『Samorost 3 サモロスト3』スマホ版レビュー、感想と評価。(ネタバレなし)

美しすぎるグラフィックと癒し環境音に包まれる。
センス抜群宇宙を旅して謎を解いていく、不思議で可愛い高品質ポイント&クリックゲーム

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『Samorost 3 サモロスト3』とは

『Samorost 3(サモロスト3)』は 数々の賞を受賞した『Machinarium (マシナリウム)』と『Botanicula (ボタニキュラ)』の製作者がおくる探索アドベンチャー&パズルゲームです。
『Samorost 3(サモロスト3)』は魔法のフルートの力を使って宇宙を旅し、そのフルートの出自の謎を探している、不思議な宇宙ノームの冒険です。
美しいアートワーク、サウンド、音楽で彩られた9つのユニークな異世界で、様々なチャレンジや生物を発見し数々の驚きを体験してください。

Samorost 3(サモロスト3)

Samorost 3(サモロスト3)

  • Amanita Design s.r.o.
  • ゲーム
  • ¥600

Samorost 3 – Amanita Design

ストーリーと世界観

白い宇宙人が宇宙を旅する

主人公は妖精のような宇宙人。

ほとんど喋らないが、時折聞こえる声は、男性っぽい。
白い全身タイツのコミカルに動く小人(おじさん?)だ。

公式では、宇宙のノームと表現されている。

そんな小人が、宙から降ってきた不思議なラッパを拾ったことをきっかけに、宇宙に飛び立ち、様々な惑星を冒険しながら、ラッパに隠された秘密を探っていくことになる。

ストーリーも世界観もファンタジー絵本のような雰囲気。

と言っても、決して子供向けというわけではない。
芸術品のような海外絵本のようで、大人こそ楽しめる雰囲気。

テキストは一切なし

ゲーム内に登場するコミックを読み、絵だけで表現される会話内容を見て、ストーリーを掴んでいく。

チュートリアルからメニュー画面まで、テキストは一切出てこない

しかし、どうするべきか、何がどうしてどうなってるっていうのは、ちゃんと分かる。

“3”だけど

『Samorost 3』ということで、『Samorost サモロスト』シリーズの第3作目。
第1作目、第2作目も、同じ全身白タイツ小人が主人公で惑星を旅するPCゲーム。

とは言っても、前作までと、ストーリーは全く繋がっていないらしい。

前作のことは、内容も存在さえも全く知らずプレイしたが、全く問題なかった

ゲームシステム

気になるところをタップタップタップ

ジャンルは、ポイント&クリックゲーム

画面内にあるモノを使って謎解きをしていくが、ぼんやり画面を眺めていても一生解けない。

まずは、気になるところ、動きそうなところをタップすることから始まる

タップすると鳥が飛んだり、音が鳴ったり、とにかく画面中からたくさんリアクションが起きて、謎解きのきっかけが生まれる。

主人公の移動は簡単

主人公は、タップした場所に移動する。

謎解きに関係あるモノやエリアをタップすると、主人公が一生懸命走って来て、対象に応じたアクションを行う。

間違ったところをタップすると「ノンッノンッノンッ」と全身タイツ小人が首を横に振ってくれる。

元はPCで配信されていたが、スマホタブレットでも操作性は快適

不思議なラッパで“聴く”“演奏する”

