『Unto the End』レビュー: 死にまくる親父は家に帰りたい
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『Unto the End』とは、2 Ton Studiosが開発した2Dアクションアドベンチャーゲーム。
2 Ton Studiosにとって本作は第1作目のタイトルであり、高い難易度と惹き込まれる物語を目標にして開発したとのこと。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
お父さん出発
舞台は極寒の地。
愛する妻と娘に槍やらお守りやら渡されて旅立つ父親が1人。この父親が主人公だ。
こんな雪国で暮らしていくのなら何人かで協力した方が良さそうだけど、どうやらこの家族しかいない模様。
で、父親は食糧調達のために狩りに出る。だと思う、たぶん。
というのも、本作にはセリフはない。
なんかモゴモゴモゴと聞こえる言語はあるんだけど、意味は分からない。様子を見て推測するしかない。
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転がり落ちるお父さん
で、狩りに出かけたお父さんは、獲物の鹿を目の前にして落とし穴にスポッと落ちてしまう。
うわーっ。ドサッ。
と落ちたら、地中には空洞があり洞窟のようになっている。
しかも、地底人なのか何なのか、よく分からない生物が主人公をチラッと見て去っていく。
ここから、お父さんの決死の帰り道が始まる。
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ゲームの特徴Features
マイホームはどこ?
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本作は2Dサイドスクロールで、どんどん進める方へと進んでいく。
マップ情報はないので地形を覚えるしかない。でも、行ったり来たりするわけではないし、そんなに複雑ではない。
主人公は、そんなにジャンプ力がなくて引き返せなくなることが多いので、探索し逃した所はそのままになってしまいやすい。
完全な一本道ではなく、寄り道できる場所もあるので、正規ルートっぽくないところから進むのがオススメ。
道中では資源を集めることができる。回復薬となるハーブや骨や皮などが手に入る。
これらを使って各所にある焚き火では、アーマーなどをクラフトすることができる。
そして、とにかく暗い。明るい地上に出るところもあるけれど、地中の洞窟内はたいまつ片手に進むことになる。
見極めが難しいバトル
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歩いていると明らかに敵意剥き出しのモンスターに出会う。人間に近い部族にも遭遇する。
主人公は剣とダガーで戦う。剣で近接攻撃。ダガーは飛び道具として使える。
剣での攻撃には上段攻撃と下段攻撃がある。敵も同じく上下段の攻撃をしてくる。
そして、ガードも上下の2種類で構えることが出来る。
敵が上段攻撃してくる構えを見せたら、上段ガードで身構えるといった感じ。
敵の攻撃を複数回連続でガードすると敵にスキが出来るので、攻撃が成功しやすくなる。
でも敵もガードするので、下段ガードしているなら上段攻撃しないとダメージは与えられない。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
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3.5
ストーリーはほぼ分からない。家に帰りたいことは分かる。
攻略に支障があるわけではないんだけど、物語が楽しい!というゲームではない。
ただ、洞窟の不気味さとか怖さの雰囲気は抜群。
訳が分からないおかげで、次に何があるか予想できなくてハラハラする。
キャラクターの魅力
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3.0
地中に文明らしきものがあり毛むくじゃらの生物がいて、他の部族っぽい人も登場するけれど、よく分からない。
そこらへんは謎が深まる感じで良い。
ただ、なぜ主人公に敵意があるのか分からないし、感情移入はしにくい。
アイテムを渡すと手助けしてくれる奴もいて、「何がどうして?違いは何?」と理解することはできない。
操作性
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2.5
まず、主人公の動きはキビキビしていない。モッサリ動く。
でも、バトルや探索中に遭遇する罠などはギリギリなタイミングでの操作を求められることがあるので、このモッサリ操作感のせいでイラッとすることがある。
「さっきのプレイだと許されたのに、今のプレイで死ぬっていうのが解せない」て思うことが多々ある。
敵はモッサリ挙動じゃないので、理不尽さを感じる時もある。
難易度バランス
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2.5
単に画面が暗過ぎたり、背景のせいで(実際には前景が原因のことが多い)敵が見にくかったり、敵の上下段構えが判別しにくいなどが原因でダメージを受けてしまうことが多い。
本作は高難易度が売りの1つとされているんだけど、操作性とか判別しにくさとかで難しくなってて、「それは違うと思うんだが!」と。
思わず「死にゲーとは」と語り出したくなる事態。
ゲームシステム
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3.5
地図もなく、暗くて不気味な洞窟をたいまつのみ頼りに進んでいくのが、ハラハラして良い。
広大なマップというわけじゃないけど、どうやったら進めるんだろうって考える部分もあるし、探索は楽しい。
上下段を見極めるバトルシステムは、2Dでも駆け引きが楽しめるし、アイデアは良い。
ただ、上述したように、操作性や精度に難ありでもったいない。
やりこみ要素
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3.0
メインストーリーはかなり短くて、やり込み要素もほぼない。アイテム集めるくらい。
「あ、このバトルシステム慣れてきたかなー」「どんな展開していくのかなー」って思ったら既に終盤だった。
物足りなさを感じてしまう。
グラフィック
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3.5
ミニマルなグラフィックだけど、寂しい感じはしない。芸術性が高い。
サウンド
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3.5
サウンドは、ほぼ主人公の息づかいと、吹雪の風の音と洞窟に響く足音など環境音くらいしか聞こえない。
たまに不気味な雰囲気を醸し出す音楽が流れることはあるけど、バトルの時は物足りない。
盛り上がるバトルBGMがあると良かったな。
総合評価Summary
3.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
ハラハラが続く
駆け引きが楽しめるバトル
ミニマルで美しいグラフィック
残念なところ
操作性が悪い
挙動やアクションの精度が安定していない
ボリュームが少ない
オススメな人
個性的なゲームを探している
短時間でクリアできるゲームを探している
イライラ耐性が高い
オススメではない人
気持ち良い操作性じゃないと我慢できない
物語や世界をしっかり味わいたい
イライラしやすい
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Unto the End
死にまくる親父は家に帰りたい
地図情報やテキスト情報がなく、推測したり手探りで探索するハラハラ感が魅力。
2Dアクションバトルでも駆け引きが楽しめそうだけど、挙動や操作性に難あり。
Unto the End
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Big Sugar Games© 2020 / 2 Ton Studios© 2020 / Stage Clear Studios© 2020