【Galacticare】さすらいの雇われ院長 – 攻略とレビュー
ロボットと宇宙人と共に宇宙人相手の超個性的な病院を経営する『Galacticare』。
Galacticareの特徴
- ストーリー: 宇宙のあちこちで起こる問題に対応しながら病院経営する多彩なキャンペーンをプレイできる
- 攻略: 病院の建築と医者の雇用と管理に勤しむ経営マネジメントシミュレーションゲーム
- 評価: 奇妙な病気や特性の異なる種族など多彩さが面白くてとっつきやすく、サンドボックスにもハマる
- 突拍子もない病気と治療法が面白い
- 分かりやすいシステムでプレイしやすい
- ポップなグラフィックで装飾も楽しめる
- 歯ごたえはあまりない
『Galacticare』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Galacticareの攻略情報
Galacticareの概要
タイトル | Galacticare |
---|---|
開発元 | Brightrock Games |
販売元 | CULT Games |
発売日 | 2024年5月23日 |
対応機種 | PS5, Xbox, PC |
ジャンル | シミュレーション, サンドボックス |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Xbox |
ストーリー
ギャラクティケアの雇われ院長
本作では、プレイヤーは病院の院長になる。自分で開業するのではなく、ギャラクティケアという銀河を股にかける医療系企業に雇われた院長だ。
早速、ギャラクティケアのCEOが連絡してきて、ビジネスチャンスもとい治療を求める患者さんが多い場所で病院を開いてくれと明るく軽いノリで命じてくる。
しかし、こちらは新人院長だ。しかも、宇宙の病院なんて、どんなものかも見たことがない。
でも、秘書コンピューターのヒールがいるし、メディボットたちもせっせと働いてくれるし、きっと大丈夫だ、きっと。
宇宙の事件や事故の被害者を治す!
とりあえず開院してみると、人間とはかけ離れた種族の宇宙人が訳の分からない病を抱えて来院した。どうするんだ、この人。
「患者様のなかにお医者様はいらっしゃいませんか?」と本末転倒なことを聞いて回りたくなったけれど、大丈夫だ。ギャラクティケアCEOがハイテク謎テク治療機械と資金を援助してくれている。
そして、宇宙人なら宇宙人に治療してもらおうということで、エイリアン医師も雇ってみる。治療はお医者さんに任せるとして、院長は病院の内装でもしてみようかな。
こうして銀河のどこかで困っている患者さん達を救うため、新人雇われ院長は第一歩を踏み出した。
攻略のポイント
キャンペーンとサンドボックスモード
本作では、宇宙の各地で病院を運営する。各病院は、キャンペーンモードとサンドボックスモードのどちらかでプレイする(サンドボックスモードのみしかない場所もある)。
キャンペーンモードでプレイすると、ストーリーが展開し、全てクリアすると次の地(病院予定地)がアンロックされる。
サンドボックスモードでは、キャンペーンモードで登場した要素を使って好きにプレイできる。キャンペーンモードでプレイを始めた場合でもストーリー攻略後にそのままその場で運営を続けることもできる。
病院の建築とお金の稼ぎ方
病院の運営では、大きく分けて2つの要素を管理することになる。
- 院内の建設
- 治療に必要な部屋
- 来院患者の流れ
- 受付
- 患者は定期的に宇宙船で来院する
- 診断
- 診断室で行われる
- 病名が判明した患者は、対応した治療室へ向かう
- 治療
- 治療機器を使って一定時間で治療が完了する
- 完了した場で、患者は治療費を支払って病院から出ていく
- 受付
- 来院患者の流れ
- 院内装飾
- 順番待ちをしている患者のために椅子や自動販売機を用意する
- 植物や家具などで院内の装飾の質を上げる
- 患者および医者の種族によって装飾の好みが異なる
- 治療に必要な部屋
- スタッフ管理
- 診断室や治療室は医者がいないと機能しない
- 雇用リストから医者を雇う