エリアによっては、画面内に、“何か鳴ってますよ”サインが出現する。

そこに画面右上に表示されているラッパをドラッグすると、主人公がラッパで演奏したり、逆さにしたラッパを耳に当てて音を聞いたりする。

この動作により、謎解きや、そもそも“何を解くのか”が示される

何を解くのか分からなければ謎解きが始まらないので、このラッパアクションは必須。

逆に、このサイン以外は特に何も表示されないので、他にリアクションが起きる場所は、カンを働かせて触るか、タップしまくって探すことになる。

凝った謎解き

ストーリーに沿った謎解き

惑星を移動するごとにストーリーが進み、新たな謎解きが出現する。

どれもストーリーや環境に合った謎解きになっており、全て趣向が違う。

1つの惑星に大きな謎解きが1つあり、小さな謎解きの積み重ねで大きな謎が解けて、次の惑星に進めるようになる。

各惑星にはいくつかのエリアがあるが、1つのマップだけでは謎解きが完結せず、マップを行ったり来たりする。

全ての謎解きが繋がっていて、前の謎解きが次につながるよう巧みに作られている。

謎解きの難易度

難易度は易しくはない

抜群のアート性で雰囲気抜群だからといって、悪い意味での“雰囲気ゲー”ではない。

「謎解きがただのお飾り要素」くらい簡単過ぎたり、「何で?」となるような理不尽さも無い。

アート性の高さだけでなく、謎解き度も高い。

パズル好きも満足な難易度で、しっかり脳みそ使える。

謎解きが苦手でも、よーく見て考えて、試行錯誤すれば、ちゃんと解ける

時間制限は無く、失敗してもペナルティもない。

プレッシャー無く、好きなだけ、うんうん唸って悩める。

カンニングと答え合わせ

上述の“ラッパ使いどころサイン”を見逃してしまうと、何をどうしていいやらサッパリ。

謎解きがあることにも気付かず、ただ能天気に宇宙を漂う全身タイツになってしまう。

また、サインは確認したけど、怪しい場所も分かるんだけど、「あと一歩どうにもならない」「え?バグ?」と無駄な心配をしたりすることも。

そんなどうしても詰まってしまった状況になっても、パズルが大の苦手でも安心。

なんと解答を見ることが出来る

主人公は、出発時から、全ての答えが書かれた本を持ち歩いている。

解答が書かれた本は、開くときに少し面倒なギミックがあるだけで、ペナルティ無くいつでも見ることが出来る。

ちなみに、全ての解答が記載されているので、自分で解きたい場合は、チラッと見て、すぐ閉じてしまった方がいい。

一方で、ぽんぽんとタップしていたら、うっかり謎が解けてしまうことがある。

何が起きたか分からず、なんだかモヤモヤが残る。

そんな時は、解答書で、何故解けたのか確認出来る。

安心のAmanita Design

製作は、チェコAmanita Design

1番の有名作は『Machinarium (マシナリウム)』
独特で個性的であるものの、多くの人を惹きつける魅力で人気のタイトル。

その他にも、作品ごとに世界観は違うものの、アートワークも謎解きも定評があり、高品質ポイント&クリックゲームを多数製作している会社。


Games – Amanita Design

製作された全タイトルおススメと言えるほど、安定した個性と高品質を保っている。

そんなAmanita Designの一作なので、もちろん『Samorost 3』は、謎解きもアート性も最高潮

繊細グラフィック

繊細に緻密に描き込まれた絵本のようなグラフィック。

時に不気味さもあるが、イラスト的なあたたかみがある不思議な魅力。

そのままのグラフィックで滑らかに動くので、文字通り“動く絵画”

一方で、主人公の全身タイツ君の描写と会話内容はシンプルな“ラクガキ”調

とにかくどこまでもセンス高く、芸術作品としても120%成立する。

不思議な世界のサウンド

主人公が旅する9つの惑星は、それぞれ雰囲気が異なっている。
自然豊かな惑星から荒廃した惑星まで。

そんな異なる雰囲気が手にとるように分かるくらい、風の音から、鳥のさえずりまで、環境音が全方位から包み込んでくる

BGMもクオリティが高く、不思議な雰囲気を盛り上げてくれる。

やり込み要素

基本は、謎を解いて解いて、謎解き積み重ねの一本道

それとは別に、謎解きとは関係ない生物やオブジェクトをタップすることで、シンボルを獲得することができる。

これにより、画面いっぱい隅々まで見て触ってのモチベーションが続く。

実際には、そんな要素がなくても隅々まで見ていたい美しさ。

ちなみにピンチアウトで画面拡大出来るので、繊細な背景までガッツリ眺められる。

個人的な評価

好き

  • 絵画のようなグラフィック
  • 全身白タイツ君のコミカルな動き
  • 凝って作られた謎解き
  • しっかり悩める謎解き
  • 謎解き同士がつながっていく感覚
  • 癒しのサウンド
  • いいぐらいのボリューム

イマイチ

  • 謎解き難易度が上がっていかない

個人的な感想

ほぼ全て「好き」ばかりの大好きな謎解きゲーム。

起動してすぐにグラフィックの美しさ、そして、その美しさのままに動くことに感動した。

視覚だけでなく、耳から入ってくる音もクオリティが高く、謎解きでウンウン唸っていても、とにかく癒された。

何回か、考えながら、うっかりウトウトしてしまったほど癒される

世界観がとにかく素晴らしい。
不思議な生物も惑星も可愛らしい。

しかし、その可愛らしさとは裏腹に、謎解きはしっかり謎

一筋縄では解けないように、しっかり作り込まれている。

こうでもない、ああでもない、と全身タイツ君を奔走させながら試行錯誤している時間が楽しかった。

全て趣向の違う謎解きで、解き方も違っていて、発想の多さに、これまた感動した。

謎解きの謎っぷりは最初から最後まで質が保たれているが、終盤に向けて難易度が上がっていかなかったのが、やや残念

プレイしていると、徐々に、怪しい場所発見や解き方のアイデアが培われてくるので、それとともに謎解きも難しくなっていって欲しかった。

とはいっても、最後まで悩んで謎解きが楽しめた良作

PCで配信されているままスマホでプレイできるので、スマホゲームとしては、かなりクオリティが高い

全身タイツ君ファンになったので、他のサモロストシリーズもやってみたいが、残念ながらスマホで配信されているのは『Samorost 3』のみ。

しかし、Amanita Designの他タイトルはスマホでも配信されているので、ぜひプレイしてみたい。

全身タイツ君だけでなくAmanita Design自体のファンにもなった。

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