レビュー【Little Witch in the Woods】ポーションを投げつける魔女っ子 | クラフトで村を助けるライフシム

可愛いピクセルアートとほのぼのとした雰囲気に癒されながら、クラフトの楽しさや個性も種族も豊かな住民との交流も満喫できる『Little Witch in the Woods』の攻略情報もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- 見習い魔女となり、森で修行しながら寂れた村の復興を手助けする物語
- 攻略
- 森を探索して資源採取しクラフトして様々なクエストを攻略するライフシムゲーム
- 評価
- とにかく可愛くて癒され、いい意味でちゃんと面倒くさいクラフトも楽しめる
Little Witch in the Woodsの概要
タイトル | Little Witch in the Woods |
---|---|
開発元 | SUNNY SIDE UP |
販売元 | SUNNY SIDE UP |
発売日 | 2022年5月17日: 早期アクセス開始 2025年9月4日: 正式リリース |
対応機種 | Xbox, PC |
ジャンル | ライフシム, アドベンチャー |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Xbox(英語版、現在は日本語版あり) |
日本語版がまだ配信されていなかった際に英語版をプレイしたため、本稿のゲーム画像は英語版のものとなっている。
Little Witch in the Woodsのストーリー
魔女っ子エリー

退屈なそうな顔をして列車に乗っている魔女っ子Ellie エリーが本作の主人公。
エリーは魔女見習いの身であり、Highlionという街へ向かっている。
そこで修行を終えれば、晴れて一人前の魔女になれるのだ。
しかし、当の本人は猛烈にやる気がなく全く気乗りしていない。
実はエリーは危険で派手なことにこそ燃える性分で、列車内に閉じ込められたままの長旅に飽きてきたどころか、これから始まる修行も「どうせつまんないだろう」と決め込んでいるのだ。
そんなエリーの暇つぶし相手は、彼女が被っている喋る帽子Virgil。
Virgilは彼女を諌めるお目付け役のような立ち位置だ。
寝坊した上に、勝手に修行を開始

しかし、退屈な旅が続くと思いきや、とある森にさしかかったあたりの線路に巨大なツルが伸び出しており、列車は緊急停止することになる。
こんな機会を逃すわけがない。エリーは列車を飛び降りて、辺りを散策し始めた。
森の中に分け入っていったエリーは古びてはいるけれど雰囲気の良い魔女の家を発見し、勝手に上がり込んでベッドで眠り始めてしまった。
とんでもない度胸というか図々しいというか、やりたい放題な魔女っ子だ。
しかし、そんな自分勝手エリーに天罰(?)がくだる。
エリーが目覚めた時には線路上のツル撤去作業が終わっており、なんと列車が発車してしまった。
エリーは置き去りにされてしまったのだ。
ところがエリーは全く焦らない。
なぜなら、この不思議な森を気に入ってしまったから、そして村を助けたいから。
実は、列車を止めたツルは線路以外の場所へも伸びており、森の近くにあるWhisteriaという村は崩壊しているというのだ。
「村を助けることを自分の修行にする!(楽しそうだし)」そう決めたエリーの勝手な修行が始まる。

Little Witch in the Woodsの攻略情報
エリーの魔女生活

本作は、森で素材を集め、エリーの拠点である魔女の家で様々なポーションなどアイテムを作ってクエストを攻略していくライフシムゲーム。
ゲーム内では常に時間が流れており、エリーは朝8時から夜12時まで活動できる。
夜12時になると、どこにいたとしても1日が強制終了となる。
夜12時までに自主的に寝てなかった場合は、翌日寝坊してしまい朝10時から1日が始まる。
そして、エリーは素材採取など何らかのアクションを行うたびにスタミナを消費する。
スタミナが尽きると移動はできるけどアクションを行うことはできなくなる。
しかし、昼寝するか食事をすれば回復可能だ。
また、ゲームが進行すると各地のショップを利用できるようになるけれど、それぞれ営業時間が決まっている。
そして、村の住人たちも時間帯によって活動場所が変わるため、クラフトしたアイテムを渡す相手の居場所を把握しておかなければならない。
魔女のクラフト

拠点の地下には、クラフトに使う設備が置いてある。
エリーが操る魔法は火や氷をバシッと放つタイプのものではなく、魔法のポーションやキャンディをクラフトするという手作り系魔法だ。
しかも、素材に魔法を放って一発完成とはいかず、複数の工程を経てやっと完成できる。
- 森を探索し、動物や植物を図鑑に描きとめる
- 単に見かけるだけでなく、その動物に特定のアクションを行うことで新たな情報が蓄積される
- 図鑑に情報が集まると、その動物や植物からどうやって資源採取できるか分かる
- その情報に沿って、網など道具を使って資源を採取する
- 拠点地下でレシピに沿ってクラフトする
- 資源は精製することで素材となる
- 魔法の鍋に素材を必要数投入して、火加減とかき混ぜ方を指定する
村の復興

