『Feudal Alloy ブリキの騎士』レビュー: 金魚鉢ロボット騎士でメトロイドヴァニア

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『Feudal Alloy ブリキの騎士』とは

feudal alloy ブリキの騎士

主人公は、村に暮らす農業ロボット「アッツ」彼は、役目を終えた退役ロボットを世話する毎日を過ごしていました。
そこに「ロボット盗賊団」なる一味が、村を襲撃、彼らの大事なエネルギー源である「オイル」を強奪、さらに「アッツ」の家も焼き払ってしまいました。
生き残った老人から古い剣を手に入れた彼は立ち上がります。
「アッツ」は元々戦闘能力が低いため、レベルアップが不可欠です。

ステージは、村から森、雪に覆われた山、そして城へと舞台が変化していきます。
各エリアは複数の通路が入り組んでいます。まずは、広大な地下洞窟の探索から始まります。
果たして「アッツ」は元の平和な村に戻すことはできるでしょうか。

store.playstation.com

主人公「アッツ」の名前と同じAttu Gamesというチェコのスタジオが開発したメトロイドヴァニアゲーム。

全て手描きイラスト調のグラフィック。
主人公や敵はロボットだが、中世の雰囲気が漂っている。

PC、Nintendo Switch、PS4でプレイ可能。
私はPS4でプレイ。

ストーリー

上述のゲーム紹介にある通り、農業用ロボットであるアッツが主人公。
農業しながら退役ロボットのお世話をしているという、なんとも平和でほのぼのとしたロボットライフを送っている。

feudal alloy ブリキの騎士

アッツは退役ロボット達から冒険の話を聞いているうちに、冒険に憧れるようになっていた。

feudal alloy ブリキの騎士

しかしある日、盗賊団がアッツが作るヒマワリオイルを強奪して行ってしまう。
アッツは、一念発起し、ヒマワリオイルを取り戻すまでは故郷に戻らないと決心してダンジョンに向かう。

といった大筋があるものの、ストーリー要素は薄め
特徴的なNPCも登場しない。

非力な非戦闘用ロボが「悪いやつ倒すぞ!」という分かりやすい内容。

feudal alloy ブリキの騎士

主人公アッツは高性能ロボットというわけではなくて、不器用にガッチャガッチャと走り、ゴインゴインと敵を殴り斬る。
ストーリーが薄くても「アッツ、がんばれ!がんばれ!」と感情移入してしまう。