- 医者によって種族や特性が異なる
- 一定期間ごとに給料を払う必要がある
- 医者は患者を治療するごとに経験値が溜まり、レベルアップすると専門の科を決めることができる
- 医者のための設備も必要となる
- スタッフラウンジ
- 医者は定期的に自動で休憩をとる
- 自販機やトイレなどが必要
- 研究室
- 特定の病の知識を高めて治療効率を上げたり、アイテム(後述)を作るレシピを開発できる
- スタッフラウンジ
ギャラクティケア病院の評価
来院した患者の満足度が上がると病院の評価が上がっていく。
評判が高いほど来院する患者が増えて、効率良く多くのお金を稼ぐことができるようになる。
患者は、待ち時間や治療にかかった時間、院内の内装や清潔さなどによって満足度が変化し、それが病院の評判に影響を及ぼす。
また、種族ごとの評判もあり、特定の種族からの満足度が高まるとボーナスが貰える。
宇宙イベント
キャンペーンモードでは、次々にトラブルが起こる。
例えばフェス会場近くの病院では、観客に感染症が蔓延して一気に大量の患者が来院したり、病気にかかった出演アーティストの治療を出番までに完了しなければならなかったりする。
また、院内にはとても入りきらない宇宙クジラが訪れることもある。院内に入れない患者の場合は、病院からシャトルを飛ばして患部のサンプルを採取し、院内でお薬を調合してシャトルで届けることになる。
特定の患者の優先順位を上げることができるので、VIP患者や瀕死の患者さんは早く治療を終わらせるよう指示する必要がある。
また、たまに病院に隕石がぶつかって機械が壊れたり、患者が廊下で嘔吐したり、うっかり死んでしまう患者もいる。
こうした緊急事態には、院内の清掃や機械整備を行うメディボットを増員したり、死にそうな患者を一時的に回復させる安定薬など適時使用できるアイテムもある。
アイテムは定期的に訪れる商人から買ったり、医者の研究室でレシピをアンロックするとクラフトすることもできる。
コンサルタント
本作のキャンペーンはストーリーが続いている。
特定のイベントを攻略すると、コンサルタントと呼ばれる特別なスタッフが加わる。彼らは通常の医者やスタッフとは異なる特性を持っている。
- 一度仲間になったら、どのキャンペーンでもサンドボックスモードでも働いてもらうことができる
- 経験値が溜まると固有のスキルツリーによって通常の医師にはない固有スキルを習得することができる
また、各部屋にはアップグレード機器を設置して通常の医師の能力を高めることもできる。その部屋の治療担当医師が獲得する経験値が増えたり、貰える治療費が増額するといった効果を付与することができる。
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Galacticareのレビュー
物語: ぶっ飛んでるCEOとヘンテコ病気のおもしろ世界
病院は、生死を彷徨う人や苦しい状況の人も集まる場所だ。ところが、本作は全く深刻ではない。
いや、患者当人にとっては深刻な状況だ。身体が亜空間になっていたり、ゼリーになってしまったり。そんなとんでもない病気ばかりが登場する。
そして、その治療法はというと、骨折した人の骨を粉砕して巨大ミキサーに患者と骨を入れてガラガラ回したり、乗り物酔いした人を遠心分離機にかけるなど、これまたとんでもない荒療治が行われる。
そして、上司にあたるギャラクティケアCEOは、そんな超技術の医療機器を嬉々として紹介しては「頑張ってねー!」と明るく通信を切る。
ストーリー上で起こるイベントも突拍子もないものが多く、そんな状況でも「なんとかなるよねー」と楽観的なNPCが多い。かと思えば、生死の境を彷徨ったことで人生を見つめ直し始める人もいる。
とっても軽いノリで笑えるゲームだ。一気に本作の世界に夢中になり、次はどんな病気やトラブルが発生するんだろうかと不謹慎ながらワクワクしてしまうようになる。
操作性: コントローラーでも快適に操作できる
シミュレーションゲームはPCでのキーボード+マウス操作向けに作られていることが多い。しかし、本作ではコントローラーでも快適にプレイできるのが嬉しい。