本作ではメインクエストとサブクエストを攻略することになる。
メインクエストは村の復興に関わるものが多いく、村が抱える大問題を片付けることで村を離れた住人たちが戻ってくる。
これによって利用できるショップなど施設も増え、物語も進行する。
サブクエストは、依頼主NPCにちなんだエピソードが展開するものや、お金稼ぎクエストもある。
クラフトしたアイテムは好きに売ることもできるけれど、お金稼ぎのクエストで依頼されたポーションなどを期限内に作って届けると、単に売るよりも多くの報酬を貰える。
こうして稼いだお金で新たなポーションのレシピやアイテムを購入することができる。
KeepGamingOnおすすめ新作ゲーム
記事はさらに下に続きます
Little Witch in the Woodsのレビュー
早期アクセス時点でのレビューとなっているため、内容や評価は今後変わる可能性があります。
物語: ほのぼの可愛いアドベンチャーゲーム

ほのぼの。可愛い。ほのぼの。穏やか。ほのぼの。
というわけで、猛烈にほのぼのするゲームだ。
ゆったりしたゲーム性なので、物語もゆっくり進む。
物語の内容や雰囲気も基本的にほのぼのしている。
ライフシムゲームといえば「やること出来ることがいっぱいで、何から手をつけていいか分からない!」となることもあるけれど、本作は物語要素に関してはアドベンチャーゲームと言えるくらいしっかり物語が進んでいく。
奇妙な夢や怪しい魔法使いが訪ねてきたりなど気になるイベントが定期的に発生するので、クラフトの作業繰り返しだけとはならず飽きずに楽しめる。
キャラクターたちも穏やかで可愛い。
面倒な出来事が起きた時こそ目をキラキラ輝かせるエリーは可愛いし、1人ずつ戻ってくる村の住人達も個性豊かでありつつ、やっぱり可愛い。
全方位全面的に完全無欠に可愛い。

操作性: 快適操作とはいかない

クラフトを楽しむゲームなので、ちまちまとした作業の連続だ。
それぞれの操作は分かりやすく、チュートリアルも丁寧だ。
しかし、何でも手取り足取り教えてくれると思ってると、意外と「これってチュートリアルにはなかったよな」と思う抜けている部分もあるので、自力で試して学ばなければならない要素もある。
そして、本作で一番気になったのは、ボタン入力からエリーが実際に動作を行うまでにラグがあること。
本作のゆったりした雰囲気に合っているとは言えるけど、特に素材を集める時にモタモタした感覚になる。
インベントリ内でアイテム整理しにくいのも気になるところで、操作周りの快適さは今後のアプデに期待したいところ。
難易度: 面倒臭い作業を楽しむゲーム

本作のようにクラフトがゲームプレイのメインとなっているゲームは、どのくらい面倒くさいかが鍵を握る。
本作では、ゲーム進行と共にちゃんと手間がかかるクラフトが増えてくるけれど、飽きずに続けられる良いくらいの面倒くささだ。
クエスト攻略のためには新しいレシピを買わなかえればならないけれど、お金稼ぎクエストは難しすぎずしっかり稼げるのが嬉しい。
クラフトは各段階をちまちまと操作することになり、作業が好きな人なら難しさを感じることはないはずだ。
システム: 面白い素材採取方法やアイテムが満載

ほのぼの可愛い。この雰囲気が最大の魅力。
クラフトする際に火加減やかき混ぜる方向などの指定があるけれど、特に真新しいシステムがあるわけではない。
しかし、だるまさんがころんだ方式で鳥に近づいて素材を手に入れたり、夢を思い出せるポーションなど、本作ならでは素材採取方法やアイテムが面白い。
また、魔女にしては珍しく(?)、出来上がったポーションを植物などに投げつけるというアクションがある。
呪文を唱えて火がつくとか雷が落ちるといった「魔女からイメージする魔法」とは一風違い個性もしっかりある魅力たっぷりな世界だ。
芸術性: とびきり可愛いピクセルアート

本作の大きな魅力は一目瞭然の可愛いピクセルアート。
キャラも資源採取元である動物達も可愛い。
見た目通りの可愛さと穏やかなゲームなので、グラフィックを見て「良い感じ!」と思った人にはとりあえずおすすめ。
見た通りの体験が出来る。
BGMも穏やかで癒される曲ばかりだ。
作業がメインとなるゲーム性のためか、控えめな印象の曲調が多い。

総合評価と似ているゲームは下へ
Little Witch in the Woodsの総合評価
Little Witch in the Woods

総合評価
ほのぼのとした雰囲気と可愛らしいピクセルアートに癒されながら、しっかり手間のかかるクラフトを楽しめるライフシム。物語も楽しめ、随所に可愛く面白いネタが仕込まれている。
長所と短所
良いところ | 作業が楽しい 先が気になる物語 | ほのぼの可愛い雰囲気
---|---|
残念なところ | アイテム整理など洗練されていない部分がある | 動作がややもったりしている
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- クラフトの作業が好き
- 可愛い雰囲気が好き
- ゆったり穏やかなゲームをプレイしたい
おすすめではない人
- まったりしたペースが苦手
- 作業が面倒くさい
- バトルをしたい
Little Witch in the Woodsに似ているおすすめゲーム

Wytchwood
- おとぎ話をベースにした世界で、森の魔女となりクラフトで様々なトラブルを解決していくアドベンチャーゲーム
- 複数の中間素材を経て完成品が出来上がるなど、しっかりクラフトの面白さを味わえる高評価作

Magical Delicacy
- こちらも駆け出し魔女が主人公のアドベンチャーゲーム
- 素材や調味料など依頼主の注文に沿った料理を作るのがゲームプレイのメイン
- 徐々に進める場所が増えていく探索も楽しめる