ちなみに、本作の一番の謎。
なぜ主人公も敵も頭部が金魚鉢なのか。

feudal alloy ブリキの騎士

どうやら、金魚によりコントロールされているロボットらしい。
というわけで、実は金魚同士の戦い

これ、ネタバレというわけではなくて、頭部が金魚鉢なのは当然のこと、常識のこと、として扱われている。

ゲームの特徴

剣で闘い、オイル注入する

アッツは、で戦う。
攻撃の基本は、剣振り回し。

feudal alloy ブリキの騎士

敵をビシバシ斬る。
とはいっても、ズバァッという斬れ味ではなく、剣でドコドコ叩いているような感じ。

近接武器以外に投げられる爆弾も登場する。
探索でもバトルでも役に立つ。

feudal alloy ブリキの騎士

画面左上には、オイル量が茶色ゲージで表示されていて、これが体力。
敵に攻撃されたり、敵にぶつかっただけでもダメージを負ってしまう。

ダメージを受けてしまうと、アッツの頭(金魚鉢)にヒビが入りオイル漏れを起こしてしまう。

feudal alloy ブリキの騎士

しかし、お店やダンジョンで手に入るオイルを追加すれば体力が回復。

ちなみに、オイル注入時には、頭の金魚鉢をパカッと開けて、ボディ部分にダイレクトにドボドボとオイルを注ぐ。

feudal alloy ブリキの騎士

オーバーヒートに注意

アッツはロボットなので、一気に過剰に動くとオーバーヒートしてしまう。

休まずアクションを繰り返していると、アッツからブクブク湯気が出てきてオーバーヒート。
温度計の赤いところまで温度が上がってしまうと、攻撃を行うことが出来ない。

画面左上の体力ゲージ下の丸い温度計が上昇していく。
この温度計が、スタミナゲージというわけだ。

feudal alloy ブリキの騎士

上述のオイルと同じく、ダイレクトに冷却液をボディに注ぐと、オーバーヒート状態から回復できる。

ダンジョン内には、ボイラー室のような立っているだけでオーバーヒートしてしまうエリアもある。
そんな場所で敵に遭遇したら大変だ。

feudal alloy ブリキの騎士

ちなみに、オーバーヒートしても移動やジャンプは普通に出来る。
どんなシステムなのか分からないが、そういう構造なロボットらしい。

改造ロボット

メトロイドヴァニアゲームといえば、ダンジョン探索しているうちに、少しずつ行ける範囲が広がっていくのが特徴。

探索していると、各所で宝箱を見つける。
アッツのモジュールに組み込む「チップ」が手に入ることがあり、それによりアッツの能力が増えていく。

feudal alloy ブリキの騎士

二段ジャンプやダッシュ、手投げ爆弾など、メトロイドヴァニアゲームあるあるな能力を習得する。

そして、ロボットらしく電気を使った技も覚えていく。

feudal alloy ブリキの騎士

着せ替えロボット

ダンジョンを探索していると、サーカスでも行われていそうなテントを発見する。

サーカスが観れる!というわけではなくて、実はお店。

feudal alloy ブリキの騎士

アイテムや装備を購入することも出来る。

剣だけでなく全身のパーツを取り替えることが出来る。
金魚以外全てを付け替えることが出来る。
やはり金魚が本体なのだ。

feudal alloy ブリキの騎士

ボディパーツは種類によって特性が違っている。
攻撃力が上がったり、オーバーヒートしにくくなったり、体力が上がったり。

ゲーム序盤では、錆びついていそうな、いかにも農業用ロボっぽい見た目のパーツしかないけれど、次第に豪華でお洒落なロボットになっていく。

feudal alloy ブリキの騎士

特性ももちろんだけど、徐々に見た目にこだわりたくなってくるくらい種類が豊富で、ファッションが楽しい!

ボスというか雑魚敵ラッシュ

探索していると、閉じ込められてしまう部屋がある。
入口出口が閉まってしまい、敵がワサワサと登場してくる。

feudal alloy ブリキの騎士

全て倒すと、また新たに敵がワサワサ登場してくる。
何ウェーブかに分かれて登場する敵を倒しきると扉が開く。

この雑魚敵ラッシュが中ボス戦にあたる。

アッツは非力なので、斬っても敵をノックバックすることが出来ない。
雑魚敵相手だといっても、限られた空間で複数の敵と闘うというのは、なかなか大変。

 もちろん大ボスも何体か登場する。

アナログな地図

エリアごとに断片的な地図が書かれた紙を宝箱から入手する。
この紙を手に入れないと、いくら探索しても地図を見ることができない。

feudal alloy ブリキの騎士

紙を手に入れてからはじめて通った場所が描き込まれていく。

ロボットだけど、メモリー内でマッピングというわけではなく、どうやら紙に描き足していっているようだ。

feudal alloy ブリキの騎士

マップには、不思議な記号が書き込まれている扉が表示されているが、同じマークの「キー」を手に入れると通ることが出来るようになる。

feudal alloy ブリキの騎士

強化ロボット

敵もロボットなので、倒すとバラバラバラと壊れて部品が散らばる。
この部品が経験値として蓄積されていく。

一定量溜まるとスキルポイントを獲得し、スキルツリーを解放していくことが出来る。

feudal alloy ブリキの騎士

レベル制ではなく、スキル解放によって攻撃力やスタミナが強化される。

死んでも所持金や経験値が減ることはない
繰り返しプレイしていれば必ず経験値が溜まって強くなっていける

大切な人(ロボット)の写真

アッツは、もともと農業の傍らで、退役ロボの世話をしていた。
で、冒頭の盗賊団襲撃により、退役ロボの貴重品も盗まれてしまっている。

その退役ロボットの持ち物であろうロケット(写真付きペンダント)が各地に放置されている。

feudal alloy ブリキの騎士

で、ロケットの回収はやり込み要素となっている。

評価

良いところ

  • 探索しがいのあるマップ
  • 装備出来るパーツの多さ
  • 雑魚敵がちゃんと強い
  • コミック調の美しいグラフィック
  • 金魚鉢ロボという全てを凌駕する個性

