだけ。
何のアイテムもないところを選択したら、そこに主人公が歩いていく。
ドアや電気のスイッチを選択すると、主人公が歩いていってドアを開けたり閉めたり、スイッチを入れたり切ったりアクションをする。
またコップなど持てるものを選択すると、主人公の持ち物に加わり、他の場所で使うことが出来るようになる。
持ち物は画面上部に並んで表示される。
そこから持ち物を特定の場所へドラッグすると、そこに置いたり、アクションが起こせる。
例えば、プレゼントを妻にドラッグすると、プレゼントについてのセリフを喋ってくれたり、渡すことが出来る。
どれがどんなアクションになるかは実際に試してみないと分からない。
本作はタイトル通り12分間が勝負のゲーム。
その間に、どんどん時間は流れる。
主人公が1人でゴソゴソと何かしていても、妻は妻で行動するし、乱入男も一定の時間になると自宅に到着してしまう。
妻にカーソルを合わせると会話することが出来る。会話中には選択肢が登場する。
はじめは当たり障りない話題しかない。しかし、ループを繰り返して新情報を知ったり、特定の出来事を目撃すると、それに応じた選択肢が登場する。
ループのなかで経験したことは、プレイヤー自身だけでなく主人公の記憶にも残っているというわけだ。
これによって物語の謎に迫っていくことができる。
物語の面白さ
4.5
本作の見所は、なんといっても謎多きストーリー。
めちゃくちゃ気になる。早く真相にたどり着きたいけれど、なかなか分からない。それでも夢中になる。
推理小説とかサスペンス映画みたいな感覚で、自分なりに色々と推理しながらループを重ねていくんだけど、推理が当たってたり外れたり、とにかく面白い。
穏やかな夫婦に見える2人。しかし、意外な過去の片鱗が見えてくると、もう止まらない。絶対に真相まで辿り着きたくなる。
キャラクターの魅力
4.0
主人公の男性と妻、そして乱入してくる男性。
登場人物はとんでもなく少ないけれど、全然物足りなくない。特に乱入男が印象的。
はじめは、この男のせいで何をやっても台無しされるので、「こいつ、絶対許さん!」となる。
が、そのうち、「いやー、今回はこのパターンで殺しますかあ」と、徹底した仕事ぶりに感心し始める。
で、遂には、「はい、ここで乱入男入りまーす!」と、もはや登場を待ってるまである。
訳ありな過去を隠している妻、殺されても挫けないある意味タフな男性、任務遂行し続ける乱入男、3人とも魅力的だ。
操作性
3.5
スティックとボタン1つ押すだけなので、複雑な操作はない。
カーソルを動かす操作方法なので、コントローラーよりマウスの方が操作しやすいと思う。
選択できるアイテム同士の距離が近いと選択を間違いやすいので、もどかしさを感じることがある。
ドアの鍵を動かしたいのに、無駄にドアを開け閉めしてしまったり。自宅なのに不審者じゃん。
常に見下ろし時点で、モノが小さく見えるので、見づらさ、選択しにくさは感じる。
まあ、このもどかしさのおかげで余計にハラハラ感が増すというのもあるんだけど。
難易度バランス
4.0
どこまで根気よくループできるか。
効率良く最短距離で正解の方法に辿り着こうとすると難しい。
でも、いろんな方法を試すのが本作の醍醐味なので、簡単に解けちゃ困る。良い難易度。
ゲームシステム
4.5
タイムループ、選択肢で物語が分岐。どちらもゲームではよくある設定。しかし、この組み合わせ方が上手い。
ナイフ、薬、通気口などなど普通の家庭によくあるものだけど何か起こせそうなアイテムが散らばっている。「突拍子もないことやってみよう」という気持ちをくすぐってくる。
12分という長そうで短い時間設定も絶妙。
周回プレイが基本となるけれど、会話は早送りできるし、ストレスなく12分間が過ごせる。
死ぬたびに、すぐ目覚めて、またチクタクと時間が進み始めるので、ゲームをやめるタイミングを見失う。
毎回のループは短く感じるのに、気づいたら長時間没頭してて驚く。まさに病みつき!
考えてみるとシンプルなゲームなんだけど、どうにも面白い。舞台装置と物語、そしてその見せ方が完璧。アイデア勝ち。
やりこみ要素
4.5
丁寧によく練られて作られてて、私が考えるような浅はかな計画は、乱入男にすぐ出し抜かれる。
どんだけのパターンを想定して作っているんだろう。
ちょっとした動作でも、何かがちゃんと変わるくらい色んなパターンが用意されている。
しかも、ゲームクリアに関係なさそうな無駄な動きをしても話が繋がっていく。ここらへんがやり込み要素だ。
何気なしに「こんなことしてみようかな」とやってみると、妻から意外な反応が返ってきたり。
ついつい「さっきはこれで上手くいきそうだったから、今回も」と同じことをやりがちだけど、思い込みを捨てるのが大事。
一目散に真実に迫るより、自宅内で好き放題試す方が本作をより楽しめる。まあ、妻に叱られることもあるし、悲惨な12分間になることもあるんだけど。
グラフィック
3.5
上述した通り、遠くからの見下ろし視点なので、特に高解像度グラフィックというわけじゃない。
玄関の覗き穴からNPCの顔を近くで見れるタイミングがあるんだけど、ボヤけててよく分からず、逆にめちゃくちゃ不気味。
サウンド
3.5
BGMはほぼなく、環境音、効果音だけだ。
これが緊迫度を増してくる。
特に乱入男がバァンと大きな音を立てて入ってくると、「ヒィイイイ、また見つかってしまったー!」と毎回びっくりする。
乱入男が来るまでの静かな感じと来た後の緊張感のメリハリが素晴らしい。
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
物語が面白い
タイムループと分岐が上手く組み合ったシステム
ストレスなく周回出来る
分岐やセリフパターンが豊富
カーソルで選択しにくい場所がある
小さいモノが見にくい
推理モノやどんでん返しの物語が好き
ハラハラしたい
タイムループや周回プレイが好き
さくさくクリアできるゲームを探している
ヒントが欲しい
緊張感が苦手
ゲーム内でも残酷な選択は絶対にしたくない
未知の惑星に不時着した宇宙飛行士が、探索しながら自身の過去にまつわる記憶に直面していくローグライクアクションゲーム。死ぬたびに不時着した時点に戻されるタイムループが体験出来る。
分岐要素を楽しむなら、コチラもオススメ。一挙手一投足で変化が起こる自由度が高いアクションRPG。
男と妻と乱入男の激闘12分間
タイムループと選択による分岐が上手く融合したパズルアドベンチャーゲーム。
12分間という時間のなかで緊迫感溢れる試行錯誤が味わえる。
Twelve Minutes
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