院内の建築や装飾をする時間が多くなるけれど、部屋ごとコピペしたり移動できたり、色やデザイン変更も十字キーを押して選ぶだけなので簡単だ。
細々した操作が快適だと装飾したい気持ちが削がれないし、院内インテリアが重要である本作をストレスなく攻略できる快適操作方法になっている。
また、チュートリアルが丁寧で、キャンペーンごとに少しずつ新しい要素や種族が増えていくので覚えやすいのも良いところ。
一度、雇用リストで医師の詳細が見れなくなるバグが発生したけれど、ゲームを再起動すれば直った。その他では特にバグに遭遇しておらず、問題なくプレイできる。日本語訳の精度も問題ない。
難易度: 資金繰りは厳しくなく、患者満足度が第一優先
キャンペーンを経るごとに要素が増えていくけれど、病院経営自体に困ることはない。評判が低い段階でも患者さんがどんどん来てくれるし、医師の給料も高すぎないので、資金繰りで困ることはない。
本作は病院の評判を上げる方が大変だ。
特に装飾が患者満足度に大きく影響する。キャンペーンごとに病院の形状は異なっており、空間も限られているため、患者の動線を考えながら全種族を満足させるように家具を起きまくる工夫が必要だ。
とはいっても、緊急時に使えるアイテムもあるし、厳しい状況になるようなことはなく、どんどん攻略することができる。
新規患者の来院や治療のペースは結構早めなので、一つのキャンペーン攻略に長時間かかってしまうこともない。
システム: 複雑すぎないキャンペーンは多種多様で、サンドボックスにもハマる
見たことのない病気や治療法が満載で面白い。待ち時間の長さや患者が死んでしまうなど病院ならではの要素が盛り込まれている。
でも、シミュレーションゲームとしての基本の作りはオーソドックスだ。要素は多すぎず、把握しやすい。
本作はキャンペーンが充実しているのが楽しいところ。それぞれ設定が異なり、イベントも豊富に発生する。単にお金を稼げとざっくりした目標だけ掲げられて放置されるわけではなく、毎回違った病院を作れるので刺激的な新鮮さが続く。
サンドボックスモードでは病院の評判を上げることが目標になっているけれど、そこでもランダムイベントが矢継ぎ早に起こる。
そして院内装飾が重要なので、治療室を作っただけでは安心できず、常に装飾や清潔さに気を配らなければならない。
プレイヤーは患者を喜ばせ、ゲームはプレイヤーを退屈させない仕掛けが揃っており、常に何かが起こる病院運営が楽しめる。
芸術性: 装飾の楽しさ高まるポップなデザイン
本作のユーモアたっぷりな内容にぴったりのポップな3DCGで描かれる。
宇宙に病院があったらこんな感じなんだろうなと思うデザインばかりで、病院内を作り込むのが楽しい。色やラグの模様などを簡単に変更できるのも嬉しい。
たまにズームしてじっくり眺めたくなるくらい医療機器はどれも豪快。よく見ると、患者に銃で薬を撃ち込んでいたりして「苦情にならないのか」と心配になるけれど、完治した患者は満足そうに帰っていく。
BGMは楽しい曲調だけど、ゆったり聞き入っている暇はない。ひっきりなしにイベント関連の電話がかかってきたり、秘書コンピューターのヒールやメディボットが話しかけてくるので騒がしい(褒めてる)。
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Galacticareの総合評価
Galacticare
総合評価
様々なエイリアンや病が登場し、ぶっ飛んだ医療機器で治療する笑えて楽しい病院運営シム。キャンペーンやイベントが充実しており新鮮さが続き、分かりやすくもあるゲーム。
おすすめな人 | 管理を楽しむシミュレーションゲームが好き 笑えて楽しいゲームを探している 建築や装飾にこだわるのが好き |
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おすすめではない人 | 広い敷地で建築したい ランダムイベントが好きではない 要素同士が複雑に絡むシミュレーションゲームを期待している |
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