レビュー【The King is Watching】まばたき禁止キング 王国繁栄ローグライクストラテジーゲーム

王様が見ていないと働かない国民を指揮して国を作り、襲ってくるモンスターを撃退する、やみつきローグライクストラテジーゲーム『The King is Watching』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 魔物を撃退しつつ、王国を繁栄させていく王様の物語
- 攻略
- 王様が見ているグリッドだけ稼働する国を管理しつつ、敵のウェーブを攻略するローグライトストラテジーゲーム
- 評価
- ゲームシステム自体が面白く、さらにそれを活かす建築物やスキル、難易度バランスとなっている
- 歯ごたえもしっかりあり、リプレイがやめられなくなる
The King is Watchingの概要
| タイトル | The King is Watching |
|---|---|
| 開発元 | Hypnohead |
| 販売元 | tinyBuild |
| 発売日 | 2025年7月21日 |
| 対応機種 | PS5, Switch, XBOX, PC |
| ジャンル | ローグライク, ストラテジー |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PC (キーボード+マウス使用) |
本作にはステージや操作キャラが増える追加DLC『The King is Watching: Crowns of History』も発売されている。
The King is Watchingのストーリー
王様の統治が始まる

ゲームが始まると、プレイヤーは王様だ。
目の前には臣下と思われる者たちがズラッと並んでいる。
このうちの誰かに白い花を渡すようだ。
誰かを宰相に任命するとか、栄誉を与える場面なのだろうか。厳かな雰囲気だ。
とりあえず1人に花を渡してみると、その者はツタに蝕まれ動かなくなってしまった。
「あれ?なんか思ってたのと違う」と思いつつ、また別の人に花を渡してみると、その者もツタに覆われて動かなくなってしまった。
一体どういうことだろうか。
その意味も分からないまま、助言者に促されながら王様の統治が始まる。
The King is Watchingの攻略情報
ローグライトなリアルタイムストラテジー

本作は、永続要素のあるローグライクストラテジーゲーム。
毎回のラン(ゲームプレイ)を始める際には、王様とステージと脅威度(難易度)を選択する。
本作には複数の王様が登場し、さらにいくつかのステージが収録されている。
プレイヤーは王様として国を指揮し、複数回のウェーブで攻めてくる敵を撃退しきればステージクリアとなる。
プレイヤー側の体力は城壁であり、敵は画面右から攻めてくる。
城にたどり着いた敵は城壁をガンガンと攻撃し、城壁の耐久度がゼロになるとゲームオーバーとなる。
ゲームオーバーになると、また王様やステージを選択するところから始まり、ステージの最初から攻略することになる。
王様が見ていなければ国民は働かない

本作でプレイヤーが操作するのは、主に画面左にあるグリッド状(マス目状)になっている国に何を建てるか決めることと、王様の視界だ。
本作では、王様が見ている範囲(視界内のグリッド)の国民しか働かないのが大きな特徴。
例えば王様の視界(黄色の枠)を動かして「小麦畑」のグリッドを見ていれば、小麦畑は一定時間ごとに小麦を生産する。
しかし、視界に入っていない鉄の採掘所は完全停止しているといった具合だ。
そのためどのグリッドに何を配置するか、そして国がうまく機能するように王様の視界を絶えず動かさなければならない。
- 国作り
- グリッド上に生産設備や兵舎の手持ちのタイルを配置して建築する
- 建築(タイルを配置する)には資源が必要
- 木材や小麦など資源を生み出すタイルは一定時間ごとに一定数生産する
- 総生産量はタイル1つごとに有限
- 兵舎では兵士を生み出す際にも資源を消費する
- 兵士は城壁前に出て自動的に戦う
- バトル勝利時や商人から新たなタイルを手に入れることができる
- グリッド上に生産設備や兵舎の手持ちのタイルを配置して建築する
- 王様
- 視界グリッドを動かす
- 視界内のグリッドのみ稼働する
- 必要資源を払えば、視界の大きさをアップグレードが可能
- 魔法
- 任意のタイミングで唱えることができる
- 兵士の戦いをサポートしたり、国民の生産率を高めたりできる
- バトル報酬や国の生産設備でストックできる
- パッシブスキル
- 王様によって視界の形状やパッシブスキルは異なる
- ステージ中のボスを倒すと更にパッシブスキルが追加されるアーティファクトが手に入る(そのステージ内だけで有効)
- 視界グリッドを動かす
- 予言
- 次にどの敵が攻めてくるか、報酬の種類は何になるかは、あらかじめプレイヤーが選択できる
- 強敵を追加選択すると、より良い報酬が手に入る
- 次にどの敵が攻めてくるか、報酬の種類は何になるかは、あらかじめプレイヤーが選択できる
王様の永続要素

ステージ途中でゲームオーバーになったとしても、ステージクリアできたとしても、ラン終了時には何周(敵襲のウェーブ)持ち堪えられたかによって緑色のタウンコインを手に入れることができる。
このタウンコインを使うと、様々な永続要素をアンロックすることができる。
新たな操作キャラとなる王様、そしてパッシブスキルとなる新たな助言者や、ゲームプレイを永続的に変えてくれる効果などをアンロックできる。
また、各ステージを一定の脅威度(難易度)以上で攻略すると、新たな生産設備や兵舎のタイルが登場するようにもなる。
こうした永続要素によって、プレイすればするほど戦術の幅が広がり、有利に攻略することができるようにもなる。
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The King is Watchingのレビュー
物語: ブラックジョークなイベントが多発する


