【Loop Hero】これが正真正銘の無限ループ – 攻略とレビュー
同じ場所をぐるぐる回っているはずが、自分次第で景色も難しさも変わっていく『Loop Hero』。
Loop Heroの特徴
- ストーリー: 思い出すことで消えていく世界が形を取り戻すというユニークな設定
- 攻略: 地形と装備を変えることで主人公の旅に介入するストラテジーなローグライク
- 評価: 先を見越して作戦を立てる面白さと地形を作るという独創性にハマり、ループから抜け出せなくなる!
- 地形と装備で自動戦闘に介入する面白いストラテジー
- 拠点繁栄によって、確実に強くなることができる
- 地形の種類や効果のバランスが絶妙
- グラフィックや物語描写はシンプル
『Loop Hero』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Loop Heroの攻略
Loop Heroの概要
タイトル | Loop Hero |
---|---|
開発元 | Four Quaters |
販売元 | Devolver Digital |
発売日 | 2021年3月4日 |
対応機種 | Nintendo Switch, Xbox, PC, iOS, Android |
ジャンル | ローグライク, ストラテジー, シミュレーション, |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Xbox |
ストーリー
星が落ちて世界が消える
星が落ちていく。
そんな天変地異、というか、もはや世界の終わりのような状況から物語は始まる。星が落ちると世界は暗闇に呑み込まれ始めた。このままでは世界が完全に消えてしまいそうだ。
この大惨事の主犯は、空に浮かぶ骸骨のようなやつだ。
忘れたけど思い出す若者
そんな世界を救おうと正義感に駆られて立ち上がったのは、とある若者。本作の主人公だ。
よし、世界を救うぞ!
いや、待て。世界ってどんなだったっけ?
闇に包まれた世界は、その世界があったという事実さえ消えてしまうらしく、主人公は世界の姿を忘れてしまっている。
しかし、とりあえず歩き出した主人公は、徐々に記憶を取り戻していく。
ここには森があったよな、山もあったし。そうそう、邪魔なゴブリンもいたよな。
生き残りのキャンプ
モンスターと戦いつつ歩いているうちに主人公は世界の風景を思い出していく。
そして、ぐるーっと回って出発地のキャンプに戻ってくると、そこには他の人間がいた。彼らも生き残りではあり、主人公と同じく世界についての記憶をなくしている。
しかし、生き残った人間の中でも主人公は特別らしい。彼には「記憶=世界の元の姿」を取り戻す力があるようだ。
主人公は他の生存者たちと協力して集落を築きつつ、ぐるぐる歩き回りながら世界の姿を思い出していく。そして、あの上空に浮かぶ骸骨を叩きのめさなくてはなるまい。
攻略のポイント
やめるまで歩き回る
本作はプレイの始めに拠点から遠征に出ると、毎回ランダムな輪になっている道が生成される。
主人公はスタート地点であるキャンプのマスから出発し、自動でその輪っか道路をぐるぐる歩き続ける。
道中には敵が出現し、ぶつかるとバトルが始まる。バトルも自動だ。勝手に主人公と敵が殴り合いを始めて終わる。
敵を倒すと、装備品や地形カード(用途は後述)を手に入れる。
装備品は一定数保管しておくことが出来て、バトル中でも付け替えが可能。武器や防具には、攻撃力や防御力だけではなく攻撃速度や吸血などの追加効果も付いており、プレイヤーは装備品の付け替えによって自動バトルに関与することが出来る。
止めない限り、主人公は死ぬまで輪っか道路を歩き続けるけれど、本作はローグライクゲームとしては珍しく、好きなタイミングで拠点に帰ることが出来る。
地形を並べて世界を作る
プレイ開始時には暗闇に浮かぶシンプルな輪っか道路しか画面に表示されていない。
しかし、敵を倒すと、木立や沼などの地形カードを手に入れる。このカードを輪っか道路沿いの好きな場所に配置すると、地形が変わる。
バトル中以外なら、2つのモードを切り替えることができる。
- アドベンチャーモード
- 主人公が自動で道を歩き、
- 敵と接触すると自動でバトルが始まる
- 主人公が1マス進むごとに時間が進む
- 日が変わると、各タイルからモンスターが出現する
- プランモード
- 主人公が一時停止する
- バトル中以外でも装備変更が可能
- 地形カードを道路上の任意のマスに配置する
- 置いたカードによって、道の地形が変わる
例: 木立カード
朝になると敵となるウルフが出現する
ウルフを倒して通過すると木の資源を手に入れる - 空間にのみ置ける地形カードを配置する
- 道路沿いの風景が変わり、出現するモンスターが変化する
- 特定の風景用カードを密集させて配置すると特殊地形が登場する
- 例: 岩山カードを9枚並べておくと山が出現する
- 道路沿い専用のカードもある
- 隣接する道路上にボーナスが付与される
例: 灯台カード
隣接する道路上に出現するモンスター数が減る
- 隣接する道路上にボーナスが付与される
- 置いたカードによって、道の地形が変わる
こうして欲しい報酬を狙いつつも厳しくならないように、上手く地形を作りながら進んでいくことになる。
拠点キャンプの繁栄
ひたすらループ状の道を歩き回って何がしたいのかというと、道を周回していると現れる大ボス討伐が最終目標だ。そいつを倒すとチャプタークリアとなりゲームが進行する。
しかし、大ボスは強い。
そこで力になるのが拠点キャンプの繁栄だ。
ぐるぐる回りながら手に入れた資源を使い、拠点に様々な設備を建設することが出来る。設備によって、ボーナス特典やポーションなどがアンロックされ、主人公の旅路は楽になっていく。
そのため、適宜拠点に戻る必要があるけれど、拠点の帰るには大きく分けて3つの方法がある。
