『和階堂真の事件簿 隠し神の森』レビュー: ちょっと事件解決してくる!
『和階堂真の事件簿2 隠し神の森』とは、スカシウマラボが開発したアドベンチャーゲーム。
『和階堂真の事件簿』はシリーズとなっていて、本作はシリーズ第2作目。
前作と主人公は同じだけど、ストーリーは前作から繋がっていない。事件簿という形式のシリーズであり、全く別の事件の話となっている。
本作は、iOS、Androidでプレイ可能。私はiOS版をプレイ。
基本プレイ無料で、ゲーム内でヒントを見たい時と推理パートで間違えた場合に広告動画が表示される。広告視聴とは別に製作者の方に支援も可能。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
はじまりは面会
主人公は警部の和階堂 真。
ある囚人と面会するために刑務所に来たところから物語は始まる。
和階堂は「昔話でも、しませんか?」と囚人に渋く語りかける。
そこから始まる、とある事件の回想がゲームプレイ部分となる。
奇妙な事件
とある事件とは、田舎の集落で起きた変死事件。
男性の遺体が森で発見された。
橋から落ちたようだけど、独特なお面を被せられている。どうやら事故ってわけではないようだ。
遺体の身元は、地元の名士である千堂家の当主。
というわけで、殺人事件として捜査を始める和階堂。
証拠を辿るのももちろんだけど、何より大切なのは聞き込みだ。
神隠し
ところが、集落の人々は「御隠様に隠された」と訳の分からないことばかり言うし、「祟りだー!」って叫ばれるし。
というのも、この集落では過去何件か失踪事件が起きていて「神隠し」だと言い伝えられている。そんな、まさか。
和階堂は、千堂家の秘密、そして「神隠し」の真相を暴き、殺人事件の犯人に迫っていく。
ゲームの特徴Features
刑事の基本!口と耳と足
事件に関係する場所を回って、集落の人たちに話を聞いて回る。これが基本だ。
村人に話しかけると、いくつか選択肢が表示される。
話を聞くと、新たな選択肢が発生することもある。
話の中で、「お!これは手がかりじゃん?」というキーワードが出ると、それを主人公はメモする。
聞き込み
書き記したいくつかのメモから、「この話題について聞きたい!」と思ったものをセットして村人に話しかけると、それに対応した選択肢が現れる。
こうして、会話の中でまた新たな手がかりを得て、また更に新たな話を聞く、というのを繰り返していく。
異空間推理
ゲームは、いくつかの章に分かれていて、章ごとに集めなくてはいけない手がかり(上述のメモのこと)の数が決まっている。
全部の手がかりを見つけたら、「推理する」コマンドが現れる。
「推理する」と異空間に飛んで情報整理が始まる。
石碑のようなものの問いかけに答えていく形で、和階堂の脳内推理をするわけだ。
例えば「怪しい人物の特徴はなんだった?」という問いかけに対して、その章で得た「こんな特徴があった」というメモを選ぶ。
こうして、全ての石碑の問いかけに正解すると次の章へと進むことが出来る。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
3.5
名家に隠された秘密、地元に伝わる伝説、不気味な仮面。
サスペンスやミステリーにありがちなものが揃っている。
物語の展開とか事件の真相も、ベタといえばベタだ。
でも、自分で一つずつ会話をして情報を集めていくので、めちゃくちゃ丁寧にサスペンス小説を読んでる気分。
ただ、いよいよ事件解決のシーンになると、ドワーッと話が片付いてしまったのが残念。
すごい勢いで話をまとめにかかってきた!みたいな感覚に。
キャラクターの魅力
3.5
相変わらず渋い和階堂さん。
感情的にはならず、淡々と聞き込みをしていく。
本作では、地元の名家とされる千堂家の面々が登場するけれど、「うわー、こういうキャラ絶対いる!」というサスペンスドラマあるあるなキャラばかり。
全員胡散臭すぎて良い。
操作性
4.0
スマホでプレイしやすい。
タップしたところに自動的に移動してくれて、あとは選択肢をタップするだけ。
私がプレイした環境では、アプリがクラッシュすることはなく、スマホの充電の減りも少ないし、スマホ自体が熱くなることもなかった。
難易度バランス
3.0
持っているメモ(手がかり)をみんなに訊いていくという総当たり戦になってしまうんだけど、どのメモがどの人に使えるかが分かるようになっている。
手がかりも登場人物も多くて、「これ、この人に訊いたっけ?」「あー!さっき訊いたんだった!失礼しました!」と物忘れ激しすぎる刑事になってしまわない親切設計で、サクサクプレイが出来る。
まあ、その分、簡単すぎると感じてしまう時もある。
ゲームシステム
4.5
前作と同じく、ヒントをもらいたい時と推理を間違えた時のみ広告が流れる仕組みになってて、ゲームのテンポが邪魔されない。相変わらず良いシステム。
サスペンスにありがちな物語なので、刑事ドラマとか小説に馴染みがある人なら、途中から犯人が分かってしまうはず。
でも、そこにどうやって話を持っていくかというミステリー的に楽しむことも出来るので、カンがいい人もちゃんと楽しめる。
やりこみ要素
3.0
物語を一直線で味わう作品なので、やり込み要素は特になし。
1時間程度でサクッと事件解決できる。有能刑事だ。
グラフィック
4.5
前作と同じくシンプルで色彩も低めなドット絵。
相変わらずセンスが良くて、シンプルなグラフィックのはずなのに、そのキャラがどんな人なのか見るだけでもよく分かる。
サウンド
3.0
音楽は全体的に抑え気味で、主張してこない。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
小説を読むように楽しめる
小一時間でクリアできる
センスの良いドット絵
スマホでプレイしやすい
残念なところ
物語終盤が駆け足
推理が簡単
オススメな人
短時間でクリアできるゲームを探している
ドット絵が好き
サスペンス小説が好き
オススメではない人
難しい推理をしたい
セリフを読むのが面倒くさい
和階堂真の事件簿 – 隠し神の森 推理アドベンチャー
Ko Ohara無料posted withアプリーチ
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これまで3作発売されている(本作は第2作目)。ゲームシステムは同じだけど、全く違う事件が楽しめる。いずれも小一時間で攻略できるので、本作が気に入ったらオススメ。
推理が好きなら、こちらもオススメ。12分間を繰り返す無限ループのなかで、真実を見つけるために試行錯誤する忙しいタイプのポイントアンドクリックゲーム。
和階堂真の事件簿2 隠し神の森
ちょっと事件解決してくる!
会話や物語の展開を楽しむアドベンチャーゲーム。
センスの良いドット絵に魅了されながら、短時間で結末まで辿り着けるテンポのいい物語も魅力。
和階堂真の事件簿2 隠し神の森
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