残念なところ

  • 終盤の尻すぼみ感
  • 敵の種類が少なめ

感想

金魚が気になりすぎる
なにがどうしてそんなコンセプトになったのか分からない。
頭で金魚飼ってるロボットって何なの。

いや、金魚が本体で、ロボットをコントロールしてるのが金魚。
そうだとしても、なんで金魚?

feudal alloy ブリキの騎士

しかし、本作の一番の魅力であり個性である「金魚」に言及はなく、さらりとゲームが始まるシュール感。
もう、心は鷲掴み。

そして、グラフィックに味があってすごく良い。
バンド・デシネ(欧州の漫画)のような雰囲気でかなり好み。

feudal alloy ブリキの騎士

一方、肝心なゲーム性の部分。
メトロイドヴァニアらしく、マップが入り組んでいて、意外なところと意外なところが繋がっていて探索がしっかり面白い

広大マップと言うまでではないが、少しずつ行ける範囲が広がっていく楽しさがしっかり味わえた。

feudal alloy ブリキの騎士

アクションは、刃先1mmを見極めるような細かいものではないし、ぬるぬる動くという感覚とは違う。
が、ちょっと錆びついたロボットな挙動で世界設定に合っていて良かった。

なんとか頑張って戦っている感じが伝わってきて、自分が操作しているにも関わらず、「アッツがんばれー!」と応援してしまう

しかし、戦闘は大味ということはなく、雑魚敵にもちゃんと苦戦する。
それなりに死ぬけど、操作性の問題とか敵の挙動がズルすぎるとか理不尽さを感じることはなかった。

様々なスキルや多種類の爆弾もあり、近接攻撃だけではないバトルも楽しめる。

feudal alloy ブリキの騎士

隠し部屋もあり、パーツ買ってアッツのロボファッション極めたり、やり込み要素も楽しい。

ちなみに、セーブ出来る場所がそんなに小刻みに設置されていないので、死んだら、結構戻される。

feudal alloy ブリキの騎士

とは言っても、死にゲーな難易度ではないので
心が折れるようなこともなく詰まらず楽しくクリア出来る

しかし、終盤になってくると、なんだかアッサリ味に。

終盤になると、攻撃も防御も強化されているし、出来ることも多くなっている。
でも、それを存分に活かしきれないまま突然のラスボス

あれ?もう終わり?

しっかり楽しかったので不満だというまでではないんだけど、面白いからこそ、もっともっと盛り上がりたかった。

feudal alloy ブリキの騎士

例えば、ボスや雑魚敵の種類のもっと登場させるとか、全ての能力を揃えたからこそ到達できる場所を増やしたり。

ボスも色んな能力を駆使しないと倒せない方が、主人公を強化させたいと感じて自然やり込みたい欲が湧くと思う。

feudal alloy ブリキの騎士

爆弾や電撃技もあるんだけど
ほぼ近接攻撃だけでクリアしてしまえる

という感じでもっと面白くなる余地がある。

でも、すごく好きな雰囲気で探索もしっかり楽しめたし、アクションの挙動やロード時間などもサクサクで、良作だった。

おすすめプレイヤー

メトロイドヴァニアゲーム好きにおすすめ!
探索の楽しみがしっかり味わえる。

feudal alloy ブリキの騎士

アクションゲーム好きにもおすすめ
ハイスピードバトルとか爽快さ抜群というわけではないけど、結構硬めな敵ロボットたちの動きを把握して、攻撃をかわしながらゴインゴイン剣で叩くバトルは楽しい。

feudal alloy ブリキの騎士

グラフィックや雰囲気が気に入った人にもおすすめ
プレイしているうちに、いつの間にか頭で金魚泳いでいることに疑問を感じなくなってしまう感覚は、ぜひ味わって欲しい。

Feudal Alloy ブリキの騎士
www.feudalalloy.com
©2019 Attu Games.
Licensed to and published by Rainy Frog LLC.

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超大作からインディーゲームまで、年間100本近くのゲームをプレイするゲーム漬けゲーマーです。
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