- バトルで負ける
- 拠点に強制送還される
- 持ち物はほぼ失う
- キャンプ以外のマスで「退却」を選択する
- 手に入れていた資源のうち一定数を失って拠点に戻る
- キャンプマスから離れているほど失うアイテム数は多くなる
- キャンプマス上で「退却」を選択する
- 手に入れた資源を全て拠点に持ち帰ることができる
- 1番安全な方法
ただし、どんな方法で退却しようとも、再び遠征に出ると世界はまっさらな状態に戻り、装備品も持ち物もない手ぶら状態からスタートとなる。いつ退却するかは悩みどころだ。
しかし、拠点の繁栄状況によって初期装備や回復薬所持数が変わる。これが本作の永続要素にあたる。各設備はアップグレードも可能で、新たな設備が登場するごとに新たな地形カードや主人公のクラス選択がアンロックされる。
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Loop Heroのレビュー
物語: 軽めだけど、設定が面白い
ローグライクゲームなので、物語要素は軽め。
でも、世界の姿形を忘れてしまっていて、それを思い出して世界が出来上がっていくという設定が面白い。
新たな敵や設備が出来た時には会話が発生するので、軽めではあるものの物語描写はほんのり楽しめる。拠点に新たな設備が建った時に登場する薬屋おばあちゃんや鍛冶屋おじさんなどのキャラ達はデザイン含め濃いめ。
それぞれ絶対何か訳ありな過去を持っていそうだし、これから何らかの事件を起こしそうな雰囲気を漂わせている。
しかし、そんなよく知りたくなるキャラ達は、新施設を建設した時くらいしか登場しないので残念だ。
操作性: 快適に見守ることができる
プレイヤーが操作するのは、装備付け替えと地形タイルを配置するくらいなので、操作自体は簡単だ。
UIは一見すると分かりづらく、チュートリアルは懇切丁寧というわけでもなく、自分であれこれ触って覚えることになる。
それでも、実際のところ複雑なルールではないので、ゲームプレイにすぐ慣れることができるし、訳が分かると画面は見やすく感じるようになる。
自動で動く主人公を見守るだけな時間も多いけれど、歩く速度とバトルスピードはいつでも変更できるので、快適に主人公の自動無限ループを見守ることができる。
難易度: ループが前提の、RPGのような歯ごたえ
本作は、何周もループして準備することが必須の難易度になっている。「最初から一気に大ボスまでクリアだぜ!」なんてことはまず無理。それくらい大ボスは桁違いで強い。
ある程度の運要素はあるものの、しっかり拠点を充実させてからボスに挑むというRPGっぽい攻略をすることになる。ドラクエなどで、町の近くでバトルを繰り返して成長し、ちょっと遠くに行ってみてキツかったら町に戻るというレベル上げをしているのと近い感覚だ。
でも、安全策をとって拠点に帰ってばかりとはいかないのが小憎らしい(褒めてる)。
拠点の建築に必要な素材はすぐに手に入らない。なぜなら、例えば建築に必要な「安定した木材」は、枝を一定量集めると「安定した木材」に変化することで手に入る。2、3周したくらいでは素材が必要数集まらないというわけだ。
そのため危険なモンスターが出る地形タイルでも積極的に配置して素材を求めなくてはならないし、それを何周もループしなければならないようになっている。どれだけ厳しい旅路にするか難易度の匙加減はプレイヤー次第だ。
システム: 先を見越して地形を作るストラテジー
ほとんど自動でゲームが進んでいくなか地形を自分で造って進行に介入するというのが独創的であり、本作の1番の面白さ。
同じ道を何度も通ることになるので、自分で造った地形が後々自分の首を絞めることになる。先を見越して地形を作り、戦況を見て装備を変えるなどストラテジーゲームとしての面白さがたっぷり味わえる。
一方で、プレイするほど拠点がどんどん充実していくので、着実に長生きできるようになるのも良いところ。そのバランスも絶妙だ。
それでも、ドロップする地形カードや装備品によって戦況が激変するローグライクなランダムさもちゃんと効いてる。
画面だけ見ると一見シンプルそうに見えるけれど、プレイするほど面白さのループにハマっていく、よく練られた中毒性の高いゲームだ。
芸術性: レトロで、ちょっと寂しい
かなりレトロなピクセルアートグラフィックで描かれる。
主人公は簡素な2頭身だし、モンスターもかなりデフォルメされている。最近のゲームではなかなか見ないほど潔い豆粒グラフィックだ。
一方で、会話時にはキャラの立ち絵が表示されるし、そのデザインも良いけれど、会話時くらいにしか見ることはできないのが残念。
分かりやすいグラフィックでゲームプレイには支障はないものの、さみしさや見た目の地味さは否めない。
BGMはというと、闇に包まれた世界が舞台なので不穏な戦いを感じさせる曲が多い。
BGMもループしている…と思いきや、色んな曲が流れてくる。意外だ。同じ一曲がループしそうなゲーム性だけど、意外とそんなことはなかった。
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Loop Heroの総合評価
Loop Hero
総合評価
自動で進む主人公の旅路に、先を見越して地形を変えて介入するシステムが面白い。地形カードの種類や効果も絶妙で、プレイするほど面白さが高まっていく中毒性の高いゲーム。
おすすめな人 | 先を考えるストラテジーゲームが好き ローグライクゲームが好き 独創的なゲームに興味がある |
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おすすめではない人 | 物語を楽しみたい バトル時の操作もしたい |
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