本作の物語要素は軽めだが、中ボスを倒す度にランダムイベントが発生する。
その際にどの選択肢を選ぶかによって報酬は変わる。
イベントの内容自体は不穏な内容のものが多いが、選択肢やその結果は笑えるものが多い。
ブラックジョークな展開が多く、欲しい報酬を基準にして選択していると、傍若無人な王様になりがちで面白い(悪い王様になったとしてもゲーム攻略に影響が生じるわけではない)。
操作性: 簡単操作で、情報も確認しやすい親切設計


タイルをドラッグして国に配置し、あとは視界を動かすだけ。操作自体はかなりシンプルだ。
時間を止めてゆっくり操作もでき、逆に早送りもできる。
また、各タイルや兵士の特性はマウスオーバーすれば逐一確認できる。
また、必要な情報は画面上に全て表示されており、画面を切り替えたりする必要もなく、完全にゲームプレイだけに集中できる。
一度だけゲームがクラッシュしたが、再度起動すると中断された時点から再開できたので、万一の際も安心だ。
難易度: 戦略も運も大事で、歯ごたえあり


本作は同じステージの難易度を変えてプレイすることができる。
しかし、初見では脅威度1でも苦戦する。
とはいっても、プレイを重ねて様々な永続強化をアンロックすると、どんどん長生きできるようになる。
ただ、永続要素をそこそこアンロックできたからといって楽勝になるわけではない。
本作は歯ごたえしっかりめだ。
王国のグリッド数は限られているし、どのタイルが次に登場するかには運要素もあり、思った通りに王国作りが進むとは限らない。
各ランの序盤はちゃんと敵が弱いがプレイヤー側も資源は乏しい。
では資源が潤ってきたら安全というわけではなく、「予言」の際に強敵を追加しておかなければ設備のアップグレードはできない。
敵の種類も様々で、ウェーブの間隔も適度に早め。そして各ステージの最終ボスはしっかり強い。
常に視界を忙しなく動かし、ウェーブの合間にせっせと資源と兵士を溜め込み、ボスが登場したら魔法も惜しみなく使う。
毎回のランで最初から最後まで気が抜けない、絶妙な難易度設定になっている。
各タイルの生産スピードやパッシブスキルの内容など、本当に上手く難易度が調整されている。
システム: 頭も目も釘付けになる面白システム


本作はシステムがとにかく面白い。
タワーディフェンスやタイルで街づくりシミュレーションなど、各要素は他の多くのゲームで採用されているものだ。
ところが、そこに「見ている範囲だけ稼動する」というルールが加わっただけで、本作にしかない面白さが爆発している。
もちろんそれを活かす難易度バランスや建築物の種類が揃っているからこそ、この面白さを全方位から浴びることができる。
王様の視界は2マス程度から始まるが、プレイヤーは画面全体も全グリッドも見ることができる。
しかし、時々自分の視野も狭くなっており「あ、そっちのグリッドを稼働させるのを忘れていたー!」となることがある。
不思議だ。というか、それくらい見るところと考えるべきことが盛りだくさんなのだ。
戦況や国の現状を把握するだけでなく、どの資源を枯渇させてグリッドを空けるか、次に何を建てるかも重要な戦略だ。
最初は「グリッドが画面左側だけなんて、物足りなくなりそう」と思ったが、これが必要十分なのだ。
グリッドを有効活用し、さらに一緒に稼働して欲しい設備を視界の形状に並べておくなど、パズルのような面白さも味わえる。
このグリッド数が、難しくも有利にもなる絶妙な数となっている。
最初から面白さにやみつきになるが、プレイすればするほど更によくできたゲームだと感心してしまう。
とても賢いゲームだ。
芸術性: 楽しいピクセルアートと壮大なBGM


上述したように本作はゲームシステムが面白い。
しかし、ダイナミックな演出や派手なアニメーションなどはない。
そんなものがあったら邪魔だ。何があろうとも国内を見張っていなければならないのだから。
となると、地味なゲーム画面になりそうだが、そこは本作の愛着が湧く可愛いピクセルアートによって視覚的な楽しさが続く。
王様はプレイ内容に合わせて表情が変わったりアニメーションが用意されている(見ている暇はあまりないけれど)。
また、城壁の前に並ぶ戦士たちもチョコマカとしていて、なんだか可愛い。
一方で、BGMは可愛いピクセルアートとはうって変わって壮大な曲調だ。
リプレイしても聞き飽きない良曲で、笑えるイベントはありつつも、なんだかちょっと危険な香りがして、それでいて壮大な王国統治という世界設定を盛り上げてくれる。
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The King is Watchingの総合評価
The King is Watching


総合評価
視界を動かして国民を働かせるというシステム自体から面白く、それを活かす要素が揃っており、難易度調整も絶妙で、何度でもプレイしたくなるローグライクストラテジーゲーム。プレイすればするほど面白さが増していく、とても賢いゲーム。
長所と短所
良いところ
- 戦略性も臨機応変さも求められる中毒性高い面白システム
- ブラックジョークな笑えるイベントが多い
- 攻略しがいのある歯ごたえ
残念なところ
- 分かりやすいメインストーリーはない
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- リアルタイムストラテジーが好き
- リプレイ性高いゲームを探している
- ユニークなゲームをプレイしてみたい
おすすめではない人
- 広く開拓できる王国作りを楽しみたい
- 物語性高いゲームをプレイしたい
- 派手な演出やアニメーションを期待している
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